【潮口初世:バレーボール&プロレス】   投稿者:ダッフィー様

 犠牲者の名は「潮口(しおぐち)初世(はつよ)」。25歳。身長181cm、B91、W64、H91のスーパーボディーを誇る長身美女アスリート。
 小学生の頃からバレーボールに打ち込み、中学〜高校時代には地元では長身の有名実力選手として名をはせていたものの、Vリーグのチームや強豪大学に入ることはかなわず、二年浪人した末に地方の大学に進学。インドアバレーやビーチバレーで活躍して今度はVリーグのチームからもスカウトが来たのだが、セクハラをしてきた男性チームスタッフをKOしてバレーと訣別。高校時代にスカウトしてきたことのある女子プロレス団体に入団するのだが、その団体が倒産してしまい、現在はフリー。


「久しぶりの試合、今日はいつになく気合が入るわ」
<地下闘艶場>からの試合オファーを受け、初世は嬉しさで一杯になっていた。
 無理もない。せっかく入団した女子プロレス団体が、わずか数試合しただけであっけなく倒産し、その後フリーになったはいいが他団体でのデビュー戦で相手選手をハイキック一発で秒殺。このことが原因で初世は「強過ぎる」女子プロレスラーとして警戒され、逆に試合を組んでもらえなくなったのであるから。
 そのタイミングを見計らったかのように届いた<地下闘艶場>からの試合オファー。
 相手が男子選手というのが少し引っかかったものの、身長181cm、股下88cmのボディーは多くの男を凌駕するだけあって、初世はすぐにオファーを承諾した。
 しかも、金銭的に苦しい初世にとっては1試合につき40万円+勝利ボーナスという高額のファイトマネーは非常に魅力的でもある。
 これで当分は生活していけるかな、とも思っていた。

 花道を通り、リングに上がった初世を待ち受けていたのは、年齢が40代前半のロングタイツをはいた男であった。身長は自分より5cmほど低そうだが、体重は逆に20kg近く重そうである。
 今回の試合前、特別に男子レスラーとスパーリングをする機会があった初世は、練習生と前座レスラーからそれぞれ10分以内に勝利を収めている。
 そこで用いたハイキックやヒップアタックなどの技は、十分男子相手にも通用することを確信したし、その後で2週間にわたってみっちりと練習を積めたことも、初世にとって大きな自信になっていた。そのこともあり、初世は目の前の男子レスラーを前にしてもなんら物怖じしていなかったのである。
 二人の間にリングアナが移動し、コールし始める。

「青コーナー、某インディー団体元チャンピオン、塩原瞬之介!」
 聞いたことのない名前だが、身体つきを見る限り相当実戦を積んでいるように見える。
「赤コーナー、『グラマラスハイタワー』、潮口初世!」
 初世はジャージを脱ぎ捨て、紺の練習用Tシャツとホットパンツ姿になった。
 脚には黒の膝サポーターと女子バレーの試合ではく白のハイソックスをまとい、動きやすいようにとバレーシューズをはいている。
 その格好だけでも十分セクシーなのだが、スケベなレフェリーにとっては不満なのか、初世に寄っていき注意を与える。
「キミ、我々が用意していたコスチュームと違うじゃないか」
 しかし、初世は動じることなくTシャツとホットパンツを少しずらし、その下に身につけているものをレフェリーに示した。
「お、おおっ…」
 満足げな表情をするレフェリーに
「ご心配なく。試合展開によってはシャツや短パンを脱ぎますから」
 とこともなげに言い放った。
「わ、わかった、その格好でいいよ」
 目のやり場に困ったレフェリーは股間を膨張させながら、強がったセリフをはいて初世から離れる。
 嵐の前の静けさなのか、静寂の中、試合開始を告げるゴングが鳴った。

 両者が間を詰める中、初世はスパイクを打つ要領でチョップを放つ。瞬之介の顔面に当たったかに見えたが、寸前でかわされるという展開が続く。
「意外と素早いわね、この男」
 初世がそう感じていると、瞬之介が初世の懐にもぐりこみ、ロープまで押しやってから反対側のロープへと初世をふる。
両者はリング中央でぶつかるが、どちらも倒れない。
 すぐさま初世はミドルキックを放つが、それを瞬之介が受け止める。
「かかったわね」
 初世はすかさず、もう一方の脚を振り上げて瞬之介の側頭部へキックを放った。すかさずロープへ走って助走をつけ、初世は瞬之介へドロップキックを見舞う。
「おおっ!」
 女子バレーで鍛えた脚から放たれたドロップキックで、瞬之介はエプロンまで吹っ飛ぶ。すかさずリング中央、グラウンドの体勢でヘッドロックをかけていくが、瞬之介はブリッジで切り返し、逆に初世を投げ飛ばした。
「やっぱり女子とは違う、気を引き締めないと」
 瞬之介は初世にまたがり、腕を抑えた状態で膝を落としていく。
「ううっ!」
 腹部に瞬之介の膝が入り、初世は思わず声を上げる。
 もう一発膝を入れてからフォールの体勢に入るが、ここはカウント2で跳ね返す。
 瞬之介の体重とリング上の熱気もあって、初世の身体から汗が流れ出している。
(このままだとスタミナを奪われる、切り返さなきゃ)
「な、なんだ」
 瞬之介は突然自分の身体が浮き上がったことに驚く。
 初世はその腹筋を生かしてブリッジをつくり、瞬之介を持ち上げる。そして、そのまま起き上がった。
「脱ぐしかないわね」
 初世はTシャツとホットパンツを脱ぎ捨てた。
「うおおお・…」
「めちゃめちゃセクシー」
 それまで静まり返っていた観客席から、いっせいに歓声が飛び出す。
 リング上には、91cmFカップバストと上向きに跳ね上がったヒップを黒のセパレートビキニで覆い、その長い脚を惜しげもなく披露している初世が仁王立ちしている。
「これで動きやすくなったわ」
 観客のHな視線をものともせずに、初世は起き上がろうとした瞬之介にジャンピングニーパッドを放っていく。倒れこんだ瞬之介に対し、初世はさそり固めに入りステップオーバーしようとするが、瞬之介も譲らない。
「しぶといわね」
 初世はもう一方の脚を瞬之介に近づける。

「た、たまらねえ…」
 瞬之介は初世のビキニ姿を見て、彼女への想いを抑えられなくなっていた。
 そう、今回の試合をセッティングしたのは、他ならぬ瞬之介だったのである。初世を女子プロレスのデビュー戦で見て以来、瞬之介は彼女のとりこになっていたのだ。
 見上げると、彼女が汗だくになりながら乳房を揺らしている。しかも、赤のバラをデザインした黒ビキニが余計にエロティックで、股間を拡げた状態で立っているのだから、いやがおうにもペ○スが膨張してしまう。

 瞬之介は初世の左脚をつかみ、膝サポーターやハイソックスの部分を触っていた。
「離しなさいよ」
 初世はそう言いながら、左脚で瞬之介にキックを放っていく。
「うっ、あうっ」
 女子バレーで鍛えた太く長い脚から放たれるキックは、瞬之介にも効いている。すかさずステップオーバーを決めるが、瞬之介も腕立ての要領でもちこたえ、初世のかけたさそり固めは崩れてしまった。
「でも効いているみたいね。ここは一気に決める」
 初世はすぐさま、起き上がり始めた瞬之介にシャイニングウィザードを見舞う。瞬之介の顔面に初世の膝がもろに入り、瞬之介は鼻から血を流し始めた。
「俺としたことが、油断していたぜ」
 うずくまっている瞬之介に対し、今度はトップロープからギロチンドロップを後頭部に見舞っていく。初世はフォールに入るが、瞬之介はカウント2で切り返す。
 180cm以上の長身を誇るとはいえ、初世の体重は60kgあるかないかである。そのため、瞬之介に大きなダメージを与えるには至らない。
「ならばスピード勝負よ」
 初世は瞬之介を起こし、すかさずハイキックを放つ。相手が女子レスラーならこれで勝負がついたであろう。しかし、瞬之介は持ちこたえる。
 初世は瞬之介の動きを見切ったようにロープへと走り、高い打点でジャンピングヒップアタックを放った。
「モロいったよ」
「これは決まったな」
 初世の91cmヒップが、観客席からの声でわかるように瞬之介の顔面に完璧なフォームでめり込んでいく。倒れこんだ瞬之介にフォールへいき、「1,2…」とレフェリーのカウントが入った。しかし、これもカウント2.8で返される。
「これでとどめよ」
 初世は瞬之介を起こし、パワーボムの体勢に入るが、瞬之介も粘る。
 力を緩めた一瞬の隙を突いて、瞬之介は初世の胸の谷間に顔をうずめた。
「きゃあ!」
 瞬之介は初世の乳房のふくらみを頬で感じながら、初世をフロントスープレックスで投げ飛ばす。
 マットに叩きつけられるのと同時に、瞬之介の頭で胸を押された初世はうつ伏せになって痛みをこらえている。
「なんて石頭なのよ」
 胃の中のものを戻すかと思うような激痛に耐えている初世の背中に、瞬之介はゆっくりと座ってから彼女の顔をつかんでキャメルクラッチへと入った。
「ぐっ、ぐうう・・・」
 初世は激痛に耐えながらも、何とかギブアップせずに耐えている。そして、腕立て伏せの体勢に持ち込んで瞬之介を持ち上げようとしている。
(もう一度、ヒップアタックを顔面に決めて…大丈夫。脚はまだ動けるから、太腿とふくらはぎで顔面を締め上げれば、十分ギブアップは取れるはずよ)
 初世はなおも試合を諦めずに食い下がっていた。
「おっ、まだ粘るみたいだ」
 初世は最後の力を振り絞って瞬之介を腕と腰の力で持ち上げようとし、瞬之介の身体が浮き上がり始める。瞬之介も体重をかけて応戦するが、ここは初世の意地が勝り、瞬之介を振りほどくことに成功した。
「今しかない!」
 初世は女子プロレスラーの本能で、すぐさま起き上がり、瞬之介の顔面へ全体重をかけてヒップドロップを放った。黒のビキニを通して、瞬之介の息遣いが初世の股間に伝わっている。
「相手も息が荒くなっている、ここが勝負よ!」
 初世はその長い脚で、瞬之介の顔面を締め上げた。初世の女子バレーで鍛えた太腿、ふくらはぎで顔を締め上げられ、瞬之介の顔は苦痛にゆがんでいた。
 しかし、やがてそれは愛する初世の身体に触れられて嬉しいという気持ちや、愛する彼女と結ばれたいという気持ち、いわゆるオスの本能へと変わっていった。
 あれほど触りたい、撫で回したいと思っていた初世の身体。
 全裸に近い格好で激しい動きをする彼女と試合が出来、今こうしてその美しい脚で締め上げられているというM的快感。
 黒の膝サポーターや白のハイソックスから出ている汗のにおいも、瞬之介にとってはかぐわしい香りになっている。
 もう、我慢しきれない。このままだと射精してしまいそうだ。
 初世の締め付けが弱まった瞬間、瞬之介は脚を振りほどき、初世の両脚を反対方向に丸め込み、えび固めの体勢に入る。これは返されたが、すぐさま初世をパワーボムの体勢に抱え上げ、マットに叩き落とした。
 初世の顔に唇を近づけ、極限まで膨張したあそこを初世の股間につけた状態でカウントが入る。
「1、2、3…」
 この瞬間、瞬之介の勝利が決まった。

 勝負がついた後も、初世だけではなく勝った瞬之介もしばらく動けずにいた。
 レフェリーの呼びかけでようやく反応した瞬之介。実は、フォール勝ちが決まった瞬間、あそこが爆発して大量の白濁色の液体を発射させていたのだ。幸い、パッドを当てていたため外部に漏れることはなかったのだが、その脱力感で瞬之介はしばらく動けなかったのである。

 瞬之介が帰った後のリングで目を覚ました初世。レフェリーから負けたことを聞かされ、ショックを受けていた。
「悔しい、すごく悔しい。でも、なんだか今まで感じたことのないような感情もわき上がっている。なんでかしら?」
 初世にとって、負けた悔しさは大きい。しかし、ある種の充実感と何か暖かい気持ちにもなれている。そして、それが何であるかはこの後すぐわかることになるのだ。


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