【A&A 其の六−10】   文章:事務員  ご協力:小師様


 「イっちまったか。だが、これで終わると思うなよ」

 氏継は暁子の乳房を揉みながら、獣欲に塗れた笑みを浮かべる。

 「レフェリー、俺が暁子と遊んでいる間は綾乃ちゃんを好きにしていいぞ」
 「ああ、わかった」

 頷いて見せたレフェリーだったが、氏継が背中を向けると唾を吐き捨てる。

 「生意気な若造だ・・・まあいい、霧生選手で楽しませて貰おうか」

 レフェリーは失神した綾乃に覆い被さり、左乳房を揉みながら秘部を弄り始めた。

 「あっ・・・んんっ・・・」

 目を閉じている綾乃が、無意識に吐息を洩らす。

 「なんだ、気絶してても感じてるのか?」

 レフェリーは段々と秘部への刺激を強くしながら、反対の手で乳首を押し込む。

 「あっ・・・ん・・・ふあ?」

 やがて、綾乃の目が開く。

 「お目覚めかい、霧生選手」
 「あ、な、なにを・・・ふああっ!」

 状況がよくわかっていない様子の綾乃だったが、絶頂に達した直後の敏感な身体は素直な反応を返してしまう。

 「気絶した霧生選手が心配でな、マッサージをしていたんだ。目が覚めたようでよかったよ」

 心にもないであろう科白を吐きながら、レフェリーは綾乃の身体を弄り回す。

 「目、目は覚めました、からっ・・・もうやめて・・・ああん、ください!」

 喘ぎ声を洩らしながら、綾乃はレフェリーの手を外そうとする。しかし淫核を潰され、動きを封じられる。

 「気持ちいいんだろ? 我慢するなよ」

 にやにやと笑いながら、レフェリーは綾乃を責め続ける。

 「霧生選手、まだ処女なんだろ?」
 「そ、それは・・・あうんっ!」

 明け透けな問いに、綾乃は口篭り、赤面してしまう。それが雄弁な答えだった。

 「まだ処女だってのに、派手に感じてるじゃないか。恥ずかしくないのか? ええ?」

 水音をさせながら秘部を弄り、言葉でも綾乃を攻める。

 「違う、違いますっ・・・ああああっ!」

 否定しても、すぐに快感の声を上げてしまう。綾乃の反応に、レフェリーが更に意地の悪い笑みを浮かべる。

 「乳首もこんなに硬くなってるぞ。認めてしまえよ、気持ちいいってな!」
 「あひいいいっ!」

 両方の乳首を同時に摘まれ、思い切り扱き上げられる。紛れもない官能の叫びに、観客席から野次が飛ぶ。

 「いい声を出すじゃないか」

 レフェリーは左手で乳房を揉み回しながら、右手を秘部へとやる。

 「さっきのでまた更に濡らしてるじゃないか、淫乱お嬢様」
 「違う・・・ううっ、私は、淫乱なんかじゃぁ・・・なはいひぃっ!」

 秘裂に近い浅い部分だとはいえ、中を掻き回されるともう堪らなかった。声だけでは治まらず、腰を何度も跳ねさせる。

 綾乃本人は否定するだろうが、初戦のシングル戦、暁子のセコンド、今回の三連戦など、<地下闘艶場>での経験は元々敏感な身体を開発してしまった。嫌がりながらも男の手で感じてしまう、厭らしい乙女へと堕とされてしまったのだ。

 「もう抵抗もできないようだな。よし、それじゃあ・・・」

 細かく身体を震わす綾乃の様子に、レフェリーは舌舐めずりすると綾乃の足側へと移動する。

 「霧生選手の大事なところ、じっくりと拝ませて貰おうか」
 「あっ、やぁっ・・・」

 羞恥に脚を閉じようとした綾乃だったが、レフェリーが膝を持って左右に開く力に敵わず、乙女の大事な場所をまじまじと覗き込まれてしまう。

 「これが、霧生選手の純潔か・・・」

 感動したように呟いたレフェリーは、誘われたように綾乃の秘部に直接口をつける。そのまま溢れる愛液を啜りながら、両手を伸ばして乳房を揉む。

 「いやああああああっ! やめて、そんなこと・・・うああああああああっ!」

 両乳房、両乳首、秘裂、淫核。ただでさえ敏感な箇所を同時に責められ、一気に快楽係数が上昇する。その反応に気を良くし、レフェリーは尚も舌を回転させ、両手をフルに動かす。

 (嫌なのに・・・嫌な筈なのにぃ! また、気持ち良くなっちゃう・・・ぅぅっ!)

 嫌悪する相手から与えられる刺激だと言うのに、綾乃はどこまでも昇りつめてしまう。

 (暁子、私・・・! もう、駄目ぇ・・・っ!!)

 最後に四肢をぴんと突っ張り、身体を震わせていたが、がくりと弛緩する。敏感な部分を同時に責められた綾乃は、今日何度目かもわからない絶頂を迎えてしまった。



 「まずは、余計なものを外しとくか」

 コスチュームの残骸を引き裂き、暁子を下着姿にさせた氏継は軽々と小脇に抱え、コーナーへと歩いていく。その後ろに政哉が従う。

 「さて、本格的なお楽しみといこうか」

 コーナーに座り込んで背中を預けた氏継は、暁子の背中を自分の胸板に寄り掛からせるようにした。そのまま本紫のブラがずれて剥き出しになった乳房を揉み始める。氏継のタイツは股間の猛りで膨らみ、暁子の尻へと密着している。

 「あの小弓の小娘が、こんなに良い女に育っていたなんてな。しかも実り具合も最高。嬉しい驚きだぜ」

 乳房が変形するほどに揉み込みながら、氏継が一人呟く。政哉は暁子が責められる様をじっと見つめている。

 「んっ・・・んんっ・・・」

 暁子の眉が寄り、微かに首を振る。

 「そろそろお目覚めか?」

 乳房を弾ませ、そのときを待つ。

 「ここは・・・何が・・・」

 一瞬現状が理解できない様子の暁子だったが、すぐに目に力が戻る。

 「貴様ら・・・!」

 しかし、最早抗うだけの体力は残されていなかった。短い時間で何試合もこなし、その間男たちから攻撃だけでなくセクハラも受け続け、先程は遂に絶頂に達してしまっているのだ。手を動かすことすら辛い。

 「誰の断りを得て・・・人の胸を触っている・・・!」

 それでも、言葉だけでも相手に突き立てる。

 「生意気な口を利くじゃないか」

 本紫のブラを掴んだ氏継は、あっさりと破り取って見せる。

 「パンツ一枚になったぞ。悔しかったら抵抗してみな」
 「くっ・・・!」

 残った力を振り絞り、氏継を振り払おうとする。しかし氏継に乳首を刺激され、政哉に両足首を押さえられ、快感と拘束で思うように抗えない。

 「ほれほれ、どうした? しっかり抵抗してみろよ」
 「暁子ちゃん、もう諦めたら? 気持ち良くなれちゃうよ?」
 「黙れ・・・馬鹿にするのも、いいかげんにせい・・・!」

 気持ちだけは折れていない。しかし、もう身体がついてこない。男二人を跳ね除けるだけの体力が残っていない。

 「残念、時間切れだ。綾乃ちゃん共々、仲良くオールヌードを披露しな!」

 氏継はパンティまでも引き裂き、リングの外へと放り投げる。運良くそこに居た観客が奪い合いを起こし、黒服にわけられる。
 そんな小さな騒動にも気づかず、氏継は暁子の秘部に肩越しに見入っていた。

 「ほう・・・」

 暁子には、年頃の女性には必ずある筈の股間の叢がなかった。

 「手入れしてるのかと思ったが、元から生えてないんだな。パイパンってやつか」

 右手を伸ばした氏継は、滑らかなそこを撫で回す。

 「新鮮な感触だな」
 「この・・・下衆が・・・はあうっ!」

 淫核を撫でられ、暁子が吐息を洩らす。

 (こんなことで・・・!)

 不意打ちだったとは言え、喘いでしまった自分が腹立たしい。

 「氏継さん、そろそろ俺も参加していいですかね?」
 「おっと、待たせたな。いいぜ」

 暁子の足を押さえてじっとしていた政哉が、もう我慢できなくなったのか氏継に許可を貰う。

 「ふふっ、またここを可愛がってあげるからね」

 暁子の足を放した政哉は、暁子の秘部へと手を伸ばす。

 「くっ!」

 暁子はぴったりと太ももを閉じあわせ、その手を拒む。

 「意地悪だなぁ、暁子ちゃんは」

 焦る様子もなく呟いた政哉が、暁子の目を見据える。

 (まずい!)

 慌てて目を逸らそうとするが、氏継に顎を掴まれ、固定される。

 「それじゃ、『もう少し脚を開いて』」
 (誰が、そんな恥ずかしい真似など・・・!)

 しかし、試合のときと同じように、暁子は政哉の言うとおりに動いてしまった。暁子の両脚は、男を迎えるように開いてしまう。

 「お願い聞いてくれてありがとう。本当は暁子ちゃんも触られたかったんだよね?」

 くすくすと笑いながら、政哉が言葉で暁子を辱める。

 「おいおい、嫌だって言いながら股開くのかよ。好きなんだな、こういうことが」

 乳房を揉みながら乳首も扱き、氏継も言葉で責める。

 「やめぬ、か・・・下衆めぇ・・・!」
 「俺が下衆なら、その下衆の手で喘ぐお前はなんだ? ええ?」

 ひたすら乳首を苛めながら、氏継が暁子を嘲笑う。既に尖りきった乳首は、痛々しいまでの官能を掻き立ててしまう。

 「ほら暁子ちゃん、『もっと脚を開いて』」
 「お、お前の言うことなど・・・聞かぬ・・・!」

 どんなに言葉で抗おうとも、暁子の身体は政哉の言霊に縛られ、政哉の命じるがままに動いてしまう。

 「ふふっ、暁子ちゃんのアソコ、よーく見えるよ。綺麗な色してるね」

 暁子の意思に反し、膝が曲げられた両脚は男を誘うように大きく開かれていた。叢もない股間は照明の照り返しによって輝いている。

 「見てるだけじゃ勿体ないね」

 薄く笑った政哉が、暁子の秘裂へと手を伸ばす。試合中だけでなく、試合が終わってからも散々に嬲られた暁子の秘部は自らの愛液に濡れていた。

 「やめよ! 下郎ばらが妾を汚い手で触るな!」
 「汚いかなぁ。まあいいや、それじゃ暁子ちゃん、『舐めて』」
 「誰が・・・っ!」

 噛みついてやろうという怒りに反し、眼前に差し出された指を舐めてしまう。しかも一度ではなく、何度も、何度も。

 「ふふっ、もういいよ」

 政哉が許しを出すと、舌の自由が回復する。

 「おのれ・・・下衆の分際で・・・」
 「下衆だって、酷いよね。まあいいや、暁子ちゃんが自分で濡らしてくれたこの指、下のお口に入れてあげるからね」

 政哉は暁子の唾液に濡れた人差し指を秘裂にあてがう。そのまま、ゆっくりと埋め込んでいった。

 「くっ、ううっ・・・」

 拒もうとする暁子だったが、連戦、延々と続くセクハラなどで力が入らず、愛液も潤滑油となって政哉の指を受け入れてしまう。

 「触るな・・・触るでない・・・!」
 「嫌なら脚を閉じればいいだけだよ」

 わざと淫らな水音が立つように、政哉は指を出し入れさせる。

 「ふふっ、なんだ、悦んでるから脚を閉じたくないんだね?」
 「どれ? おいおい、こんなに濡らしやがって。公衆の面前だぞ?」

 右手を伸ばして濡れた秘部を確認した氏継が、わざわざ暁子の目の前で濡れた指を見せつける。

 「黙れ黙れぇ、覚えていろ、必ず殺して・・・やふあああっ!」

 左乳首、淫核を潰され、同時に秘裂の中に埋められた指で振動を送り込まれる。

 「誰が誰を殺すって? 俺が、お前を、死ぬくらいに感じさせてやるの間違いだろ」
 「あいっ、ひあ・・・あぎぃぃぃっ!」

 あられもない声を上げ、暁子が悶える。

 「ほれみろ、俺の言ったとおりだろうが。だが、今の生意気な発言はいただけないな」

 鼻を鳴らした氏継は、しつこいくらいに秘部を責める政哉に視線を向ける。

 「おい政哉、ちょっと来い」

 政哉を呼びつけた氏継は、その耳元に何かを小声で告げる。

 「なるほどね。ふふっ、面白そうですね」

 そう含み笑いを洩らすと、政哉はレフェリーが圧し掛かっている綾乃のほうへと歩いていった。

 「お、お嬢様に・・・何を・・・っ!」
 「なに、楽しいショーにしようと思ってな」

 暁子の乳房を揉み、乳首を転がし、淫核を弄り、秘裂に指を突き立てながら、氏継は邪悪な笑みを浮かべた。



 絶頂に達してしまった綾乃だったが、レフェリーは休ませようなどとは考えもせず、更に綾乃の身体を弄り回す。

 「・・・あっ、ふぁあん・・・」

 悩ましげな吐息を吐き、綾乃が目を開ける。

 「も、もう・・・辛い、んです・・・やめ、て・・・ください・・・」

 息も絶え絶えに綾乃が訴える。

 「おいおい、こんなに悦んでおいて、今更何を言ってるんだ?」

 綾乃が生んだ蜜を掬ったレフェリーは、それを綾乃の乳房に塗り込める。

 「ふぅん・・・」

 それだけで、綾乃は甘い吐息を洩らしてしまう。

 「ほら、気持ちいいんだろう? 素直になれよ、淫乱お嬢さん」
 「違うぅ・・・私は、淫乱じゃ、ない・・・はうっ!」

 言葉で拒み、首を振って拒む。それでも触られれば、男の喜ぶ反応を返してしまう。

 「お楽しみですね、レフェリー」

 いきなり背後から声を掛けられ、レフェリーがびくりと肩を震わせる。

 「なんだ、驚かすな」

 気持ちを落ち着けるためか綾乃の乳房を揉みながら、レフェリーは政哉を睨む。

 「いえね、ちょっとやりたいことがありまして」
 「なんだよ、俺の至福の時間を邪魔する気か?」

 文句を続けようとしたレフェリーだったが、政哉が耳元に小声で告げる内容に、次第に頬を緩めていく。

 「なるほど、面白そうだ」
 「では、ちょっと失礼」

 政哉はレフェリーをどかし、綾乃を見下ろすようにしゃがみ込む。

 「綾乃ちゃん、かなり気持ち良さそうだね。乳首をこんなにして」

 政哉が乳首をぴんと弾くと、綾乃が大きく喘ぐ。

 「・・・気持ち良くなんか、ありません」

 それでも、綾乃は意地を張った。

 「そうなの? でも、ここもぐっしょり濡れてるよ?」

 秘裂を弄った政哉は、愛液に濡れた右手を見せつける。

 「・・・」

 綾乃は唇を閉じ、そっと視線を逸らす。その恥ずかしげな風情が、政哉の嗜虐心を刺激する。

 「ほら、はっきりと言ってご覧よ、本当は気持ち良いんです、ってさぁ!」

 乳首を弄りながら秘部に振動を与え、綾乃を責め立てる。

 「あうあぁっ! やめ、てぇ・・・くださいぃ! 感じたくないぃ、もう、やめてぇ・・・あああっ!」
 「おい堀越、そんなに苛めたら霧生選手がもたないぞ」

 レフェリーが掛けた声に、政哉も少し冷静になる。

 「俺としたことが、熱くなってしまいました。綾乃ちゃんは魔性の女ですね」

 自分の激情を綾乃の所為にした政哉は、今度は余裕を持った指の動きで秘部を弄る。

 「ねえ綾乃ちゃん、ずっとこうされていたい?」

 政哉の問いに、綾乃はやっとという風情で首を振る。

 「いやぁ・・・もう、感じたくないぃ・・・」
 「それじゃ、こっちにおいで」

 綾乃を立たせようとした政哉だったが、綾乃の身体はまるで力が入らず、身体を起こすこともできない。

 「仕方ないなぁ、ほら」
 「あっ、はぁん」

 政哉は綾乃の身体を抱え、引っくり返して四つん這いにさせる。駄賃とばかりに乳房を揉んだことで、綾乃の口から吐息が零れる。

 「・・・これはこれで、いい眺めだな」

 綾乃の背後に回ったレフェリーが、一人悦に入る。綾乃は四つん這いになったとはいえ、上半身はリングに倒れ込み、ヒップだけが高く上げられた状態のため、秘部が丸出しになっている。

 「それじゃ綾乃ちゃん、ほら、向こうのコーナーまで行こうか」

 政哉の呼びかけにも、綾乃は荒い息を吐くだけだ。

 「仕方ないなぁ。こういうのは、どうかな?」

 政哉の指が、綾乃の秘裂で蠢く。

 「あうんっ!」

 途端に綾乃の顔が上がった。

 「いや、もういや、触らない、でぇ・・・!」

 とっくに限界は越えている。綾乃にとって、最早快楽は拷問に等しかった。

 「触られたくなかったら、逃げるしかないよね」

 政哉の指は容赦なく秘裂を弄り続ける。

 「うっ、ううっ・・・」

 感じたくなければ、前に這い進むしかない。

 「ほらほら、真っ直ぐ進んで」

 政哉は綾乃の秘部を刺激しながら、四つん這いで歩かせる。

 「あっ、はぁっ、はぁっ・・・」

 綾乃は下を向いたまま、なんとか前に進む。やがて、視界に白いものが入る。

 「えっ・・・?」

 照明に輝くのは、女性の引き締まったふくらはぎだった。リングの上に居る綾乃以外の女性。それはたった一人しか当てはまらない。
 鈍々と顔を上げたとき、霞む目に映ったのは、背後から乳房を揉まれ、秘部を嬲られる暁子の姿だった。

 「ああ・・・暁子・・・」

 その痛ましさに、綾乃は再び俯いた。

 「お、お嬢、様・・・」

 全裸に剥かれ、秘部を弄られるその痛々しい姿に、暁子は綾乃から目を逸らす。

 「お待たせしました氏継さん。綾乃ちゃんをお連れしましたよ」
 「なに、たいして待っちゃいない。暁子の身体の感触は最高でな、楽しんでたら時間を忘れるぜ」

 コーナーに寄り掛かったまま暁子の身体を責め続ける氏継が、にやりと笑う。

 「ほら綾乃ちゃん、顔を上げて」
 「あううっ!」

 またも政哉の指が綾乃の秘部を弄り、綾乃は反射的に顔を上げる。

 「綾乃ちゃん、もう責められるのは嫌だ、って顔だな」
 「ああ・・・もう、感じたくないんです・・・もう、やめてぇ・・・」

 綾乃の口調は最早哀願に近かった。

 「いいぜ、俺の頼みを聞いてくれたら終わりにしてやるよ」
 「頼、み・・・?」

 綾乃の言葉に頷いた氏継は、暁子の秘裂に指を当て、左右に押し開く。

 「ほら、暁子の大事なところを舐めて綺麗にしてやれ。そうすれば、もう終わりだ」
 「それだけは・・・できません・・・!」

 蓄積された快感で身体は崩れ落ちそうにながらも、綾乃は暁子への辱めを拒んだ。

 「そんなこと言わないでよ綾乃ちゃん」

 たちまち秘部への責めが再開される。

 「あああっ!」

 綾乃の口から、悲鳴とも、嬌声とも取れる声が上がる。

 「ほら、もう耐え切れないでしょ。暁子ちゃんを気持ち良くすれば、綾乃ちゃんはもう解放されるんだよ?」

 政哉が偽りの優しさを見せる。しかし、綾乃は尚も首を振った。

 「絶対・・・暁子を傷つけたりしない・・・暁子は、はぁぁ・・・私が、守る、のぉ・・・!」
 「お嬢様・・・!」

 綾乃の決意に、暁子の目が潤む。

 「強情だなぁ綾乃ちゃんは。仕方ない」

 わざとらしいため息を吐いた政哉は、綾乃の顎を掴んで自分に向けさせる。

 「いいかい? 『綾乃ちゃんのここを、君の舌で、綺麗にしてあげるんだ』」
 「誰がそんなこと・・・を・・・!?」

 突然、口が利けなくなった。否、舌が勝手に伸ばされ、顔が暁子の秘部目掛けて降りていく。

 (嘘、なんで? こんなこと、したくないのに!)

 綾乃の意思とは関係なく、綾乃は暁子の秘裂を舐め始めた。

 「お嬢様、やめて、やめてください! お願いですからぁ・・・!」

 暁子は必死に言い募るが、政哉の言霊に捕らえられた綾乃は暁子の秘裂を丹念に舐め回す。そのたびに暁子の身体が跳ね、堪えきれぬ喘ぎ声を零す。

 「随分気持ち良さそうだな。お前、レズっ気があるんじゃないか?」

 いまだに乳房と乳首を責めながら、氏継が言葉でも暁子を責め立てる。タイツの下で猛り立った逸物を暁子の尻の割れ目に当て、柔らかくも引き締まった感触も堪能する。

 「綾乃ちゃん、そこだけじゃなく、お豆さんも舐めてあげて」
 「っ!」

 政哉の言葉に抗えず、綾乃は既に痛々しいほどに充血した暁子の淫核へと舌を這わす。

 「はふわぁぁぁあぁぁっ!」

 その途端、暁子の口から絶叫が迸った。

 「すげぇ声出すなぁ、おい。よっぽど気持ちいいんだな」

 ひたすら乳房を玩びながら、氏継が嘲笑う。

 (暁子、ごめん、ごめんね・・・!)

 謝りたくても謝れない。止めたくても止められない。綾乃は涙を流しながらも、暁子の愛液に塗れた秘部を舐め続ける。

 (あああっ! お嬢様が・・・義姉さんが、舐めて・・・っっっ!)

 喘ぎ声を発し続ける唇からは言葉が出ず、心の中で叫び続ける。綾乃の舌が秘裂だけでなく、花弁を割って中にまで潜り込んでくる。

 「くあああん!」

 更に綾乃の形のいい鼻が偶然淫核に当たり、暁子の快感を一気に跳ね上げる。

 「あっ、はぅぁ! ああうっ、んんっ・・・ひああああああああああっ!」

 綾乃の舌の感触に追い立てられ、暁子は今日一番の高みへと昇った。昇らされた。四肢をぴんと突っ張り、痙攣を起こし、最後には脱力する。愛液がどっと溢れ、綾乃を咽させる。

 「主の奉仕はどうだった? ええ?」

 氏継の嘲りも、どこか遠くに聞こえた。

 「だが、まだこんなものじゃ終わらないぞ。俺たちが飽きるまで、たっぷりと楽しませてやるぜ!」

 氏継の叫びを合図とし、再び男たちが綾乃と暁子に圧し掛かる。

 「いやっ、いやぁぁぁ・・・っ!」
 「ん、っ・・・ふわぁ、あああっ・・・!」

 綾乃と暁子に出来るのは、ただ喘ぎ、淫らな反応を返すことだけだった。



 その後も、男たちは美少女二人の肢体から離れようとはしなかった。男三人に責められ続け、暁子と綾乃は嬌声を奏で続けた。いつ終わるとも知れない半永久的な拷問が、会場を毒々しい桃色に彩っていた。


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