【A&A 其の六−8】 投稿者:小師様 推敲手伝い:事務員
「やあ・・・んっ!」
突然乳首を扱かれ、綾乃は甘ったるい嬌声をあげてしまった。
「目が覚めた?」
そう問いかけてきたのは、綾乃が倒した筈の政哉だった。綾乃の乳首を扱き、乳房をゆったりと揉んでいる。
「な、なにをして・・・」
「素っ裸での観賞ショー、感想はどうかな?」
「っ!」
そのとき初めて、綾乃は自分が全裸に剥かれ、拘束されていることに気づかされた。気づかされた途端、観客たちの欲望の視線の圧力が増したような錯覚を受ける。
「や、やめてください、こんなこと・・・!」
「嫌なら逃げれば? 逃げられるのなら、ね」
政哉は綾乃の乳房を弄りながら、ひっそりと笑う。
「んっ・・・!」
逃れるため力を込めようとしても、男たちから嬲られ、何度も絶頂を味わわされた身体は思うように動いてくれなかった。首を振ることくらいしかできず、そのたびに豊かな乳房が揺れる。
「やっぱり逃げたくないんだね。と言うことは、もっとこうして欲しいんでしょ?」
「ち、違います! いやっ!」
口では拒むものの、鴇色の乳首はゆっくりと硬さを増していく。それに気づいた綾乃の頬が赤く染まっていく。
「ほら、乳首はもっと触って欲しいって言ってるよ?」
絶妙な力加減で乳首を擦られる。
「んっ、ああっ!」
綾乃は再び喘ぎ声を上げてしまう。。
「氏継さん、やっぱりこの子もいい体してるね」
「当たり前だ。外から見ててもわかるだろ」
「こっちはしっかり味わっとくね」
「ったく、しょうがねぇやつだな」
政哉は氏継と会話する間にも、綾乃の乳首と乳房を念入りにいたぶってくる。そのたびに綾乃は喘ぎ声を洩らしてしまい、観客席からは卑猥な野次も飛んでくる。
「暁子ちゃんも大きいけど、綾乃ちゃんもおっぱい大きいよね」
政哉は綾乃の乳房の外縁に指を這わせ、綾乃へと話しかける。綾乃が顔を背けると、今度は乳房を弾ませてくる。
「この大きさだと、E・・・いや、Fかな? どう? 当たってる?」
綾乃が何も答えないと、政哉は再び乳房を揉み、乳首を刺激してくる。
「んんっ・・・!」
「やっぱり綾乃ちゃんは、色々聞かれるよりこうしておっぱいを触られるほうがいいんだね」
「そ、そんなこと・・・ふぁっ!」
「ほら、声が出ちゃう」
にやにやと笑いながら、政哉は綾乃の乳首を転がし、乳房を揉み回す。しかし、何故か乳房から手を放した。
「綾乃ちゃんを喜ばせるのもいいけど、さっきは腹に蹴りを入れられたからね」
政哉は人差し指を綾乃の前に翳し、それをだんだんと顎から首、胸の谷間、臍へと通過させていく。
「代わりに指をここに突っ込んであげようか?」
秘裂へと到達させた指を、入口で蠢かせる。
「・・・!」
処女喪失の恐怖に、綾乃が僅かに首を振る。しかしそれを阻止したくてもできないのが現状だった。
「怯えないで、冗談だから」
そう言いながらも、政哉は胸と乳首への刺激は与え続けてくる。
「あふぁっ・・・!」
ただ片手で、片方の胸と乳首を弄られるだけなのだが、今の綾乃はそれだけで限界寸全だった。
「イってもいいよ?」
ただ優しく乳房と乳首をあやされる。しかし、何度も無理矢理登りつめさせられた綾乃は気づいてしまった。
(これではイかない・・・)
それは良い事なのか悪い事なのか。我慢するでもなく、ただ刺激が弱いだけなのだが。
「どうしたの? 我慢しなくてもいいよ?」
政哉の顔はにやついている。どう見てもわざとやっているのがわかる。
(それにこの状況・・・)
いくら見知らぬ人ばかりとはいえ、眼前では観客たちが欲望に目をぎらつかせている。そんなところで登りつめるなどという辱めを受け入れるわけにはいかない。
「ほらほら、我慢しないで!」
「あはうっ!!」
片方の乳首を抓まれ、もう片方の乳首を転がされる。
「我慢強いね。困ったなぁ」
そんなことを言いつつも、綾乃の乳房の感触を楽しんでいる政哉の顔は緩みっぱなしだった。
「でもこの感触、たまらないね。ずっと触ってたいな」
今度は乳首から指を放し、乳房を揉み込む。
「んっ・・・」
「お、色っぽい声が出てきたね」
指摘され、綾乃は頬を真っ赤にして俯く。
「可愛いから、ご褒美あげちゃおうかな」
そのまま乳首に吸い付かれる。甘噛みされ、吸い上げられ、まるで雷に打たれたように全身が痺れた。
「あはぁ・・・!!!」
たまらなく気持ちいい。乳首から快感の電流が全身に奔る。しかも逆の乳首と乳房も政哉に弄られ、揉まれ、舌と指で官能を引き出されていく。あまりの快感に、綾乃の目が淫蕩の桃色に染まり始めた。
「気持ちいい?」
政哉に話しかけられ、我に返る。その時には政哉に顔を覗き込まれていた。
<カンカンカン!>
試合終了のゴングが鳴った、と思った直後。綾乃は意識を失ってしまった。
「いいかい綾乃ちゃん、これから君は・・・」
という政哉の声を遠くに聞きながら。