【第十二話 茨木美鈴:サンボ】

 犠牲者の名は「茨木美鈴」。22歳。身長174cm、B92(Fカップ)・W66・H94。髪を真っ赤に染めた、きつめの顔立ちの美人。長身にFカップの巨乳、大きなヒップという迫力ボディ。普段はSMクラブで「女王様」として働いている。
 前回天現寺久遠と対戦し、「攻め役」として期待されたものの不甲斐ない敗北を喫した。このことが「御前」の怒りをかい、懲罰として今度は自分が犠牲者として<地下闘艶場>のリングに上げられることとなった。


 憮然とした表情でリング上に立つ美鈴は、今回はナチュラルメイクに抑えている。その衣装は白いワイシャツの上に黒いスーツ、黒いミニのタイトスカート、パンストに赤いハイヒールというOLルックだった。ワイシャツの前がはちきれんばかりに盛り上がり、ボタンの隙間からブラが覗く。また白いワイシャツをバストが押し上げているため、紫のブラが透けている。
 美鈴の対戦相手は。中背ながら筋肉の塊のような男だった。
「赤コーナー、チャベス・マッコイ!」
 コールに答え、チャベスがその太い両手を突き上げる。隣には相変わらず小男が従っている。
「青コーナー、『女王様』、茨木美鈴!」
 美鈴はコールにも腕組みしたまま微動だにせず、チャベスを睨みつける。そんな美鈴に、チャベスのボディチェックを終えたレフェリーが近寄る。
「ボディチェックだ、美鈴」
「あんたみたいな安い男が私に触らないで! この間のことを許したわけじゃないんだからね!」
 腕組みしたまま威嚇する美鈴だったが、レフェリーは気にせずにバストを掴む。
「!」
 ヒールで足を踏むのと同時に頬を張る。その強烈な威力にレフェリーがよろめく。
「・・・そうか、それが答えか。今日の試合の意味がまだ分かってないようだな」
 頬を擦りながらレフェリーが凄み、その表情のまま試合開始のゴングを要請した。

<カーン!>

(この前はちょっと油断しただけじゃない。今日は私の実力を思い知らせてやるんだから!)
 タイミングを計り、胴タックルに行く。チャベスの胴を抱えてテイクダウンを狙うが、チャベスの腰が重く、動かない。チャベスは逆に美鈴をベアハッグに捕らえて容赦なく締め上げ、美鈴に悲鳴をあげさせる。
 チャベスはそのまま体を浴びせるようにリングに倒れ込んだ。下敷きとなった美鈴は、チャベスとリングにサンドイッチにされる。息が止まり、痛みを逃そうと自然と体がもがく。
 チャベスは立ち上がると美鈴を引っくり返して両手首を握り、肩の方に上げていく。
「痛い! 放しなさいよ!」
 うつ伏せのまま両腕を肩まで上げて極められた美鈴が叫ぶ。そこへ小男が近づき、スーツを脱がしてしまう。
(っ!)
 スーツを脱がす瞬間両手が自由になり、匍匐全身でチャベスの下から這い出す。逃すまいと伸ばしたチャベスの手がパンストを掴み、破いてしまう。パンストの破れは気にせず、距離を取って立ち上がる。そこに今度はチャベスがタックルに来る。
(そんなへぼいタックルなんて・・・!?)
 余裕をもって避けようとした美鈴だったが、ハイヒールのヒール部分が外れ、バランスを崩してしまう。そのためタックルを避けられず、そのまま押し倒される。
 チャベスは美鈴の両手を押さえると、盛り上がったバスト部分に顔を埋める。
「な、何してるのよ! 退きなさいっ!」
 チャベスは顔を上げてにやりと笑うと、今度はバストを舐め始める。ワイシャツが唾液で濡れることで、紫色のブラが透けていく。チャベスはシャツの感触があまりよくなかったらしく、顔を顰めると今度は両手で美鈴のバストを掴み、力強く揉み始める。
「痛いっ! 何力一杯掴んでるのよ!」
 チャベスの手首を持った美鈴が凄む。美鈴の抗議にカチンときたのか、バストを掴んだままチャベスが立ち上がる。更なる痛みが美鈴を襲い、バストに引きずられるように立ち上がらされる。
 その美鈴の太ももを小男が抱え、レフェリーが右手と右のバストを、左手と左のバストをチャベスが掴む。左右のバストを違う男に揉まれる屈辱に美鈴が歯噛みする。動かせる左足で蹴りを出そうとするがたいしたダメージを与えられず、足を踏まれることで蹴りすら封じられる。小男は美鈴の股間を弄りながらパンストの破れを大きくしている。
 暫くそのまま嬲られていたが、チャベスが後ろに回って羽交い絞めにし、レフェリーはワイシャツに手を掛ける。
「ほらよっ!」
 レフェリーにワイシャツの前を引きちぎられ、ボタンが飛ぶ。紫のブラに包まれた巨乳が飛び出し、残りのボタンに上下をサンドイッチされたようになる。
「な、なんてことするのよ!」
 美鈴の非難など気にせず、レフェリーはFカップの巨乳を揉みしだく。
「やめて! 放しなさい!」
「放せと言われて放す馬鹿はいない・・・だったよな?」
 にやにやと笑いながらレフェリーがバストを捏ね回す。
 一頻り揉んだ後、もう一度ワイシャツの前を引きちぎる。今度は完全にワイシャツの前が空き、鎖骨からおへそまでが晒される。
 我慢できなくなったのか、チャベスが左手をバストに伸ばし、ブラの上から揉みしだく。レフェリーは逆側のバストを揉みながら乳首の辺りを指で弄る。小男はパンストを破くのに飽きたのか、太ももを抱えて腰を振る。
「・・・いい加減にしなさいよっ!」
 怒号と共に左手でチャベスの肘を極める。痛みのためチャベスの右手の力も弛む。右手を抜いてレフェリーをビンタして倒し、小男には肘を落としてやる。そのまま半回転してチャベスに向き、思い切り平手打ちを決める。さすがにぐらついたチャベスだったが、すぐに怒りの表情を浮かべてネックハンギングツリーに美鈴を捕らえる。
「く、苦しい・・・!」
 両脚をバタつかせ、少しでも痛みを逃そうとする。チャベスは目の前にあるバストを眺めていたが、右手を美鈴の首から外し、バストを掴む。
「・・・っつうぅ、なんてビンタの威力だ」
 頬を擦りながら立ち上がったレフェリーは美鈴の後ろに立ち、スカートを持つ。
(! まさか・・・!)
 そのまさかだった。レフェリーはスカートのファスナーを外し、一気に下ろす。とうとうスカートを脱がされ、黒いガーターストッキングが晒される。レフェリーはハイヒールも外し、リング下へ放り投げる。
「そんな・・・痛いっ!」
 レフェリーは下着を持って秘部に食い込むように上に引っ張った。加減のないやり方と首を絞められる苦しさに呻き声を上げる。
 レフェリーが離れるとチャベスはワンハンドチョークスラムで美鈴をリングに叩きつけ、動きを止める。目を閉じたまま動かない美鈴の左手をレフェリーが、右手を小男が、両脚をチャベスが押さえ、それぞれバストと股間を弄る。
「・・・あ、なんで・・・っ! ちょっと、なにしてるのよ!」
 意識が飛んでいた美鈴だったが、三人掛かりのセクハラに意識を取り戻す。
「なにって・・・見れば分かるだろうが。女王様にご奉仕してるんだよ」
 バストを揉みながら答えるレフェリーに、美鈴はその顔に向かって唾を吐きかける。
「・・・そうか、優しくしてればつけあがりやがって!」
 レフェリーは頬についた唾を拭い、チャベスに指示を出す。チャベスは指示通り美鈴を引っくり返し、両脚を押さえる。小男は両手を捕まえる。レフェリーは重量感のあるヒップを撫で回していたかと思うと、力を入れて叩く。
「痛いっ! や、やめなさい!」
「やめなさい? 口の利き方がわかってないようだな!」
 美鈴を冷たく見下ろしたレフェリーは、先程よりも力を込めてヒップを叩く。何度か繰り返すと美鈴のヒップが赤くなっていく。
「やめろって言ってるでしょ! いい加減にしなさい!」
「まだ女王様気分かよ。分かるまでこうだ!」
 尚も叩き続けるレフェリーの手で、美鈴のヒップが赤く染まる。
「あぅっ! や、やめて! ・・・お願い!」
 ついに美鈴の口から哀願が零れる。
「やめて? 人に頼むときはそうじゃないだろ!」
 しかし、レフェリーは一際高い音を立ててヒップを叩く。
「痛いっ! やめてください! お、お願いします!」
 痛みに煽られ、慌てて言い直す。一切の加減抜きで叩かれたヒップは熱を帯び、鈍い痛みを訴えてくる。男達に圧し掛かられては逃げることもできず、プライドを押し殺して謝罪の言葉を口に載せる。
「ようやく分かったようだな。おら、立て!」
 レフェリーはチャベスと小男に指示を出し、美鈴を立たせてロープ際まで連れて行き、両手を真横に伸ばし、両脚をM字開脚になるようにロープで拘束する。
 両腕、両脚をロープに絡められ、身動きができない。前ははだけられ、パンストは破かれ、スカートは脱がされ、下着が剥き出しになっている姿が男の欲情をそそる。チャベスはリング下に降りて美鈴のヒップを揉み、レフェリーはFカップの巨乳を揉み、小男は股間を弄る。
「いやあぁっ! やめてぇっ!」
 痛みに疼くヒップを力一杯揉まれるのが辛い。自慢の巨乳をこんな男に揉まれるのが悔しい。秘部を自分よりもはるかに背が低い小男に弄くられるのが恥ずかしい。痛みと屈辱に唇を噛む。
(こんな筈じゃなかったのに・・・)
 美鈴の後悔など気にも留めず、レフェリーはブラを上にずらし、乳首まで露出させる。
「へぇ、結構綺麗な色をしてるじゃないか」
「そんな! 元に戻して! 隠して!」
「何回言ったら分かるんだ? 人に物を頼むときには言い方ってのがあるだろっ!」
 叫ぶ美鈴に、レフェリーは力を込めて乳房を握る。
「あああぁぁぁっ! ご、ごめんなさい! 許してくださいっ!」
 普段は「女王様」として君臨している自分が惨めにも許しを請う。そのギャップに涙が込み上げてくる。チャベスはヒップを揉んでいた手を放して下着を食い込むようにずらし、まだ赤さの残るヒップを舌で舐め上げる。小男は太ももを抱えたまま下着越しに秘部を舐める。レフェリーは乳房を揉みながら乳首を弄る。
「女王様も泣いたりするんだな。俺達のご奉仕に嬉し泣きか? まあこれで終わることはないから安心しな」
 そう言うとレフェリーが乳首を咥え、そのまま舌で転がす。左手で巨乳を揉むのも忘れない。
「も、もう要らない、奉仕なんて要らないからもうやめて・・・あうっ、やめてください!」
 レフェリーから乳首を噛まれ、美鈴が慌てて言い直す。その目からは涙が零れている。しかし快感を知る体は男達の乱暴な責めにも応え始めた。乳首が立ち上がり、秘裂が潤み出す。
「言葉では嫌だといっても体は嫌だと言ってないぜ? ほれ・・・乳首がこんなになってるじゃないか」
 レフェリーは乳首を摘まみ、軽く潰しながら美鈴を言葉でいたぶる。
「遠慮するなよ、とことんまでやってやるからな!」
 レフェリーの宣言を合図として、男三人の責めが激しさを増した。
 レフェリーは乳首を唇で挟む、舌で転がす、甘噛みする、指で潰す。乳房を乱暴に揉み、軽く歯を立て、舐め回す。小男は下着越しに秘部に吸い付き、舌でつつく。チャベスはヒップを撫で回し、揉み、軽いスパンキングを行う。
 美鈴は許しを請い続けたが、男達がセクハラをやめる気配はなかった。

 もうどれだけ責められただろうか。無理やり引き出された快楽のため体に力が入らない。
「お願いします、もうやめてください、お願いします・・・」
 プライドを捨て、美鈴は必死に哀願し続けていた。レフェリーの指が秘裂に突っ込まれ、乱暴にかき回される。
「やめてだと? ほれ見ろ、感じてるじゃないか」
 秘裂から指を抜いたレフェリーが、美鈴の目の前で広げて見せる。その人差し指と中指の間に愛液の橋がかかっていた。
「女王様どころかM女じゃないか。とんだマゾだぜ」
 愛液の付いた指を美鈴の口に突っ込み、舐めさせる。
「お前の汁で汚れたんだ。綺麗にしな」
 美鈴は責めをやめて欲しい一心でレフェリーの指をしゃぶる。その間もレフェリーに乳房を揉まれ、小男に秘部を舐られ、チャベスにヒップを揉みくちゃにされている。体に与えられる刺激を必死に耐え、レフェリーの指に奉仕する。
 レフェリーは美鈴の口から指を抜くと、満足気に頷いた。
「よーし、よくできた。それじゃあ・・・」
「やっと、やっと解放してくれるんですね・・・」
 これで終わるんだ、やっと終わるんだ。嬲られ尽くした美鈴の耳にレフェリーの答えが虚ろに響く。
「奉仕することを覚えたんだ。ご褒美に・・・もっと気持ちよくしてやるよ!」
 終わりではなかった。終わりの始まりだった。
(もう、勘弁、して、ください・・・)
 嬲られながら、美鈴は意識を失った。意識のない美鈴の肢体を、三人の男は責め続けた。責める場所を入れ替わりながら、嬲りの宴は延々と続いた。


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