【第二話 御堂マヤ:キックボクシング】

 いよいよ<地下闘艶場>の専用会場が完成した。「御前」が所有する、誰もが知る超一流ホテルの地下に密かに建設され、高性能の換気設備、侵入を排除する監視システム、二百人が収容できる観客席、特別客のためのVIPルーム、「御前」専用の超VIPルーム、ロッカールーム、控え室、トイレ、シャワールームなどが完備されている。
(こけら落としに相応しい生贄が見つかったわ。このときにあの男の娘が見つかったのも宿縁かの)

 犠牲者の名は「マヤ・御堂・ベアトリス」。17歳。身長171cm、B92(Fカップ)・W63・H90。フランス人の父と日本人の母を持つハーフ。父からブロンドの髪と白人らしい豊かなプロポーションを、母からきめ細かな肌と美貌を受け継いだ。
 日本で生まれ、4歳でフランスへ移住。12歳までフランスで過ごし、この時キックボクシングを習っている。13歳の時両親は離婚し、現在は母と日本で暮らし、普通科高校へ通っている。名前は母の姓の御堂を名乗り、バイトをしながら、日本でもキックボクシングのジムに通って体を鍛えている。
 父親は貿易で財を成した男で、仕事で来日したときにマヤの母を見初め、結婚した。この「仕事」で「御前」と軋轢を生んだことがあり、「御前」はそれを忘れておらず、裏の手を使ってマヤの父に復讐し、これが離婚の遠因ともなっている。
 「御前」はふとした偶然からマヤの存在を知り、自分の主催する<地下闘艶場>へと引きずり込んだ。長い金髪を後ろで束ね、爽やかで魅力的な笑顔を浮かべた写真を見ながら、憎い男の娘が嬲られる光景を想像し、「御前」は満足気に頷いた。


 <地下闘艶場>への誘いに危険な物を感じたマヤは、しつこい誘いを断り続けていた。しかしバイト先を理由も無く解雇され、母と同居しているマンションを立ち退くように言われたとき、マヤは諦めと理不尽な仕打ちに対する怒りを抱えながら<地下闘艶場>への出場を受諾した。
 このタイミングは総てが繋がっているとしか思えない。母の為にも受けるしかなかった。


(まったく・・・なによ、この服は!)
 リング上、ガウン姿のマヤは憤慨していた。
 今身に着けている衣装は服とすら呼べないかもしれない。控え室でこの衣装を渡された時、しばらくフリーズしてしまったことを思い出す。今はまだガウンを着ているが、試合では脱がなくてはならない。
 リング上で初めて対戦相手を見たが、体格のいい男性だった。
(男の人が相手だなんて・・・)
 マヤは対戦相手が男性だとも聞かされていなかった。相手の身長は女性にしては背の高いマヤより少し高いくらいだが、首、胸、腹、腕、脚、すべてが太い。筋肉と脂肪に覆われた格闘技者の体格だ。胴体を叩いたり蹴ったりしたところで、大したダメージは与えられないだろう。太い男のセコンドだろうか、小男が周囲でせわしなく動いている。
「赤コーナー、チャベス・マッコイ!」
 コールに応え、両手を天に向けたチャベスが野獣じみた咆哮を上げる。
「青コーナー、マヤ・御堂・ベアトリス!」
 コールに覚悟を決め、マヤはガウンを外した。

(ぉぉぉぉぉ・・・)

 V字の布。そうとしか見えなかった。
 股間から10cm幅程の二本の布が上に伸びて乳首を隠し、両肩を通ってお尻で再び一つになっている。マヤの豊かなバストが衣装の胸の部分を持ち上げ、胸の谷間、お臍、横乳が丸見えとなっているのが堪らない。股間部とバストの辺りはさすがに広めになっており、余程のことがない限り直接見えることはないだろう。腰周りと胸周りに補強の紐が入っているが、これが透明のため、少し離れただけで見えなくなってしまう。ある意味全裸よりもエロティックだ。加えて色は白。マヤの白皙の肌の色に近く、遠めで見ると裸にも見えるかもしれない。さっそく観客から厭らしい野次が飛び、指笛が鳴らされる。
 レフェリーがチャベスのボディチャックを簡単に終え、マヤに近づいてくる。オープンフィンガーグローブと合成素材のレガースを調べ、ゆっくりと剥き出しの太ももを触っていく。
「何も着けてないのにチェックする必要はないでしょ!?」
「そうだな、その通りだ」
 その手を振り払ったマヤに対し、レフェリーはあっさりと引き下がる。
「じゃあ着けているところは調べないとな!」
 いきなり豊満なバストを掴んでくる。
「!」
 考えるよりも先に手が出た。気づくとレフェリーの腹部にパンチを入れていた。膝を折ったレフェリーは打たれた箇所を押さえ、苦痛を堪えて幾度も深呼吸する。
 マヤを睨みつけるとチャベスに向かい、
「まだレフェリーチェックが済んでいない、この女を押さえろ!」
と叫ぶ。
 まずい、と思った時にはもう捕まっていた。後ろから羽交い絞めにされ、小男に太ももを抱えられる。
「マヤ選手、ボディチェックは受けて貰わなきゃなぁ・・・」
 怒りの表情でレフェリーが近づき、ゆっくりとマヤのバストに両手を伸ばす。パンチを出そうともがくが、びくともしない。
「ほほぅ・・・」
 味わうようにFカップのバストを揉みながら、レフェリーが吐息を漏らす。手に余る程大きいのに柔らかく、弾力まで備えている。
 暫く両手で感触を楽しんだ後、レフェリーは左手でバストを揉みながら、股間に右手を伸ばす。そこまでしないだろうと考えていたマヤは自分の甘さを知らされた。
「あぁぁ・・・!」
 右のバストと秘部を弄られたマヤが悲鳴を上げる。初めて異性に触られた羞恥は想像以上だった。
 マヤがどんなに悲鳴を上げようとも、レフェリーはボディチェックという名のセクハラを止めようとしなかった。試合前に「御前」から、「今回の女は徹底的に嬲りものにしろ。セックス以外なら何をしても構わん」という指示を受けている。こんな極上の美人を好きにできるのだ。簡単に止められるものではない。
 それを見ていたチャベスも左のバストに手を伸ばし、荒々しく揉み始める。小男は太ももに顔を埋め、匂いを嗅いだり舌で舐めたりしている。
「い、いい加減にやめ・・・あぅっ!」
 三人掛かりで嬲られるマヤが必死にもがく。金髪の美少女が辱められる姿に観客も興奮し、意味不明の雄叫びをあげる。

「いつまでもこうしていたいが、そろそろ試合を始めなきゃな」
 散々マヤの体を弄ったレフェリーがマヤから離れ、小男も離れさせるとチャベスがマヤを捕まえた状態のままゴングを要請する。

<カーン!>

 チャベスはマヤのバストが気に入ったらしい。両手でバストを揉みしだきながら腰を振り、器用にも中指で乳首の辺りを刺激している。
「こんの・・・変態っ!」
 右足の踵でチャベスの足の甲を踏みつけてやると、チャベスも堪らず手を放す。その隙に距離を取り、構える。しかし、先程までのセクハラで想像以上に体力を消耗している。それを悟らせまいと、チャベスを強い視線で牽制する。
 のそり、と近づいてくるチャベスに長い脚でハイキックを見舞う。綺麗な軌道を描いた右足が首に入るが、チャベスは気にした様子もなくマヤの右足首を掴む。
「くっ!」
 右足を掴まれたまま左足で飛び回し蹴りを出す。だが左足も同じように掴まれてしまう。チャベスはマヤの両足を掴んだまま両手を上げてマヤを吊り上げ、マヤの股間を自分の顔に近づける。そのまま秘部に顔を埋めて舐め出した。
「あぅっ、嫌ぁっ!」
 股間を襲った感触がマヤを動かした。腹筋を使って上半身を振り上げ、パンチをチャベスの鼻に叩き込む。さすがに効いたのか、チャベスがマヤを解放する。
 受身を取って跳ね起きると、助走をつけて胴回し回転蹴りを放つ。長い脚が綺麗な曲線を描き、踵がチャベスの顔面を捉える。
「ぐごごぉぉぉぉ!!」
 顔を抑えてチャベスが膝から崩れる。止めを刺そうとロープに走ったマヤだったが、その足をリング下にいた小男が引っ張って倒してしまう。この行為にかっとなったマヤは小男を蹴ろうと足を伸ばすが、既に小男はそこにいない。
「セコンドへの攻撃は認められん!」
 レフェリーが後ろからマヤを抱え、両手でバストを掴む。
「先に手を出したのはあっちでしょ!?」
 レフェリーに反論しながらマヤがもがく。この間に小男はリングに上がり、蹴られないように太ももを抱えてマヤの股間を弄り始める。
「あぅっ、ちょっと、セコンドがリングに上がるのは、あん、反則でしょ!?」
 真っ当な抗議をするマヤだったが、レフェリーは「セコンド? どこにいる?」と白々しく惚ける。小男の身長が低くて目に入らないと言いたいらしい。一旦胸を揉むのを止め、両手を衣装の間から差し込み直接巨乳を弄り始める。
「んあああぁぁぁぁ・・・!」
 直に胸を触られ、股間を弄られ、マヤが悲鳴をあげる。美しい金髪を振り乱し悶える姿に観客から「マヤーっ!」「いいぞーっ!」「こっち見えないぞーっ!」などの声が掛けられる。
 乱暴に乳房を揉んでいたレフェリーが、乳首に標的を定め、指で挟み、押し込む。乳房と同時に刺激を与える。小男はマヤの股間の匂いを嗅ぎながらうっとりしていたかと思うと、太ももを抱えて腰を振り出した。
(このままじゃ、逃げられらない・・・!)
 マヤは肘打ちでレフェリーの腹部を打って倒し、小男には上からのパンチをお見舞いしてやる。
「ぶぎゅっ」という声を上げ、小男が引っくり返る。荒い息を吐きながら呼吸を整えるマヤは、後ろから近づいてくるチャベスに気がつかなかった。
 チャベスはマヤの首の後ろを掴み、股間に手を入れ、一気に持ち上げる。マヤをリフトアップしたチャベスは、左手でマヤの股間を弄りだした。
(気持ち悪い! でも、恐い・・・!)
 それを止めようとするマヤだったが高所に身が竦み、好きなように触られてしまう。
 そうやって暫くマヤの秘部を弄っていたチャベスだったが、満足したのか、マヤを放り投げる。
「あぐふっ!」
 背中から落とされ、息が詰まる。チャベスは動けないマヤに覆いかぶさり、両手を押さえてバストに舌を這わす。それだけでは飽き足らないのか、顔を豊かな谷間に埋めたり、軽く噛んだりする。
「あぁぁぁ、嫌ぁっ! ぁ、はぁぁっ!」
 バストを襲うおぞましい感触。なんとか逃げようと暴れるものの、体重とパワーに勝るチャベスから逃れることができない。
 バストを唾液塗れにして満足したのか、チャベスはマヤを引っくり返すと今度はヒップに狙いを定め、マヤの腰に座って擦ったり揉んだりして感触を楽しむ。一頻り触った後は秘部に手を伸ばし、擦ったり強く押したりと刺激を与える。
「くぅぅぅっ!」
 その時、マヤの右足が跳ね上がった。体の柔軟性を見せ、うつ伏せの状態から踵をチャベスの顔面にヒットさせる。
「ぎゃうぉぉおう!」
 チャベスが獣のような悲鳴をあげ、顔を押さえてのたうち回る。顔面への三度の攻撃が効いたのか、立ち上がることができない。
(ここで、ここで決めないと体力がもう・・・!)
 休息を訴える体を叱咤し、チャベスをフォールする。しかしまだレフェリーが立ち上がっていない。
「カウント! 早くカウントして!」
 マヤは自分が倒したレフェリーにカウントを要求する。それでも立ち上がらないレフェリーに業を煮やし、フォールを解いてレフェリーに近寄る。
 その時、チャベスがむくりと立ち上がった。
 後ろからマヤの両手を掴み、膝を裏から蹴って無理やり膝立ちの体勢にさせる。器用に両足をフックして仰向けになり、マヤをロメロスペシャルに極める。
「あぅぅぅぅ!」
 チャベスの怪力に四肢を絞り上げられたマヤの口から、甲高い悲鳴が上がる。四肢を拘束されているため、首を振るくらいしかできない。
「ってぇ・・・おっと、これはこれは。ギブアップかなマヤ選手?」
 漸く立ち上がったレフェリーがマヤに近づき、首を振るたび揺れる巨乳をしげしげと眺める。目で楽しんでから手を伸ばし、両方のバストを揉みながらギブアップの確認をしてくる。
「いい格好だなぁおい、レフェリーに手を上げた罪は重いぞぉ?」
 マヤのバストの感触ににやつきながら、レフェリーはバストを揉み続ける。すると試合前から刺激を受け続けたマヤの乳首が、遂に衣装の上から分かるほど立ち上がってしまう。それに気づいたレフェリーが乳首を摘む。
「おいおい、嫌だ嫌だと言いながら乳首立たせてるじゃないか」
 観客にも聞こえるように、大声でわざとらしく確認する。それを聞いた観客から卑猥な野次が飛ぶ。言葉でもマヤを苛めながら、レフェリーは乳首とバストを弄る。
 いつの間にか小男がチャベスとマヤの間に潜り込み、マヤのヒップを揉んでいる。
 チャベスがレフェリーに声を掛け、レフェリーはマヤの足側に回って秘部を弄りだす。衣装の上からでは飽き足らず、手を突っ込んで直接秘部を弄る。
 チャベスはマヤの両手を放し、下からバストを揉みくちゃにする。遂には衣装の隙間から手を入れ、直接乳房を揉む。チャベスの大きな手にも余る巨乳を回したり、持ったまま左右に引っ張ったり、乳房の下側から弾ませる。乳首を引っ張ったり、押し込んだり、人差し指と親指で軽く潰す。その感触が堪らないのか、猿のような声をあげる。
 小男はヒップを触りながら、マヤの背中に自分の下腹部を押し付け、腰を振っている。
「ああっ、あぅっ、い、嫌・・・くあぁぁん!」
 もう悲鳴なのか嬌声なのかなのか分からない。それでもマヤは金髪を振り乱しながら暴れる。乳房を弄るのを止めさせようとチャベスの手を引っ張るが、まるで動かない。衣装の方が破れそうになり、仕方なく股間を弄っているレフェリーの手を外そうとする。それに気づいたレフェリーは秘部に強い刺激を与えて、マヤの動きを止めてそれをさせない。
(あぅっ・・・こんな酷いこと、やめさせたいのに・・・!)
 胸の刺激を止めようとしても力で抑えられ、股間の刺激を抑えようとしても強い刺激で邪魔される。
 暫くその体勢で嬲られていたが、マヤは最後の力を振り絞り、後頭部をチャベスの顔面へ叩きつける。
「がばはぁっ!!」
 この奇襲にチャベスは乳房から手を放し、両足のフックも解いてしまう。
 マヤは横に転がって脱出し、まず小男を場外に蹴りだす。レフェリーを刺すような視線で牽制しておいて、チャベスの髪を引っ張って上半身を無理やり起こし、こめかみにローキックを叩き込む。チャベスが白目を剥いて大の字になると、その上に倒れこむようにして押さえ込み、カウントを要請する。
「・・・ワン、・・・ツー、・・・」
 鈍々としか進まないカウント。それでも。
「・・・スリー!」
 諦めたのか、レフェリーがスリーカウントを取った。

<カンカンカンカン!>

 ゴングが鳴り、試合終了を告げる。観客からは歓声ともブーイングともつかないどよめきが起こる。
(・・・終わった)
 チャベスの上から降り、ペタリと座り込む。
 もう動けない。ほぼ一対三、しかも相手はすべて男だったのだ。セクハラで体力を根こそぎ持って行かれた。それでも勝った。試合前には「出場するだけで三十万、勝てば百万のファイトマネーを用意しています」という条件を提示されている。百万のファイトマネーがあれば、新しい住居を探すまで一息つける。
 疲労と安堵感で座り込んでいたマヤを、後ろから小男が襲った。
「!?」
 マヤは何が起こったか分からずに、リングに倒れ込んだ。小男はその上に馬乗りになり、今日初めてマヤのバストを弄くる。それを見たレフェリーは再びゴングを要請した。

<カーン!>

 漸くマヤは事態を飲み込んだ。
(嘘、まだ終わらないの・・・?)
 絶望に心が折れそうになるが、小男を倒そうと闘志を掻き立てる。小男はその間にもマヤのバストを責め続けていた。
(・・・よしっ!)
 呼吸を整え、下からパンチを放とうとした瞬間、両手を押さえつけられる。
 チャベスだった。血塗れの顔に凄絶な笑みを浮かべ、マヤの左頬から鼻まで舐める。血と唾液の生臭い臭気がマヤの鼻腔を犯す。口と言わず耳と言わず舐め回され、吐き気を催す。
 チャベスは左手でマヤの両手を押さえ、右手でマヤの右のバストを弄り始める。小男は左のバストにむしゃぶりつき、赤ん坊のように衣装の上から乳首を吸う。レフェリーも我慢できなくなったのか、マヤの両足を抱え、衣装の上から秘部を舐め回し、吸いつく。
(あああぁぁぁぁ・・・!)
 マヤは声を上げることさえできず、それでも必死に耐えていた。ここでギブアップすれば、百万のファイトマネーが貰えないのではないか。その思いがギブアップの言葉を留めていた。そんなマヤの思いなど気にも留めず、男達はバスト、秘部を責め続ける。
 次にチャベスはマヤをシュミット式バックブリーカーに捕らえ、右足と右のバストを押さえてマヤの動きを封じる。もちろんバストを押さえるだけでなく、揉むのも忘れない。小男は秘部を責め、レフェリーは空いた左の乳房を直接弄る。
「あぐぅぅ・・・」
 背中を圧迫されているため、呼吸が苦しくなっていく。そんなマヤを気にすることもなく、三人の男は好き勝手にマヤの体を嬲る。チャベスは右の乳房を揉みしだき、小男は秘部にしゃぶりつき、レフェリーは乳首に吸いつく。

 暫くその体勢で責め続けた後、レフェリーは何か思いついたのかチャベスに指示を与える。チャベスはそれに応え、力の抜けたマヤの膝を後ろから抱え、子どもにおしっこをさせるようなポーズを取らせる。そのまま北側の観客の方に向き、マヤの両足を大きく開く。
「・・・や・め・て・・・」
 やっと声を絞り出すが、もう抵抗する力が残っていない。開脚の恥ずかしい体勢のまま、バストをレフェリーに弄られ、股間を小男に弄られる。お尻にはチャベスの硬いモノが当たっている。あられもないマヤの姿を見た観客から奇声が上がり、欲望剥き出しの言葉をぶつけてくる。
 次は東側の観客に向かって同じセクハラを受け、南側、西側と同様にされる。
「お、お願いします、もう止めて・・・やめて・・・!」
 マヤの懇願は聞き入れられなかった。リング中央に寝かされ、どこを責められているのか分からない位に揉みくちゃにされた。思わずギブアップを言いそうになった口が、チャベスの口で塞がれる。
「!」
 ギブアップも言えずにもがく。その間も乳房と秘部は責め続けられている。
 呼吸が苦しくなって鼻息が荒くなると、チャベスが口を放す。やっとの思いで呼吸をし、息を整えようとするが、全身から与えられる刺激がそれすら許さない。
 その後もギブアップを言おうと思うたび、チャベスから口を塞がれる。乳房は揉みくちゃにされ、秘部には指が浅く入れられ、内部から刺激を受けている。処女膜を破るほどではないものの、強い刺激に体が跳ねる。

 散々嬲られ、開放されたのはそれから十五分が過ぎた後だった。
 大の字の後は裏返しにされて嬲られ、コーナーポストに寄り掛からせられて両方の乳房、秘部を嬲られた。三人が飽きるまで延々と続くセクハラ地獄は、やっと休息となった。
「ふうぅ、こんなに佳い女は初めてだぜ。思わず突っ込みたくなっちまった」
 立ち上がり、マヤを視姦するレフェリー、チャベス、小男の三人。その光景を観客が食い入るように見つめている。
「さて、何か言うことは無いかな? ん?」
 レフェリーはマヤの顔を覗き込み、ニヤニヤと嘲笑いながら訊く。
「も、もう嫌、ギブアップ・・・ギブアップ・・・」

<カンカンカンカン!>

 長い長い延長戦がやっと終わった。しかし、ゴングが鳴っても、否、終了のゴングを合図にまたもセクハラが始まった。
 リングの上で横たわりながらセクハラを受け、静かに涙を流すマヤ。その姿を見て、「御前」は今まで感じたことのないほどの興奮に襲われていた。

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