【第四話 ビクトリア・フォレスト:マーシャルアーツ】

 今回の犠牲者の名は「ビクトリア・フォレスト」。24歳。身長175cm、B96(Hカップ)・W65・H97。在日米軍横浜基地陸軍第42部隊所属の少尉。はちきれんばかりの肢体を誇る肉感的な美女。栗色の髪をショートカットにしていて、大きな瞳、長い睫、厚めの唇が見る者にセクシーさを感じさせる。
 正義感が強く、基地内でさまざまな揉め事を起こしている。同僚の女性が上官にレイプされ、その上官を半殺し。上官の息の掛かった三人に報復として襲われるが返り討ちにしている。他にも似たような事件を度々起こし、在日米軍上層部から日本語で言う「お灸を据えて欲しい」という依頼が、ビクトリアを<地下闘艶場>に堕とした。


(このコスチュームって・・・さすがに恥ずかしいわね)
 リング上には、既にビクトリアの姿があった。その格好だが、上は襟付きのシャツだが胸を隠すだけの丈しかなく、バストの中央で二つのボタンで留められている。しかもサイズが小さめなため、バストが半分以上零れてしまっている。腰周りは見事に括れ、腹部には腹筋を縁取る筋が浮かんでいる。下は黒いTバック水着で、日々の訓練で鍛えられ、きゅっと上がったヒップが丸出しにされている。グラマラスな肢体が惜しげもなく晒され、観客からの熱い視線を体中に感じる。
 ビクトリアはこれを潜入捜査だと聞かされていた。それは憲兵か日本のポリスの仕事ではないかと思ったが、「君のような美しくて強い女性でないと駄目なんだ」というセリフにころりと騙された。不正には断固として争うものの、根は単純なビクトリアだった。
 非合法のリングで勝利を収め、黒幕を引きずり出すこと、それが命令の内容だった。

 対戦相手は好々爺、といった感じの老人だった。ビクトリアよりもかなり小さく、体格もひょろりとして細い。黒い道衣が似合っているので素人ではないのだろうが、本気で殴ったら死んでしまうのではないか。
 このときには、ビクトリアもそんな感想を持っていた。

「赤コーナー、元橋堅城!」
 ビクトリアに向かって一礼する元橋に、観客からはまばらな拍手しか起きない。貧弱な体格に加え、高齢であることが観客から見ても頼りなく思えるのだろう。
「青コーナー、『ステイツ・ダイナマイト』、ビクトリア・フォレスト!」
 コールに応え、恥ずかしさを堪えたビクトリアが両手を高く突き上げる。それだけの動作で大きくバストが揺れ、メロンを思わせる双球が弾む。観客の目が釘付けとなり、大きな歓声があがる。
(嫌な雰囲気だけど・・・任務は完遂してみせるわ)
 笑顔の下で、ビクトリアは牙を研いだ。

 元橋のボディチェックを終えたレフェリーがビクトリアに近づき、シューズとオープンフィンガーグローブを調べた後、聞き取りづらい英語で話しかけてくる。
「ボディチェックをしなければならないが、直接触るわけにはいかないだろう。ブラのボタンを外して貰えないか?」
「What!?」
 思わず聞き返すが、同じ言葉が返ってきただけだった。
「ボディチェックを受けないならばビクトリア選手の反則負けだ。それでもいいか?」
 ここで帰ってしまえば命令違反となりかねない。
「・・・ちょっと触って終わらせればいいでしょ」
 観客の前にバストを晒すくらいなら、少しくらい触られるのは我慢しよう。そう決めて手を下ろす。レフェリーは口を歪め、ビクトリアの正面から背中に手を回す。当然せり出した巨乳の谷間に顔を埋める格好になる。
「おっと、これは失礼」
 謝りながらも顔を外そうとはせず、背中からゆっくりと手を滑らせている。鼻息がバストにかかり、不快感が増す。
(絶対わざとね!)
 思わず拳を握り締めるが、ここでレフェリーを殴り飛ばせば反則負けになってしまうだろう。そのままの体勢でボディチェックが終わるのを待つ。しかしレフェリーは横乳、下乳、正面と触っていき、最後には深い胸の谷間に指を突っ込んでくる。
「ここまで大きいんだ。何か隠しているかもしれないからな」
 レフェリーはそう言いながら、指を奥まで突っ込む。散々柔らかな感触を楽しんで指を抜いたとき、ビクトリアの顔は怒りで紅潮していた。
「次はパンツだ。外すか? 触るか?」
「なっ・・・!」
 見れば分かるではないか、隠す場所などありはしない! しかし、レフェリーはニヤニヤと笑いながらビクトリアを見つめている。一瞬ここで帰ってしまおうかと頭をよぎるが、命令を果たせないばかりかバストの触られ損となってしまう。暫しの躊躇の後、
「・・・さっさと終わらせて!」
 視線を外して唇を噛む。その途端、レフェリーの手が股間に触れ、割れ目を擦ってくる。時折強く抑えられ、体がびくりと反応する。
(試合が終わったら覚えてなさい!)
 レフェリーは暫く感触を楽しんだ後ビクトリアから離れ、試合開始を告げた。

<カーン!>

 ゴングが鳴らされると、ビクトリアは元橋を睨みつける。
(恨みはないけど、覚悟してね!)
 軽くステップを踏むとHカップのバストが揺れ、観客の視線が集中する。元橋の周囲を回りながらタイミングを計り、素早い踏み込みから左フックを放つ。
(一発で決めてあげるわ、お爺ちゃん!)
 鋭い一撃で顎を打ち抜き、脳を揺らして戦闘不能にする。ビクトリアの得意技だった。このフックで何人もの男をKOしている。まして相手は老人、これで終わるはずだった。それなのに、フックは空を切った。
「え? きゃぁっ」
 剥き出しのヒップを触られた。ヒップを押さえて振り向くと、元橋がニコニコと笑みを浮かべている。
(老人相手だからって、油断したかもね)
 再びステップからタイミングを計り、今度は右フックを放つ。当たった、と思った瞬間空を切る。と、ヒップを掴まれた。
「!」
 後ろへ裏拳を放つが、これも空を切る。裏拳の先で、元橋がニコニコと微笑んでいる。
(この人・・・格闘技のマスターだわ)
 そうでなければ、屈強な陸軍の兵士でさえ倒してきたビクトリアの拳を、こうも軽々とかわせる筈が無い。最初に得意技をかわされたことで選択肢が少なくなっているのに加え、元橋の格闘スタイルがまるでわからない。焦りから、元橋の周囲を回るだけのステップになってしまう。ステップのたびに弾むHカップの巨乳に、場内から歓声が上がる。
 と、元橋が散歩するような足取りで近づいてくる。その動きに反応し、左ジャブから右ストレートを放つ。またも拳が当たる寸前に視界から元橋が消え、拳を引いたタイミングで軽く膝の裏を蹴られる。
「あっ?」
 バランスを崩したところをそのまま後ろに引き倒され、背後に回った元橋から胴を両脚でフックされる。元橋は右腕でビクトリアの右肘の部分を捕らえ、右手でビクトリアの左手を捕らえる。そして空いた左手で巨乳を弄ってくる。
「あっ、このっ!」
 ビクトリアは頭突きをしようと頭を後ろに振るが、元橋が小柄で、加えてひょいひょいと避けるためまったく当たらない。そこにレフェリーが近づき、上半身を動かせなくなったビクトリアの股間に手を伸ばす。
「ふざけないでっ!」
 反対にその股間を蹴りつけてやると、「おごっ」と奇妙な声をあげ、レフェリーが蹲る。その間も元橋から豊満なバストを弄られている。
「お嬢さん、審判に手を上げちゃぁいけませんよ」
 意外にも元橋がキングスイングリッシュで話しかけてくる。その左手はブラの隙間から潜り込み、直接乳房を責めている。
「くっ・・・ああっ・・・はぁぅっ」
 なんとか両手を外そうと動いてみるが、もがけばもがくほど極められ、身動きが出来なくなってくる。
「このアマぁ・・・!」
 レフェリーが怒りの形相で近寄ってくる。もう一度蹴飛ばしてやろうとしたが、胴をフックしていた元橋の両脚がビクトリアの両脚に絡まり、蹴りを封じられる。
(あ、まずい!)
 そう思ったときには、レフェリーが怒りの表情のまま乱暴に股間を弄ってくる。
「痛いっ! 止めてよ!」
「お前だって俺の股間を蹴っただろうが!」
 Tバックの中に手を突っ込まれ、直接秘部を触られる。レフェリーは触るだけでなく、指を秘裂に埋めてくる。
「あっ・・・くぅっ!」
 その乱暴な責めに目を閉じ、痛みに耐える。しばらく左胸と秘部を弄られていたが、二人が責める場所を入れ替え、レフェリーがHカップの双球を、元橋が秘部を責めてくる。
 ブラの中に手を突っ込んで弄っていたレフェリーが二プレスを見つけ、乱暴に外してしまう。
「ニプレスは禁止していたはずだ」
 そう言ってニプレスを放り投げ、乳首を直接弄ってくる。レフェリーは乳首を扱いて乳輪も刺激し、加えて元橋が優しく秘部を責めてくる。淫核を親指で押さえながら秘裂に中指を埋め、的確に急所を探ってくる。乳首と股間からの刺激が肉体の奥の温度を上げていく。
「くぅぅぅぅっ!」
 その刺激から逃れようと満身の力を込めて元橋を振り払い、両脚のフックも外して立ち上がる。
「ほほぅ、よく外しましたな」
 元橋は微笑みを浮かべたまま、まるで教師が生徒を誉めるような口調でビクトリアに語りかける。それには答えず、息を整え、元橋を見据える。
 先程の攻防で汗を掻いたため、バストを覆っていた白いシャツが素肌に張り付き、美巨乳の形を示す。よく見れば乳首も薄っすらと透けており、これに気づいた観客が隣の観客へと伝え、程無く会場全ての観客がそれに気づく。
「おいおい、透けてるぞ」「もっと汗かかせろー!」
 レフェリーも透けた乳首を凝視し、ニヤニヤと薄笑いを浮かべる。思わずバストの前を隠すビクトリアだったが、そこに元橋がゆっくりと歩み寄ってくる。右腕でバストを庇うと左ジャブを放つしかできず、結果ますます汗を掻き、美巨乳がその存在を誇示していく。
(くっ!)
 苦し紛れに右ローを放つが、バストを隠したままのため腰の回転も乗らず、スピードも出なかった。元橋は余裕を持ってかわし、蹴り脚が戻るところを双手刈りでビクトリアを倒す。
 元橋はビクトリアを倒すと同時に両手を押さえ、シャツの上から乳首を舐める。唾液をたっぷりと乗せた舌で舐められることで、ビクトリアの乳首がはっきりと見えてしまう。
「くっ、このっ!」
 仰向けのまま右脚を上げ、元橋の後頭部を狙う。見えない筈のその蹴りを、元橋はビクトリアの体から降りることでかわした。この間に距離を取って立ち上がり、構える。最早シャツはぴったりと素肌に張り付き、バスト全てが露わになってしまう。それがわかった観客から歓声があがる。
(恥ずかしがってたら負ける、行かなきゃ・・・!)
 シャツが張り付いたバストを揺らしながら元橋に近づき、フックのフェイントを入れた後ミドルキックを放つ。それを前転でかわされて体の下に潜り込まれ、股間を触られる。
「はぅっ」
 蹴り脚を戻して元橋を蹴ろうとするが、その時にはビクトリアの後ろに回りこんでいる。
「このっ!」
 反射的に裏拳を放っていた。
 と、ブラのボタンが飛び、勢いよくバストが飛び出す。いつの間にか元橋はブラのボタンを一つ外しており、それに気がつかなかったビクトリアが大きく裏拳を放ったため、残りの一つがバストの圧力に耐え切れずに弾け飛んだのだ。元々小さめのシャツだったため、シャツの張り付きも無視してHカップの美巨乳が剥きだしになる。
「え?・・・あ、きゃあああぁぁぁっ!」
 可愛らしい悲鳴をあげ、両手でバストを隠す。それを見た観客から「見せろ!」コールが巻き起こる。
 なんとか一つ残ったボタンを留めようとするが、元橋がそれをさせない。ボタンを留めようと手を上げると股間を触ってくる。それを嫌って片手で股間を隠そうとするとブラを引っ張られる。
 暫くその状態で玩ばれるが、あっさりとテイクダウンを取られてしまう。バックに回られ、胴を両脚でフックされる。何とか両手でバストを隠すが、右手の関節を取られ、背中に回される。
(こ、これだけは・・・ダメッ!)
 左手で必死に巨乳を隠すが、元橋は胴をフックしていた脚をビクトリアの両脚に絡め、秘部を弄ってくる。
 暫くTバックの上から感触を楽しんでいた元橋だったが、Tバックの中に手を入れ、直接秘部に指を立ててくる。散々嬲られた体は、秘部に潤いをもたらしていた。
「おやおや、お嬢さん、濡れているじゃないですか」
 元橋は出し入れしていた指を抜き、ビクトリアの目の前に持ってきて確認させる。
「・・・っ!」
 ビクトリアは顔を背け、何も言わなかった。元橋はそれを気にした様子もなく、一度乳首を弾いた後、またも股間を直接愛撫してくる。
(あふっ・・・恥ずかしいけど、アソコを弄られるよりは・・・)
 バストを隠すことを諦め、元橋の左手を押さえる。剥きだしになった美巨乳に、観客から大歓声があがる。
 元橋から与えられる刺激を止めさせようともがき、止めきれずに体を跳ねさせるたび乳房が揺れる。それをニヤつきながら見ていたレフェリーが、ついに乳房に手を伸ばす。直接乳房と秘部を責められ、ビクトリアが嬌声を上げる。乳首も立ち上がってしまい、レフェリーに摘まれる。
「おいおい、乳首を立たせてアソコを濡らして、とんだ淫乱だな!」
 レフェリーは乳首を摘んだまま、限界まで引っ張り楽しむ。
「痛いっ!」
「痛かったか? じゃあ優しくしてやるよ」
 そう言うと左の乳首を口に含み、舌で転がしてくる。右の乳首もソフトな力で弄られている。両方の乳首にねとりとした刺激を与えられ、秘部は激しい指の出し入れで益々濡れていく。
(あふぅ・・・おかしくなりそ・・・! 駄目よ、負けられないわ! このままだと指令が果たせない!)
 甘い刺激を耐え、唯一動かせる左手を握ってレフェリーの鼻にパンチを入れてやる。間を置かずに胴をフックしている元橋の左膝を叩く。少しだけ緩んだ隙間に左手を差し込み、無理やり広げて左足を抜いて右側に転がり、やっとのことで脱出する。
「ほほう、結構やりますなぁお嬢さん」
 相変わらずニコニコと微笑みながら、元橋が歩いてくる。その姿に恐怖心を覚え、バストを隠しながら後じさる。どうやっても敵わない。攻め手も考えつかない。背中に当たったロープに動きが止まる。
「う・・・うわあああぁぁぁ!」
 策も何もなかった。前に出て闇雲に拳を振り回す。元橋に拳を伸びきったタイミングで引かれ、背中からマットに落とされる。
 一瞬息が詰まり、動きが止まる。その間に両手を元橋の膝の下に挟まれ、両足はレフェリーからロープに絡められてしまう。せめてもの反抗で唾を吐きかけるが、掌で止められ、バストに塗り込められてしまう。
「ひゃうっ」
 自分の唾液が塗られ、冷やりとした感触が乳房から伝わる。元橋はそのままゆっくりとHカップの巨乳を愛撫する。時折乳首を摘まみ、しごきあげてくる。
「俺の股間を蹴るだけじゃなく顔まで殴ってくるとは、なんてじゃじゃ馬だ」
 レフェリーは鼻を擦りながらビクトリアの太ももに座り、Tバックの中に手を入れて淫核と秘裂を弄ってくる。乱暴に弄ってくるレフェリーと、優しくも急所を的確に責めてくる元橋。そのギャップが官能へと繋がっていく。
「あぁっ、はっ、うぅっ、くはあぁぁん!」
 最早声を抑えることもできず、ビクトリアは嬌声を上げる。首を振って刺激を逃がそうとしても足りず、腰を揺すって逆に刺激を呼び込んでしまう。
「おーおー、とうとう自分から腰を振り出したぜこの淫乱」
「ち、違うのそれは・・・ちが、あくぅぅぅぅん!」
 これに興奮したのか、レフェリーが益々強い刺激を股間に与えてくる。強過ぎる刺激すら快感となり、秘裂から汁が溢れ、厭らしい音がビクトリアの耳にも届く。乳首もこれ以上ないくらいに立ち上がり、元橋から摘ままれ、潰され、引っ張られ、押し込まれ、弾かれ、絶え間なく刺激を受け続ける。
 レフェリーはビクトリアの股間に口をつけ、舐めだす。Tバックの隙間から溢れてくる愛液を啜ることも忘れない。ついにはTバックの布地をずらし、直接指を秘裂に埋めたり舌を刺し入れて刺激し、音を立てて愛液をすする。
(まずい、このままじゃ・・・!)
 ボディチェックの時から刺激を受け続けた体が、快感で内部から弾けそうになっている。頬が赤く染まり、息も荒くなっていく。
(耐えなきゃ、こんな、こんな大勢の前でイッちゃうなんて・・・!)
 そのとき偶然、元橋が乳首を潰す動きとレフェリーが指でGスポットを擦る動きがシンクロした。
「あ、はっ、くぅぅぅっ! ああああぁぁぁぁぁぁ・・・!」
 この責めがとどめとなった。ビクトリアは股間から盛大に潮を吹き、痙攣する。視界が真っ白になり、意識が飛ぶ。それを見た元橋が巨乳の谷間に顔を埋めるようにフォールし、カウントが入る。
「ワン、ツー、スリー!」

<カンカンカンカン!>

 ビクトリアはそのダイナマイトボディを嬲りつくされ、遂には絶頂に達してしまった。リング上に半裸でぐったりと横たわる美女の姿に、いつまでも歓声が止まなかった。

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