【第九十九話 ビクトリア・フォレスト:マーシャルアーツ 其の四】

 犠牲者の名は「ビクトリア・フォレスト」。24歳。身長175cm、B99(Hカップ)・W65・H98。在日米軍横浜基地陸軍第42部隊所属の少尉。はちきれんばかりの肢体を誇る肉感的な美女。栗色の髪をショートカットにしていて、大きな瞳、長い睫、厚めの唇が見る者にセクシーさを感じさせる。
 ビクトリアは<地下闘艶場>の初戦で元橋堅城に徹底的に嬲られ、半裸に剥かれて絶頂失神に導かれるという屈辱を味わった。リベンジを誓った再戦も同様の結果に終わってしまった。
 三度目の対戦を望むビクトリアだったが、即座に認めるほど<地下闘艶場>は甘くはなかった。


 ガウンを纏い花道に姿を現したビクトリアに、観客席から大きな声援が飛ぶ。美人で現役のアメリカ軍人、白人女性らしいメリハリの利いたド迫力ボディ、しかも何度も嬲られる姿を披露してくれているとあっては、人気が高いのも無理はなかった。
 声援に反して不機嫌な表情のまま、ビクトリアは屈辱のリングへと上がった。

「赤コーナー、『地に潜む蜘蛛』、マスク・ド・タランチュラ!」
 コールに応じてフード付きのガウンを脱ぎ捨てたのは、マスク・ド・タランチュラだった。<地下闘艶場>を代表する覆面レスラーであり、両腕が楽に膝に届くほど長い。しかし今日のマスクはいつもの物とは違い、黒地に蜘蛛が血の色で描かれている。
「青コーナー、『ステイツ・ダイナマイト』、ビクトリア・フォレスト!」
 ビクトリアもコールに応じてガウンを脱ぐ。ガウンの下から現れたのは、作業用のつなぎだった。モスグリーンの半袖という変哲のない物だったが、内側から盛り上がった胸元だけが普通とは違う。大きくV字にカットが入れられ、ビクトリアのHカップが作る谷間だけでなく、ベージュのブラまでが覗いている。当然観客からの視線が集中するが、ビクトリアは胸元を隠すでもなく、オープンフィンガーグローブを開閉させながらレフェリーとマスク・ド・タランチュラを睨みつけていた。

 マスク・ド・タランチュラのボディチェックをさっさと終え、レフェリーがにやつきながらビクトリアの前にくる。
「それじゃビクトリア選手、わかってるな?」
「・・・またセクハラボディチェックをするつもりなんでしょ?」
「おいおい、セクハラとは酷いな。こっちも仕事なんだ、しょうがないだろ?」
 レフェリーはわざとビクトリアの胸元の剥き出し部分をつつく。ビクトリアの恐い視線など気にせずに見返してくる。
「ボディチェックを拒むんなら、元橋選手との再戦は当然なしだ。どうする?」
「受けるわよ。仕方なくね」
「素直じゃないな」
 レフェリーはビクトリアのバストを下から何度か弾ませた後、両手で鷲掴みにしてくる。
「なんだかおっぱいがまた大きくなった気がするが、気のせいか?」
「・・・知らないわよ」
「自分じゃわからないのか? それじゃ、俺が調べてやるよ」
 そう言うと、レフェリーはカットされた胸元から手を差し入れ、ブラの上からバストを揉む。
「自分が触りたいからって、勝手な理屈を捏ねないでよ」
「これはボディチェックだって言ってるだろ? それとも、この前みたいにすっぽんぽんになってくれるか?」
「あれは! あんた達が無理やり脱がしたんでしょう!?」
 ビクトリアは過去、試合が終わってもレフェリーを含めた男達に嬲られ、全裸に剥かれたことがある。忘れたい記憶だと言うのに、レフェリーに蒸し返されて頭に血が上る。
「ああ、悪い悪い。とにかくボディチェックは続けるからな。俺に手を上げたら元橋選手との対戦はなくなるから、そのつもりでな」
 バストを揉みながら、レフェリーは下卑た笑みを浮かべる。
(覚悟はしてたけど、最低の男ね!)
 胸に渦巻く屈辱を晴らすこともできず、ビクトリアはバストを揉まれるしかできなかった。

「さて次は、お尻を調べるか」
 バストから手を離したレフェリーは、ビクトリアに抱きつく。
「ちょっと!」
 この行為に、ビクトリアは反射的にレフェリーを突き離していた。
「痛いな。ボディチェックを拒むのか?」
 わざとらしく自分の肩をはたき、レフェリーがビクトリアを睨む。
「だって、いきなり抱きつかれたら」
「ボディチェックを拒むのか?」
「・・・いいえ」
「なら、言葉にしてくれよ。ボディチェックをお願いします、ってな」
「くっ・・・」
 屈辱だったが、元橋と闘うためだと自分に言い聞かせ、「プリーズ」の言葉を吐く。
「・・・ボディチェックを、お願いします」
「お願いされちゃしょうがないな」
 にやにやと笑いながら、レフェリーは再びビクトリアに抱きつく。そのまま手を伸ばし、ビクトリアのヒップを撫でる。
「おっぱいもいいが、この張り出したヒップもいいよなぁ」
 レフェリーは胸板にビクトリアのバストを柔らかさを感じながら、ビクトリアのヒップから太ももにかけて手を這わせる。
「鼻息荒くしないでよ、気持ち悪い」
「なんだ、耳が感じるのか?」
 言うなり耳に息を吹きかけられ、反射で身が竦む。
「お、いい反応じゃないか」
「・・・そこはボディチェックには関係ないでしょ」
「ああ、悪い悪い」
 まるで悪びれることなく返し、レフェリーはビクトリアの背後に回り込む。そのまま股間をヒッブに擦りつけながら、両手でバストを揉んでくる。
(こいつ、いつまで続けるつもりよ!)
 下手なことを言えばまだ続けられそうだったが、言わずにはいられなかった。
「・・・もういいでしょ」
「おいおい、まだ大事なところが残ってるだろ?」
 バストを揉んでいたレフェリーの右手が離れ、脇の下を撫で、引き締まった腹部を擦り、秘部へと到達する。その間にも左手はバストを揉み続けている。
「気持ちいいなら声を出してもいいんだぞ」
 好きでもない男に身体を触られて、気持ちいいわけもない。ぶ厚いつなぎの生地で感触が鈍いのがせめてもの救いだ。

 こうしてビクトリアは十分以上もレフェリーに身体を弄られ続け、憤懣を抱えたまま試合開始となった。

<カーン!>

「さぁって、行くぜぇビクトリアちゃん」
 母音が強く聞き取りにくい発音だったが、マスク・ド・タランチュラは英語を喋った。
「勝手にくればいいじゃない・・・っ!?」
 いきなりマスク・ド・タランチュラの拳がボディを抉る。先程のセクハラボディチェックで心が乱れていたとはいえ、いきなりきつい一撃を貰ってしまう。
「元橋の爺さんを驚かせる実力だ、今日は本気出させて貰うぜ」
 マスク・ド・タランチュラの長い腕が振られ、右太ももの急所にフックが打ち込まれる。
「あぐっ!」
 痺れるような痛みに思わずそこを庇う。しかし次の瞬間、咽喉元を掴まれたまま高々と抱えられていた。
「初っ端から行くぜぇ!」
 3m近くの高さから、マスク・ド・タランチュラの高角度咽喉輪落としが炸裂する。
「あっ・・・がはっ」
 反射的に受身を取ったとはいえ、かなりの衝撃だった。呻くしかできないビクトリアに近寄ったマスク・ド・タランチュラはつなぎの胸元を掴み、一気に左右に開く。肩が剥き出しになっただけでなく、ベージュのブラまでが露わになる。
「今までの俺ならここでおっぱい揉んで逆襲食らってたけど、今日は一味違うんだぜ、と」
 マスク・ド・タランチュラは更につなぎを脱がせ、肘を過ぎた辺りで生地を裏返す。すると生地の硬さと相まり、つなぎは拘束具のようにビクトリアの自由を奪う。
「それじゃ改めて、爆乳揉み揉みタ〜イム!」
 両手の指をわきわきと開閉させたマスク・ド・タランチュラが、仰向けの状態でも上を向いたバストを鷲掴みにする。
「おっほ〜! さすが外人、肉のつき方が違うぜ!」
 ビクトリアのバストを揉みながら、マスク・ド・タランチュラが下品な笑みを浮かべる。
「んっ・・・いつも人の胸を好き勝手に触って、止めなさいよ!」
 なんとか逃れようとするビクトリアだったが、腕を拘束され、お腹に乗られては身動きも厳しい。
「無理無理。こんだけ美人の爆乳が目の前にあるんだ、触らずにはいられないって」
 マスク・ド・タランチュラはにやにやと笑ったまま、バストから手を離そうとしない。
「ってことで、おっぱい解放!」
 いきなりブラを掴み、上にずらす。ベージュのブラの押さえが外されたことで、Hカップのバストが派手に揺れる。
「すっげぇ。直接見ると迫力が増すな」
 暫く目でビクトリアの美巨乳を楽しんでいたマスク・ド・タランチュラだったが、両手を乳房へと伸ばす。
「やっぱりおっぱいは生を揉むにかぎるな。感触が段違いだぜ!」
 手に余るほどの大きさの乳房を揉み込み、マスク・ド・タランチュラがにやける。
「触るなって、言ってるでしょ!」
 なんとか止めさせようとしても、拘束された両腕の自由が利かない。
「無駄だって。諦めておっぱい揉まれてな。そのうち気持ちよくなるぜ」
 この言葉がビクトリアの怒りを煽った。歯を食いしばり、マスク・ド・タランチュラを睨みつける。
「くぅっ・・・おおおおおっ!」
 咆えたビクトリアがブリッジする。否、それだけでは終わらず、リングを蹴ることでマスク・ド・タランチュラを跳ね飛ばす。
「嘘だろ、おい。おっぱいだけじゃなくてパワーも凄ぇな」
 油断していたとは言え、マスク・ド・タランチュラが素直に感心する。その間にビクトリアはつなぎの袖から腕を抜き、ブラを元に戻す。
「あ、もう隠しやがった。サービスが悪いな」
「うるさいわよ(ピー!)仮面男」
 放送禁止用語を投げつけたビクトリアは、改めてつなぎの袖に腕を通す。
「あ」
 先程マスク・ド・タランチュラが無理やりつなぎを引っ張った所為か、胸元のカット部分が深く裂け、肩の部分が左右にずり落ちそうになる。
「お、それ色っぽいな」
 つなぎの肩部分を直すと、マスク・ド・タランチュラが唇を舐める。
(一々腹が立つわね! 邪魔になるくらいならいっそ!)
 ビクトリアは腕をつなぎの袖から抜き、余った部分を背中側で固く結んでしまう。つなぎは腰で止まり、ずり落ちることはない。
「なんだ、ブラ見せのサービスか? なんならストリップをしてくれてもいいんだぞ」
 レフェリーの下品なジョークを黙殺し、マスク・ド・タランチュラを睨む。
「見せたいって言うことなら、俺も協力するぜ?」
 わざとらしく両手を開閉して見せるマスク・ド・タランチュラに、ほぼノーモーションのミドルキックを放つ。
「おわっと!」
 靴先が腹部を掠る。キックの速度で擦られた部分がすぐに水脹れを起こす。
「あっちっち! 掠ってもこれかよ!」
 マスク・ド・タランチュラは一旦距離を取り、疼痛を発する部分に唾をつける。しかしビクトリアは追撃に出ない。
(ああもう! 邪魔くさい!)
 それはつなぎのためだった。邪魔になるからと背中側で結んだものの、結ばれた部分が揺れて体移動の邪魔をする。半袖のために前面では結べなかったのがもどかしい。
「棒立ちでいいのかい? ビクトリアちゃんよっ!」
 マスク・ド・タランチュラの手がバストへと伸ばされる。
「シッ!」
 ビクトリアは回転することでその手をかわし、バックハンドブローへと繋げる。
「甘いぜ!」
 マスク・ド・タランチュラは身を沈めながら、背中を合わせるようにしてビクトリアの脇を掴んで一気に持ち上げる。マスク・ド・タランチュラのフェイバリットホールドの一つ、<ハイタワー・スプラッシュマウンテン>の体勢だった。
「これくらいっ!」
 マスク・ド・タランチュラの肩口を蹴り、バク転をするようにして脱出する。
「やるなビクトリアちゃん、だけどなっ!」
 マスク・ド・タランチュラは落ちていくビクトリアの体を素早くベアハッグに捕らえ、そのまま強烈に締め上げる。
「あうっ、かはっ!」
 腕ごと抱え込まれ、胴だけではなく肘関節まで痛みを訴える。
「痛いかい? ま、痛いだけじゃなんだしな、っと」
 マスク・ド・タランチュラは長いリーチを生かし、ビクトリアをベアハッグに捕らえたままバストを揉み始める。
「どうだい、痛みと気持ちよさの二重奏は?」
「き、気持ちよくなんかないわよ、変態蜘蛛マスクマン」
「そうか。まあ、ビクトリアちゃんは痛くて俺は気持ちいいから、間違いじゃないよな」
 マスク・ド・タランチュラはビクトリアのバストを揉みながら、ビクトリアの形のいい耳に舌を這わす。
「このっ!」
 その気色悪さに反射的に膝を跳ね上げ、股間を打つ。
「あごっ!?」
 男の急所を打たれ、マスク・ド・タランチュラはベアハッグを解いてしまった。
「シッ!」
 ビクトリアは至近距離でショートアッパーを叩き込み、ダウンを奪う。そのまま関節技に移行しようとしたのに、マスク・ド・タランチュラとの間にレフェリーが割り込んでくる。
「反則攻撃のため、追い討ちは認めない! 離れろ!」
 偶然か否か、その手はビクトリアのHカップのバストを掴んでいた。
「・・・わかったわよ」
 その手を乱暴に払い除け、一旦距離を取る。
「あっつう・・・油断するとこうなるんだよな」
 顎を擦りながら立ち上がったマスク・ド・タランチュラだったが、股間の痛みに内股だった。
「行けるか?」
「ああ、ファウルカップの上からだったからな。こんなとこで終われるかよ」
 レフェリーの確認に軽くジャンプして痛みを紛らわし、マスク・ド・タランチュラはビクトリアを鋭い視線で捉える。
「よし、ファイト!」
 レフェリーの合図に、ビクトリアが一気に前に出る。
「ぬおっ!?」
 驚きと完全には治まっていない股間の痛みにマスク・ド・タランチュラの反応が遅れた。それでもガードしようと長い腕を上げたマスク・ド・タランチュラだったが、予想外の方向からのパンチが頬を抉っていた。
 これはビクトリア得意の軸足をわざとぶれさせ、パンチの軌道を無理やり変える技術だった。闘いの上級者であればあるほど有効な技術だ。
 リングに倒れ込んだマスク・ド・タランチュラが、その勢いのままリング下へと転げ落ちる。否、リング下へエスケープする。
「あいててて・・・知ってたのに食らっちまった」
 頬を擦りながらゆっくりと立ち上がり、呼吸を整える。
「ちょっとレフェリー、場外に出たらカウントを取るんじゃないの?」
「ん、ああ、そうだな。ワーン・・・ツーゥ・・・」
 ビクトリアに指摘を受けたレフェリーは、投げ遣りに、ゆっくりとカウントを数え始める。
(いつもいつも腹立たしいわね! 普通のレフェリングはできないの!?)
 内心の憤懣は表には出さず、じっとマスク・ド・タランチュラを見つめる。
「シックスティーン・・・セブンティーン・・・」
 カウントが17まで進んだところで、転がりながらリングインしたマスク・ド・タランチュラだったが、すぐにまた場外に逃げる。
「あ、ちょっと!」
「ワーン・・・ツーゥ・・・」
「なんでまた最初から数え直してるのよ!」
「何故って? 一度リングに戻り、また出たからじゃないか」
 食って掛かるビクトリアに、レフェリーはカウントを止めて冷静に返す。
「だからって、少しはきちんと・・・っ!」
 突然足を払われ、リングに倒れ込む。マスク・ド・タランチュラが長い腕を伸ばし、リング下から攻撃したのだ。マスク・ド・タランチュラはそのままビクトリアの両足を掴む。
「さっきのお返しだ!」
 マスク・ド・タランチュラが勢い良く引っ張ったことで、ビクトリアの股間がロープにぶつけられる。
「うぐっ!?」
 股間を襲った鈍い痛みに、そこを庇ったまま呻いてしまう。その間にマスク・ド・タランチュラがリングに戻る。
「悪いなビクトリアちゃん、痛かったかい?」
 ビクトリアのヒップを撫でたマスク・ド・タランチュラは、背中同士を合わせてビクトリアを背負い、ビクトリアの足を自分の太ももに掛けて動きを封じる。長い腕はビクトリアの顔と首を絞め、両手はビクトリアの手首を掴んでいる。
 ゴリー・スペシャルの変形で、<地下闘艶場>初お披露目となる<タランチュラ・ネスト>だった。顔、首、両手、腰、膝、足首を複合的に極めているため、ビクトリアの全身に痛みが奔る。しかもマスク・ド・タランチュラが体を揺するたび、倍する痛みが襲ってくる。
「ビクトリア選手、ギブアップか?」
 レフェリーがビクトリアの股間を撫でながら、ギブアップの確認をしてくる。
「・・・NO!」
 その一言を絞り出すのも苦しかった。
「頑張るなぁ。それとも、こうやって触られるのがいいのか?」
 レフェリーはビクトリアの股間を撫で回し、言葉でも嬲る。
「そんな、わけ・・・ない、わよ!」
 痛みと苦しさを堪え、否定の言葉を吐く。
「意地張るなよビクトリアちゃん。こいつは逃げられないぜ?」
 マスク・ド・タランチュラは、ビクトリアの体を更に絞り上げていく。それでもビクトリアの口から敗北の言葉は発せられない。
(絶対に、またモトハシと・・・今度は・・・勝っ・・・)
 遂に、蓄積された痛みがビクトリアの耐久力を上回った。脳がこれ以上の痛みを感じるのは危険だと判断し、ビクトリアの意識を落とす。
 レフェリーはビクトリアが失神したことに気づき、ゴングを要請する。

<カンカンカン!>

 ゴングを聞き、マスク・ド・タランチュラはタランチュラ・ネストを解いた。ビクトリアの体をそっとリングに横たえる。
「残念だったなぁ、ビクトリアちゃん。また今度遊ぼうぜ」
 そのまま気を失ったビクトリアのバストをつつく。
「おい、折角だ。今度と言わず、今からでもどうだ?」
「おお、ナイスアイデア!」
 レフェリーとマスク・ド・タランチュラは厭らしい笑みを交わすと、ビクトリアの身体に圧し掛かった。
「まずは心臓マッサージだよな」
 と言いつつ、マスク・ド・タランチュラはビクトリアのブラをずらし、美巨乳を露わにする。
「そーれ揉み揉み、マッサージっと」
 鼻歌まじりに乳房を揉みながら、笑みを浮かべる。
「おい、今のうちにブラを外しとけ」
「わかったわかった」
 マスク・ド・タランチュラは失神したままのビクトリアを万歳の姿勢にさせ、するりとブラを抜く。ブラをレフェリーに渡すと、セミヌートにしたビクトリアの乳房を揉むのを再開させる。
「おい、ちょっとどけよ。俺は下半身を楽しむ・・・じゃない、マッサージするから」
「あいよ」
 レフェリーの言葉にビクトリアのお腹から退き、マスク・ド・タランチュラはビクトリアの頭側に回ってまた乳房を弄る。
「ちっ、つなぎの上からじゃよくわからんな」
「おっぱいは気持ちいいぞ。マッサージの頑張り甲斐があるってもんだ」
 勝手な会話を交わす中、ビクトリアが身じろぎを始める。
「ん・・・う・・・」
 ビクトリアが薄っすらと目を開く。
「お、ビクトリアちゃんお目覚めかい? 気付けを頑張った甲斐があったな」
 素早くビクトリアの両腕を自分の膝で押さえながら、マスク・ド・タランチュラが笑いかける。それでも油断はせず、膝だけでなく両手も使ってビクトリアの腕を押さえる。
「なんだよ、もう目を覚ましたのか。これからつなぎを脱がそうと思ったのに」
 そう言いながらも、レフェリーはつなぎの腰の部分を持ち、ずり下げていく。
「あっ、また! 何脱がそうとしてるのよ!」
 阻止したいビクトリアだったが、まだダメージが残っており、しかも男二人に押さえられていては厳しかった。
「ちゃんと押さえてろよ」
「わかってるって」
 マスク・ド・タランチュラはビクトリアの両手を膝の裏側に挟み、自分の両手を自由にする。その手でビクトリアの引き締まった腹部を押さえる。
「いいぜ」
「よし」
 レフェリーはつなぎを太ももまで下ろすと、ビクトリアの腹部に逆向きに座り、つなぎを下ろすのに合わせて座る位置も下げていく。最後はつなぎを無理やり足首から抜き、傍らに放り出す。
「これでパンツ一丁だな」
 パンティを撫で回し、レフェリーが笑う。
「パンツ一枚姿のビクトリアちゃんも色っぽいな。おっぱいを揉む手に力も入る、ってなもんだ」
 マスク・ド・タランチュラは鼻歌交じりでビクトリアの美巨乳を揉む。
「いいかげんにしなさいよ変態レフェリーに変態レスラー! 毎回毎回、恥ずかしくないの!?」
 ビクトリアの弾劾に、レフェリーの顔が固まる。
「レフェリーに生意気な口をきくじゃないか。罰として・・・パンツも脱がすとするか」
「なっ!?」
 以前のオールヌードにされた屈辱が蘇る。
「やめなさい! 絶対に駄目よ!」
「わかってないな、ビクトリア選手。男ってのは、制止されれば逆に燃えるもんなんだよ」
 そう嘯いたレフェリーが、ビクトリアのパンティに手を掛ける。
「ちょっと! 駄目だってば!」
 ビクトリアの怒鳴り声もレフェリーの行為を止められない。
「お、下の毛が見えたぞ」
「っ!」
 必死で太ももを閉じるが、マスク・ド・タランチュラが乳首を弄ったことで力が抜けてしまう。
「よし、膝を通過」
「あっ!」
 膝を抜けたパンティは、既に足首にまで達していた。
「くくっ・・・そら、またオールヌードの披露だ!」
「Noォーーーーッ!」
 足首から抜かれたパンティが、レフェリーによって高々と掲げられる。その光景に、観客席も大いに沸く。
「ま、また、こんなこと・・・」
「いいじゃないか、ビクトリアちゃんが魅力的過ぎるから、こうやって素っ裸にしたくなるんだぜ。ってことは、ビクトリアちゃんの責任ってことだ」
 ビクトリアの乳房を揉みながら、マスク・ド・タランチュラが笑う。それがビクトリアの怒りを煽る。
「こんの・・・っ!」
「下手に暴れると、大事なところが丸見えになっちゃうぜ?」
 思わず蹴りを出そうとし、マスク・ド・タランチュラの言葉に慌てて膝を閉じる。
「おいおい、そう隠すなよ。サービスが悪いぞ」
 足元に座り込んだレフェリーが、ビクトリアの膝を開こうとする。
「何がサービスよ! ふざけないで!」
 膝に力を込める。非力なレフェリーでは膝を開くことができないようで、諦めたように膝から手を放す。
 ほっとしかけたそのとき、太ももの外側から回された手に剥き出しの秘裂を撫でられた。
「あんっ!」
「なんだ、いい声出すじゃないか」
 ビクトリアの膝に座り直したレフェリーは、太ももの隙間に指を入れて淫核を弄る。思わず力が抜けたことで、レフェリーの指が奥まで入り込む。
「んくっ・・・急に触られたから驚いただけよ!」
 このやり取りの間も、マスク・ド・タランチュラはビクトリアの爆乳を揉み続けている。
「は〜、ビクトリアちゃんのでかおっぱい最高。揉んでも揉んでも飽きないなぁ」
「ちょっと、いつまで触ってるつもりよ!」
 ビクトリアの憤激に、レフェリーがあっさりと返す。
「負けたんだからしょうがないだろう?」
「私はまだ負けてないわ! ギブアップしてないじゃない!」
 失神していたというのに、ビクトリアは敗北を認めようとはしなかった。
「負けず嫌いだな、ビクトリア選手は。それじゃ、こんなのはどうだ?」
 秘部を弄る手は止めず、レフェリーはビクトリアに提案する。
「ビクトリア選手がオールヌードのまま闘って、もしこいつに勝てば、元橋選手との再戦を認めようじゃないか」
「お、面白いな、それ」
 ビクトリアの美巨乳を揉みながら、マスク・ド・タランチュラが笑みを浮かべる。
「断るって言うなら、このままお客さんを楽しませるだけだ」
 自分が一番楽しむのが目的だろうに、抜け抜けと言ってみせたレフェリーはビクトリアの引き締まった腹筋をぺちぺちと叩く。
「・・・やるわ」
 暫しの沈黙だけで、ビクトリアはオールヌードマッチを受け入れた。このまま男たちに嬲られるよりも、まだ勝利の確率は高い筈だ。
「言っとくが、俺に攻撃したらその場で反則負けだからな」
 レフェリーはビクトリアの乳首を押し込みながら念押ししてくる。
「・・・わかってるわよ」
 一瞬本気でぶん殴ってやろうかと考えたビクトリアだったが、すぐに打ち消す。
「よし、それならすぐに始めるか」
 レフェリーが立ち上がると、マスク・ド・タランチュラもビクトリアの上から退く。
「ほら、立ちなよビクトリアちゃん」
 マスク・ド・タランチュラが差し出してきた右手を無視し、少し離れてから立ち上がる。
「ちぇっ、つれないな」
 唇を尖らせて見せるマスク・ド・タランチュラだったが、本気で怒っているわけではない。その証拠に、にやにやと厭らしい笑いを浮かべている。
(皆、見てる・・・)
 ビクトリアの裸体を、観客の視線が犯す。ビクトリアは唇を噛み、恥ずかしさを堪える。
「それでは延長戦、ゴング!」

<カーン!>

「へへ、リングですっぽんぽんのお姉ちゃんと試合できるなんてな」
 表情を緩ませたマスク・ド・タランチュラは、ビクトリアの胸元や股間を集中的に見つめる。
(じろじろと見て・・・でも、こんな格好じゃ隠しようもないし)
 闘うとは言ったものの、身に着けているのはオープンフィンガーグローブと靴と靴下のみだ。無意識のうちに構えが小さくなってしまう。
「色っぽいね〜ビクトリアちゃん。どこを責めて欲しい?」
「どこもお断りよ」
「そうかい、なら、無理やり触らせてもらおうか」
 体勢を低くしたマスク・ド・タランチュラが、肘を曲げた両腕を前に出す。マスク・ド・タランチュラの見え見えのタックルの姿勢に、膝を合わせようという形で応じる。
「いいのかい、キックなんか出して。アソコが丸見えになるぜ?」
 思わず意識が下半身に行った瞬間を狙われた。マスク・ド・タランチュラの長い腕が更に伸び、ビクトリアの脚を刈る。体勢を崩したビクトリアの背後を取り、倒れ込みながら左腕一本でビクトリアの両腕を上部で抱え、両脚をビクトリアの臍周囲に巻きつける。
「捕まえたぜビクトリアちゃん。おっぱい丸出しが嬉しいな」
 マスク・ド・タランチュラは自由に動かせる右手を伸ばし、左乳房を揉み込む。
「ちょっと! また人の胸触って!」
「いいじゃないか、減るもんじゃないんだし。逆に大きくなるかもな。おっぱい大きいほうが男にモテるぜ?」
「あんたみたいな変態男にモテるんならお断りよ!」
「そういうこと言うのかよビクトリアちゃん。お仕置きされたいみたいだな」
 ムッとした様子のマスク・ド・タランチュラは、ビクトリアの胴に巻きつけていた両足を下にずらす。
「ちょっと! 嘘でしょ!?」
 なんとマスク・ド・タランチュラは、ビクトリアの股にこじ入れた両足でビクトリアの太ももを無理やり開き始めたのだ。
「ほーら、頑張らないと大事なところが丸見えになっちゃうぜ〜」
 マスク・ド・タランチュラはHカップの美巨乳を揉みながら、余裕の表情を浮かべている。
(そ、そんなこと、絶対にさせない!)
 羞恥心が普段以上の力を発揮させ、ビクトリアは太ももをしっかりと閉じて開かせない。
「お、頑張るねぇ。だが、こうされたらどうだ?」
 マスク・ド・タランチュラは長い腕を伸ばし、ビクトリアの淫核をつつく。
「うくっ」
 敏感な場所を触られては力も抜ける。その隙にかなり脚を開かれてしまう。
「ああっ!」
「ほら、頑張らないと完全に開いちゃうぜ」
(まずい、まずいわ! このままじゃ、ホントに・・・!)
 脚を開かれれば開かれるほど、力を入れるのが難しくなっていく。なんとか踏ん張りたいビクトリアだったが、じりじりと開脚されていく。
「ほーら、あとちょっとで開脚が完成しちゃうぞ」
 ビクトリアの美巨乳を揉みながら、マスク・ド・タランチュラは余裕の笑みを浮かべる。
「駄目よ、それは駄目・・・」
 首を振るビクトリアに、マスク・ド・タランチュラが耳を舐めながら意地悪く告げる。
「残念だが・・・俺を怒らせた罰だ!」
 マスク・ド・タランチュラが淫核を潰すのと同時だった。遂に、ビクトリアは大きく開脚されてしまった。
「いやぁぁあぁぁっ!」
 マスク・ド・タランチュラのフェイバリット・ホールドの一つ、<タランチュラ・ホールド>が完成していた。ただでさえ恥ずかしい格好を強いられると言うのに、今のビクトリアは隠すものもない全裸だった。股間の翳りだけでなく、秘部までも露わにされている。
「こいつは凄い。堪らんな。絶景絶景」
 レフェリーはビクトリアの股間の前で腹這いになり、喰いつくように視姦する。
「俺からはビクトリアちゃんの(ピー!)は見えないんだよな。ま、その分感触で楽しませて貰うぜ」
 マスク・ド・タランチュラは自由な右手を伸ばし、ビクトリアの秘裂を撫でる。
「おおっ、温かくて柔らかい! ビクトリアちゃんも興奮してるんじゃないか?」
「そんなわけないでしょ!? んっ、気持ち悪い!」
 マスク・ド・タランチュラは秘裂を弄るだけでなく、耳まで舐めてくる。
「それじゃ、おれは生の爆乳を可愛がってやるか」
 レフェリーは位置を変え、ビクトリアのHカップを誇る乳房へと手を伸ばす。
(んんっ・・・こんなことで手間取ってたら、モトハシと闘えないのに!)
 元橋堅城へのリベンジ。そのためにこのような淫闘のリングに上がっているのだ。こいつら程度に苦戦してどうするのか。
「恥ずかしいんだったら、ギブアップしてもいいんだぞ。元橋選手とは闘えなくなるけどな」
 このレフェリーの一言が、ビクトリアのハートに火を点けた。
(絶対、今度こそモトハシにリベンジするんだから!)
 そのために、ヌードマッチも受け入れたのだ。羞恥と怒りをパワーに変え、筋肉をフル稼働させる。
「うおお、マジかよ!」
 マスク・ド・タランチュラが焦りの叫びを上げる。両腕を使って押さえ込もうとするものの、ビクトリアのパワーを押さえきれない。
(も、もうちょっとで・・・!)
 あと少しで技が外れそうなのがわかる。このまま脱出しようとしたビクトリアの秘部に、レフェリーの手が伸びた。
「ひぅぅぅっ!」
 振り絞った渾身の力も、秘部と淫核への同時責めで拡散する。
「あー、びびった。やっぱ油断できないな、ビクトリアちゃんは」
 思わず深呼吸したマスク・ド・タランチュラは、ビクトリアの乳首を捏ねる。
「最初から油断するな。俺のアシストがなかったら負けてたぞ」
「おいおい、<タランチュラ・ホールド>が解かれても試合再開するだけで、俺の負けじゃないって」
「いいや、わからんぞ」
 軽い口調で言い合いをしながらも、マスク・ド・タランチュラとレフェリーはビクトリアを責め続ける。
(もう少しだったのに・・・)
 残った力を振り絞ったため、最早抵抗の力はほぼ消えてしまった。せいぜい首を振るくらいしかできない。
「どうしたんだいビクトリアちゃん、もう抵抗はおしまいかい?」
 わざわざ言葉でも確認しながら、マスク・ド・タランチュラはビクトリアの淫核を弄る。
「う、うるさい・・・ああんっ!」
「可愛い声が出始めたぞビクトリア選手。感じてきたんだろ?」
 レフェリーは乳房を揉み込みながらビクトリアの顔を覗き込む。
「だ、誰が・・・」
 口ではそう言ったが、ビクトリアの肢体に汗が吹き出ている。しかも秘裂にも愛液が生じていた。
「おっ、やっぱりビクトリアちゃんも感じてきたみたいだな」
 それに気づいたマスク・ド・タランチュラが秘部を撫で回す。
「そ、そんなわけ・・・あひぃぃぃっ!」
 秘裂に指を突き立てられた瞬間、ビクトリアは嬌声を放っていた。
「そら、いい声出すじゃないか」
 そのまま膣内を掻き回しながら、マスク・ド・タランチュラが笑う。しかもビクトリアの右耳を舐めしゃぶってくる。
(こいつら・・・なんとか脱出して、ぶちのめさないと・・・)
 疲労と長時間のセクハラが、抵抗力を奪い去っていた。男たちの手や舌が肌に触れるたび、確実に快感が蓄積されていく。
(まずいわ、このままだと・・・!)
 リングの上でも何度も絶頂に導かれている身体だ。限界が近いことに気づいてしまう。
「別に我慢する必要はないんだぞ、ビクトリア選手。どんどんと感じてくれよ」
 含み笑いをしたレフェリーが、右乳房を揉みながら左乳首に吸いつく。
「そうそう、ビクトリアちゃんの厭らしい面を見せてくれよ」
 マスク・ド・タランチュラは長い腕を伸ばして膣の中を掻き混ぜ、わざと水音を立たせる。しかも親指で淫核を苛めてくる。
(そ、そんなにされたら、私・・・っ!)
 敏感な部分を同時に責められ、耐えていたビクトリアの唇が開く。蓄積されていた快感が、唇から迸った。
「Ohhhhhhhhhhhh!」
 絶頂の叫びと共に、秘裂から潮を噴く。
「おー、こりゃまた派手にイッたなぁビクトリアちゃん」
 潮を浴びせられた右手をビクトリアの眼前にかざし、マスク・ド・タランチュラが笑う。
「どれ? おいおい、びしょ濡れじゃないか。素っ裸で大勢の観客の前に居るんだぞ? 恥ずかしくないのか?」
 秘部から愛液を掬ったレフェリーが、ビクトリアの頬に愛液を塗り込む。
「・・・うるさい、わね」
 肩で息をしながらも、レフェリーを睨む。
「まだ元気があるな」
 またも乳房を揉みながら、レフェリーがにやつく。
「厭らしいビクトリアちゃんにはまだまだ足りないだろ? とことんまで付き合うから遠慮するなよ」
 マスク・ド・タランチュラも再び秘裂を解すように弄ってくる。
「も、もういらない・・・からぁ・・・っ!」
 ビクトリアがどんなに首を振ろうと、言葉で拒否しようと、<タランチュラ・ホールド>の体勢のまま裸体を嬲られてしまう。
「くっ、ううんっ・・・っ!」
 脱出の力は残っておらず、残り僅かの力を振り絞ろうとしても、セクハラにより霧散してしまう。
「はっ、おおう・・・あはあぁぁぁぁっ!」
 またも絶頂へと達してしまった。しかしビクトリアが感じれば感じてしまうほど、男たちは喜んでビクトリアを責め立てる。
「こんだけ感じてくれるんだ、何回でもイッちゃっていいからな、ビクトリアちゃん?」
「そうだぞビクトリア選手、遠慮するなよ」
 耳、乳房、乳首、ヒップ、太もも、淫核、秘裂、膣・・・様々な場所が男たちの手と舌によって触られ、揉まれ、撫でられ、舐められ、掻き回される。そのたびにビクトリアの腰が跳ね、快感の量を推測させる。
(あああ・・・このままじゃ、また・・・イッちゃう、わ・・・ふわあ〜〜〜〜っ!)
 今日一番の絶叫を放ったビクトリアが、がくりと首を折る。
「お、ビクトリアちゃん失神しちゃったぜ」
「そうか・・・なら、一応スリーカウントを取っておくか。さっきは負けを認めてなかったし」
「そうだな、はっきりと敗北を刻んであげるとするか」
 マスク・ド・タランチュラは<タランチュラ・ホールド>の体勢のまま、少し形を変えてビクトリアの両肩をキャンパスにつける。
「ワン! ツー! スリー!」

<カンカンカン!>

 レフェリーがスリーカウントを取り、今日二度目の試合終了のゴングが鳴らされた。
「それじゃ、改めてビクトリアちゃんの身体で楽しませて貰おうか」
「そうだな、これだけ色っぽいプロポーションしてるんだ。触らないのは逆に失礼だろ」
 自分勝手な理屈を捏ね、マスク・ド・タランチュラとレフェリーは再びビクトリアの肢体に圧し掛かった。
 またも敗北を喫したビクトリアは、試合終了後のリングでも痴態を晒されることになった。裸体のまま、観客の視線を釘付けにして。


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