【第二回 再登場は誰だ? 結果発表】

事務員(以下事)「どうも、事務員です。<地下闘艶場>開設三周年記念に、『再登場を望まれているのはどの女性選手か』というアンケートを、2011年8月7日から2011年8月19日まで行いました。対象者は
・ニナ・ガン・ブルトンさん
・森下恋さん
・笹塚水華さん
・須座久菊奈さん
・栗栖美葉音さん
・鴉箕まほろさん
の六名です。というわけで、今日はその対象の方々に集まって頂き、発表会を行います。皆さん、宜しくお願いします」
まほろ「なにが宜しくよ! こっちはもう二度と参戦なんかしたくない、っていうのに!」
水華「そうです! 私も鴉箕さんと同意見です!」
美葉音「私も、二度目の参戦は嫌だ、と前回お伝えしましたよね?」
菊奈「私も、嫌だな〜」
「・・・」
水華「? 森下さん、静かですけどどうしたんですか?」
「え、え? べ、別になんでもないわよ!」
水華「そうなんですか?」
「(ファイトマネーが貰えるならもう一回出てもいいかな、なんて言える雰囲気じゃないもの)」
ニナ「あれぇ? でも、三周年ってぇ、6月じゃなかったでしたっけ〜?」
「(ぎくり)実は、その・・・諸々忙しくて、アンケートの作成はしてたんですが、開始するのを忘れてまして。ははは・・・」
美葉音「ずっと忘れていてくれればよかったのに・・・」
水華「本当に」
「そ、そうだそうだー」
まほろ「なによその棒読み口調」
「ぼ、棒読みじゃないわよ!」
「あの、そろそろ発表に移りたいんですが、宜しいでしょうか」
水華「(ため息)・・・しょうがないですよね。嫌ですけど、始めてください」
ニナ「嫌なことはさっさと済ませよう、っていう格言もありますからね〜」
菊奈「そうそう〜。さっさと終わらせよ〜」
「(あったっけ、そんな格言)」

「では、まずは最下位の発表からさせて頂きます。再登場を免れた最下位は・・・」
他の一同「・・・」
「2票獲得、ニナさんです!」
ニナ「ん〜、悲しいけど嬉しい、微妙なとこですぅ」
「確かに、再出場はないですが最下位ですからね。ちなみに、ニナさんへのメッセージはありませんでした」
ニナ「メッセージもなしですかぁ。うーん、寂しいですぅ」
美葉音「でも、一抜けなんですよね。羨ましいです・・・」
水華「私も・・・」
菊奈「でも、ビリはなんか嫌かも〜」
ニナ「(ぐさっ!)酷いですぅ! キッキーナに抗議しますぅ!」
まほろ「キッキーナ?」
ニナ「(菊奈を指差し)キッキーナ」
菊奈「えへへ〜(照れ照れ)」
「なんで照れてるのよ・・・」
「(て、天然同士が絡むと収拾がつかない・・・)」

「次はブービー賞ですね。それは・・・3票獲得した恋さんです!」
「えっ!?」
「え? どうしたんですか?」
「えっと・・・3票? だけ?」
「はい。あ、恋さんにはメッセージがありました。『道着が脱がされる』というものです」
「な、なによそれ!」
「おそらく、リクエストだと思われます」
「たった3票でこんなメッセージ・・・ああもう! やる気なくすわよ!」
「す、すみません!(・・・あれ? 『やる気なくす』ってことは、もしかして)」
ニナ「私よりマシですよ〜」
「あ、ごめんね、気を使わせちゃって。大丈夫、まだカメラマンとしての仕事は少ないけど、と言うかほとんどないけど、一生懸命頑張るから!」
水華「森下さん・・・」
まほろ「余計気を使うわよ、その発言」
「そ、そうね、ごめん。テンパってよくわかんなくなっちゃった・・・」
「(再登場に脈有り、かな?)」

「さて、段々人数が少なくなってきました。次は・・・5票獲得したまほろさんです!」
まほろ「良かった。これであんなとこに出なくても済むのね」
「(それはどうかなぁ・・・にやり)」
まほろ「あ、今やらしい顔してた」
「し、してませんよ!(焦) えっと、まほろさんには氷兄様から書き下ろしのイラストまで頂きました!」
まほろ「なんか誤魔化された気がする・・・」
「それと、メッセージも2件寄せられてます」
まほろ「どんなの? ・・・なにこれ」
「リクエストですね」
まほろ「こんなエロっちぃリクエストなんて受けないわよ!(びりびり)」
「あ! 大切なメッセージを!」
まほろ「ふん!」
「(これだけ酷いことするんだから・・・いいよね・・・にやり)」
まほろ「あ、また!」
「えっ!? あ、つ、次に行きます!」
まほろ「誤魔化さないで!」
「次行きまずがら、首じべだいで・・・」

「ゲホゲホ・・・さて、残るは3人ですね」
水華「の、残ってしまいました・・・」
菊奈「残るの嫌〜。うん、嫌なの」
美葉音「神よ、ご加護を・・・!」
「第3位は・・・7票獲得、水華先生です!」
水華「ほっ・・・」
菊奈「残るの嫌って言ったのに〜」
美葉音「(無言で両手を握り締める)」
「水華先生には5件ものメッセージが寄せられました」
水華「これ・・・全部<地下闘艶場>に出た場合のリクエストじゃないですか」
「だって、それで募集してますから」
水華「破廉恥です!」
「それだけ水華先生が魅力的なんですよ」
水華「嬉しくありません!」
「そ、そうですか・・・」
「でも笹塚さん、人気は少ないより多いほうがいいと思うわよ」
水華「こんな厭らしいアンケートでなければ、素直に喜べるんですけど(ため息)」
「えっと・・・慰める言葉もありませんので、次に行きますね」

「では、次は最多得票で再登場が確定した方を発表します」
菊奈「呼ばないでね〜」
美葉音「お願いします、私の名前が呼ばれませんように、お願いします・・・!」
「第1位となったのは・・・」
他の一同「(ごくり)」
「栗栖美葉音さんです!」
菊奈「せ〜ふ」
美葉音「・・・うそ、です」
「では、先に菊奈さんの発表を。菊奈さんは9票獲得して第2位でした。メッセージは3件届いてました」
菊奈「・・・このメッセージ、嬉しくな〜い」
「うーん、今回のメッセージは女性陣に不評のようで」
まほろ「エロいことしか書いてないからよ! まったく、何考えてるのかしら」
「えっと、エロいことだと思うんですけど・・・」
まほろ「(ぎろっ)」
「(びくっ)」
菊奈「私も、エロいことされるの嫌〜い(ぴろっ)」
「? どうしたんですか菊奈さん、こっち向いて」
菊奈「あれれ? ビビリは?」
「え?」
ニナ「多分〜、キッキーナはぁ、まほろさんの真似して睨んだんだと思いますぅ」
菊奈「せいか〜い(ぱちぱち)」
「は、はぁ、そうなんですか・・・(つ、疲れる)」
「類は友を理解するのね」
水華「納得しそうな言葉ですね」
「気を取り直して・・・1位となった美葉音さんは、なんと15票獲得! メッセージも5件寄せられ、圧倒的な一番人気でした!」
美葉音「(ずーん)」
「あ、あれ? 美葉音さん?」
まほろ「思いっきり落ち込んでるわね」
水華「気持ちはわかりますよ。私だって、もう一度出ろと言われたら・・・」
美葉音「そうなんです! あれだけ恥ずかしいことをされたのに、また出ないといけないなんて・・・」
「でも、ファイトマネーがあれば孤児院の運営も楽になりますよね?」
美葉音「そ、それは・・・そう、ですけど」
「シスターとして、孤児院の皆の姉として、小さな子供たちを助けたいと思いませんか?」
美葉音「思います、でもそれは!」
「さすが美葉音さん! では、一番手っ取り早く稼げる<地下闘艶場>に参戦しますよね?」
美葉音「それは・・・」
「美葉音さん、孤児院の皆に美味しいものを食べさせてあげましょうよ」
まほろ「なんか、悪徳商法みたいなやり口ね(ひそひそ)」
水華「どうにかしたいですけど、私にはどうにも(小声)」
美葉音「確かに、皆に美味しいものを食べさせてあげたいです、けど・・・」
「素晴らしい! 美葉音さんの心意気に感動しました! ファイトマネーが増額されるように提案したいと思います!」
美葉音「・・・諦めるしか、ないんでしょうか(がっくり)」
菊奈「元気出して〜(むにゅむにゅ)」
美葉音「ひぁっ!?」
水華「ちょ、ちょっと須座久さん!?」
まほろ「なんで人の胸揉んでるのよ」
菊奈「美葉音ちゃんが、落ち込んでたから〜」
「それと胸揉むのとなんの関係があるの?」
美葉音「な、なんでもいいからやめてください!」
菊奈「は〜い」
ニナ「あれれ? どうして事務員さん、顔が真っ赤っかなんですかぁ?」
「え!? な、なんでもありませんよ、ははは(目の前でこんな光景見せられたら、真っ赤にもなりますって)」
まほろ「どうせ、エロ心に火が点いたんでしょ」
「(どきっ!)いいえ、そんなことは・・・」
「じゃ、なんで前屈みなのよ」
「ええっ!? これはそうじゃなくて、ですね・・・急にお腹が痛くなったんです! というわけで、今回の発表はここまで、ということで! 失礼します!」
まほろ「あ、こら!」
「逃げられたわね」
美葉音「あんなことをされる場所に、もう一度立たなくてはいけないなんて・・・神よ、この試練は辛過ぎます・・・」
水華「あの・・・こういうことを言うのはどうかとも思いますが、頑張ってください」
菊奈「速攻でぇ、勝てば〜?」
ニナ「そうですぅ、セクハラされる前に勝っちゃえばいいんですよ〜」
美葉音「・・・そう、ですね。わかりました、練習を積んで、どんな相手でも速攻で勝てるよう努力します!」
まほろ「応援するわよ」
美葉音「ありがとうございます。皆の分も頑張ります!」
他の一同「(拍手)」

(物陰から)
「あー、びっくりした。また攻撃されるんじゃないかと思った。でも、これから忙しくなるなぁ。美葉音さんだけじゃなく、あの人とこの人も・・・(にやり) おっと、それではこれで発表会を終わります。またどこかでお会いしましょう。事務員でした」


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