【特別試合 其の十四 片瀬沙也香:プロレス】

 犠牲者の名は「片瀬沙也香」。24歳。桜井エリナと同じ団体に所属するプロレスラー。長く伸ばした髪にブリーチを入れ、容貌は優しげだが大人の色香も漂わせる。その美貌、メリハリの効いたプロポーション、華麗なファイトスタイルにファンも多い。
 その沙也香に、エリナに続いて<地下闘艶場>から遠征要請が届いた。
「沙也香さん、気をつけてね。まともな団体じゃないから!」
 沙也香も<地下闘艶場>に参戦させられると知ったエリナの真剣な忠告に、沙也香は小さく頷いた。


 花道に姿を現した沙也香に観客席からは野次が飛び、指笛が鳴らされ、卑猥な冗談までぶつけられる。
(この雰囲気、エリナの忠告以上ね。気分が悪いわ)
 それでもプロである以上、不快な表情は見せない。沙也香は凛とした表情でリングへと向かった。

「赤コーナー、『女王様』、茨木美鈴!」
 沙也香の対戦相手は長身の女性だった。肩も太ももも剥き出しの漆黒のレザーボンデージスーツを身に着けた美鈴は、真っ赤に染めた髪をかき上げて蟲惑的な微笑を浮かべている。
「青コーナー、『綺麗なお姉さん』、片瀬沙也香!」
 対する沙也香はいつもと同じ純白のコスチュームだった。ビスチェとミニスカートを組み合わせたようで、露出度だけならこちらも負けていない。その沙也香に向けて、露わになっている胸の谷間、剥き出しの太ももなどを注視する観客から卑猥な単語を含んだ野次が飛ぶ。
 それでも、沙也香の凛とした表情は崩れなかった。

 その沙也香に、美鈴のボディチェックを終えた男性レフェリーが近づいてくる。
「それじゃ片瀬選手、ボディチェックを受けて貰おうか」
「はい」
 男性レフェリーのにやけた顔は気になったが、真面目な沙也香は頷いた。それに会社側からは「ボディチェックのときは拒むな」と言われ、「沙也香がボディチェックを拒めば違約金が発生する」と書かれた契約書まで見せられていた。
「素直だな。それじゃぁ早速」
 言うが早いか、レフェリーの手が衣装の上からバストを掴む。
「なっ!」
 その手を振り払い、レフェリーから離れる。
「いきなり何をするんですか!」
「何って、ボディチェックじゃないか。ボディチェックを拒むのか?」
「それは・・・」
 沙也香がボディチェックを拒めば、会社に違約金が発生する。契約書にわざわざこの項目があったのは、このセクハラのためだろう。悩んだ沙也香の口から、小さな言葉が零れる。
「ボディチェックを・・・受けます」
「ん? ボディチェックは嫌なんだろ? 無理はしなくていいぞ」
「そんな・・・ボディチェックをお願いします、して貰わないと困るんです」
 先程とは一転し、沙也香はボディチェックを懇願していた。悔しさはあったが、会社に迷惑を掛けるわけにはいかない。真面目な沙也香には選択肢は一つしかなかった。
「そうか、お願いされちゃぁしょうがないな。今度は抵抗するなよ?」
「・・・はい」
 沙也香が小さく頷くと、レフェリーがゆっくりと歩み寄り、続きとばかりにバストを揉んでくる。
「いい感触だな。毎晩彼氏に揉まれてるのか?」
 レフェリーの問い掛けにも答えず、沙也香は視線を逸らせた。
「そうだよな、毎日彼氏とHしてますなんて言えないよなぁ。悪い悪い」
 まるで反省していない口調で、レフェリーは沙也香のバストを揉み続ける。
「しかしいい感触のおっぱいだな。柔らかいのに弾力があって、いくら揉んでも飽きないぜ」
(この人、いつまで胸を触るつもりなの?)
 レフェリーの手は未だバストを揉むのをやめようとはしない。ボディチェックというには度が過ぎる。
(こんなに堂々とセクハラしてくるなんて、エリナの言ったとおりまともな団体じゃない・・・えっ!?)
 バストを好き勝手に弄られる刺激を耐えていると、突然秘部にも刺激が加えられた。
「そんなとこまで!」
「当たり前だろう、ここに凶器を隠していないかどうかも調べなきゃな」
 左手でバストを、右手で秘部を弄りながら、レフェリーがにやつく。
「触られるのが嫌なら、脱いで見せてくれてもいいんだぞ?」
「そんなことできるわけ・・・んんっ!」
 人前で裸を晒すなど出来はしない。甚だ不本意だったが、レフェリーの欲望に満ちたボディチェックを耐えるしかなかった。
「我慢してる表情もそそるな。声を出してもいいんだぞ?」
「そんなことはどうでもいいから、早く終わって!」
「なんだ、ボディチェックを早く終わらそうというのか? 何か隠している証拠だな」
「違います! 単純にやめて欲しくて・・・くぅっ」
 レフェリーは体を密着させると、沙也香のヒップと秘部を弄ってくる。それでも沙也香には耐えるしかできなかった。

 突然、バストを鷲掴みにされた。その間にもヒップと秘部には刺激が与えられ続けている。
「えっ?」
「あら、ほんとにいい感触」
 対戦相手の美鈴だった。離れて立っていた筈なのに、音もなく近寄り沙也香のバストを揉んでくる。
「ちょっと待って、まだゴングが鳴ってない・・・」
「悪いわね、このバカが好き勝手してるのを見てたら我慢できなくなっちゃって」
「バカとはご挨拶だな、レフェリーに向かって」
 レフェリーは顔を顰めながらも沙也香のヒップを揉む。
「触らないで!」
 美鈴を押しのけようとした沙也香だったが、レフェリーの次の一言にその手が止まる。
「おっと、まだボディチェックは終わってないぞ」
「でも、この人が・・・」
「聞こえなかったのか? まだボディチェック中だ。今抵抗すると、ボディチェックを受けないと見なすぞ」
「そんな・・・んぅっ!」
 衣装の上からとはいえバスト、ヒップ、秘部と女性の敏感なところを同時に責められ、沙也香の口から喘ぎ声が洩れる。美鈴が沙也香にちょっかいを掛けているのはわかっている筈なのに、レフェリーは止めようともせず沙也香のヒップと秘部を弄り続ける。
「ふふっ、中々形のいいおっぱいしてるじゃない。この大きさだと、Dカップかしら?」
 それをいいことに、美鈴は沙也香のバストを柔らかく揉んでいる。
「レフェリー、この人に注意して!」
「あん? ボディチェックを手伝ってくれてるならいいじゃないか。しかし尻の感触もまた・・・」
 沙也香の抗議にも取り合わず、レフェリーはヒップの張りに夢中になっていた。
(こんな無茶苦茶なことが許されるなんて! でも、我慢しないと会社に迷惑がかかっちゃう)
 二人掛かりで嬲られながらも、沙也香は唇を噛んで耐えた。

「よーし、それじゃそろそろ試合に移るか」
 漸く満足したのか、レフェリーが沙也香から離れて美鈴もコーナーに下がらせる。
「ゴング!」

<カーン!>

(この変態レフェリーが試合を裁くのね。なにをしてくるかわかったものじゃないわ)
 一瞬目をやった隙に美鈴が距離を詰め、両手を伸ばしてくる。
「ふっ!」
 沙也香は伸ばされた両手を掴み、巴投げで投げ捨てる。
「・・・意外と実力あるじゃない。それじゃ、私もちょこっと本気で相手してあげるわ」
 受身を取った美鈴の口には笑みが浮かんでいたが、その目は細く引き絞られた。
「ええいっ!」
 まだ立ち上がっていない美鈴に向けて、沙也香のキックが放たれる。
「おっと、危ないわね」
 美鈴は後転してかわしつつ距離を取るが、沙也香は逆に距離を詰める。
(また厭らしいことをされる前に、決める!)
 いきなりのセクハラの連続に、沙也香は自分のペースを失っていた。そのため速攻を狙って無理な攻撃を繰り出し、美鈴にかわされその姿を見失う。
「えっ?」
「ここよ」
 素早くバックを取った美鈴の右手が、沙也香のバストを優しく揉む。
「ま、また人の胸を!」
 その手を外そうとして反対のバストを揉まれてしまう。
「ふぁっ!」
「いい声で鳴いてくれるじゃない。可愛いわぁ」
 美鈴は妖艶な笑みを浮かべ、沙也香のバストを揉み、撫でる。
「んぁっ! いや、触らないで・・・ふぅっ」
「あら、ここはそうは言ってないわよ?」
 美鈴の指が沙也香の乳首を摘む。沙也香の乳首は衣装の上からでもわかるほど硬くしこり、美鈴の指に適度な弾力を返してくる。
「ほぉら、硬くなってるじゃない。感じてる証拠、でしょ?」
「違う! そんことある筈が・・・あぁっ!」
「違う? そう・・・」
 美鈴の声が低くなる。本能的な危険を感じたときには、美鈴の手が衣装の胸元に掛かっていた。
「それじゃ、この目で確認させて貰うわ!」
 衣装の上衣部分を剥ぎ取られ、セミヌード姿とされてしまう。
「きゃぁっ!」
 悲鳴を上げる沙也香だったが、衣装を奪われた隙に美鈴の拘束から抜け出すことができた。
「あら、逃げちゃ駄目よ。おっぱいの先っぽが硬くなってるかどうかわからないじゃない」
 美鈴は奪った沙也香の上着を持ち上げて見せると、丸めて観客席に投げ込んだ。たちまち観客の間で争奪戦が起こり、最終的には中年男の手の中に収まった。
「あなた、人の衣装を勝手に!」
「いいじゃない、別に。<地下闘艶場>の主催者が弁償してくれるわよ」
「そういう問題じゃない!」
 憤慨する沙也香だったが、両手で胸を隠していては攻撃に移れない。歯噛みしながらも距離を取ることしかできなかった。
「いつまでもおっぱい隠してたら、乳首の確認ができないじゃない。無理にでも・・・見せて貰うわっ!」
 美鈴の高速タックルが迫る。しかし沙也香も素早く反応し、カウンターの膝を合わせる。
「くっ」
 美鈴もぎりぎりでこれをガードし、沙也香の追撃のローキックを後転しながらかわす。
「やるわね。でも、いつまで両手を使わないつもり?」
 美鈴の指摘に、沙也香は睨むだけで返答しようとしない。
(でも、彼女の言うとおりだわ。このままじゃ勝てない。なら、片手だけでも攻撃に回さないと)
 それでも両手で乳房を隠したまま、美鈴の次の攻撃を待つ。
「人の忠告を無視するのね。いいわ、その報いを受けなさい!」
 再び美鈴が高速タックルに来る。沙也香は膝を合わせると見せ、横殴りの右掌底を放つ。
(これなら!)
 しかし、一瞬前まであった美鈴の頭部が消える。
「えっ!?」
「バレバレよ」
 右腕が手繰られ、背中に回される。
「しまった!」
「ほら、こっちの手も外しなさい」
 美鈴が乳房を隠していた左の手首を掴み、無理やり引き剥がしていく。
「あっ、駄目、それは・・・!」
 体格に勝る美鈴は、パワーでも沙也香を上回っていた。必死の力を込めた左腕だったが、守るべき乳房から引き離されてしまう。
「ほぉら・・・見えたわよ?」
 露わになった沙也香の乳房に、観客席から歓声が沸く。
「ふふっ、ほら、やっぱり硬くなってる。嘘を吐く悪い娘には、お仕置きしなきゃね?」
 沙也香の乳房の頂点を見た美鈴が薄く笑う。右手だけで沙也香の両腕を拘束し、左手で乳首を弄ってくる。
「見ても立ち上がってる、触っても硬い。嘘はいけないわねぇ沙也香ちゃん?」
「くっ・・・んぅっ!」
 美鈴が揶揄してくるが、沙也香は喘ぎ声を堪えるのに必死だった。美鈴のひんやりとした指が乳首を責めるたび、快楽の稲妻が身中を駆け巡る。
(皆が見てるのに、こんな恥ずかしいことされて・・・駄目よ、我慢しなきゃ!)
 自らを叱咤するが、美鈴の巧みな愛撫に快感が高められていく。
「ふふっ、いい表情になってきたわね。それじゃあ、こういうのはどうかしら?」
 美鈴の左手が太ももを撫でる。嫌な筈なのに、艶を含んだものが背筋を這う。その刺激が乳首で生じた快感をより大きくし、子宮にまで届く。
 太ももを這いずり回っていた美鈴の手が、とうとう沙也香の大事な処に到達した。
「あふぁっ!」
 沙也香の反応は強烈だった。顎が上がり、全身を震わす。
「あのバカとは違うでしょう? あの男は自分勝手に触るから気持ちよくは・・・あら?」
 美鈴は指に湿り気を感じ、そこを重点的に責める。
「あらあら、この濡れてるのはなぁに? お漏らし?」
「それは・・・違うの・・・」
 子供のように首を振るが、否定するには弱々しい行為だった。
「お漏らしじゃなければなにかしら。ねぇ沙也香ちゃん?」
 判り切っている筈なのに、美鈴はわざわざ沙也香に確認してくる。
(い、言えるわけない!)
 沙也香は口を閉ざすが、次の美鈴の言葉に耳を疑う。
「それじゃ、お客にも確認して貰おうかしら」
「えっ? 何を言って・・・」
 美鈴は最後まで言わせず、沙也香の両膝の裏に手を入れ、両脚を大きく広げながら持ち上げる。
「きゃぁぁぁっ!」
 この恥ずかしい格好に、沙也香は悲鳴を上げて手をバタつかせる。その振り回した手が、偶然美鈴の顔を捉える。
「痛ぅっ!」
 この行為が美鈴の怒りを買った。
「誰の顔を叩いてるのよっ!」
 美鈴のバックブリーカーで、背中を強打される。
「あっ・・・がはっ!」
「ほら、立ちなさい・・・よっ!」
 横たわって呻いているところを髪を掴んで立たされ、チョークスラムで再びリングに落とされる。プロレスラーとはいえ、細身の沙也香にはかなりの衝撃だった。
「おとなしくなったわね。それじゃぁ・・・」
 美鈴はリングに横たわる沙也香の背後に回って上体を起こし、右足首を持つと沙也香の頭付近まで上げ、自分の右腕で挟む。そのまま右手で沙也香の左手首を握る。反対側も同様にすると、沙也香の両脚は高く上げられ、しかも開脚を強いられていた。抵抗しようにも、腕も極められていては身動きすら厳しい。
「ほぉら、観客に濡れたあそこをよぉく見て貰いなさい。それが私の顔を叩いた罰よ」
「いやぁっ! こんな恥ずかしい格好やめてぇ!」
 開脚を強いられて隠すこともできず、しかも乳房は丸出しになっている。逃れようと暴れても、乳房を揺らすことしかできない。
「いい格好だな片瀬選手。恥ずかしいなら俺が隠してやろう」
 そこにレフェリーが近寄ってきた。下卑た笑みを浮かべながら、沙也香の乳房を鷲掴みにする。
「隠すって、触ってるだけじゃない!」
「おいおい、人の親切は素直に受けろよ」
 沙也香の言葉もレフェリーの手は止められない。沙也香の乳房をひたすら揉んでいるレフェリーに、美鈴が冷たく声を掛ける。
「貸しよ」
「まあそう言うなよ」
 にやりと笑ったレフェリーは、沙也香の乳房を両手で揉みながら乳首を舐め始める。立ち上がっている乳首はレフェリーの舌に押され、上下左右に方向を変える。
「やめて! レフェリーがそんなことするなんておかしいわ!」
「なんだ、レフェリーに文句をつけるのか? それに、ここは悦んでるじゃないか」
 レフェリーは沙也香の乳首から口を離すと、指で押し潰す。
「違うわ! これは生理現象で・・・」
「そうか。それじゃ、ここが濡れてるのはなんでだろうな?」
 レフェリーの右手が沙也香の秘部を撫で回す。濡れた衣装からは湿った音がした。
「それは・・・その・・・」
 沙也香が答えられないでいると、レフェリーの手が衣装の中に潜り込み、直接秘裂を弄ってくる。
「ギブアップ! ギブアップするからもうやめてぇっ!」

<カンカンカン!>

 余りの責めに、沙也香は反射的にギブアップを叫んでいた。沙也香のギブアップの宣言にゴングが打ち鳴らされる。
「ちっ、もうちょっと我慢してくれよ。お陰で楽しめなかったじゃないか」
(勝手なことを言って・・・でも、ようやく厭らしいことも終わり)
 沙也香は敗北の屈辱より、羞恥の時間が終わったことにほっとしていた。しかし、美鈴は沙也香の四肢を極めたまま立ち上がる。
「な、何を・・・」
「何って? まだ罰が終わってないじゃない」
 沙也香からは美鈴の表情は窺えなかったが、その声に含まれた被虐の色に胸が冷たくなる。
「行くわよ!」
 美鈴は沙也香の四肢を拘束したまま、後方に投げを打った。
「あぐっ!」
 受身も取れないこの一撃に、沙也香の意識は暗黒に沈んだ。
「それじゃ、これからが本番よ」
 失神した沙也香にまたがり、美鈴は閉ざされた瞼の上に舌を這わせた。
「やっぱりいいおっぱいしてるわね。乳首も固くなっちゃってるし、責め甲斐があるわぁ」
 沙也香の右の乳房を揉みながら、立ち上がった乳首を扱き上げる。その手に感じる感触に頬を緩ませながら、美鈴は沙也香の乳房をねとりと責め続ける。
「おっぱいばかりじゃあれね。ここはどうかしら?」
 美鈴が秘部に指を這わすと、意識のない沙也香の体が震える。
「ふぅん、感度がいいのかしら? それじゃ、こういうのはどうかしら?」
 美鈴の指が衣装の下に潜り込み、直接秘裂をなぞり始める。いまだ意識の戻らない沙也香だったが、美鈴の指が蠢くたびその身をぴくりと震わせる。
「ふふっ、やっぱり敏感。それじゃぁ・・・ここはどうかしら?」
 美鈴の指が淫核の包皮を剥き、直接振動を送る。この刺激に、沙也香の瞼が開いた。
「ん・・・あ・・・?」
「あら、ようやくお目覚め?」
 状況を把握できていない沙也香だったが、淫核からの刺激に強烈な反応を示す。
「ひぅぅっ! 駄目、そこは強すぎる! やめてぇぇっ!」
「堪え性がないわね。そんな娘には、こうよっ!」
 淫核を責めていた美鈴の人差し指が離れ、親指がその役を担う。人差し指は下へと向かい、秘裂の中に潜り込む。
「ひぎぃっ!」
 快楽度が高い二箇所を同時に責められ、沙也香の体が大きく跳ねる。しかし美鈴の大柄な体に押さえ込まれ、逃げるまではいかない。
「んー・・・いい反応。責め甲斐があるわぁ。私が飽きるまで、じっくりと苛めてあ・げ・る・わ」
 美鈴の右手だけでなく、左手、舌、唇、太ももなど、沙也香に接する部分が沙也香への責めを開始する。沙也香にできるのは、望まぬ快感に喘ぎ、体をびくつかせることだけだった。
「やっ、だめ、こんなのぉ・・・ひぐぅっ!」
「駄目なんて言ってるくせに、ここは濡れ濡れよ? 嘘を吐くのはいけないわね」
「違うの! そうじゃ・・・あぁぁっ! もう許してぇ!」
 沙也香が幾ら叫ぼうと、美鈴の責めが止まることはない。大柄な美女が華奢な美女を嬲るその光景に、観客席からの声が止むことはなかった。


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