【特別試合 其の二十一 鴫原槙:柔道 & 鴫原椿:柔道】  紹介者:一日一善様

 犠牲者の名は「鴫原(しぎはら)槙(まき)」と「鴫原(しぎはら)椿」。双子の姉妹で、槙が姉。椿が妹。
 槙19歳。身長177cm、B93(Gカップ)・W57・H87。
 椿19歳。身長177cm、B88(Eカップ)・W55・H90。
 二人とも女子大の大学生で、二人揃ってショートカットに切れ長の目という男装が似合いそうな容姿。口数が少なくどちらもクールな性格に見られがちだが、引っ込み思案なだけで中身は普通以上に乙女。どちらも子供のころから柔道を学び、高校で二人同時に二段を取得。今は練習していないが、偶然遭遇した暴漢を取り押さえるなど腕は鈍っていない。そうした武勇伝や容姿もあって大学ではあこがれの視線を向けられることが多いが、本人たちは困惑している。
 バイトを探していた鴫原姉妹に、<地下闘艶場>から巧妙な誘いの手が伸びた。


「椿、どうしよう・・・」
「どうしよう、って言われても・・・諦めるしか・・・」
<地下闘艶場>控え室に、言葉少なに会話する槙と楓の姿があった。二人ともボーイッシュな容姿とモデル並みの高身長を持ち、プロポーションはグラビアアイドルを凌ぐ。その二人の顔は羞恥に赤く染まっている。理由は、用意された衣装にあった。
 暫く逡巡していた鴫原姉妹だったが、最後には諦めて衣装に着替え、ガウンを纏った。

 花道に姿を現した鴫原姉妹に、観客席から盛大な歓声が送られる。否、卑猥な単語交じりの野次と好色な視線が飛ばされる。他人からの剥き出しの欲望に慣れていない鴫原姉妹にとっては、これだけでも耐えがたかった。
 それでもリングまで辿り着いた鴫原姉妹にとって、信じたくない事実が待っていた。
「「うそ・・・」」
 二人同時に呟いたのは、リングに待っていたのが男性のみだったからだ。戸惑う槙と椿だったが、リング下の黒服に促され、リングへと上がった。

「赤コーナー、『壊し屋柔道家』、恵比川福男! &『サブミッション・スネーク』、ヴァイパー!」
 鴫原姉妹の対戦相手は、恵比川とヴァイパーという寝技に長けた二人だった。
「青コーナー、"柔道ツインズ"、鴫原槙! &鴫原椿!」
 コールされ、お互いに恥ずかしげな頷きを返した槙と椿は同時にガウンを脱いだ。一瞬静まり返った会場だったが、二人の格好に耳を劈くほどの歓声が沸き上がる。
 二人が身に着けていたのは、柔道着の上だけだった。ズボンはなく、黒帯のみが腰を飾っている。そして、背中は二人のイニシャルである「M」と「T」の形に切り抜かれていた。否、良く見ればその部分には透明素材が使われている。しかし透けていることに違いはなく、二人のブラの紐が観客の目で確認できる。加えて左の胸元にも同様にイニシャルが入れられ、僅かではあるがブラのカップも覗いている。
 観客からの視線が気になるのか、二人とも胸元を押さえ、柔道着の裾を下に引っ張り、太ももをすり合わせる。その恥ずかしげな行為が、尚更観客席からの熱い視線を呼んだ。

「今回の試合は、いつものタッグマッチではありません。四人の選手が同時にリングで闘う形式とさせて頂きます!」
 変則的な試合形式に、槙と椿はお互いに顔を見合わせ、小さく頷いた。
 槙と椿は、生まれたときから同じ時間を過ごしてきた双子だ。お互いの考えは一々声に出さなくてもわかる。だとすれば、この条件は二人に有利な筈だ。そう考えての頷きだった。

「さ、ボディチェックの時間だ」
 男性二人のボディチェックを終えたレフェリーが、槙と椿の前に立つ。
「「えっ・・・」」
 驚き声もハモったのは、双子ならではだろう。
「そんなに驚くなよ、すぐに終わる」
 レフェリーはいつもと違い、普通のボディチェックを行うとすぐにゴングを要請した。

<カーン!>

 ゴングが鳴らされると、ごつい身体の恵比川が前に出る。
「どれ・・・どちらから可愛がってやろうかのぉ」
 舌舐めずりしてから更に前進した恵比川に、鴫原姉妹が即座に反応した。
「椿!」
「ええ!」
 槙が出足払いで恵比川の足を払ったのと同時に、椿が巴投げで宙を舞わせていた。流れるような双子ならではのコンビネーションに、場内が沸く。もしかすると、椿の露わになった下着への喜びだったのかもしれない。
「ぬぐぅ・・・」
 素早く受身を取りながらも、呻きながら恵比川が立ち上がる。
「油断したな、柔道家」
「うるさいわい。だが、一度投げられたことでわかったことがあるぞ」
 恵比川の耳打ちに、ヴァイパーが頷く。その顔には厭な笑みが浮かんでいた。
「では、行くか」
「わかった」
 恵比川とヴァイパーが離れ、鴫原姉妹を挟むように位置取りする。
 二人に同時に前後から接近されては、コンビネーションを使うのは難しい。自然と槙 対 恵比川、椿 対 ヴァイパーという図式になっていた。
 一人で男性選手に対面すると、その迫力に萎縮するものを感じてしまう。鴫原姉妹は背中合わせとなり、お互いの速くなった心音を感じる。
「椿・・・」「槙・・・」
 互いの名を呼び、不安を封じ込める。その瞬間、恵比川とヴァイパーが前に出た。素早い組手争いが起こったが、柔道から離れていた期間は容赦なく技を錆びつかせていた。いいところを取られたと感じたときには、二人同時に投げられていたのだ。

 二人とも柔道の練習をしなくなってからは、競うようにしてお腹周りを引き締めた。その結果、身長177cmにして50cm代のウエストを手に入れた。ただ細いウエストを求め、筋肉量の低下も辞さない代償が体幹の弱化だった。体幹の弱化はバランスの低下に繋がり、現役時代よりも投げ技に崩されやすくなっていたのだ。

 槙は払い腰から横四方固めに押さえ込まれ、椿は小外刈りから背後を取られていた。
 槙を横四方固めに捕らえた恵比川は、右手を槙の股間で蠢かせる。
「ひぅっ!」
 横四方固めから逃れようとする槙を、股間からの刺激が妨げる。柔道着のズボンを穿いていればともかく、下着の上からでは刺激が強過ぎる。
「どうした、逃げても構わんぞ」
「はっ・・・くぅっ!」
 恵比川の腕を極めようとしても、海老の動きで逃げようとしても、そのたびに秘部が弄られ、力が抜ける。
「なんだ、逃げたくないようだな。ならば、とことん可愛がってやろう」
 恵比川が秘部に送ってくる振動に、槙は小さく悲鳴を上げた。

 一方、ヴァイパーは椿を胴締めに捕らえ、背後からバストを揉み続けている。椿の細いウエストにヴァイパーの脚ががっちりと巻かれ、椿は方向転換も厳しかった。
「はぅっ・・・んぅっ!」
 刺激を堪えてヴァイパーの手を捕らえようとする椿だったが、ヴァイパーはまるで見えているかのように椿の手をかわし、バストを責め続ける。
「あっ!」
 しかも、椿の隙を衝いて帯を緩めてくる。椿が帯を締めようとすると、その間バストを揉まれてしまう。椿がバストを守ろうとすると、帯が緩められてしまう。
 これを何度か繰り返した後、ヴァイパーは椿の帯を外し、奪い去ってしまった。
「あっ、そんな・・・」
「どうした椿選手、大丈夫か?」
 椿の前に跪いたレフェリーが、何故か椿の柔道着に手を掛けた。反射的に払おうとした手は、ヴァイパーに掴まれていた。
「どれ、調べてやろう」
 レフェリーが柔道着の前を開くと、椿のブラとパンティ、それと見事に括れたウエストが露わとなった。
「っ!」
 恥ずかしがり屋の椿にとって、男性の目に下着を晒されることだけでも気絶しそうな羞恥だった。しかし、更に追い討ちが来た。
「ほう、なかなか大きいじゃないか」
「どれ? ふむ、これはいい」
 レフェリーとヴァイパーがバストを揉んできたのだ。払おうとした腕は男達に掴まれ、バストを揉まれ続ける。先程までとは違い、柔道着の上からではなくブラの上から揉まれると刺激が段違いだ。刺激の強さは羞恥の強さとなり、椿を責める。
「やめてください、こんな恥ずかしいこと・・・ひぅっ!」
 両方のバストを、違う男性によって同時に揉まれる。ただ揉まれるだけでも恥ずかしいというのに、左右を違う責め方で揉まれると更に羞恥心を煽る。
「なに、ただの気付けだ。遠慮するなよ」
 にやにやと笑いながら、レフェリーとヴァイパーはバストを揉み続ける。
「気付けなんていりませんから、やめてください・・・」
 もがく姿も色っぽく、観客は責められる椿の姿に見入っていた。
「そろそろ柔道着が邪魔になってきたな。脱がすか」
 そう言ったヴァイパーの手が、椿の柔道着に掛かる。
「あっ、駄目!」
 自由になった両手で抵抗しようとした椿だったが、レフェリーがバストを揉んでくることで弱い抵抗になってしまう。ヴァイパーは巧みに椿の動きをコントロールし、柔道着を脱がしてしまった。椿の下着姿に、また観客席が沸く。
(駄目、恥ずかしい!)
 反射的に閉じようとした脚は、レフェリーの脚に押さえられた。
「それじゃ、こっちを調べるぞ」
 太ももを撫でたレフェリーの手が、椿の股間を撫で回してくる。
「いやぁぁぁっ!」
 下着姿にされただけでは終わらず、自分の秘所を無造作に弄られる。これだけで、椿の羞恥耐性は限界を超えた。
「ごめんなさい、槙、私もう・・・」
「待って椿、まだ・・・!」
「・・・ギブ、アップ」

<カンカンカン!>

 椿のギブアップ宣言に、無情なゴングが鳴らされる。
「なんだ、もうギブアップしたのか。それじゃ、試合終了までここで待ってて貰おうか」
 レフェリーの合図に、ヴァイパーは椿の腕を背後で極めながらロープ際へと連れて行く。その間にも槙が恵比川に嬲られ続けているが、椿にはもうそれどころではなかった。。
「な、何を・・・」
「なぁに、ただ逃げないようにするだけだ」
 椿はロープで四肢を拘束されてしまっていた。両腕は真横に広げられ、両脚はM字開脚の形に固定されている。自分が取らされた恥ずかしい格好に、椿の頬が熱を持つ。
「試合が終わるまで、このままでいるんだ。・・・しかし、この格好は色っぽいな」
 舌で唇を濡らしたレフェリーが、椿のバストへと手を伸ばす。
「あっ、やっ!」
 突然のことに逃れようとした椿だったが、四肢を拘束された状態では頭を振ることしかできなかった。
「盛り上げることもしないでギブアップした罰だ。たっぷりとおっぱいを揉んでやるからな」
 羞恥に頬を染める椿を見ながら、レフェリーはバストを揉み続けた。

 椿をロープに拘束した後、ヴァイパーは槙の方へと歩み寄り恵比川に声を掛けた。
「それでは、こちらを手伝うぞ」
「今少し一人で楽しみたかったが・・・まぁ、よかろう」
 ヴァイパーは槙の足を自分の足で押さえ、剥き出しの太ももを撫でる。恵比川は槙の両手を左手一本で押さえ、柔道着の隙間から手を突っ込んでバストを揉み始める。
「やめて、こんな恥ずかしいことしないで!」
 男二人同時に責められることで、羞恥心が倍以上の数値で襲ってくる。もがく槙だったが、男達の力には敵わず、セクハラを受け続ける。いつしか帯も外されていた。
(こ、こんな恥ずかしいこと、我慢できない・・・!)
 身を捩る槙の耳に、聞きたくなかった言葉が飛び込む。
「そろそろ脱がすか?」
「ふむ、そうだな」
 ヴァイパーの提案に恵比川は無造作に頷いたかと思うと、槙の両手を頭上に押さえつける。
「そんな、いやぁっ!」
 ヴァイパーは槙の柔道着を手首までずらし、馬乗りになったまま肘を押さえる。そうすると今度は恵比川が柔道着を槙の手から抜き、リング下に放り投げる。
 槙は男性選手のスムーズな手並みによって柔道着を奪われ、下着姿とされてしまった。
(は、恥ずかしい! こんなことなら、私もギブアップを・・・)
 その心の声を読んだのか、レフェリーが声を掛けた。
「もし槙選手までギブアップするようなら、二人にはストリップをして貰おうか」
 椿のバストを揉みながら、レフェリーは槙を見遣る。
「そんな・・・あぁっ!」
 レフェリーに意識が行った槙に、恵比川とヴァイパーが圧し掛かった。恵比川はブラの上からバストを揉み、ヴァイパーは太ももを撫で回す。
 やがてヴァイパーの手が秘部に到達し、槙は羞恥から絶叫した。

「ああ、槙・・・ひぃぅっ!」
 男二人に嬲られる槙を悲しみの目で見る椿だったが、レフェリーがバストを強く揉んでくることで声を詰まらせる。
「もうやめてください、お願いします・・・!」
 下着姿で嬲られる椿はレフェリーに懇願するが、レフェリーは鼻で笑った。
「簡単にギブアップをしておいて何を言ってるんだ。それに、観客がお前らの責められる姿を望んでるんだよ」
 レフェリーはパンティの中に手を突っ込み、椿の秘部を直接弄る。
「いやーーーっ!」
 おとなしい椿も、あまりのことに大声で叫んでいた。
「くくっ、いい反応するじゃないか。観客も喜んでるぞ」
 しかしレフェリーは指の動きを止めようとはせず、椿の秘裂を弄り続けた。

「椿、そんな・・・」
「妹の心配をしている場合か?」
 嬲られる椿の姿を見ていた槙に、バストを揉んでいた恵比川が嘲りの声を掛ける。
「自分が責められているのを忘れているんじゃないのか? ん?」
 下着の上から槙の秘部を責めていたヴァイパーが、更に振動を送る。その手がパンティの中にまで潜り込もうとした瞬間、槙は思わず叫んでいた。
「ひぃぃっ! ギブアップ! ギブアップするからもうやめてぇ!」

<カンカンカン!>

 槙のギブアップの宣言に、再びゴングが打ち鳴らされる。
「なんだ、あっさりとギブアップしやがって。俺の言うことを聞いていなかったのか?」
 椿から離れたレフェリーが槙の顔を覗き込み、わざとらしく首を振る。
「相手を一人も倒せなかったんだ。罰として・・・オールヌードになってもらおうか!」
 レフェリーが叫ぶと、恵比川とヴァイパーの手が槙の下着に掛かった。
「待って、それだけは・・・!」
 必死に下着を押さえるものの、男達の力には敵わず、まずブラのホックが外された。
「駄目、脱がさないで!」
 胸の前を押さえる槙だったが、秘部に送られる振動で力が抜ける。その隙に、レフェリーが素早くブラを奪い去った。途端、槙の93cmGカップの巨乳が解放され、盛大に揺れる。引き締まったウエストとは対照的な膨らみに、男の欲望の視線が突き刺さる。
「い、いや・・・」
 ただでさえ男性に慣れていない槙に取って、剥き出しの乳房を見られるのは羞恥以外の何物でもなかった。
「槙選手はおっぱいを見られるのが恥ずかしいらしい。隠してやってくれ」
 レフェリーが言うや否や、恵比川とヴァイパーの手が槙の乳房を掴む。
「違う、そんな意味で言ったんじゃ・・・やぁぁっ!」
 男達の手で直接乳房を揉まれ、変形させられる。しかも乳首まで弄られ、転がされる。

「槙! 槙!」
「ああ、一人にして悪かったな。寂しかったろ?」
 リング下の黒服に槙のブラを渡したレフェリーは、槙に向かって必死に声を掛ける椿のバストを再び揉み始めた。
「寂しくなんかないです・・・それより槙を助けて・・・んぅっ」
 槙のことは気に掛かるが、バストを揉まれると羞恥が先立つ。
「槙選手を助ける? おいおい、一人も倒せないうちにギブアップした罰を受けて貰ってるだけだぞ?」
 にやにやと下品な笑みを浮かべ、レフェリーは椿のバストから手を放そうとはしなかった。

「んっ・・・も、もうやめて・・・ひぃぅっ!」
 一方、槙は乳房を責められ続けていた。試合が始まってからずっと揉まれ続けたことで、乳首が硬くなってしまう。
「お、乳首が立ったぞ」
「やめてと言いながら、身体は正直だのぉ」
 ヴァイパーと恵比川は硬くなった乳首を更に責め、扱き上げる。
「ひぃぁっ! やめ・・・んぅっ!」
 加えて秘部にも振動が加えられ、望まぬ快感に身を捩る。
 いつの間にか側に来ていたレフェリーが、嬲られる槙を見下ろした。
「さて、と・・・そろそろ脱ぐ覚悟ができただろ?」
 嫌な笑みを浮かべたレフェリーの問いに、槙は大きく首を振った。口を開けば喘ぎ声となってしまうため、唇を固く閉じて何度も首を振る。

「槙! お願い、それだけはやめてあげて!」
 ロープに拘束された椿が無茶苦茶に暴れるが、手足にがっしりと食い込んだロープは枷と化して自由を奪っている。
「お願いだから・・・」
 椿の願いは、誰にも届かなかった。

「嫌だと言っても、これは罰だからな。不甲斐ない自分らを恨みな」
 しゃがみ込んだレフェリーが、槙のパンティに手を掛ける。
(これだけは! ここだけは守らなきゃ!)
 男達の責めを堪えてパンティを必死に押さえる槙だったが、恵比川に右手首を、ヴァイパーに左手首を掴まれ、じりじりと引き離される。
「さて、覚悟を決めてもらおうか」
 下品な笑みを浮かべたレフェリーが、パンティのサイド部分を掴む。
「い・・・いやぁ・・・」
 力なく首を振る槙だったが、レフェリーはゆっくりとパンティを下ろしていく。
(これだけは、これだけはなんとしても・・・!)
「諦めろ」
「そうだぞ、潔く全裸となれ!」
 必死に太ももを閉じて抵抗するが、乳房を揉まれ、乳首を弾かれると力が抜けてしまう。それでも太ももに力を入れようとする槙だったが、遂に男達の手が太ももに掛かった。
「い、いやぁ・・・!」
 槙の視線の先で、太ももがゆっくりと開かれていく。そして、股間を守るパンティもゆっくりと脱がされていく。
「そぉら、もうすぐパンティが脱げるぞ」
「あ、あぁ・・・」
 呆然と呟く槙の目の前で、パンティが足首から抜かれた。
 レフェリーが掲げたパンティに、観客席からこの日一番の歓声が上がる。
「酷い・・・酷いわ・・・」
 あまりのことに、槙は涙も出なかった。裸体を庇い、呆然と呟くだけだ。
 しかし、本当の恥辱はこれからだった。
「おいおい、まさかこれで終わりだと思ってないだろうな」
 ヴァイパーが再び乳房を揉んできたのだ。
「待って、もう・・・!」
「なに、飽きたらやめてやる。安心せい」
 一糸纏わぬ姿とされた槙に、男達が襲い掛かった。
「いやぁぁぁっ!」
 槙の悲鳴が、始まりを告げた。

「槙! 槙ぃーーーっ!」
 嬲られる槙に向けて、椿が必死に名を呼ぶ。
「お姉ちゃんの心配か。優しいなぁ椿選手」
 槙のパンティをリング下の黒服に渡したレフェリーが、椿に歩み寄ってくる。
「安心しろ。お前もお姉ちゃん同様、すっぽんぽんにしてやるからな」
 そう言うや否や、レフェリーは椿のブラのホックを外し、ブラを上にずらす。
「きゃぁぁぁっ!」
 椿の88cmEカップの乳房が男達の目に晒された。
「お姉ちゃんよりは小さいな」
 そんなことを言いながら、レフェリーは椿の乳房を揉み始める。
「やめて、いや、いやなの・・・」
「おっぱい揉まれるのを我慢すれば、オールヌードにはならなくて済むかもなぁ」
 乳房を揉みながら、レフェリーが椿の顔を覗き込む。
(そんな、胸を揉まれるのを我慢しなくちゃいけないなんて! でも、裸にされるくらいなら・・・!)
 全裸にはされたくない。その一心で、乳房を揉まれる羞恥を耐える。しかしレフェリーの手によって、椿の乳房は様々に形を変えられる。
「くっ、ううっ・・・」
「声は我慢しなくていいんだぞ」
 乳首を扱きながら、レフェリーが嘲笑う。
(こんなの嫌・・・でも、全裸だけは・・・!)
 目を開けば、責められる槙の姿が飛び込んでくる。自分と同じ顔の槙が責められる光景は、まるで自らが責められる姿を見せられているようだ。
「・・・さて、そろそろ脱いで貰おうか」
 そのため、レフェリーの言葉が一瞬理解できなかった。
「そんな、約束が違う!」
「なんの約束だ?」
 焦る椿をせせら笑いながら、レフェリーがパンティをずらしていく。M字開脚にされているため、パンティが無理やり引き伸ばされていく。遂にはパンティの耐久力が限界を超え、破れてしまった。
「さすがに無理があったか。しかし・・・いい眺めだな」
「あ・・・やぁぁっ!」
 M字開脚で拘束されている椿は、秘部が丸出しとなっていた。隠そうとしても手が動かせず、太ももをすり合わせることもできない。
「・・・へへ」
 舌舐めずりしたレフェリーは椿の前にしゃがみ込み、太ももを抱えるようにして椿の秘部に舌を這わせた。
「いやーーーっ!」
 おぞましい感触に、椿は絶叫していた。しかしレフェリーは離れず、秘裂を舐め上げてくる。まるでナメクジが這い回るような汚辱感に、椿は絶叫し続けた。

 下着までも剥ぎ取られ、リングで嬲られる鴫原姉妹の姿に、観客席の盛り上がりも最高潮だった。


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