【特別試合 其の四十四 柊樹冬未:空手】  紹介者:愛宕様

 犠牲者の名は「柊樹(ひいらぎ)冬未(ふゆみ)」。17歳。身長163cm、B83(Dカップ)・W61・H84。黒色のボブカットヘアー、釣り目でよくどや顔をしている。おてんばで勝気な性格をしているため、年上であろうが動じることなく相手を挑発する癖がある。空手の腕前は超高校級だが、組み技に弱いという弱点もある。
 相手を傷つける行動を数多くしてきた冬未はあちこちで恨みを買い、言葉巧みに<地下闘艶場>へと誘い込まれることとなった。

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 ガウンを羽織った冬未が花道に姿を現す。その勝気な表情と態度に早速卑猥な野次が飛ばされる。
「うっさい変態共! 偏差値の低い言葉使うな!」
 冬未の喧嘩腰に、一層野次が酷くなる。冬未は釣り目を怒らせ、一々怒鳴り返しながら花道を進んだ。

「赤コーナー、『女王様』、茨木美鈴!」
 冬未の対戦相手は、黒革のボンデージスーツに身を包んだ茨木(いばらぎ)美鈴(みすず)だった。真っ赤な髪で長身、豊かな胸、張り出したヒップとド迫力ボディの「女王様」だった。
「青コーナー、『襲撃のおてんば娘』、柊樹冬未!」
 自分の名前がコールされ、冬未は教えられた通りにガウンを脱いだ。冬未の衣装はタンクトップとショートパンツだった。ライトグリーンのタンクトップの胸元は形よく盛り上がり、白のショートパンツからは引き締まった太ももが伸びている。
 普段は着けないオープンフィンガーグローブを打ち合わせ、冬未は美鈴に視線を向けた。
「今日の対戦相手、まさかおばさんだとは思わなかった」
 いきなり冬未の口から挑発が飛んだ。
「私相手におばさんが闘うつもり? 怪我する前に止めといたら?」
 どや顔の冬未に、観客席の空気が凍った。あの「女王様」に舌戦を仕掛ける選手が居るとは。
「あらあら、小娘が言うわね。口だけの小娘は幾らでも見てきたけれど、いつも私の下で喘ぐことになったわよ?」
「うっわ、気持ちわる! おばさんでレズって最悪!」
「小娘にはわからないわよ。まあいいわ、あとでたっぷりと教えてあ・げ・る・わ」
「そんな時間はないよ、KOで終わるからね」
 いつもでも続きそうな舌戦だったが、レフェリーが割り込む。
「今から試合前のボディチェックだ、いいかげんにしろ」
 そのまま美鈴のボディチェックを始める。形通りのボディチェックを終えると、冬未へと移る。
「柊樹選手、ボディチェックを受けてもらおうか」
「お断り」
「ボディチェックは選手の義務だぞ」
「お断りって言ったでしょ? あんたみたいなのに触られたくないの!」
「そこまでボディチェックを拒むということは、何か凶器を隠しているな?」
「隠すわけないでしょ! 凶器なんか使わなくても、私は・・・っ!?」
 いきなり背後からフルネルソンで両肩を極められていた。しかも膝を裏から蹴られ、リングの上で無理やり仰向けにされる。
「ちょっと、おばさん!」
 背後から襲いかかったのは美鈴だった。
「口が減らない小娘ね。さっさとボディチェックを受けなさい。試合が始められないじゃないの」
 美鈴はフルネルソンだけでなく、脚も絡めて開脚させる。
「なにしてんのよおばさん!」
「うるさい小娘ねぇ。レフェリー、しっかりとボディチェックしてあげて」
 美鈴の呼びかけに、レフェリーがにやける。
「さすが美鈴女王様だ。サポート助かるよ」
 しゃがみ込んだレフェリーは、いきなり冬未のバストを掴む。
「いい具合に膨らんでるじゃないか。何か隠してるな?」
「そこは胸! セクハラだから触んないでよ!」
 冬未は本気で嫌がっていた。冬未は厭らしいことが大嫌いで、こうやって触られるだけでも鳥肌が立つ。
「何か隠してる奴はいつもそう言うんだよ」
 レフェリーはセクハラを止めず、Dカップのバストを揉み続ける。
「チェックとか言いつつ揉むな!」
「触らなきゃボディチェックができないじゃないか」
「厭らしく触るなって言ってんの!」
「レフェリーに生意気な口を利くな」
 レフェリーは右手をバストから放し、秘部へと下ろす。左手はバストを揉んだままだ。
「ちょっ、そんなとこまで!」
「ああ、ここは女独自の隠し場所だからな、しっかりとチェックしとかないといけないんだよ」
 両手でバストと秘部を弄りながら、レフェリーがにやつく。
「何を隠すっていうのよ! そんな卑怯なことするわけないでしょ!?」
「隠す奴は皆そう言うんだよ」
 レフェリーは冬未の正論など受け流し、セクハラを続ける。冬未にとって、屈辱の時間が流れていった。

「よし、そろそろボディチェックを終えてやるか」
 レフェリーが冬未から離れると、美鈴も冬未の拘束を解き、突き飛ばしてから悠々と立ち上がる。冬未が遅れて立ち上がったとき、試合開始のゴングが鳴った。

<カーン!>

「おばさん・・・痛いじゃすまないわよ!」
 二人掛かりでのセクハラボディチェックに、冬未の釣り目は一層鋭い角度になっていた。エロ攻撃が大嫌いな冬未にとって、セクハラは屈辱以外の何物でもない。
「セイヤァ!」
 スピードの乗ったローキックが美鈴の左太ももを打つ。
「痛っ!」
 その威力に美鈴が怯む。
「シッ、フシッ、セイッ!」
 冬未の嵐のような連打が美鈴を襲う。美鈴は防戦一方で、ガードに精一杯だ。
「セリャァァァッ!」
 冬未はガードの上からでも容赦なく攻撃を叩き込む。自分よりも大柄な美鈴に対し、スピードに乗った連打を突き刺す。リングの上に、打撃音が響いていた。

 やがて、冬未の連打が止まった。
「し、しぶといわねおばさん・・・」
 ペース配分も何も考えない連打で、冬未はかなりのスタミナを消費していた。
「う、うう・・・」
 しかしガードに徹していた美鈴も腕を押さえ、かなり痛めた様子だ。
「しぶといおばさんは・・・これでぶっ倒してやる!」
 一気に距離を詰め、右ハイキックを放つ。冬未の右足が狩ったのは、美鈴の残像だった。
「えっ?」
 空振りに驚く間もなく、左軸足が宙へと浮いていた。
「あぐっ!」
 背中からまともに落ち、呻く冬未に何かが覆い被さってきた。
「もしかして、私が本気で痛がってると思ってた?」
 冬未の軸足を刈り、横四方固めに押さえ込んだのは美鈴だった。しかも右手で股間を弄ってくる。
「触んないでよおばさん! 気持ち悪いのよ!」
「ふふっ、ここで気持ち良くなれないなんて、小娘どころか処女確定じゃない」
 薄く笑った美鈴は秘部だけでなく、左手でバストを揉んでくる。
「このっ!」
 セクハラを堪え、美鈴の頭部目掛けて膝蹴りを放つ。
「危ないわね」
 言葉とは裏腹に、美鈴は冬未の右腕を手繰ってうつ伏せにすると、そのまま冬未の左腕を美鈴の両脚でロックする。しかも美鈴は左腕で冬未の右肩を極めながら、両手で首をフックするという<ナガタロックV>に捕えていた。
「い、痛いわねおばさん、さっさと外しなさいよ!」
「あらあら、まだ口の悪さは治らないのね」
 首のフックを解いた美鈴は、右手で冬未のバストを揉み始める。
「だから触らないでよ! 気持ち悪い!」
「あれも駄目、これも駄目は通じないわよ?」
 鼻で笑った美鈴は、バストを揉んでいた形のままタンクトップを掴む。次の瞬間、音高くタンクトップが破られていた。
「な、なにすんのよおばさん!」
「なによ、この色気のないスポーツブラは。若さだけしか取り柄がないんだから、もう少しいいものを着けなさい?」
 美鈴はそのまま無理やりスポーツブラを剥ぎ取る。
「ちょっとおばさん! やっていいことと悪いことがあるわよ!」
「あら、文句があるなら私を倒してからにしなさい。ここから逆転できるのならね」
 美鈴は露わにした冬未の乳房を揉みながら嘲笑する。
「絶対ぶっ倒すから!」
「はいはい、楽しみにしているわ」
 凄む冬未をあしらいながら、美鈴は乳首を引っ掻く。
「んっ!」
「あら、ここがいいの?」
「いいわけないでしょ!? 爪が痛かったのよ!」
 言い合う冬未と美鈴を見ていたレフェリーだったが、我慢できなくなったのか美鈴に声を掛ける。
「なあ美鈴女王様、そろそろこっちにも楽しませてくれよ」
「相変わらずずうずうしい男ね」
 冬未の乳房を揉みながらレフェリーを睨んだ美鈴だったが、つと考える。
「まあ、小娘を辱めるのにはいいかもね」
 美鈴は<ナガタロックV>から冬未の上体を捻じり、起こさせる。冬未の両足を投げ出すようにして座らせ、背後から両腕を肩から絞り上げるという<バタフライロック>へと移行する。
「ほら、少しだけ遊ばせてあげるわ」
「ああ、感謝するよ」
 跪いたレフェリーは、冬未のDカップバストを揉み始める。
「やっぱり生の感触はいいな」
「触るなエロレフェリー!」
「なんだ、まだ元気があるじゃないか。美鈴女王様、もうちょっと強めに極めても良さそうだぞ」
「あら、本当?」
 美鈴が技を更に深く掛け、冬未の口から苦鳴が零れる。
「大丈夫か、柊樹選手。随分辛そうだぞ」
 自分が美鈴を唆したくせに、レフェリーは冬未の両乳房を揉みながら笑う。
「触るなって、言ってるでしょ・・・ドスケベレフェリー!」
「・・・まだ口が悪いな」
 硬い表情となったレフェリーは、冬未のトランクスに手を掛ける。
「ちょっと待ちなさいよ、何しようとしてるのよ!」
「見ればわかるだろ、レフェリーに暴言を吐いたペナルティとして、トランクスを没収するんだよ」
 言うが早いか、レフェリーはトランクスを摺り下ろしていく。
「やめなさいよ、馬鹿じゃないの!?」
 暴れようとしても、背後から押さえつけられた体勢なのだ。小さく足をばたつかせるくらいしかできず、あっさりと脱がされてしまう。
 遂にトランクスまで奪われ、残るはパンティのみだ。
「ねえレフェリー、こういうのはどう?」
 美鈴がレフェリーを呼び、小さく耳打ちする。
「・・・それは面白そうだ」
 にやりと笑ったレフェリーは、冬未の両足首を掴む。
「・・・何する気よ」
「まだわからないか? こういうことだよ!」
 座り込んだレフェリーは右足裏を冬未の秘部に当て、振動を送り込む。
「ひああああ! だめ、それだめぇ!」
 容赦ない電気アンマに、冬未は悲鳴を上げる。
「ははは、生意気な柊樹選手が可愛い声を出すじゃないか」
 レフェリーはやめるどころか更に電気アンマを強くし、冬未に悲鳴を上げさせる。リングには暫く冬未の悲鳴が響き続けた。

「う、うう・・・」
 長時間の電気アンマに、冬未は想定外にスタミナを消費させられてしまった。<バタフライロック>を解かれても、股間を押さえたまま立ち上がることができない。
「あら、おとなしくなったわね。それじゃ、余計なものも脱いじゃいましょうね」
 美鈴はタンクトップの残骸を破り取り、冬未をセミヌードにさせる。
「ここまでするなんて・・・絶対、ぶっ殺してやるから!」
 冬未の目はまだ死んでいなかった。しかし、美鈴の次の言葉に凍りつく。
「今からそんなこと言っていいのかしら? まだ一枚、残っているでしょ?」
「嘘でしょ!?」
 美鈴の伸ばされた手から、慌ててパンティを守る。
「抵抗するの? レフェリー、手伝いなさい」
「人使いが荒いな」
 文句を言いながらも、レフェリーは冬未の両手を押さえつけようとする。しかし冬未も必死にパンティを掴み、死守する。
「そういう抵抗をするのか。なら、こっちで楽しませてもらおうか」
 レフェリーは冬未の手から手を放し、乳房を揉み始める。
「なっ、ちょっ、何揉みだしてるのよ!」
「気にするな、楽しんでいるだけだ」
 パンティを守るためには手を放すことができず、レフェリーの手を払うことができない。
「諦めて手を放しなさいな」
 美鈴は左手で冬未のパンティを引っ張りながら、右手で秘部を弄る。
「なっ、そっ、変なとこ触るな!」
 美鈴の手を払いたいが、パンティを守る手を外すのは躊躇する。しかもその間、レフェリーからは乳房を揉み続けられている。足をもぞつかせても、何の解決にもならない。
(一瞬だけ、一瞬だけ手を放して、攻撃すれば・・・)
 奥歯を噛みしめ、レフェリーと美鈴への攻撃の軌道を考える。
(よし!)
 攻撃に移ろうとした瞬間だった。
「げぶっ!」
 鳩尾に、美鈴の拳がめり込んでいた。
「うざったいのよね、いつまでも抵抗されると」
 そう嘯いた美鈴は、身振りでレフェリーに冬未の両手を押さえさせる。
「さ、脱ぎ脱ぎしましょうね?」
 美鈴はパンティを掴み、ゆっくりとずらしていく。
「うぅ・・・」
 あまりの痛みに抵抗どころかもがくこともできず、冬未はなす術なくパンティが下ろされていくのを見るしかできない。
(このままじゃ、本当に脱がされちゃう・・・)
 痛みを堪えて太ももと膝を合わせようとするが、既にパンティは膝を通過していた。
「ほら、脱げちゃったわよ?」
 美鈴が冬未のパンティを指で引っかけて回す。
(私・・・全部、取られちゃった・・・)
 とうとう、パンティまでも脱がされてしまった。冬未に残されたのは、拳を守るオープンフィンガーグローブだけだ。
「さあ・・・これから、本格的に調教してあげるからね?」
 パンティをリングの外に放り込んだ美鈴が、冬未に笑みを送る。
「お断りよ!」
 レフェリーに両手を押さえられた苦しい体勢から蹴りを放つ。
「あら、大股開きがお望みね?」
 しかし難なく美鈴に右足首を持たれ、左足首を踏まれ、そのまま大きく開かれる。
「わあああっ!」
 全裸での大股開きは、羞恥度が段違いだった。
「ば、ば、馬鹿じゃないの!? なに考えてるのよ!」
 両手が使えないため、秘部を隠すことができない。美鈴を蹴ろうとしても、掴まれ、踏まれているため動かすこともできない。
「人を馬鹿呼ばわりするなんて、悪い娘ねぇ」
 唇の端を上げた美鈴が、更に冬未の右足首を上に持ち上げる。
「きゃーーーっ!」
 冬未が盛大な悲鳴を上げるが、それ以上に観客席が沸く。
「ふふっ、貴女の大事なとこ、はっきり見えてるわよ」
「早く隠しなさいよ! 隠せ変態!」
「こんな状況なのに口が悪いわね」
 冬未の口撃に、美鈴は持っていた冬未の足首を思い切り捻じった。
「ぐあぁっ!」
 容赦のない関節攻撃に、冬未は苦鳴を洩らすしかできない。
「それじゃ、本番に行くわよ」
 美鈴の赤い舌が唇から覗き、自らの唇を濡らす。そのまま冬未に馬乗りになると、臍に当てた人差し指を徐々に上げていく。
「今から、本当の気持ち良さを教えてあ・げ・る・わ!」
 美鈴の指が乳房を優しく撫で、這い回る。
「・・・触るな、って、言ってるでしょ・・・」
 足首の痛みを無理やり意識から追いやり、美鈴を睨む。
「そう言えるのも今の内、よ」
 乳房に柔らかな刺激を送り込んでいた美鈴の指が、乳首を掠める。
「んっ!」
 抑えようのない声が、冬未の口から零れていた。
「あら、今の声は何かしら?」
「・・・聞き間違いじゃないの」
 素直に否定もできず、冬未は普段に似合わない誤魔化し方をする。
「聞き間違いねぇ・・・」
 薄く笑った美鈴は、冬未の乳首を丹念に愛撫し始める。
(くそぉ、こいつぅ・・・!)
 声を抑えようと、口を必死に閉じる。勝手に飛び出そうになる嬌声を必死に留め、足を動かすことで刺激を散らそうとする。
「どうしたのかしら? 足をバタつかせちゃって」
「どきなさいって、言ってるのよ!」
「私はどかないわよ? どかせたければ、力ずくでやってみなさい」
 煽るように、挑発するように、美鈴は冬未のDカップの乳房を揉む。乳首を弄る。
(こんなおばさんに、好き勝手されるなんて・・・!)
 厭らしいことが嫌いな冬未は、自分の身体を玩具のように扱われる状況に怒りしか沸かない。しかし美鈴の技量によって快感は確実に溜められ、乳首への刺激は確実に快感へと変えられていく。
「ほら、貴女のここ、こんなになっちゃったわよ?」
 硬く尖った乳首を弄り、美鈴が笑う。
「くぅんっ!」
 紛れもない嬌声が零れた。
「あら、いい声で鳴いてくれたわね。頑張り甲斐があるわ」
 尚も念入りに乳首を苛めながら、美鈴が妖艶な笑みを浮かべる。美鈴は左手で乳首を苛めながら、右手で脇腹をくすぐる。
「ひぁっ!」
 思ってもみないところへの刺激に、思わず力が抜ける。次の瞬間、身体をずらした美鈴が秘部を弄ってきた。
「あっ、ふぁっ!」
 力が抜けたところに強い刺激を食らい、快感を掻き立てられてしまう。
「貴女、厭らしいことが嫌って言いながら、実は興味深々・・・でしょう?」
「そ、そんなわけ・・・ああんっ!」
 否定の言葉も、美鈴の愛撫に遮られてしまう。
「よく聞こえないわね。何が言いたいのかしら?」
 美鈴は冬未を嬲りながら、冬未の身体を確実に快楽へと堕としていく。
「あっ、ふわっ、はふぅん!」
 もう反論もできず、ひたすら喘ぐことしかできない。
「はあうっ、あはぁ、ひあああっ!」
 立て続けに快感を与えられ、力が入らない。もがくことも難しくなってきた。
「そろそろできあがったかしら?」
 冬未の状態を見てとった美鈴は、レフェリーに声を掛ける。
「レフェリー、もう手を放していいわよ」
「それじゃ、俺も柊樹選手で楽しませて・・・」
「駄目よ」
 早速伸ばされたレフェリーの手をはたき、美鈴はセクハラへの参加を拒否する。
「何も貴方を楽しませるためじゃないの。勘違いしちゃ駄目よ」
 そう言いながら冬未の乳房を寄せ、レフェリーの目の前で揺らしてみせる。厭らしい光景と冬未の嬌声に、レフェリーが唾を飲む。
「そ、そんなこと言わずに、ちょっとくらい・・・」
「駄目よ。まだ私が楽しんでるでしょ?」
 美鈴はレフェリーと言い合う間にも、冬未の身体を愛撫し続け、官能へと堕としていく。
(ああっ、こんなに、厭らしいことされるなんて・・・ああんっ!)
 試合が始まるまでは、このような展開になるとは思ってもみなかった。更に美鈴の手が秘裂を弄り始め、冬未は思わず叫んでいた。
「ギブアップ! ギブアップよ! だからもうやめてぇ!」

<カンカンカン!>

 冬未のギブアップ宣言に、試合終了のゴングが鳴らされる。しかし、美鈴の指が秘部で蠢く。
「ふあああっ! ギブアップした、ギブアップしたのぉ!」
「あらあら子猫ちゃん、教育の時間はこれからが本番よ?」
 冬未の哀願にも、美鈴は更なる責めを暗喩する。
「さて子猫ちゃん、ここは何かしら?」
 乳房をつつかれるが、美鈴の狙いがわからない。冬未は沈黙で返す。
「あら、ここはおっぱいじゃない。知らない筈ないでしょ? ほら、もう覚えたんだから、言ってみなさい。ここはどこ?」
(そんな恥ずかしい真似しないわよ!)
 快楽責めにギブアップしたとは言え、心から屈服したわけではない。
「頑固ねぇ」
「あふぅ!」
 美鈴の左手が冬未の秘裂に伸び、優しく愛撫する。何度も昂らされた身体は、美鈴の指使いにあっさりと反応してしまう。
「素直になるまで、きちんと躾けなきゃ・・・ね?」
「ああんっ!」
 美鈴の指が動くたび、快感はどんどんと溜められていく。反撃どころか逃げることもできず、冬未はただ喘ぐだけだ。
 暫く快楽責めを続けた後、美鈴が再び冬未に尋ねる。
「ほら、この胸の膨らみは何?」
「おっ、おっぱいです!」
 これ以上の快感を与えられたくなく、冬未は叫んでいた。
「よくできました。それじゃあ、ここは?」
「ち、乳首です!」
 乳房の中心を引っ掻かれ、扱かれてまたも叫ぶ。
「さすがに乳首は知っているわね」
 左手で冬未の乳首を弄りながら、美鈴が薄っすらと笑う。
 美鈴の右手がゆっくりと下り、臍をくすぐってから秘部に到達する。
「ここは知っているかしら?」
 美鈴の右手が秘裂で蠢き、新たな快感を生む。冬未が慌てて首を振ると、美鈴が妖しく微笑む。
「ラ○ィアよ、はい、言ってみなさい」
 美鈴の指が秘裂をなぞり、復唱を促す。
「ラ、ラ○ィア!」
 厭らしいことをされるよりはと、淫語を叫ぶ。
「よくできました。それじゃ、このお豆ちゃんの名前は?」
 既に包皮から顔を覗かせた淫核を弄りながら、美鈴が問いかける。冬未が黙っていると、淫核に振動を送り込む。
「ああぅ、わ、わからない・・・いいぁっ!」
 淫核に更に強烈な振動を送り込まれ、冬未の顎が上がる。
「わからないときはわかりません、よ」
「わ、わかりません・・・んんあぁ!」
「ここはね、ク○○○スよ、ク・○・○・○・ス」
「あああ! く、ク○○○スぅ!」
 美鈴が快感責めで冬未に淫語を言わせる。試合開始当初は生意気だった女子高生の堕ちっぷりに、観客も大いに沸く。
「それじゃ、復習の時間よ」
 微笑んだ美鈴が、両手を冬未の肢体に這わせる。
「今、何をされてるかしら?」
「ひぃっ! おっぱいと、ち、乳首を触られてますぅ!」
「あら、それだけかしら?」
「あああ! ラ、ラ○ィアと、クリ、ク○○○ス、を・・・はわぅう! 一緒に、一緒に触られて・・・ああああん!」
 もう冷静に考えることなど到底できず、美鈴の望む答えをただただ叫ぶ。
「はい、よくできました」
 にこりと微笑んだ美鈴が、一気に責めの速度を上げる。
「あひぃぃぃっ!」
 刺激は快感中枢を直撃し、冬未は潮を吹いていた。
「あら、たくさん出したわね」
 美鈴は冬未の愛液をたっぷりと掬い、頬に塗りつける。
「これが貴女のラブジュースよ」
「はぁぁ・・・ラブ、ジュースぅ・・・」
 冬未の思考はもう停止していた。美鈴の言うことに反応し、単語を返す。
「ふふっ、良く出来たわね。ご褒美をあげなくちゃ・・・ね?」
 美鈴の目が嗜虐に光る。途端、両手の指、掌、舌、膝までもがフル稼働し、冬未の官能を無理やり掻き立てていく。
「あっ、やっ、ふあっ、だっ、くぅっ・・・んああああっ!」
 もう言葉にもならない。言葉に割かれるべき能力も、快楽を感じる器官へと注力されるからだ。冬未の身体と精神は、官能にだけ反応を返す状態へと陥っていた。
 そして、快感が冬未の限界を超えた。
(なに、これ・・・)
 凄まじい浮遊感。精神が身体から解放され、高く高く駆け昇っていく。
「う、あ・・・ふあああーーーっ!」
 冬未は、人生初めての絶頂を味わった。あまりにも強烈な体験に、冬未の精神は肉体を離れ、中空を彷徨った。

 絶頂のあまりに失神した冬未を確認し、美鈴はゆっくりと立ち上がった。
「うふふ・・・生意気な子猫ちゃんを躾けるのって、やっぱり快感だわぁ」
 美鈴はぺろりと唇を舐めると、リングを下り、用意されていた輿に腰掛け、奴隷たちに担がれて花道を下がっていった。
 リングに残された冬未は、絶頂の余韻に身を震わせたまま、赤く染まった頬、震える唇、硬く尖ったままの乳首、愛液を零した秘裂を観客から視姦され続けていた。もうそこに、下ネタを嫌がる女子高生の面影は微塵も残されていなかった。
「・・・ようやく楽しめるな」
 美鈴が完全に去ったのを確認し、レフェリーが冬未に圧し掛かる。Dカップの乳房を揉み、既に尖りきった乳首を扱き、自らの愛液で濡れ光る秘裂を弄り、包皮が剥けた淫核に振動を送り込む。
 初めての絶頂で意識を飛ばしたままの冬未はレフェリーのなすがまま、ひたすら玩ばれ、観客からは粘つく視線を飛ばされていた。


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