【特別試合 其の四十七 シーナ:空手 其の二】  紹介者:事務員
                         タイガーフライ紹介者:336様

 犠牲者の名は「シーナ」。18歳。身長162cm。スリーサイズはB92(Fカップ)・W62・H87。涼しげな目元がクールで、肩までの黒髪にシャギーを入れている。グラビアアイドルをしており、本名は「虎縞(とらじま)椎奈(しいな)」。グラビアでのスリーサイズは公称でB93(Gカップ)・W59・H87ということにされている。
 シーナはフルコンタクト空手の有段者で、その打撃は鋭く重い。特に長い脚を活かした蹴りを得意とし、多彩な蹴り技を誇る。前回の参加ではセクハラを受けたものの、なんとか勝利を挙げている。
 今回も破格のファイトマネーに断りきれず、シーナは再びの参戦を受け入れた。

▼△▼△▼△▼△▼△▼

「また、こんな衣装・・・」
<地下闘艶場>控室。用意された衣装を眺め、シーナはため息を落とした。前回の衣装はチャイナドレスで、しかもあちこちに穴の開けられた酷い物だった。今回の衣装も男の欲望を誘う物に変わりはない。
「・・・仕方ない、か」
 高額のファイトマネーが待っている。シーナは覚悟を決めたように、勢いよく私服を脱ぎ始めた。

 ガウンを着たシーナが花道に姿を現すと、たちまち大きな野次や指笛が飛ばされる。現役のグラビアアイドルであり、また前回の<地下闘艶場>での活躍(艶姿を晒したとも言う)もあるからだ。シーナは何も反応を返そうとはせず、足早にリングへと向かった。

(えっ、また二対一?)
 リングに居たのは、前回散々セクハラをしてきたレフェリーと、二人の男女だった。前回は男性選手とセコンド、それにレフェリーが一緒になってセクハラしてきた。
(・・・今更逃げられない、わよね)
 それでもリングに上がるしかない。オープンフィンガーグローブを握り込み、シーナはリングへと上がった。

「赤コーナー、『ヘタレキング』、早矢仕杜丸! &『跳躍猛虎』、タイガーフライ!」
 シーナの対戦相手は、<地下闘艶場>最弱を争う早矢仕と、初参戦の覆面女性だった。
 覆面女性のリングネームは「タイガーフライ」。本名は「高脇(たかわき)華凜(かりん)」。18歳。身長161cm、B87(Gカップ)・W55・H86。小さな団体の新人プロレスラーで、高校まで続けていた体操によって高い身体能力を誇る。試合同様、今日も目、鼻、唇だけが出る全頭マスクを被っている。
 ダークブルーの競泳水着とコスチュームグローブを身に着け、足元はコスチュームブーツだ。
「青コーナー、『レディタイガー』、シーナ!」
 コールされたシーナはガウンを脱いだ。今日のシーナの衣装は、写真集でも披露したナース服だった。純白のナース服はミニスカートで、頭にナースキャップを置いている。生地が薄いのか、ブルーの下着が透けて見えている。この男心をくすぐる衣装に、観客席がまた沸いた。

「久しぶりだな、シーナ選手。元気にしてたか?」
「・・・ええ」
 前回も散々セクハラしてきたレフェリーに対し、正直口もききたくないが、返答しないことでいちゃもんをつけられるのも嫌だ。その思いが短い返答になる。
「それじゃ、ボディチェックを受けてもらおうか」
「・・・どうぞ」
 どうせ拒否はできないのだ。諦めの気分で顔を逸らす。
「今日は素直じゃないか」
 そう言ったレフェリーが、いきなりバストを鷲掴みにする。そのまま揉み込んでくる。
「さっさと終わらせてくれない?」
「いきなりそんなことを言うとは、何か隠しているな?」
 思わず言ってしまった一言に、レフェリーが過敏に反応する。
「ここが怪しいな」
 レフェリーの右手が秘部を触る。
「くっ」
「なんだ、感じ始めたのか? 声は遠慮しなくていいからな」
 左手でバストを揉み、右手で秘部を弄りながら、レフェリーがにやつく。
(相変わらず、なんてセクハラをしてくるのよ!)
 屈辱と苛立ちがこみあげるが、ファイトマネーの存在がシーナに我慢を強いる。
「どれ、こっちはどうだ?」
 レフェリーは左手はバストから放さず、右手をヒップに回す。そのままミニスカートの上からヒップを撫でてくる。
「どうした、声を出してもいいんだぞ?」
「・・・」
 レフェリーの軽口は黙殺する。しかしレフェリーは気にした様子もなく、シーナのバストとヒップの感触を味わう。
 やがて、ヒップを撫でていた手が更に下へと下りる。
「この引き締まった太ももも抜群だな」
 シーナの空手で鍛えられた太ももを撫で回し、レフェリーがにやつく。
(相変わらず、好き勝手に触ってくるんだから!)
 それでも、ファイトマネーの存在がシーナを縛る。所詮、ちょっと名が売れたレベルのグラビアアイドルでしかないのだ。グラビアで稼ぐより、バイトで稼ぐ額の方が大きい。しかしファイトマネーが手に入れば、その分自分磨きにお金を回せ、もっと質の高いグラビアを取ることだって出来る筈だ。
 自らの輝かしい未来のためだと、レフェリーの手が這いずり回る感触をひたすら耐える。
「それじゃ、これくらいでボディチェックをやめておくか」
 最後に両バストを揉んでいたレフェリーが、ようやくシーナの身体から手を放す。
「おっと、相手側のボディチェックをしなきゃな」
 つい癖でゴングを要請しようとしたレフェリーだったが、相手方の選手たちにボディチェックをしていないことに気づき、慌てて男女の選手の元へと向かう。
 レフェリーは早矢仕のボディチェックをさっさと終わらせ、タイガーフライに移る。
「今日は初参戦だな。しっかりと頑張ってくれよ?」
 そう言いながら、レフェリーはタイガーフライのバストを揉み始めていた。
「えっ? そんな、いきなり・・・」
「いやいや、これはボディチェックだからな。勘違いしないように」
 タイガーフライの両胸を揉みながら、レフェリーが説得力のない科白を吐く。
「シーナ選手には負けるが、いいおっぱいをしてるじゃないか」
 ボディチェックと言いながら正直な感想を洩らし、レフェリーは遠慮もせずにタイガーフライの両バストを揉み続ける。
「ここも調べておかないとな」
 レフェリーはバストに続いて秘部も弄り、一人悦に入る。タイガーフライは何も言わず、レフェリーのセクハラボディチェックを我慢する。

(毎回毎回あのレフェリー、エロいことしか考えてないんだから!)
 タイガーフライへのセクハラを見て、シーナは内心で憤慨していた。同じ女性として、タイガーフライのセクハラされている姿に怒りを覚える。
 しかし、シーナにできることはない。タイガーフライへのセクハラボディチェックが早く終わるように祈るくらいだ。
 レフェリーの手が厭らしく動いてタイガーフライのバストを揉み、ヒップを撫で、股間を弄る。それでも満足しないのか、レフェリーは欲望のボディチェックを続けた。

「よし、何も隠してないようだな」
 タイガーフライの身体の感触を堪能し、レフェリーが離れる。
「おっと、タイガーフライ選手のボディチェックに時間を掛け過ぎた。シーナ選手、もう一度ボディチェックだ」
「えっ? 何を言ってるの?」
 驚くシーナのことなど構わず、レフェリーはいきなりシーナの両バストを鷲掴みにする。
「あれだけ時間があったからな、凶器を隠したかもしれないだろ?」
 自分でも信じていないであろうことを嘯きながら、レフェリーはシーナのバストを揉む。
(ああもう、最悪よこのレフェリー!)
 一度は終わったと思ったセクハラボディチェックを繰り返され、シーナの怒りの目盛が急上昇する。しかし、レフェリーに手を出すことはできない。その事実が屈辱感を増す。
「やっぱり、グラビアアイドルのおっぱいを調べるのはいいものだな。このままずっと調べていたくなる」
(冗談じゃないわよ!)
 レフェリーの欲望丸出しの独り言に腹が立つ。しかし実際は抵抗もできず、バストを揉まれ続けるしかない。
「今日はナース服なんだ、天使の笑みとは言わないが、少しは笑ったらどうだ?」
(絶対しない!)
 何故セクハラをしてくる相手に笑顔を振りまかないといけないのだ。
「そこまで強情だと、ボディチェックに手心を加えることができないなぁ」
 右手を下ろしたレフェリーは、ミニスカートの中に潜り込ませる。そのまま下着の上から秘部を弄る。
「くぅっ・・・」
「なんだ、今度は声が出るじゃないか」
 シーナの反応を嘲りながら、レフェリーはセクハラを続ける。それでも、シーナは屈辱の時間をじっと耐え続けた。

「うん、何も隠してないようだな」
 シーナへの二度目のボディチェックを長々と続けたレフェリーは、やっとシーナから離れる。離れ際にバストを一揉みしてから、ではあるが。
「それじゃ、ボディチェックも終わったことだし、試合を始めるか」
 二人の美人選手にセクハラボディチェックを行ったレフェリーが、ようやく試合開始の合図を出した。

<カーン!>

「それじゃシーナちゃん、今日はよろしくね!」
 早矢仕の軽い挨拶だったが、シーナの返答はいきなりのローキックだった。早矢仕の左太ももを抉った音が会場に響く。
「痛い、痛いよシーナちゃん!」
 早矢仕が泣き言を言うのもむべなるかな、蹴られた太ももは既に赤く腫れていた。
「タッチタッチ! タイガーフライちゃん、タッチ!」
 大袈裟に痛がる早矢仕は、転がりながら自軍へと戻った。なんとか伸ばした手でタイガーフライとタッチし、リング下に転がり降りる。
「女の人相手でも、手加減できないわよ」
 レフェリーのセクハラボディチェックにより、シーナの目は吊り上がっていた。タイガーフライも同じくセクハラを受けた立場だったが、試合中は敵同士だ。鋭い視線で睨みつける。
「シィッ!」
 シーナのローキックがタイガーフライの太ももを打ち抜く、否、タイガーフライの身体が宙を舞い、ローキックを躱すと同時にドロップキックを放っていた。
「っ!」
 シーナも素早く反応し、ガードする。しかしドロップキックの威力に後方へと吹っ飛ばされる。
(この威力、油断できない!)
 怒りのあまり雑な攻撃を行ってしまったが、タイガーフライのスムーズな切り返しに冷静さが戻ってくる。
「・・・ふぅぅっ」
 一つ深い呼吸を行い、構えを取る。軽くリズムを取り、フェイントを交えながら距離を詰めていく。
「シッ!」
 左のローキックと見せかけ、右のローキックで打ち抜く。
「シーナちゃんの蹴り、効くわ・・・」
 下がって追撃を躱したタイガーフライが呟く。
「でも、パンツが丸出しになってるわよ」
「えっ、あっ!」
 蹴りを放つたびにミニスカートがずりあがり、青い下着が完全に露わになっていた。慌ててミニスカートを戻したときだった。
「おっぱいターッチ!」
「えっ!?」
 いきなり背後からバストを掴まれていた。リング下から機会を伺っていた早矢仕だった。
「うわ、やっぱりグラドルのおっぱいは凄いね! シーナちゃんのおっぱいサイコー!」
「やっ、ちょっと!」
 突然両胸を揉まれ、シーナは動揺していた。
「はっ!」
 タイガーフライはその隙を見逃さず、シーナの両足を抱えるタックルで早矢仕ごと倒す。
「あいたぁっ!」「あうっ!」
 後頭部を打った早矢仕は無視し、タイガーフライはシーナに馬乗りになる。
「捕まえたわ」
 微笑したタイガーフライはシーナに覆い被さり、首と右肩を極める縦四方固めへと捕らえる。
「ぐううっ・・・」
 そこまで深くは入っていないものの、関節技の苦しさにシーナが呻く。
「はぁ、はぁ・・・」
 タイガーフライの呼吸も荒い。タイガーフライの膝がシーナの股間に当てられ、微妙な振動を送り込む。
(変なとこに当たってるけど、我慢しないと!)
 左拳でタイガーフライの頭部を叩き、抵抗を試みる。タイガーフライは微妙に頭部を動かし、ヒットポイントをずらす。そのたびにバスト同士が擦れ合う。
「ああ、シーナちゃんのおっぱいが、私のおっぱいに当たってる」
(この人も変態なの!?)
 タイガーフライの大きな独り言に、シーナの背筋が冷たくなる。レフェリーのセクハラボディチェックに嫌そうな態度だったので、どこか仲間意識を持っていたので尚更だ。
「良くやったな、タイガーフライ選手。シーナ選手が頭を打っていないか調べないといけないから、ちょっとだけ退いてくれ」
 レフェリーの指示に不服そうな表情を一瞬浮かべるが、タイガーフライは素直にシーナの太ももに座る。
「この・・・」
「おっと待った、シーナちゃん、おとなしくしてようね」
 タイガーフライに攻撃しようとしたシーナだったが、早矢仕に両手を掴まれ、押さえ込まれる。
「どうだシーナ選手、頭など打っていないか?」
 口ではそう言いながら、レフェリーはシーナのバストを揉み始める。
「頭と胸は関係ないでしょ!? 頭も打ってないわ!」
「そうかそうか、それならいいんだ」
 にやにやと笑いながら、レフェリーはシーナの衣装のボタンを外していく。
「ちょっと待って、やめて!」
「どれ、今日はどんなブラを着けているんだ?」
 レフェリーが勢いよく衣装の前を開く。現れたのは、ブルーのスポーツブラだった。
「グラビアアイドルなんだから、もっと色気のあるブラをしたらどうだ?」
「こういうこところだからスポーツブラにしたのよ!」
「こんな色気のないブラは邪魔だな」
 スポーツブラをずらしたレフェリーは、早速生の乳房を揉み始める。
「少し柔らかさが増したんじゃないか? 垂れないように気をつけろよ」
「余計なお世話よ!」
 シーナが幾ら喚こうと、レフェリーにとっては馬耳東風だ。乳房を揉むだけでなく、右手で秘部も一緒に弄り始める。
(毎回毎回、厭らしいことばかりしてきて・・・!)
 レフェリーの左手が乳房だけでなく、乳首まで弄ってくる。右手は股間で厭らしく蠢く。グラビアの仕事をしているのは、こういう風に直接厭らしいことをされるためではないのに。
「シーナ選手のおっぱいもいいが、タイガーフライ選手のおっぱいも中々のものだったな」
 シーナの乳房の感触を堪能していたレフェリーの視線が、タイガーフライのバストに向けられる。
「どれ、揉み比べをしてみるか」
「あっ?」
 レフェリーからいきなり左バストを掴まれ、驚いたタイガーフライの力が抜ける。
「せいっ!」
 その隙を見逃さず、シーナの前蹴りがタイガーフライの鳩尾にめり込む。突然のことに驚いた早矢仕の拘束が緩んだ隙に腕を抜く。転がって男たちからも距離を取り、スポーツブラを戻しながら素早く立ち上がる。
「人にセクハラしてきたんだから、手加減なんてしないわよ!」
 シーナの体重の乗ったローキックがタイガーフライの太ももを抉る。
「あうっ!」
 左右の太ももに重い蹴りを貰ったタイガーフライの動きが止まる。
「せいやぁっ!」
 狙い澄ましたハイキックがタイガーフライの頭部を打ち抜く。脳が揺れたタイガーフライの膝が崩れ、後ろ向きに倒れ込む。
 タイガーフライに覆い被さったシーナがレフェリーを睨む。
「フォールよ、カウント!」
「・・・」
 無言で腹這いになったレフェリーは、ゆっくりとキャンパスを叩く。
「・・・ワーン・・・ツーゥ・・・」
 レフェリーはカウントを取りながら早矢仕に目線で合図を飛ばすが、シーナは強烈な視線を早矢仕に突き刺す。
「カウントの邪魔をしてみなさい、その瞬間に頭を吹っ飛ばしてあげるから!」
「ひぇっ!」
 シーナの啖呵に、早矢仕は思わず後退していた。
「この根性なしが・・・くそっ、スリーッ!」

<カンカンカン!>

 レフェリーがスリーカウントを叩き、試合終了のゴングが鳴らされる。ゴングを聞いたシーナは、これ以上のセクハラはごめんだとばかりにさっさとリングを下りた。上着のボタンとミニスカートを直しながら花道を進むシーナに卑猥な野次が飛ばされるが、それにはまったく反応を返そうとはせず、怒りを纏ったまま退場していった。

「まったく、相変わらずヘタレだな、お前は」
「うへぇ、面目ない」
 リング上、レフェリーの嫌味に早矢仕が頭を掻く。
「だがまあ・・・今日はこのイライラをぶつける相手が居るからな」
「えっ?・・・あっ、そういうことか!」
 レフェリーの発言の意味がわからなかった早矢仕だったが、その視線の先に気づいて大きく頷く。
「ううっ・・・」
 シーナの蹴りのダメージに呻くタイガーフライに、早矢仕が覆い被さる。
「えっ?」
 いきなりのことに驚くタイガーフライに、早矢仕が笑顔で返す。
「今日はタイガーフライちゃんのせいで負けたんだから、身体で払ってもらうよ」
「えっ、そんな・・・」
 シーナからのダメージが残るタイガーフライは、早矢仕に圧し掛かられても反撃できなかった。
「そうだぞ、タイガーフライ選手には罰を受けてもらわなきゃな」
 レフェリーまでもがタイガーフライに手を伸ばしてくる。
「タイガーフライちゃんもおっぱい大きいよね」
 早矢仕はタイガーフライのバストを掴み、思い切り揉み回す。
「折角のグラビアアイドルとの楽しい時間を潰したんだ、簡単に逃げられると思うなよ」
 自分がタイガーフライのバストを揉んだことが原因なのに、そのことを棚に上げたレフェリーはタイガーフライの秘部を弄る。
「や、やめてください、触らないで・・・あんっ!」
 敏感な箇所への責めに、水着の上からとは言えタイガーフライは喘ぎ声を上げてしまう。
「それじゃ、生おっぱい拝見!」
 早矢仕がタイガーフライの水着の胸元を掴む。
「よいせっ!・・・あれ?」
 思い切り引き裂こうとした早矢仕だったが、水着が伸びるだけだった。
「お前には無理だろ」
「無理じゃないですよ!」
 むくれた早矢仕はまたも力を込める。
「うんせっ!・・・ぷはーっ」
 再び水着破りに挑戦した早矢仕だったが、やはり水着が伸びるだけだった。
「うん、無理!」
 あっさりと諦めた早矢仕は、競泳水着の肩紐を一気にずらす。
「あっ!」
 タイガーフライのGカップの乳房がまろび出る。
「あれ、タイガーフライちゃんの乳首、もう硬くなってるよ?」
「違う、これは・・・あぁっ!」
 否定しようとした瞬間、早矢仕に乳首を弄られ喘ぎ声を洩らす。
「ほら、気持ち良くなってる。正直になろうよ、タイガーフライちゃん」
「覆面レスラーの正体は淫乱か。それなら遠慮なく感じさせてやろう」
 タイガーフライの秘部を弄っていたレフェリーは、腕から抜かれた水着の肩紐を掴む。そのまま水着をずり下ろしていく。
「駄目、脱がすのは駄目!
「あっ、ちょっと、暴れちゃ駄目だよタイガーフライちゃん!」
 押さえ込もうとした早矢仕だったが、タイガーフライの抵抗に上手く押さえ込めない。
「そういうときは、こうするんだよ」
 レフェリーが秘裂を弄り、快感を刺激してやる。
「ああっ!」
 思わず仰け反ったタイガーフライの乳首に、早矢仕が吸いつく。
「んんれろ、れろん、れられろ」
「何言ってるかわからんぞ」
 乳首を舐め、吸いながら喋ろうとする早矢仕に、レフェリーが冷たく言葉を投げる。その間、レフェリーはタイガーフライの秘裂へ刺激を加えながら水着をずらしていく。
「あぁっ、脱がし、ああん、だめ、ひあっ!」
 水着を脱がされるのを拒もうとしても、身体への刺激で動きが止まってしまう。
「なんだ、脱がされるのが嬉しいのか? やっぱり淫乱じゃないか」
 言葉でもタイガーフライを嬲りながら、レフェリーは水着をずらしていく。乳房だけだった見える部分に腹部が加わり、臍が見え、股間までも見えてしまう。抵抗しようにもセクハラに感じてしまい、もがくくらいしかできない。
「下は毛深いんだな」
 レフェリーの嘲笑に、タイガーフライの頬が赤くなる。
「そら、膝まできたぞ」
 その間にもレフェリーは水着をずらし続け、足首まで下ろしてしまう。
「さあ、これでタイガーフライ選手はすっぽんぽんだ!」
 競泳水着が足首から抜かれ、リング外へと放り投げられる。タイガーフライはとうとう全裸に剥かれてしまった。マスクとレスリングシューズだけが残されているのが、逆に卑猥感を増している。
「嫌っ、見ないで!」
 胸と股間を隠すが、右手を早矢仕に、左手をレフェリーに掴まれる。
「隠しちゃ駄目だよタイガーフライちゃん!」
「そうだぞ、これはペナルティだからな。身体の隅々まで見せてもらおう」
「ああっ!」
 片手では男たちの両手の力に敵わず、大事な部分から引き剥がされる。
「ううっ、手を・・・放し、て・・・!」
 それでも力を振り絞り、抵抗する。
「さすがに力が強いな、このままだと逃げられそうだ」
「それなら、両手だけでもロープで拘束しちゃいましょうよ!」
 早矢仕の提案に、二人掛かりでタイガーフライをロープ際まで引き摺り、レフェリーが馬乗りになる。そのままタイガーフライの乳房を揉み、乳首を弄り始める。
「あっ、ああん!」
「そら、タイガーフライ選手が悶えてる内に両手をロープで拘束しろ」
「らじゃ!」
 早矢仕は胸責めに感じてしまうタイガーフライの両手を掴み、ロープに差し込んで拘束する。
「よし、次は左足を持て」
「なるほど、さすがレフェリー、エロいっすね!」
「やかましい」
 レフェリーがタイガーフライの右足を、早矢仕が左足を持ち、ゆっくりと広げていく。
「ああっ、そんな・・・!」
 男たちの狙いに気づき、タイガーフライは太ももに必死に力を込める。膝を曲げ、太ももを閉じ合せることで秘部を隠す。
「ちっ、無駄な抵抗を・・・」
 右膝辺りに腰掛けたレフェリーが、タイガーフライの秘部に手を伸ばす。
「いいかげん、諦めるんだな」
 レフェリーが秘裂へと振動を送り込む。
「ああん!」
 敏感な箇所への責めで力が抜ける。
「それ!」
「わっしょーい!」
「いやああっ!」
 体操で培った柔軟性が仇となり、両脚は水平になるまでの大開脚とされていた。男たちの手によって、タイガーフライは両手をロープで拘束され、両足を大きく広げられ、乳房も秘所も丸出しにされてしまった。
「う、ううっ・・・」
 観客たちの視線が痛い。しかし、どこか被虐心を擽られてしまう。
「それじゃ、ペナルティの本番といくか」
「はいっす!」
 タイガーフライの太ももに腰掛けたまま、レフェリーが右乳房と秘裂を、早矢仕が左乳房を弄り始める。
「んああ、はひぃ、ふやぁあ!」
 敏感な箇所を直接責められ、タイガーフライが喘ぐ。
「まったく、こんなに下の毛をボーボーに生やしやがって。恥ずかしくないのか?」
「ああっ、ごめんなさい・・・」
 レフェリーから言葉責めを受けると、下腹部が熱くなってしまう。
「そう言いながら、どんどんと濡れてきてるじゃないか、ええ? この淫乱レスラーめ」
「ああぁっ! ご、ごめんなさいぃ!」
 理不尽なことを言われながらも、タイガーフライは感じてしまっていた。そのことがまた羞恥を煽り、官能を高めてしまう。
「この覆面だと、感じてる顔が良く見えないなー」
 左乳房を揉み、左乳首を弄っていた早矢仕が不満を漏らす。
「水着も脱がしたんだし、マスクも脱がしちゃうよ!」
「そっ、それだけは!」
 首を振って逃れようとするが、ロープに手を挟まれていては抵抗も空しい。
「まずは紐を外して、っと」
 タイガーフライの頭を押さえた早矢仕は、片手で不器用に紐を解いていく。
「あ、やっと外れた。それじゃ紐を緩めて・・・」
 紐が緩むごとに、マスクと素肌の間に隙間ができていく。
「よーし、タイガーフライちゃんの素顔拝見!」
 早矢仕がマスクを掴み、一気に剥ぎ取る。
「いっ・・・いやああああぁぁぁぁっ!」
 全裸にされたとき以上の悲鳴を上げ、タイガーフライは少しでも顔を隠そうと横を向く。しかし早矢仕はタイガーフライの顔を無理やり自分のほうに向け、まじまじと見つめる。
「なんだ、普通に美人さんだね」
(えっ・・・)
 早矢仕の感想にどきりとする。
「せっかくだから、キスしちゃう!」
 何が折角だからなのかはわからないが、早矢仕はタイガーフライの唇を奪う。
「んんっ!」
 しかも舌を差し込む濃厚なキスだ。
「なんだ、キスした途端にもっと濡れてきたぞ」
 秘裂を弄ったレフェリーが笑う。早矢仕はディープキスを続けながら、タイガーフライの乳房を揉む。
「んむぅ、んっ、うむぅん」
 段々とタイガーフライの声が蕩けていく。
「ぷはっ。無理やりキスされて、おっぱい触られて、アソコも弄られて・・・それで気持ち良くなっちゃうタイガーフライちゃんって、実はドMでしょ?」
「ち、違います・・・多分・・・」
 はっきりと言い切ることもできず、タイガーフライは視線を逸らす。
「またまたー、そんなこと言っちゃって。それじゃドMって認めるまで、しっかりと苛めてあげるよ!」
「そうだな、それも面白そうだ」
 タイガーフライ本人にマゾだと認めさせようと、早矢仕とレフェリーは更に激しく責めていく。
 早矢仕は再びディープキスをしながら、左右の乳房と乳首を交互に弄り回していく。
 レフェリーは秘裂だけでなく、同時に淫核の包皮を剥き、直接刺激を与えていく。
(あはあああっ! だめぇ、そんな・・・あひぃぃぃ!)
 早矢仕に口を塞がれているため声を上げることができず、くぐもった嬌声を上げる。既に乳首はこれ以上ないくらいに硬くなり、早矢仕の指で思い切り潰される。秘裂は愛液を垂れ流し、レフェリーの手によって塗り広げられる。
「ぷはぁ。タイガーフライちゃん、自分がドMだって認める?」
「そっ、それは・・・んあああ!」
「まだ素直になれないようだな。見栄っ張りめ」
 タイガーフライがまだマゾだと認めないため、早矢仕とレフェリーは更に責めを続行する。早矢仕は左乳房を揉みながら乳首に吸いつき、乳首を舐め、甘噛みする。レフェリーは指に愛液を塗し、淫核と秘裂を同時に責める。
「あああっ、だめぇ、強すぎて・・・ああん! 刺激がぁ、強すぎぃぃぃ!」
「それがいいんだろう? 早く素直になるんだな!」
 男たちの指が、手が、舌が、タイガーフライの弱点を責め続ける。そこに呵責は一切なく、男の欲望をぶつけるだけだ。
「あはああ! わ、私は・・・ひぃん、ま、マゾですぅ、苛められて悦んじゃう、ドMなんですう! あはああああん!」
 とうとうタイガーフライの口から屈服の言葉が発せられた。
「良く言えたな、タイガーフライ選手。偉いぞ」
「ああっ・・・言ったからぁ、もう・・・あっ、いやっ、はぁぁぁぁん!」
 男たちが望むまま自分がマゾだと認めたと言うのに、男たちの責めは止まなかった。否、尚一層激しさを増した。
「自分がドMだと言うようなタイガーフライ選手だ、お望み通りたっぷりと苛めてやるよ!」
 レフェリーはタイガーフライの言葉を逆手に取り、自らのセクハラを正当化する。
「下の毛の手入れをしてないのは、男に言葉で嬲られたいからだろう?」
「ちっ、違・・・ああん!」
「そら、はっきりと否定できないじゃないか」
 淫核へ振動を送り込むことで、レフェリーはタイガーフライの否定の言葉を遮る。
「ほらほら、ホントは嬉しいんでしょ? えいっ!」
「ひあああ!」
 早矢仕が乳首を咥え、舌でつつき回す。逆の乳房を揉みながら、乳首を何度も押し込む。
「あっ、やっ、はぁぁ・・・!」
 快感は信じられないくらいに身体を苛み、高く高く上昇させていく。
 そして、限界が訪れた。
「やああああああん!」
 一際大きな嬌声を上げ、タイガーフライは絶頂へと達した。びくびくと身体を震わすタイガーフライだったが、休息などは与えられない。
「あひっ、あひぃ、あひゃあああ!」
「まだ一度達しただけだろう? なぁに、まだまだ感じさせてやるからな」
 レフェリーはタイガーフライの太ももから降りると、大きく開いた股間に顔を寄せる。潤みきった秘裂へと舌を這わせ、愛液を舐め取っていく。
「そうそう、タイガーフライちゃんが満足するまで頑張っちゃうよ!」
 早矢仕はまたもタイガーフライの唇を奪い、口腔内を舐め回す。両手で乳房を揉み、乳首を弄る。
(ああ・・・気持ち、いい・・・皆に見られて、厭らしく責められて・・・ああん! 私・・・本当に、マゾだったんだ・・・)
 タイガーフライ、否、マスクを剥ぎ取られた高脇華凜は男たちの手に喘ぎながら、快感を享受していた。覆面の下に隠されていた美貌を快楽に蕩けさせ、観客に卑猥な野次を飛ばされながら。


特別試合 其の四十六へ   番外編 目次へ   特別試合 其の四十八へ

TOPへ
inserted by FC2 system