【荘王の冠 裏座談会 其の七】

レフェリー(以下レ)「今日で裏座談会も七回目か。早いもんだな」
マスク・ド・タランチュラ(以下マ)「裏座談会のたびに痛い目に遭ってるのは、気のせいか?」
「・・・いや、気のせいじゃないよな」
「だろ? もしかして今回も・・・」
「さすがに今回は大丈夫だ、と思いたいぞ」
「でもなぁ・・・」
?「こんにちは。今日の座談会ってここ?」
「ん? この声ってもしかして・・・」
美緒「今日の会場は狭いのね、って・・・あーーーっ! エロエロコンビ、なんでここに!」
「やっぱり栗原美緒か。今回の綺麗どころもおとなしくないじゃねぇか」
美緒「な、なんであんたにそんなこと言われなきゃいけないのよ!」
「まあまあ、落ち着いてくれ。今回は裏座談会の司会を頼まれたんだろ? だったら・・・」
美緒「私が頼まれたのは座談会の司会であって、裏座談会じゃないわよ!」
「でももう前金貰ってるんだろ?」
美緒「うぐっ・・・」
「それとも、前金返して帰るか?」
美緒「・・・やるわよ、やればいいんでしょ!?」
「なんだ、やっぱりやるのかよ」
美緒「好きでするわけじゃないの!」
「お前ら、もうちょっと仲良くだな・・・」
美緒「「うるさいっ!」」
「・・・なんでこういうときは息ぴったりなんだよ」

美緒「まったく、しょうがないから進行するわよ」
「その前に自己紹介してくれ」
美緒「今更!? まぁいいわ。栗原美緒よ。19歳、大学生」
「スリーサイズはB87のEカップ、W62、H87だな」
美緒「なんであんたが知ってるのよ!」
「<地下闘艶場>関係者は皆知ってるぞ」
美緒「個人情報保護法違反よ!」
「外部にはばらしてないから違反じゃない。諦めろ」
美緒「くっ、本当にもう・・・」

美緒「それじゃ最初は、第六十一話からね。渦鹿(かろく)辰己さんが犠牲者ね」
「犠牲者? おいおい、人聞きが悪いぜ」
美緒「犠牲者以外の何者でもないわよ! まったく・・・渦鹿さんは21歳、身長170cmね」
「ああ、登場選手のスリーサイズも言ってくれ」
美緒「お断りよ!」
「じゃ、俺が言ってやるよ。渦鹿辰己は・・・B86のDカップ、W57、H86だな」
美緒「・・・こいつは。(深呼吸) 渦鹿さんの衣装は拘束具みたいな水着で、対戦相手は護覚」
「護覚? 誰だそれ?」
「ほら、きったねぇ坊さんのような格好した奴がいただろ」
「ああ! いたいた! 最近見ないけどな」
美緒「で、その護覚だけど・・・えっ、金縛りが使えるの?」
「ああ。気合いを入れたらなぜか渦鹿選手が固まるんだよ」
美緒「そしてその動けない辰己選手に色々なポーズを取らせた、って・・・サイテー」
「いや、俺に言うなよ。護覚の奴がグラビアで見るようなポーズ取らせてたんだから」
「うっは、それは色っぽかっただろうなぁ」
美緒「だって、レフェリーも護覚と一緒になって辰己さんに触ったんでしょ? やっぱりサイテーじゃない」
「な! ズルイぞ、俺も呼べよ!」
「やかましい!」
美緒「大苦戦の辰己さんだったけど、最後は<白虎双掌打>っていう打撃技でKO勝利! レフェリーも失神させられてるみたいね(笑)」
「そ、それは言う必要がないだろ!」
「はっ、自分だけ楽しんだ罰だな」
美緒「そっちも罰を受けなさいよ」
「え? なんで俺が?」
「自覚がないのかよ。散々エロいことしてきといて」
美緒「なに他人事みたいに言ってるのよ!」
「と、とばっちりだ」
「そんなに怒るなよ。皺になるぞ」
美緒「(キッ!)」
「・・・ごめんなさい」

美緒「第六十二話は、愛称がクリスのクリスティーナ・ローゼンメイヤーさんが登場しました。あれ? レフェリーは三ツ原凱、ってなってる」
「・・・前の試合の渦鹿選手の打撃で、俺は入院してたんだよ」
「うわ、だっせ!」
美緒「いい気味ね」
「酷いなおい!」
美緒「聞こえないわね。クリスさんは身長169cmで21歳。衣装はビキニ水着、対戦相手は瓜生霧人」
「クリス選手は、B99のJカップ! W62、H86だな」
美緒「ジェ、Jカップ!?」
「相変わらずデカいんだなクリス選手のおっぱい。前の試合のときは、ステップだけでゆっさゆっさ揺れてたんだぞ?」
「マジか! 俺も生で見たかったなぁ」
美緒「うるさいわよ変態コンビ・・・Jかぁ(小声)」
「ん? どうした下向いて」
美緒「な、なんでもないわよ! 瓜生を攻めるクリスさんでしたが、ブラを取られて苦戦、逆転のロシアンフックをヒットさせたけど、それを耐えた瓜生がパワーボムで勝利しました」
「なんだそれ、そんなことでいいと思ってるのか!」
「何怒ってるんだよ」
「ブラ取っただけで終わらせるなってんだ! <地下闘艶場>の試合だぞ?」
美緒「あ、それだけじゃないみたい」
「え、そうなの? なんだ、霧人の奴も・・・」
美緒「試合が終わったら、自分の道衣を脱いでクリスさんに掛けてあげたんだって!」
「な、なんだとぉ!?」
「そ、そんなことが許されるのか!?」
美緒「こんな人もいるんだ・・・格好いい!」
「ちっ。霧人の奴、一人で好感度上げやがって」
美緒「そりゃあ好感度も上がるわよ。だって<地下闘艶場>でエッチなことしないのよ? しかも試合が終わったら優しく道衣を掛けるなんて・・・」
「おいおい、霧人はブラを剥ぎ取ってるじゃないか」
美緒「仕事だから仕方なく、っていう態度がいいじゃない! <地下闘艶場>も、こういう人ばっかりだといいのにな〜」
「そんな選手ばっかりになったら、エロさがなくなるじゃないか! 却下だ却下!」
美緒「うるさいわよエロ代表!」
「誰が代表だ! 俺は平均だ!」
「わけのわからない言い合いはやめろよ」
美緒「「うるさいエロレフェリー!」」
「(・・・本当は仲いいんじゃないか?)」

美緒「第六十三話は、四岐部亜衣紗さんが登場しました。20歳で身長166cm、対戦相手は蒲生漣次で、衣装は・・・な、なによこれ!」
「なんだよいきなり」
美緒「だ、だって、こんなの・・・」
「ああそうそう、四岐部選手は超がつくほどの極小水着だったな」
「どれ、写真を拝見・・・ふおおお! すっげぇ露出度! ほとんど隠れてないじゃないか!」
美緒「<地下闘艶場>だからってここまでする!?」
「<地下闘艶場>だからここまでするんだよ」
美緒「ああもう、ああ言えばこう言うんから・・・」
「事実だから仕方ないだろ。で、お前はいつまで写真見てるんだ」
「おっと、いかんいかん(じゅるり)」
美緒「汚いわね! 涎垂らさないでよ!」
「うるさいなぁ。おっと、スリーサイズはB88のEカップ、W60、H85だな」
美緒「蒲生では亜衣紗さんの相手にならず、右肘を破壊して勝利・・・ってなに!? 破壊って!」
「実際破壊と言っていいだろうな。腕が有り得ない角度に曲がってたんだぜ?」
美緒「うわ、鳥肌立っちゃった!」
「それなら、俺が暖めて治してやる」
美緒「余計鳥肌立つようなこと言わないでよ! んもう、勝利した亜衣紗さんでしたが、レフェリーの無理強いで古池虎丸との連戦となりました」
「無理強いじゃないぞ。四岐部選手本人の了承を得たんだからな」
美緒「どうせ了承するしかないように持っていったんでしょ?」
「どうだったかな」
美緒「もういいわよ。亜衣紗さんと古池との闘いは、亜衣紗さんが水着を破かれ、て・・・ぜ、全裸!?」
「マジか! オールヌードか!」
「ああ、すっぽんぽんだったぞ」
「そうか、裸にされたのか亜衣紗の奴。見たかった・・・」
美緒「あれ? なんで呼び捨て?」
「別にいいだろ」
「こいつ、四岐部選手にちょっかい出そうとして、虎丸にボッコボコにされたんだよ」
「てめ、言うなよ!」
美緒「え、試合中にそんなことしたの?」
「いやいや、試合が終わって暫く経ってからなんだが・・・」
美緒「???」
「もういいだろ、余計なことはいいから進めてくれよ」
美緒「まあいっか。ぜ、全裸にされちゃった亜衣紗さんは、そのままKO負けを喫してしまいました。で、古池に運ばれていったってなってるけど・・・まさか、変なことしたんじゃないわよね」
「・・・」
美緒「え、まさか本当に変なことしたの!?」
「そういうことらしいんだが、両者合意の上だからなぁ」
美緒「だって、試合のすぐあとでしょ? あ、でも、だからエロマスクが亜衣紗さんにちょっかいかけようとしたら、古池・・・選手にボコボコにされたのね」
「・・・これだから勘のいい女は嫌なんだよ」
美緒「よかった、こっちも嫌われてせいせいした」
「(このギスギスした空気、早く終わってくれ・・・)」

美緒「第六十四話、沢宮冬香さんは21歳。身長161cm、衣装はビキニ水着で、対戦相手は津堂斬一」
「冬香ちゃんのスリーサイズは、B89のEカップ、W59、H91? またサイズアップしてないか?」
美緒「相変わらずのエロ発言ね」
「え、今ので!?」
美緒「当たり前でしょ! まったく・・・えっと、冬香さんは津堂の攻撃に苦戦しながらも、最後はKO勝利」
「え、そんだけ!?」
美緒「そうだけど」
「待てよ、試合後のことも言ってくれ」
美緒「嫌よ! こんなセクハラ三昧のことなんて!」
「試合後? なにがあったんだ?」
「いや、実は冬香選手がリングに上がったのは、義姉の琴音選手のためなんだ。まてよ、もう冬香選手の兄と琴音選手は離婚したから義理の姉妹でもないんだが・・・」
美緒「な、なんかややこしいのね」
「まあ細かいことはいい。琴音選手の所属する和太鼓集団からスポンサーが降りてな、冬香選手が参戦するならスポンサーを探そうって条件を出したんだ」
「ほうほう」
「で、冬香選手が勝ったからスポンサー募集の場を用意してやった」
美緒「あ、それで試合後のセクハラ!」
「? どういうことだ?」
「(にやり)なぁに、十万円のスポンサー料を払えば冬香選手のおっぱいを一分揉んでいい、っていう権利を付けたんだ」
「な! なんで俺にも声掛けてくれなかったんだよー!」
美緒「・・・最っ低」
「うるせぇな、冬香ちゃんと言えば俺だろ」
美緒「わけわからないわよ!」
「まあいいじゃないか、ちゃんと琴音選手にスポンサーが付いたんだから」
美緒「「あんた・お前には関係ないっ!」」
「・・・なんで俺が怒られるんだよ」

美緒「第六十五話、ビクトリア・フォレストさんね」
「なんか、随分久しぶりの登場だな」
美緒「前回は本編第四話だったものね。ビクトリアさんは24歳。身長175cm。衣装は・・・これ、マリリン・モンロー?」
「多分な」
「ビクトリアちゃんはB97のHカップか、いいね! あとW65、H98だな」
美緒「ビクトリアさんの対戦相手は猿冠者とジョルジュ・マホーニー・・・ねえ、これって連戦だったの?」
「いや、ビクトリア選手には二人同時に相手して貰った」
美緒「なんでそんな卑怯な真似するのよ!」
「なんでって、ビクトリア選手が元橋の爺さんとの再戦を望んだからだよ」
「あれ? 確かビクトリアちゃん、前回の試合で元橋の爺さんに絶頂失神させられてただろ?」
美緒「そういえば、それらしいこと言ってたっけ・・・」
「あの元橋の爺さんとやり合うって言うなら、それなりの実力を見せて貰わなきゃな」
美緒「納得できないなぁ・・・二人掛かりで攻められるビクトリアさんは苦戦。でもまずはジョルジュ、次に猿冠者を撃破して見事ハンディマッチを勝利で飾りました! めでたしめでたし。それじゃ、次の試合に・・・」
「また話を飛ばそうとしてるな。試合後もあっただろ?」
「お、何があったんだ?」
美緒「もういいでしょ? こんな酷いセクハラ」
「おい、何があったんだ?」
「いやなに、ビクトリア選手が勝って元橋の爺さんへの挑戦権を得たから、皆でお祝いしたのさ」
美緒「なにがお祝いよ! 裸にして厭らしいことするなんて!」
「へぇ〜、ビクトリアちゃんオールヌードにされたのか、ほぉ〜」
美緒「あ・・・」
「自分で言ったら世話はないな」
美緒「うるさい!」
「でもよ、ビクトリアちゃんが勝ったってことは、次は元橋の爺さんと試合するのか?」
「そうなるだろうなぁ」
美緒「でも、元橋さんってかなり強いんでしょ? ビクトリアさん、また負けちゃうんじゃ・・・」
「うーん・・・多分そうなると思うが、ビクトリア選手もかなり実力上げたからなぁ」
「どうせならまたオールヌードにしてくれないかな」
美緒「・・・このドエロマスクは(怒)」

美緒「やっと折り返しか・・・第六十六話は谷早霧絵さんの試合でした」
「そんな嫌そうに・・・」
美緒「実際嫌なんだからしょうがないでしょ! 霧絵さんは23歳で身長158cm、衣装はワイシャツ、ベスト、ミニスカートにハイヒール・・・なんでこんな闘いにくそうな衣装なの」
「<地下闘艶場>だから・・・」
美緒「それはもういいわよ」
「霧絵ちゃんはB86のEカップ、W55、H88のメリハリボディだな」
美緒「霧絵さんの対戦相手はマンハッタンブラザーズ1号、の筈だったのに、レフェリーのセクハラを拒んだらマンハッタンブラザーズ1号2号の二人との対戦にさせられました・・・サイテー」
「待ってくれ、セクハラじゃなくてボディチェックだぞ?」
美緒「あんたのはボディチェックじゃなくてセクハラよ!」
「じゃあ俺のボディチェックを受けようか?」
美緒「ぶっ殺すわよ(真顔)」
「じょ、冗談だよ!・・・恐ぇ顔(ぼそっ)」
美緒「(ぎろっ!)」
「ご、ごめんってば」
美緒「もうふざけた口叩かないでよ。マンハッタンブラザーズ二人を相手に苦戦する霧絵さんでしたが、ベストを使ってKOしました」
「カッコ良かったよな、霧絵ちゃん」
美緒「でも、なぜか連戦をさせられて、対戦相手は・・・ドエロマスク」
「誰がドエロマスクだ!」
美緒「私の目の前でアホ面してる変態仮面よ」
「なっ、言うに事欠いて変態仮面だと!? なら、変態らしく襲ってやろうか!」
美緒「ほら、変態の本性が出た!」
「二人とも熱くなるなよ。ほら、栗原選手は進めて進めて」
美緒「くっ・・・これは仕事、仕事なんだから冷静に・・・」
「へっ、何か言って・・・」
「お前もちょっかい掛けるな!」
「へいへい」
美緒「えっと、ベストを取られ、ミニスカートを脱がされた霧絵さんでしたが、脱いだワイシャツを使ってマスク・ド・タランチュラを投げ飛ばし、KO勝利を飾りました! さっすがぁ!」
「お前、私情を挟むなよ」
美緒「あらあら、ごめんなさいね、霧絵さんにKOされたマスク・ド・タランチュラさん?」
「むきーっ!」
「いいかげんにしてくれよ・・・子供か・・・(疲)」

美緒「第六十七話に登場の暮内ゆかりちゃんは16歳、身長153cmね」
「ゆかりちゃんはB84のEカップか。なかなかのおっぱいをお持ちで。んでW56のH82、と」
美緒「凄いトランジスタグラマーね。ゆかりちゃんの衣装は、レースクイーンみたいな水着。対戦相手は小四郎っていう忍者みたいな選手」
「小四郎? あいつで良かったのか?」
「ま、暮内選手には丁度良かったな」
美緒「いきなり胸をはだけさせられたゆかりちゃんは苦戦、小四郎とエロレフェリーに二人掛かりでセクハラされました」
「そこは普通にレフェリーでいいんじゃ・・・」
美緒「(ぎろっ!)」
「いえ、なんでもないです・・・」
「弱っ!」
「お前が言うな!」
美緒「うるさいわよエロコンビ。追い込まれたゆかりちゃんは全裸に、って・・・またこんな展開」
「暮内選手は前回もオールヌードになってたからな、お約束だろ」
美緒「こんなエロいお約束は駄目でしょ!」
「いやぁ、<地下闘艶場>はこうでないとな!」
美緒「・・・もういや、こんな司会進行(泣)」

美緒「第六十八話は鈴代咲夜ちゃんか。18歳の女子高校生で身長173cmの長身、しかも生徒会長」
「咲夜ちゃんのスリーサイズはB91のEカップ、W63、H85。・・・おいしそうだな(じゅるり)」
美緒「汚いわね! また涎垂らして!」
「一々反応してたら進まないぞ」
美緒「・・・わかったわよ。咲夜ちゃんの衣装はスーツで、対戦相手は火筒剛・・・え、あのモジャモジャ親父!?」
「あれ、火筒の奴を知ってるのか?」
美緒「だって、座談会で写真・・・ああもう、思い出させないでよ!(怒)」
「ご、ごめんなさい」
美緒「まったく。えっと、咲夜ちゃんのスーツの内側には柔らかい毛が植えられていて、その感触で咲夜ちゃんの動きが鈍り、火筒にセクハラされました」
「スーツの毛に責められ、火筒の剛毛に責められ・・・やべ、なんか興奮してきた」
美緒「変態!」
「変態じゃない、男として当然の反応だ(威張り)」
美緒「言っとくけどね、あんたたちはかなりの変態の部類に入るから」
「な、なんだってーーーっ!」
「俺も一緒にするなよ!」
美緒「ああごめんなさい、<地下闘艶場>出場男性選手のほとんどがそうだったわ」
「なんだ、やっぱり普通の男じゃないか、俺」
美緒「いいえ、あんたは変態!」
「ふ・つ・う!」
美緒「変態よ!」
「・・・子供の口喧嘩か」

美緒「第六十九話は初登場の洞耶馬狭霧ちゃん、17歳。身長157cmの高校生で、衣装はビキニタイツ。対戦相手は六十四話にも登場した津堂斬一」
「狭霧ちゃんは・・・B84のDカップ、W57、H82か。細身なのに出るとこ出てるなぁ」
美緒「狭霧ちゃん、空手家の津堂を全く寄せつけずに完勝! でも、レフェリーが提案した二試合目を承諾しちゃいました。次の対戦相手はジョーカー」
「おいおい、俺の所為みたいに言うなよ。洞耶馬選手が快諾してれたから、追加の試合になったんじゃないか」
美緒「どうせセクハラができなかったせいでしょ? 狭霧ちゃんの新たな対戦相手はジョーカー。ピエロのような格好の選手でした」
「けっ、またあの若造か」
「お前、まだ根に持ってたのか。小さい男だな」
「なにぃ、俺は小さくなんかないぞ! 見せてやろうか」
美緒「そうね、確かに態度だけは大きいわね」
「態度だけ、って・・・」
「なにしょぼくれてんだよ」
美緒「ジョーカーによって衣装を切られていく狭霧ちゃんでしたが、一瞬の隙を衝いて手刀打ちで一発KO! 凄いわね」
「けっ、やっぱあの若造じゃ役不足だったんだよ。俺が・・・」
美緒「それを言うなら力不足。脳みそも小さいんじゃないの?」
「・・・(ぐすん)」
「それくらいで泣くなよ、みっともねぇなぁ」

美緒「あー、やっとこれで終わりね! 第七十話は芦鷹アウラさんの試合でした」
「おいおい、まだ終わりじゃないぞ」
美緒「うるさいわね、水差さないでよ。アウラさんは19歳、身長164cm。衣装はレオタード、対戦相手はグレッグ"ジャンク"カッパーでした」
「アウラちゃんはB86のDカップ、W60、H90だな」
美緒「最後まで続けるのね、それ(ため息) アウラさんは以前にもグレッグと対戦してて、今回は投げ一発でKO勝利! 凄い!」
「え、マジで? グレッグが一発?」
「本当なんだよ。芦鷹選手は汗にも足を滑らせずに、グレッグの巨体を投げちまった」
美緒「試合はあっさり終わったのに、アウラさんはレフェリーの追加試合を受けちゃいました。なんで受けちゃうのかなぁ」
「さあな」
美緒「アウラさんの対戦相手は早矢仕杜丸」
「じゃないだろ?」
美緒「え、だってそう書いてる・・・あ、早矢仕杜丸とコンテ・大倉って書いてる!」
「だろ?」
美緒「だろ、じゃないわよ。いきなり一対二のハンデ戦にする?」
「芦鷹選手の実力に合った組み合わせだ」
美緒「でも!」
「細かいとこにこだわってないで、ほら、先に進んでくれよ」
美緒「・・・んもう! 仕事だからしょうがないけど、腹立つ! ・・・ちょっと、なによこれ」
「ん? なにがだ?」
美緒「グレッグとの試合の前にボディチェックしたくせに、もう一回ボディチェックをするってどういうことよ! しかも三人掛かりで!」
「芦鷹選手がボディチェックを拒んだからな、早矢仕と大倉に手伝って貰ったのさ」
美緒「自分が触りたかっただけでしょ! まったく・・・セクハラボディチェックを受けさせられたアウラさんは、早矢仕と大倉に捕まったまま試合を始められちゃいました。ちょっと、どこまで卑怯なの?」
「ハンデだよハンデ。グレッグをあっさり倒した芦鷹選手だからな」
美緒「んもう、レフェリーだからって無茶苦茶して。一対二で苦戦するアウラさんはレオタードを破られて押さえつけられ、早矢仕に電気アンマ・・・で、電気アンマ!?」
「なんだよ、大事なことなので二回言いました、ってか?」
美緒「だって、これ、反則でしょ!? 絶対反則でしょ!?」
「いや、俺が反則じゃないと判断したから反則じゃない」
美緒「一応レフェリーならちゃんと反則取りなさいよ!」
「リングの上では俺がルールブックだ」
美緒「こんの欲ボケドエロレフェリー! 仕事もきちんとできないならレフェリーっていう名前改名しなさいよ!」
「あ、いや、俺レフェリーって名前じゃないんだけど・・・」
美緒「じゃあなんて名前よ」
「そ、それが・・・」
美緒「どうせ卑猥な名前だから発表できないんでしょ?」
「ひ、ひどい・・・(めそめそ)」
「ホントのこと言われたからって泣くなよ」
「違うわ! 誰が卑猥な名前だ!」
美緒「あ、名前言わないでね、多分(ピー)が入るから」
「・・・(ぐすん)」
「だから泣くなって」
「だってよぉ!」
美緒「はーい、続けますよ〜。セクハラを耐えるアウラさんは、早矢仕を窒息させて脱出、大倉の肘を極めてギブアップを奪い逆転勝利! 凄い! スカッとした!」
「ほほぉ。さすが自衛官、強いな」
美緒「でも、レフェリーを取り逃がしちゃってるのよね。詰めが甘いわ」
「そ、そこまで言わなくても」
美緒「ってことで、これで仕事もおしまい。じゃあね!」
「え? ちょ・・・」

(美緒退場)

「・・・おい、止める間もなく帰っちまったぞ」
「なんて締め方だ、こんなの初めてだぞ」
「でもまぁ、あんだけキツイ女が自分からさっさと帰ってくれたんだ。逆に良かったと思おうぜ」
「お前ら、本当に仲悪いな」
「いやいや、俺のほうは優しくする準備はあるんだぜ? でも栗原美緒のほうが目の敵にしてくるんだからしょうがないだろ」
「あれだけセクハラされてりゃしょうがないだろ」
「てめ、自分は違うみたいな言い方しやがって! お前も同罪だろ!」
「お前と一緒にするな! だいたいお前は・・・!」
「なにおぅ!? お前こそあんなこと・・・!」

(以下略)


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