【荘王の冠 裏座談会 其の九】

レフェリー(以下レ)「さて、今回も裏座談会を・・・」
マスク・ド・タランチュラ(以下マ)「だから前置きはいいって言ってるだろ! 毎回毎回無駄なことしやがって」
「様式美と言えよ」
「で、綺麗どころは? 今回も綺麗どころが居るんだろ?」
「ああ、『御前』から許可を貰ったからな。そろそろ来てもいい時間だと思うんだが・・・」
?「うふふ・・・」
「え? おい、ちょっと待て、あの声は」
巳詩夜「そう、それは私・・・呼ばれて飛び出て・・・」
「お前、前回も裏座談会の進行役だったじゃないか」
巳詩夜「前回の進行が、大好評・・・モテる女は、辛い、の・・・」
「冗談じゃねぇぞ! チェンジだチェンジ!」
巳詩夜「当店は・・・そのようなサービスは、受け付けて、おりません」
「・・・『御前』の手配なら仕方ないか。今回は真面目にやれよ」
巳詩夜「私は、いつも・・・真面目・・・」
「嘘つけ!」
巳詩夜「うふふ・・・」

巳詩夜「改めて、自己紹介・・・唐辻(からつじ)巳詩夜(みしよ)・・・20歳。身長は・・・164cm。バストのトップは89cmで、Eカップ・・・ウエストが61・・・ヒップは、84・・・。官能小説を書いてて・・・M嬢も、兼業・・・」
「相変わらずしゃっきりしない喋り方だな。直せ」
巳詩夜「無理、なの・・・」
「それじゃ、代わりにおっぱい揉ませろ」
「お、そうだな、それなら許してやるぜ」
巳詩夜「なら・・・私は、二人の(ピー!)を・・・」
「なんだ、扱いてくれるのか?」
巳詩夜「握り、潰す・・・(握り拳)」
「ひいいいっ!」
「やめろ馬鹿! 冗談でも言うな!」
巳詩夜「冗談じゃない、のに・・・」
「なお悪いわ!」
巳詩夜「うふふ・・・」

巳詩夜「それじゃ、そろそろちゃんとお仕事・・・第八十一話、ルシーラ・フォン・ディルクラントちゃんの試合・・・初登場のルシーラちゃんは、16歳。身長は・・・161cm・・・B93のHカップ、W56、H86・・・」
「Hカップ! いいねいいね、さすが外人だな」
巳詩夜「ルシーラちゃんは、今は亡き公国のお姫様・・・」
「ナキ広告のお姫様? なんだ、どっか大きい広告会社の社長令嬢か?」
「馬鹿だな、お前は。ディルクラント公国っていう、小さな国があったんだよ。今はもう滅びてるが、れっきとしたお姫様だったんだ」
「マジか! お嬢様どころじゃねぇ、モノホンのお姫様か! なんで俺と闘わせてくれなかったんだよ!」
巳詩夜「蜘蛛ちゃんじゃ・・・無理・・・」
「蜘蛛ちゃん言うな!」
巳詩夜「うふふ・・・お姫様の相手は、亀河・・・トンファー使いだったけど、膝を蹴り砕かれて・・・退場・・・」
「膝を蹴り砕く? あれ? お姫様のイメージとは違うぞ?」
「うんまあ、攻撃力は半端なかったな」
巳詩夜「で・・・連戦を承諾したお姫様。次の相手は、がっくん」
「誰だ!」
巳詩夜「うふふ・・・浦賀餓狗郎くん・・・」
「あの楊枝男か。がっくんとか呼ぶな、わかるかよ」
巳詩夜「にょろ〜ん。竹刀で闘うがっくんに、お姫様、苦戦・・・」
「ん? お姫様は素手だったのか?」
巳詩夜「あ・・・言い忘れ。お姫様の武器は、傘・・・」
「お前、それは言い忘れちゃ駄目だろ」
巳詩夜「女のミスを、指摘すると・・・嫌われる、よ?」
「お前、元々俺らを嫌ってるだろうが。いいから進めろよ」
巳詩夜「レフェリーにぶつかっちゃったお姫様を、レフェリー、背後からおっぱいタッチ・・・」
「なんだと!? ずるいぞお前! Hカップを鷲掴みか! この手か、この手が悪いのか!」
「いででで! 関節技はやめろ!」
巳詩夜「その隙にがっくんが、鳩尾を突いて・・・お姫様ぐったり。レフェリー背後から羽交い絞め。がっくんセクハラ」
「なんで急に片言なんだ?」
巳詩夜「オー、私・・・実は、ガイジン・・・でーす」
「嘘つけ、バリバリの日本人じゃねぇか」
巳詩夜「ばれた・・・で、一瞬の隙を衝いたお姫様・・・がっくんの股間を蹴って、レフェリーも振り払う・・・そこから、がっくんの膝を・・・へし折った、の・・・」
「うええ・・・ルシーラお姫様、怒らすととんでもねぇな」
「ああ。俺も制裁されなくて良かったぜ・・・」
「小者は目に入らなかったのかもな」
「やかましい!」

巳詩夜「次は、第八十二話・・・八岳琉璃ちゃんの登場・・・」
「お、琉璃お嬢様の登場か」
巳詩夜「琉璃ちゃんは、17歳・・・身長162cm・・・B89のFカップ、W59、H84・・・衣装は、テニスルック・・・対戦相手は、湖童陣くん、だったんだけど・・・」
「だけど?」
巳詩夜「陣くんの武器が本物じゃ、なかった、から・・・琉璃ちゃんご立腹」
「普通は逆だけどなぁ。偽物の武器だからって怒るか?」
「琉璃お嬢さんならそれが当たり前だろ」
巳詩夜「そこで、急遽・・・対戦相手変更・・・『ライジングドラゴン』の、ヒールコンビ・・・登場・・・」
「げ。まさか・・・」
「多分想像通りだ。雷香と神奈の鞍輝姉妹、"雷神"だ」
「あいつらかぁ・・・可愛くもないし、試合はえげつないしで、近寄りたくないんだよなぁ」
巳詩夜「本職のレスラー・・・しかも双子のコンビネーションに、琉璃ちゃん、大苦戦・・・レフェリー、喜んでセクハラ・・・」
「余計なことは言わなくていい!」
「てめぇ、一人でいい思いしやがって」
「確かに、琉璃お嬢さんの身体の感触は・・・(ぽわーん)」
「トリップすんな」
巳詩夜「でも、そこは琉璃ちゃん・・・隙を見て反撃、開始・・・見事、勝利を挙げました、とさ」
「うーん・・・琉璃お嬢さん、強過ぎないか? もう相手は俺ぐらいしかいないだろ」
「やめとけ、瞬殺されるのが落ちだ」
「なんだと!? 嫌いなトレーニングに励んでる俺に向かって何を言いやがる!」
「今まで励んでなかったほうがおかしいだろうが!」
巳詩夜「喧嘩は・・・やめて・・・(ちーん)」
「へぶ!」
巳詩夜「よし・・・(ぐっ)」
「てめぇ、このM嬢・・・いきなり○○○蹴りやがって・・・」
巳詩夜「潰れた・・・?」
「潰れてたまるか!」
巳詩夜「(横を向いて舌打ち)」
「お前な! 今度やったら○○○を○○してやるからな!」
巳詩夜「望む、ところ・・・」
「望むのかよ・・・M女は何言っても堪えないから嫌だ・・・」

巳詩夜「第八十三話・・・来狐遥ちゃん・・・」
「お、プロレス姉ちゃんか。また闘ってみたいぜ」
巳詩夜「今回は、ヒールで登場・・・衣装は、ボンデージ・・・」
「あの体でボンデージ衣装!? 写真、写真をよこせ!」
「うるさいから怒鳴るな。ほれ」
「おおー・・・随分と色っぽいなぁおい」
巳詩夜「私のボンデージ姿のほうが・・・抜ける・・・」
「抜けるとか言うなM嬢」
巳詩夜「にょろ〜ん。遥ちゃん、もとい、ダークフォックスの対戦相手は・・・初登場の、山森黄一郎・・・通称山さん・・・」
「誰もそんな通称で呼んでないぞ」
巳詩夜「うふふ・・・山さんの攻撃は、痛みはないけど・・・何故か、気持ちよくなっちゃう・・・」
「え、あのすだれ頭、そんな特殊能力持ってるのか」
「そうみたいだな」
「なんか他人事みたいに言うな」
「他人事なんだよ。この試合、レフェリーは凱だ」
巳詩夜「あ・・・言い忘れ、てた・・・前回の試合で、琉璃お嬢さんにやられたレフェリー・・・見事に入院・・・いえーい」
「イエイじゃねぇ!」
「喜ばしいだろ」
巳詩夜「で・・・気持ちよくて、動きが鈍ったダークフォックス・・・おっぱいぽろりに、させられちゃう・・・」
「おー、いいねいいね。それからどうした!?」
巳詩夜「そのまま、山さんのおっぱい責めに、陥落寸前・・・」
「ダークフォックスの状態でか。それは直接見たかった」
巳詩夜「そして・・・とうとう、ダークフォックスの口から『いやん、ばかん』の声が・・・」
「・・・ん? なんか違うくないか?」
「喘ぎ声を上げたってことだろ?」
巳詩夜「間違えた・・・『私の、負け』っていう科白が・・・」
「全然違うじゃねぇか!」
「受けは狙わなくていい! しかし、来狐選手が負けを認めるとはな」
巳詩夜「山さんが気を抜いたその瞬間、ダークフォックスの、地獄突き、炸裂」
「汚い! さすがヒール汚い!」
「おい、負けを認めたんだからそこで試合終了じゃないのか?」
巳詩夜「そこは凱様・・・どこかの腐れレフェリーとは違い、『ギブアップは言ってない』という、ダークフォックスの言葉を受け入れ・・・」
「待て! 腐れレフェリーってのもおかしいが、負けを認めた時点で終わらせろよ!」
巳詩夜「だって・・・山さん、むさ苦しいから・・・ダークフォックスに勝たせたほうが、見栄えが、する・・・」
「酷ぇなおい」
巳詩夜「最後は、<ローリング・エクスキューショナー>で・・・KO勝利」
「うええ、あれ食らったのかよ。ご愁傷様だぜ」
巳詩夜「で、試合後・・・抗議する山さん・・・」
「そりゃするだろ。俺だってするぜ」
巳詩夜「そこに、毒霧からの・・・スワンダイブキック炸裂・・・」
「あーあぁ・・・傷口を広げたのか。山森も引き際を間違えなければ良かったのにな」
巳詩夜「山さんだけに・・・ね・・・」
「いや、上手くないぞ。意味もわからんしな」
巳詩夜「にょろ〜ん」

巳詩夜「第八十四話は・・・原塚和泉ちゃんの試合・・・18歳で身長162cm・・・B86のEカップ、W58、H82・・・衣装は改造剣道着で・・・対戦相手は、早矢仕杜丸・・・通称とまりん」
「誰が、いつ、あいつを『とまりん』なんて呼んだんだよ」
巳詩夜「私が、今、言いましたが・・・なにか?」
「お前は・・・参ったと言うまでおっぱい揉み倒してやろうか!」
巳詩夜「いや〜ん、えっち〜、参った〜」
「まだ何もしてねぇよ!」
巳詩夜「根性なし・・・」
「(カチーン)そこまで言われたら揉んで揉んで揉みまくってやる!」
巳詩夜「いや〜ん」

(暫く後)

「きょ、今日はこれくらいにしといてやる(半べそ)」
巳詩夜「うふふ・・・」
「ちょ、調子に乗って加わるんじゃなかった・・・(右手首を押さえながら)」
巳詩夜「二人とも、寝技は、まだまだ・・・和泉ちゃんの試合、は・・・ヘタレキングとの、素手戦・・・」
「ん? わざわざ素手戦って言うことは、和泉ちゃんのファイトスタイルって武器?」
「剣道だ。あのヘタレが竹刀持った相手と闘えると思うか?」
「全然。まったく。ちっとも」
巳詩夜「うふふ・・・ヘタレキング、スカート捲りで反撃したけど・・・ビンタで、KO」
「ビンタ一発かよ。情けねぇなぁ」
「その前にもかなりビンタ食らってたけどな」
巳詩夜「で、次の相手は・・・湖童、陣くん・・・」
「またあいつかよ。出番が多いな畜生」
巳詩夜「言い忘れ、てた・・・和泉ちゃんは、宇賀原夏花ちゃんの・・・部活の、先輩・・・」
「ああ、そう言えば居たな、剣道少女。ん? 待てよ、そのときの相手って」
「そうだ、ヘタレと湖童だ。順番は逆だったけどな」
「なるほど、後輩の敵討ちか」
巳詩夜「うふふ、正解・・・陣くんに挑む和泉ちゃんだった、けど・・・手も足も、出なかった、の・・・」
「部活レベルじゃああいつには勝てないよなぁ」
「珍しく素直に他人の強さを認めるじゃないか。風邪か?」
「うるせぇな、湖童の奴は裏部隊候補だろ? それだけの実力があるってのは俺にもわかるさ」
巳詩夜「そして、ダウンする和泉ちゃん・・・試合前、レフェリーがストリップマッチを宣言してた、から・・・」
「おおお! やるじゃねぇか、グッジョブ!」
「だろ? もっと誉めてもいいぞ」
巳詩夜「後輩の仇を討ちたい、和泉ちゃん・・・屈辱と、恥ずかしさを堪えて・・・一枚・・・また一枚・・・」
「(ごくり)」
巳詩夜「とうとう、最後の一枚・・・和泉ちゃん、ダウンを喫しちゃう・・・」
「てことは、すっぽんぽんか! 高校生のオールヌードかっ!」
巳詩夜「もう立てない和泉ちゃん、に・・・レフェリー、おパンツを脱がさずに・・・おっぱい揉み揉み開始・・・」
「ずるいぞお前! 一人でいい思いしやがって!」
「レフェリーの役得だよ」
巳詩夜「で、最後の一枚を脱がそうとした、そのとき・・・」
「ど、どうなった?」
巳詩夜「陣くんが、釵の一撃・・・」
「へ?」
巳詩夜「ちゃんと、審判しないレフェリーに・・・怒ったみたい・・・」
「あの野郎! 折角のチャンスに何してんだ!」
「お前、俺にも同情しろよ」
「一人でいい目見たお前に、同情などするか」
巳詩夜「結局・・・試合は、ノーコンテスト・・・」
「まったく、湖童の奴、レフェリーを何だと思ってるんだ」
巳詩夜「それ・・・陣くんの科白・・・」
「う、うるさい! レフェリーに手を上げるほうが悪いに決まってるだろう!」
巳詩夜「うふふ・・・レフェリーが怒った・・・」
「馬鹿にしやがって・・・こうなったら、身体に教えてやる!」
巳詩夜「いや〜ん」

(数分後)

「お前、さっきも関節外されたじゃねぇか。学習能力ねぇな」
「今度は・・・今度はおっぱい揉めたから、進歩してる・・・(半泣き)」
巳詩夜「下手くそに揉まれても・・・嬉しくない・・・」
「うわあああっ!」
「お前も追い討ちかけるなよ。めんどくさくなるだろ」
「・・・ここに味方は居ないのか(泣)」

巳詩夜「次は、第八十五話・・・天現寺久遠ちゃんの登場・・・」
「お、随分久しぶりの登場だな」
巳詩夜「この試合は・・・久遠ちゃんと、ジョーカーが組んで・・・コンテ・大倉、尾代呑太組と、タッグマッチで・・・対戦・・・」
「珍しいな、女の子と男が組むってのは」
「ま、ある狙いがあってな(にやり)」
「なんだよ、思わせぶりだな。恋人同士のいちゃつきがあったとかじゃないだろうな」
巳詩夜「うふふ・・・最初は、久遠ちゃんと大倉の手合わせ、の筈が・・・」
「ん? どうなった?」
巳詩夜「ジョーカーが、後ろから・・・久遠ちゃんを羽交い絞め・・・」
「あれ? 恋人同士じゃなかったのか?」
巳詩夜「実は・・・ジョーカーに化けた、とまりん・・・でした」
「・・・恋人なら見抜けよ、久遠ちゃん」
「ま、ジョーカーと早矢仕は背丈が似てるからな。しかも顔にはメイクをして、服はだぼだぼ。わからなくてもしょうがないだろ」
「それもそうか。でも、そうなると男三人相手か」
巳詩夜「うん、そう・・・奮戦した久遠ちゃん、だったけど・・・押さえつけられて、セクハラ開始・・・」
「く〜っ、俺も参加したかったぜ!」
巳詩夜「どんどん、脱がされて・・・久遠ちゃん、パンいち、に・・・」
「お、いいねいいね、それからどうなった!?」
巳詩夜「レフェリーが、パンツに手を掛けて・・・」
「うんうん!」
巳詩夜「その瞬間・・・本物のジョーカー登場・・・てーれってー」
「なんだ、そんな落ちかよ(がっくり)」
「くそっ、丈の奴・・・本気で攻撃しやがって・・・」
「いや、恋人がセクハラされてたらそりゃぶち切れるだろ。誰だってそうする、俺だってそうする」
「恋人も居ない奴が何を言ってやがる」
「お、俺にだって恋人くらい居るさ!」
巳詩夜「・・・右手?」
「違うわ!」
巳詩夜「なんだ・・・左手か・・・」
「それも違う!」
「じゃあ自分の足でも使うのか? 器用な奴だな」
「馬鹿にしやがって・・・いつか見てろ、絶世の美女とゴールインしてやるからな!」
「やっぱり今は居ないんじゃないか」
巳詩夜「うふふ・・・私も、今はフリー・・・だよ?(くいっ)」
「ドM女に興味はない」
「(こほん)なら、俺が・・・」
巳詩夜「冗談に、食いつくなんて・・・モテない男って、がっつき過ぎ・・・」
「(ずーん)」
「趣味が悪い奴だな」
巳詩夜「タラちゃん・・・酷い・・・」
「お前が一番酷いんだよ!」

巳詩夜「ここで・・・折り返しの、第八十六話・・・ここからは、全部新人選手・・・」
「へえ、珍しいな。全員新人さんかよ。皆可愛かったり美人だったりするんだろうなぁ」
「お前には誰とも縁がないだろうけどな」
「うるせい」
巳詩夜「まずは、グロリア・京堂院・ベイスちゃん、17歳、身長167cm、B84のDカップ、W56、H83・・・ふう。一気に喋ると疲れる、の・・・」
「それくらいで疲れるなM女」
巳詩夜「ああん、言葉責め・・・最高・・・」
「駄目だこいつ。何でもいいからさっさと進めろ」
巳詩夜「レフェリー、横暴・・・グロリアちゃんの衣装は、黒T一枚・・・対戦相手は、草橋恭三・・・」
「なんだ、やられ役の草橋か」
「酷いことを言ってやるなよ。まあ、結果はその通りだったんだが」
巳詩夜「グロリアちゃんの、ローラーシューズを履いた蹴りで・・・一発KO・・・」
「そうなるよなぁ。て言うか、ローラーシューズ履いててもいいのか?」
「まあ、ピンヒールと同じ、靴の部品の部類だろうということでOKが出てたんだ」
「はぁん、なるほどな。で、追加試合はしたんだろ?」
巳詩夜「うふふ・・・当然・・・相手は、ジョーカー・・・」
「連チャンで登場か。リア充め、俺の出番を取りやがって」
「別にお前の出番を取ったわけじゃないだろ。変なところに噛みつくな」
巳詩夜「グロリアちゃんも、ジョーカーには手も足も出ず・・・気絶した、ところで・・・手はロープで、足は拘束具で、縛められちゃいました・・・ああ、私にして欲しかった・・・」
「黙れドM女。しかし丈の奴、いい仕事するじゃないか」
「俺には手出しさせてくれなかったんだぞ。酷いだろ?」
「別に酷くないだろ」
巳詩夜「で・・・グロリアちゃんを拘束したジョーカー・・・ローター責めで、グロリアちゃんを失神KO・・・」
「絶頂失神かよ、直接見たかったぜ」
巳詩夜「で、その後・・・」
「お、延長戦で更にイカせまくったりしたのか!?」
「おい待て、その先は」
巳詩夜「ジョーカーが、レフェリーのパンツごと・・・ズボンを切っちゃった・・・貧しいモノが、ぽろり・・・」
「言うなーーーっ!」
「ぎゃっはっはっは! 観客の見てる前で○○○ぽろりかよ! はっずかし〜!」
「う、う、うるさい! 別に貧しくもないわ!」
巳詩夜「でも・・・そう聞いてる、よ?」
「すぐに隠したから、観客には見えてない!」
「まあ、お前の小さい話はいいや。次に行こうぜ」
「待て、小さくないぞ、標準サイズだ」
「小さい奴ほどそう言うんだよ」
「本当だって! 小さくないからな!」
巳詩夜「必死な男は・・・見苦しい・・・」
「お前ら・・・少しは労われよ(泣)」

巳詩夜「第八十七話・・・高良森香ちゃん・・・19歳で、身長166cm・・・B88のEカップ、W60、H88・・・衣装は、くの一・・・」
「お、琴音奥さんや冬香ちゃんが着てたようなやつか」
「琴音奥さんが着ていたやつに近かったかな」
巳詩夜「森香ちゃんの対戦相手は、小四郎・・・忍者同士の、対戦・・・」
「え? 小四郎はともかく、森香ちゃんも忍者?」
「正確には『忍者の流れを汲む一族が経営するボディガード会社』、そこに所属する一人、ってことになるけどな。で、現在は琉璃お嬢さん専用のボディガードだ」
巳詩夜「うん、そう・・・そして、当然ファイトスタイルは、忍術・・・」
「なるほど、だからくの一衣装か」
巳詩夜「レフェリーのセクハラボディチェックを、クールに乗り切った森香ちゃん・・・関節技一発で、小四郎からギブアップを奪う・・・」
「所詮小四郎だしなぁ」
「そう言ってやるな。まあ、実力差があり過ぎたとは思うが」
巳詩夜「最初から、連戦の契約だった森香ちゃん・・・次の相手は、串縞連太郎・・・くっしーだね・・・」
「誰もくっしーなんて呼んでない。お前だけだ」
巳詩夜「うふふ・・・くっしーは足技で、森香ちゃんを追い詰めて・・・ロープ際で、抱きつくようにして・・・拘束・・・そのまま、おっぱいを揉み揉み・・・」
「ちょっと待て、抱きつくようにしてって言いながら、どうやっておっぱい揉めるんだ?」
「口では説明しにくいな。写真見てみろ」
「どれどれ・・・なんだこの体勢。串縞の脚が森香ちゃんの胴を絞めて、足の指で森香ちゃんの手首を掴んでるのか?」
「そうだよ。串縞の奴、両足の指も手並みに扱えるんだよ。どんな練習してるんだか」
巳詩夜「くっしーが、おっぱいを責めて・・・レフェリーが、アソコを責めて・・・森香ちゃん、喘ぎ声を・・・」
「なんだ、くの一が感じまったのか? しょうがないくの一だぜ(嬉しそうに)」
「それがなぁ、演技だったんだよ」
「演技?」
巳詩夜「そう、なの・・・森香ちゃんの演技に騙された、くっしー・・・拘束を緩めた瞬間、お尻に膝蹴りを、食らう・・・」
「馬鹿な男だなぁおい」
「いや、あれが演技だなんて思えないぞ。それほど巧かったんだよ」
「俺なら騙されないね」
「いや、絶対騙される」
巳詩夜「私も・・・騙されると、思う・・・」
「騙されないって言ってるだろ変態ドM女! お前に騙されるような奴はモテない中年サラリーマンくらいだ!」
巳詩夜「・・・」
「はっ、ぐうの音も出ないか」
巳詩夜「タラちゃん、酷い・・・(ぽろり)」
「え、おい、何も泣くことはないだろが」
巳詩夜「(黙って涙を流す)」
「・・・悪い、言い過ぎたぜ。俺が悪かった」
巳詩夜「ほら、騙された(けろり)」
「おま・・・嘘泣きかよ!」
巳詩夜「女の涙を・・・信じるほうが、甘いの・・・」
「さっき言ってたよなぁ、『お前に騙されるような奴はモテない中年サラリーマンくらいだ』って。よっ、中年サラリーマン!」
「るっせぇ!」
巳詩夜「うふふ・・・そうやって脱出した、森香ちゃん・・・体重を乗せた打撃で、くっしーをKO・・・」
「女の怖さがよくわかった試合だったな」
「俺、最後に高良選手に微笑まれたんだよ」
「ああん? ノロケ話か?」
「それだったらどんなに良かったか・・・『総帥から禁じられているので、今日は手出しをしませんが・・・私は、今日のことを絶対に忘れませんので』って笑顔で言われたんだぞ。笑顔なぶん余計恐かったわ!」
「そうか、じゃあ森香ちゃんの再試合が決まったら、俺がレフェリーしてやるよ」
「うーん・・・そのときだけ頼むかなぁ」
巳詩夜「ヘタレ・・・」
「うるさい! 黙れドM女!」
巳詩夜「酷い、レフェリー・・・(じわっ)」
「待て、泣くな!・・・って、それも演技か?」
巳詩夜「うん、そう(けろり)」
「女はすぐに嘘泣きできるんだよなぁ。女の涙は信用しないようにしよう(ため息)」

巳詩夜「第八十八話・・・岸森風梨ちゃん・・・22歳、身長173cm・・・B87のDカップで、W62、H91・・・」
「長身美人か。大好物だ」
「お前は美人なら何でもいいんじゃないか」
「そうとも言う」
巳詩夜「うふふ・・・節操なし・・・」
「うるせぇな、お前だってそうだろうが」
巳詩夜「そうとも、言う・・・風梨ちゃんの衣装は、女海賊・・・対戦相手は、コンテ・ボンクラ・・・もとい、大倉・・・」
「ぎゃっはっは! いいな、コンテ・ボンクラ! 今度からあいつをボンクラと呼ぼう!」
「やめとけ、本気の喧嘩になるだろが」
「あいよ。でも、大倉の奴が対戦相手ってことは・・・」
巳詩夜「そう・・・ヘタレキングも、リング下で待機・・・風梨ちゃんの足を、文字通り引っ張った、の・・・」
「ああいうセコ技は上手いよな、あいつ」
「それしかないって気もするけどな」
巳詩夜「そのまま、風梨ちゃんを・・・押さえつけて・・・セクハラ・・・ああ、羨ましい・・・」
「お前、さっき同じパターンなのにそういうこと言ってなかったじゃないか」
巳詩夜「にょろ〜ん。押さえつけられても、屈しない風梨ちゃん・・・何故か突然、ぶち切れてしまいました・・・さあ、正解は何番・・・?」
「まず選択肢を提示しろ。答えられんわ」
巳詩夜「うふふ・・・正解は、衣装を破かれたから・・・残念、でした・・・罰として・・・一か月、美鈴女王様の、奴隷・・・」
「馬鹿言ってんじゃねぇ! あいつの奴隷になんかされたら三日ももたねぇよ!」
「一日はもつんだろ? 一日でもいいじゃないか。ちゃんと奉仕したらご褒美が貰えるかもしれないぞ」
「やらねぇって言ってるだろ! お前が行け!」
「お前が行けよ!」
巳詩夜「それじゃ、私が・・・」
「どうぞどうぞ」
「って何やらすんだよ!」
「ダチョウ倶○部の持ちネタだぞこれ!」
巳詩夜「ノリがいい、ね・・・」
「ところでよ、風梨ちゃんはなんで服破かれたくらいでぶち切れたんだ?」
「衣装を気に入ってたんだと。洋子に持って帰っていいか確認して、大喜びしたらしいからな」
「変わってるなぁ」
「映画監督を目指してるっていうから、そういう衣装にも目が行くのかもな」
巳詩夜「で・・・ぶち切れた風梨ちゃん・・・大倉ととまりんを、蹴り飛ばして・・・大倉に、ブルー○・リーばりの・・・折檻キック・・・」
「あれか、頭抱えて蹴るやつか」
巳詩夜「多分、それ・・・でも、それだけでは終わらず・・・最後は、綺麗な飛び蹴りを、顔面に・・・大倉、鼻血ブー・・・」
「・・・あまり痛そうに聞こえないんだが」
「鼻骨骨折してたらしいぞ、大倉の奴」
「げ、マジか。それは痛いな」
巳詩夜「とまりんも・・・マウントポジションからの、顔面殴打・・・」
「あーあ。ついてないな、あいつも」
「早矢仕の奴も鼻骨骨折したらしい」
「ま、仲良く入院できて良かったな」
巳詩夜「それは・・・同意・・・」
「男二人でベッドに寝てても、いいことないだろうがな」
「ナースのお姉ちゃんに甘えられるじゃねぇか」
「あそこのナースは、恐い女ばっかりだからなぁ(遠い目)」
「なら、今度<地下闘艶場>に上げて貰えばどうだ? いい復讐になるだろ」
「いや、やめとく。次に入院したとき何をされるかわからん」
「そんなに恐いのかよ・・・白衣の天使ってのは死語か」
巳詩夜「ここに・・・黒ボンデージの堕天使、が・・・」
「天使ってガラか!」
巳詩夜「にょろ〜ん」

巳詩夜「第八十九話は、八岳・・・」
「おいおい、八岳って琉璃お嬢さんだろ? 初登場じゃないぜ?」
巳詩夜「はや過ぎる男は、嫌われる、よ・・・? 琉璃ちゃんじゃなくて、八岳深津魅ちゃんの登場・・・」
「え? 琉璃お嬢さんじゃないのか?」
「深津魅お嬢さんは、琉璃お嬢さんの従姉妹だ」
巳詩夜「ああん、私の、科白・・・深津魅ちゃんは、18歳・・・身長165cmで、B86のDカップ、W60、H85・・・」
「うーん、悪くはないプロポーションの筈なのに、残念な感じがするのは何故だ?」
「無意識に琉璃お嬢さんと比べてるからじゃないか?」
「なるほどなぁ。八岳、って聞くとつい比べちまうか」
巳詩夜「可愛そうな、深津魅ちゃん・・・私が、おっぱいを揉んで・・・大きくしてあげたい・・・」
「(想像中)・・・そのときはぜひ呼んでくれ。俺も手伝ってやるぜ」
巳詩夜「うふふ・・・お断り・・・」
「てめぇ! ずるいぞ自分だけ!」
「想像だけで何を興奮してるんだよ。ほら、続けろ」
巳詩夜「うふふ・・・深津魅ちゃんの衣装は、軍服・・・但し、半袖、臍出し、ミニスカの、エロ仕様・・・」
「そうこくちゃな。やっぱり衣装はエロくなきゃ(うんうん)」
巳詩夜「対戦相手は、マンハッタンブラザーズの二人・・・」
「お、確か琉璃お嬢さんの最初の相手もあの二人だったよな」
「女が絡むと記憶力がいいな。そうだよ、琉璃お嬢さんと深津魅お嬢さんの実力が比較できるから、という理由らしい」
「で、結果は?」
巳詩夜「おっぱい触られたけど・・・二人同時に、KO・・・」
「ほほう。え、それで終わりか?」
「いや、上手いこと乗せて虎路ノ山と闘わせた」
「虎路ノ山とか。虎路ノ山の奴も琉璃お嬢さんと闘ってるけど、バトルロイヤルでKOされてるんだぞ?」
「ここだけの話だが、深津魅お嬢さんの実力は琉璃お嬢さんとは開きがあるようでなぁ。いきなり実力者をぶつけるのはまずい、ってことになったんだよ」
「ふーん、なるほどな」
巳詩夜「ああん・・・除け者に、されてる・・・」
「なんだ、混ざりたかったのか?」
巳詩夜「3Pだなんて・・・えっちぃ・・・」
「なんでそうなる!」
巳詩夜「うふふ・・・虎路ノ山に、鯖折りで捕まった深津魅ちゃん・・・琉璃お嬢さんとの、おっぱいの感触を比べられて・・・ぶち切れ・・・」
「え、それで? 怒るならまだしも、切れるか?」
「深津魅お嬢さん、琉璃お嬢さんにかなりのコンプレックスがあるらしい。周りの人間が比べるだけじゃなく、八岳グループ内の権力争いやら、血族故のしがらみやら、色々あるみたいだぞ」
巳詩夜「ああ、可愛そうな深津魅ちゃん・・・私が、慰めてあげたい・・・」
「やめろ。お前が慰めると飛んでもないことになるだろ。いや待て、俺も交ぜろ。そういう3Pなら大歓迎だ」
「いや、俺がやる。お前じゃ役不足だ」
巳詩夜「それを言うなら・・・正しくは、力不足・・・」
「う、うるさい、細かいことを言うな!」
「そっか、お前官能小説も書いてたんだっけ。さすが本職だな」
巳詩夜「うふふ・・・タラちゃんに、誉められた・・・」
「タラちゃん言うな」
巳詩夜「タラちゃんになら、抱かれてもいい・・・」
「え、マジで? よし、今すぐホテルに行くぞ!」
「行くな! まだ仕事中だ! い、いや、仕事が終わっても行くな!」
「なんだ、焼きもちか?(にやにや)」
巳詩夜「モテる女は、辛い、の・・・」
「で、ホテルはどこに行く?」
巳詩夜「冗談に、食いつかれて、も・・・」
「なんだ、冗談かよ・・・」
「(ほっ)」
巳詩夜「で・・・ぶち切れた深津魅ちゃんは、虎路ノ山を・・・攻撃の雨霰で、KO・・・」
「え? おいおい、あの虎路ノ山を打撃でKOかよ。あいつ、打撃にはかなり耐性があるぜ」
「深津魅お嬢さんの爆発力は、琉璃お嬢さんを凌ぐかもしれんなぁ。まあ、トータルで見れば琉璃お嬢さんが断然上なんだが」
「攻撃力に特化したステータスってとこか。性格もそんな感じっぽいしな」
巳詩夜「うふふ・・・かなり隙がありそう・・・」
「襲うなよ。絶対襲うなよ。振りじゃないからな。八岳グループに喧嘩を売るようなものなんだぞ。さすがにわかってるよな?」
巳詩夜「勿論・・・」
「そうだよな。俺の取り越し苦労だった」
巳詩夜「ばれないように、やる・・・」
「だからやるなーーーっ!」
「こいつの場合、冗談だと断じきれないから恐ろしいよな」

巳詩夜「ようやく最後・・・第九十話は、黒芽雪緒ちゃん・・・18歳で、身長163cm・・・B89のEカップ、W57、H84・・・衣装は、ドレス・・・対戦相手は、大瓦来互ちん・・・」
「ああ、ドアのノブを壊して怒られたっていうあいつか」
巳詩夜「うん、そう・・・試合前、恒例のセクハラボディチェックをしよう、と張り切ったレフェリー・・・何故か驚きの表情を・・・」
「あん? なんだ、もしかして○○○でもついてたか?」
「ついてないわ! そんな選手が<地下闘艶場>に上がったらえらいことになるわ!」
巳詩夜「実は、胸の谷間に・・・」
「む、胸の谷間に・・・?(ごくり)」
巳詩夜「特殊警棒を、隠してた、の・・・」
「え・・・? 今までそんな選手いたか?」
「いや、黒芽選手が初めてだ。だから驚いたんだよ」
巳詩夜「驚いたと言いつつ・・・念入りにセクハラボディチェックを、続けるレフェリー・・・」
「まだ凶器を隠してるかもしれないんだぞ? 念入りにするのは当たり前じゃないか」
「どうせ助平根性だろ」
「失礼だな。職務に忠実なだけだ」
巳詩夜「散々楽しんだレフェリー・・・試合開始・・・来互ちんの、ド迫力の猫だましに・・・雪緒ちゃんも、いきなり切り札・・・」
「なんだよ、切り札って」
「黒芽選手な、もう一本隠してたんだよ。特殊警棒」
「はああ? お前、念入りにボディチェックしといてそれか! ボディチェックの意味ないじゃねぇか!」
「まさかシューズの中に隠してるとは思わなかったんだよ!」
「けっ、俺なら絶対見つけてるね」
「いーや、お前に見つけられる筈がないだろ」
「んだとお!?」
巳詩夜「喧嘩を、やめて〜・・・二人を、とめて〜・・・」
「古いわ!」
巳詩夜「うふふ・・・雪緒ちゃんの特殊警棒の一撃、だったけど・・・来互ちんが受け止めて、ぐにゃぐにゃに・・・」
「ドアノブを壊す奴だから、それくらいするかもしれないけどよ。特殊警棒だぜ?」
「俺も目の前で見てて信じられなかったからな」
巳詩夜「雪緒ちゃんも驚いて・・・来互ちんに捕まっちゃった、の・・・セクハラし始めた来互ちん、だったけど・・・力加減を知らないから・・・雪緒ちゃんが痛がって・・・」
「あの馬鹿、馬鹿力で触ったのか! 怪我しなかったろうな、雪緒ちゃんは」
「大瓦本人は手加減してたつもりだったらしいけどな。痣くらいはついたかも知れん」
「痣でも駄目だろ。まったく、これだから女に慣れてない奴は」
巳詩夜「タラちゃんは・・・女に慣れてる、の?」
「も、勿論だぜ。今まで何人の女をひっかえとっかえしてきたか!」
「水商売のお姉さんは数に入らないからな。しかも、どうせ遊ばれてきたんだろ」
「金で割り切った関係なんだよ、ほっとけ」
巳詩夜「口ほどにも、ない・・・」
「うっせい!」
巳詩夜「で、雪緒ちゃんは・・・来互ちんの目を打って脱出・・・今度は耳を叩いて、鼓膜を損傷・・・」
「・・・結構エグイことするのね、雪緒ちゃんは」
「凶器を隠し持つようなお嬢さんだしな」
巳詩夜「最後は・・・破られた衣装の袖を、来互ちんの首に巻きつけて・・・絞め落とし、ちゃった・・・」
「なんか、最初のイメージとかなり違うな」
「ああ。黒芽選手、あれかなり性格が恐いぞ。女子高生とは思えないほどにな」
「まあ、言っても女ってのは恐ろしいもんだからな。こいつなんかまだ可愛いほうだ」
巳詩夜「そんな・・・可愛い、だなんて・・・(ぽっ)」
「何勘違いしてるんだよ、そういう意味じゃねぇよ。まだマシだ、って言いたいだけだ」
巳詩夜「なんだ・・・がっかり・・・」
「(おほん)俺は可愛いと思うぞ? そういう意味で」
巳詩夜「うふふ・・・ありがと・・・でも、私はレフェリー・・・タイプじゃないから・・・」
「お、俺だってお前がタイプってわけじゃないさ」
「その割には声が震えてるぜ?(にやにや)」
「そんなわけないだろ!」
巳詩夜「うふふ・・・」

巳詩夜「それじゃ、今回の裏座談会・・・この辺で、お開き・・・」
「やれやれ、次回はお前以外の綺麗どころで頼むぜ」
「洋子やナスターシャもごめんだけどな」
巳詩夜「それじゃ・・・やっぱり、私しか居ない・・・」
「どっからその自信が出てくるんだよ。ドMのくせに」
巳詩夜「・・・ないすばでぃの、おかげ?」
「ん、まあ、出るとこは出てるよな。どうだ、これからホテルでじっくりと観賞させて貰うってのは」
巳詩夜「考えさせて、頂きます・・・」
「お、ってことは!」
巳詩夜「返事は・・・百年後で、いい・・・?」
「いいわけないだろ! お前もう死んでるじゃないか!」
巳詩夜「あの世から・・・返事する・・・」
「怖いわ! ていうか、俺も死んでるわ!」
「仲いいなぁお前ら」
「馬鹿にされてるだけだっての」
巳詩夜「うふふ・・・それじゃあ、本当に、おしまい・・・また次回、甲子園で・・・お会いしましょう・・・」
「意味わからんわ!」
巳詩夜「にょろ〜ん」


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