【閑話休題 座談会 其の十二】

涼子「恒例の座談会も、今回で十二回目となりました。司会進行の於鶴涼子です。今回は第五十六話から第六十話に出場した皆さんに集まって頂いています。今回の人数は七名と多いですね。それでは各自自己紹介をお願いします。年齢、職業、格闘スタイルを教えて頂けますか? まずは私から。年齢は21歳で、職業は受付嬢です。格闘スタイルは合気道になります。では志乃さんからお願いします」
志乃「九峪志乃、27歳。職業はプロレスのレフェリー。格闘スタイルはプロレスになるかな? もう引退してるからあれだけどね」
「わーっ、本物の『鬼九』だーっ! あ、握手してください!」
志乃「いいけど、もう『鬼九』はやめて(苦笑)」
「あ、ごめんなさい。でも、握手してもらっちゃった。えへへ♪」
涼子「遥さん、舞い上がるのもその辺で。志乃さんの次は美緒さんですね」
美緒「遥ちゃん、相変わらずプロレスマニアね。私は栗原美緒、19歳。大学生で、格闘スタイルはレスリングに打撃技をミックスしたものです」
涼子「では美影さん、お願いします」
美影「了解。桃郷美影、19歳よ。私は短大生で、格闘スタイルはムエタイ」
涼子「その次は祢衣さんですね」
祢衣「わかったわ。こほん、私は棟臥祢衣、24歳で、格闘スタイルはシステマ、職業はマジシャンよ。まずは挨拶代わりに(ぽんっ!)この花でもどうぞ」
他の一同「(ぱちぱちぱち)」
涼子「鮮やかな手並みですね。さすがプロのマジシャンです。では最後に遥さんとステフさん、お願いします」
「来狐遥、17歳! 高校生で、プロレス同好会で活動してます! 格闘スタイルもプロレスです!」
ステフ「ステファニー・クレイトンデス、ステフと呼んでくだサイ。私も17歳で、遥と同じくプロレス同好会に所属してマス。当然プロレス技で闘いマス!」
美緒「今回はプロレス率高いわね。七人の内三人がそうだもの」
涼子「そういえばそうですね。あと、美緒さんと美影さんは従姉妹同士だそうですね」
「え、そうなんですか!? 美影さん初めまして! 私、来狐遥です! 美緒さんにはいつもお世話になってます!」
美影「そう、君が噂の遥ちゃんか。ふーん、なるほどなるほど(にやにや)」
「?」
美影「美緒からよく聞いてるわよ。色々と、ね」
美緒「ちょっと美影!」
「美緒さん、美影さんになんて言ったですか!?」
美影「いい子だって聞いてるわよ、安心して」
「そうなんですか? なんか照れちゃうな」
美緒「(ほっ)」
美影「(小声)美緒、貸し1よ」
美緒「(小声)この・・・わかったわよ」
涼子「お二人とも、内緒話はお止めください。それではここで恒例のバストサイズの発表を。私が85のD、志乃さんも85のDですね。美緒さんが87のE、美影さんが・・・94のH! 凄いですね。祢衣さんが85のE、遥さんが88のE、ステフさんが92のFです」
美影「あれ、美緒おっぱい大きくなった?」
美緒「・・・なったわよ、うるさいな。それはそっちも同じでしょ! 昔はトップが90もなかったじゃない」
美影「んっふっふ〜。やっぱり、男に揉まれると大きくなるのかもね♪」
「私ステフとカップが一つ違うのかぁ。なんかショック」
ステフ「祢衣さんのほうが遥より3cm小さいのニ、カップは同じだしネ」
祢衣「わ、私の胸の大きさはいいから!」
涼子「こほん、それでは、第十二回の座談会を始めたいと思います」

涼子「最初は第五十六話、志乃さんのお話ですね。志乃さんの衣装は上着が襟付き縦縞ストライプの半袖シャツ、下は黒のミニスカートでした。志乃さんは茨木美鈴 対 尾代呑太 戦の試合を裁くレフェリーとしてリングに上がった筈ですが、美鈴さんにカウントの不服を言われ、尾代からは抱きつかれ、いつの間にか一対二の変則マッチになっていました」
志乃「もしかして、最初からこれが狙いだった?」
涼子「おそらくそうでしょうね。あくまでもレフェリーとしての立場を貫こうとした志乃さんはあまり抵抗もできず、上着、ブラ、ミニスカートを脱がされてしまいます」
祢衣「ええっ、それって、パンティだけ・・・?」
志乃「・・・うん」
涼子「しかしここで抑えに抑えていた志乃さんがぶち切れ、あっという間に美鈴さんと尾代を叩きのめしてしまいました。そのときの暴れっぷりは、現役時代『鬼九』と呼ばれていたヒール時代を髣髴とさせたそうです」
美影「しかも半裸で?」
志乃「言わないで、思い出すと無茶苦茶恥ずかしいから! それもこれも斉原社長が悪いのよ! あのぼさぼさ頭!」
「え、ぼさぼさ頭の斉原社長って・・・もしかして、昔『スコーピオン斉原』ってリングネームで闘ってませんでした?」
志乃「あら、よく知ってるわね。その斉原よ。今の『JJJ』の社長」
「わぁ・・・! 私、小さい頃斉原さんの試合見たんです! すっごいカッコよくて、華があって! 私がプロレスラー目指してるのも、斉原さんの影響なんです!」
志乃「そうなんだ。それじゃ、高校卒業したらうちに来る? 勿論入団テストは受けて貰うけど」
「はい! ぜひお願いします!」
涼子「なんだかトントン拍子で遥さんの将来が決まってしまいましたね」
美緒「遥ちゃん、いいの? そんなに簡単に決めちゃって」
「はい! プロレスラーになれるだけじゃなくて、斉原さんの団体に所属できるならもう幸せです!」
ステフ「オメデト遥! 私も絶対『WUP』でDivaになりマス!」
「それじゃ、いつか一緒に試合しよう! できればタイトルマッチで!」
ステフ「Year! 約束デス!」
志乃「そのときは『JJJ』主催でね。ああ、なんか楽しみになってきた!」
祢衣「『獲らぬ狸のなんとやら』、ね」
美緒「本人たちが盛り上がってるからいいんじゃないですか? それに、夢のために頑張るって素敵なことだし」
涼子「確かに。いつか遥さんとステフさんのタイトルマッチが行われるときには、皆で観戦しに行きましょうか」

涼子「次は第五十七話、美緒さんの試合に行きましょう。美緒さんの相手は初登場、女性の唐辻(からつじ)巳詩夜(みしよ)さんでした。美緒さんの衣装はサッカー日本代表ユニフォームのレプリカでした」
美緒「珍しく普通の衣装だと思ったら、対戦相手がとんでもなかったの!」
涼子「普通とは言うものの、おへそが見えるほど丈が短かったですけれどね。下は短パンでしたし」
美緒「それくらいは我慢しますけど、相手が・・・」
涼子「美緒さんの対戦相手の巳詩夜さんは、痛みに強い、と言うよりも痛みを快感に感じる体質らしいですね」
祢衣「それって、マゾ・・・」
「うわー、本当にそんな人っているんだ」
涼子「攻撃しても喜びの声を上げる巳詩夜さんに、美緒さんも攻めあぐねます。そして隙を衝かれて巳詩夜さんに拘束され、レフェリーも加わったセクハラを受けてしまいます」
美緒「まさか、女の人にまでセクハラされるとは思ってもなかったわ」
美影「でも、男にされるよりはましなんじゃない?」
美緒「セクハラって時点で不快感は同じよ!」
涼子「なんとか巳詩夜さんの拘束から逃れた美緒さんは、胴締めスリーパーで巳詩夜さんを落として勝利。ですが・・・」
「ですが?」
涼子「失神した筈の巳詩夜さんが這って美緒さんに近づき、手を伸ばします」
美緒「うきゃーーーっ!」
志乃「な、なによ突然!」
「美緒さん! 大丈夫ですか?」
美緒「ご、ごめん、あのときのこと思い出しちゃった・・・もう大丈夫だから、心配しないで」
祢衣「トラウマになるくらい恐かったのね」
美緒「はい、そうなんです。リアル貞○って感じで・・・」
美影「・・・それ、私も逃げるわ」
涼子「なにが恐いのかよくわかりませんが、美緒さんは巳詩夜さんの顔面を蹴ってリングから逃走しました」
ステフ「女性の顔を蹴るなんテ・・・酷いデスヨ美緒さん」
美緒「そうなのよね・・・確かに酷いことしちゃったな」
涼子「それでは、謝罪に行きますか?」
美緒「それはいやぁーーーっ! もう二度と会いたくないっ!」
涼子「そ、そうですか。わかりました、美緒さんの話はここまでにしておきましょう」

涼子「次は第五十八話、美影さんの登場です。美影さんの相手は覆面レスラーのマスク・ド・タランチュラ。衣装は野球のユニフォームでした」
美影「と言うより、ボールガールとかホームラン売った選手にマスコット人形渡す人とか、そんな感じだったわよ?」
涼子「そうですね。半袖、へそ出し、太ももも露わな衣装でしたから」
「あれ? なんか美緒さんの衣装と似てますね」
涼子「従姉妹同士、ということでわざと似せたのかもしれませんね。試合は美影さんが打撃でダウンを奪いますが、レフェリーのスローカウントでKOまでは奪えませんでした」
美影「スローカウントどころか、最初から数え直し始めたからね、あの男」
涼子「一瞬の隙を衝かれた美影さんは、マスク・ド・タランチュラから<タランチュラホールド>に捕らえられます」
美緒「あ、美影もあのエロ技食らったのね」
美影「『も』、ってことは美緒も食らったの? あれとんでもないセクハラ技よね」
涼子「マスク・ド・タランチュラの一番最初の対戦相手が美緒さんでしたからね。技の最初の被害者も美緒さんでした」
美緒「りょ、涼子さん! 言わなくていいですから」
涼子「セクハラされてすぐギブアップしたとは言ってないじゃないですか」
美緒「なんで今言うんですかーっ!」
美影「ぷぷっ、まだネンネなのね」
涼子「そう言う美影さんも、実は処女だとの噂が・・・」
美緒「ええぇっ! いやでも、美影、彼氏何人もいたじゃない。ホテルにも行ったことある、って・・・」
美影「そ、そうよ。だから、私がヴァージンな筈・・・」
涼子「その男性達によると、『ヌかせては貰ったが、ヤラせて貰ってない』ということですが」
美影「どこからそんな情報仕入れてくるのよーーーっ!」
「? 抜くとかやるとか、なんのことですか?」
美緒「は、遥ちゃんはまだ知らなくていいのっ! 耳塞いでなさいっ!(がばっ)」
志乃「ホテル入ってしないって、どういうこと?」
美影「え? いや、その、それは・・・ああもう、ここだけの話にしてね? 実は初めてのとき、相手がフェラとパイズリだけでイッちゃって。それがなんか楽しくって、入れさせるのが勿体ないっていうか、ちょっと恐いっていうか・・・」
美緒「ふーん・・・人がアリバイ作りに協力してたってのに、やることやれてなかったのね」
美影「うるさい! 美緒だってまだヴァージンのくせに!」
美緒「なっ・・・協力者に対して逆ギレってどういうことよ! 美影だって処女のくせに!」
美影「私は濡れ場は経験してるから!」
美緒「ヴァージンなのは一緒でしょうが!」
涼子「はい、そこまで! 従姉妹同士、仲良くしてください」
「美緒さん、そろそろ手を・・・」
美緒「え? あ、ごめんごめん。話も終わったからもういいわよ」
「で、なんの話だったんですか?」
美緒「え? えっと・・・お、大人の話よ! あ、しまった、ステフちゃんも聞いてた!?」
涼子「ご心配なく、ステフさんの耳は私が塞いでおきましたので」
ステフ「なんのお話だったんデスカ? 伝言Gameデスカ?」
美緒「そうじゃなくて! も、もういいから、涼子さん進めて!」
涼子「そうですね、そろそろ本筋に戻りましょう。美影さんはブラを剥き出しにされて責められますが、頭突きで脱出、最後は蹴りの連打でマスク・ド・タランチュラを沈めました」
美影「それは良かったんだけど、レフェリーに逃げられたのは失敗だったわ」
涼子「レフェリーにもお仕置きを加えようとした美影さんでしたが、甲羅木駁がいるとのレフェリーの科白を真に受け、その隙に逃げられてしまいました。・・・確かに強くて顔もいいですが、あの男のどこがいいんでしょうか。人を引っ掻き回しておいて」
美緒「? なんか涼子さん、駁くんを直接知ってるみたいな言い方ですね」
涼子「ええ、知っていると言えば知っています」
美影「えええっ!? 涼子さんって駁くんと知り合い?」
涼子「顔見知り程度、ですけどね」
志乃「凄いわね、超有名人と知り合いなんて」
涼子「あまり嬉しくもありませんが・・・もし詳細を知りたいという方は、私の【外伝 其の四】をご覧ください」
美影「いいなぁ・・・私、駁くんにならヴァージン捧げてもいいっ!」
「えぇぇっ!? 美影さんホントにまだヴァージンなんですかっ!?」
美緒「美影・・・さっきの配慮を台無しにしたわね」
志乃「しかも大声で叫ぶような内容でもないし」
美影「・・・ごめん、ちょっとテンション高くなっちゃった」
涼子「やれやれ・・・では、次に行きましょうか」

涼子「第五十九話は祢衣さんが登場しました。祢衣さんの対戦相手は渦鹿(かろく)辰己さん、祢衣さんの衣装は白のワンピース水着でした」
美緒「あれ? 涼子さんが対戦相手にさん付けしてる」
涼子「その点に関しては後程。レフェリーに散々ボディチェックという名のセクハラを受けた祢衣さんは、対戦相手の辰己さんの鋭い打撃に追い込まれていきます。なんとか反撃の一手を打ちたいところでしたが、汗で水着が透けてしまい、それどころではなくなってしまいます」
ステフ「Wao! なんて言うカ、その・・・」
祢衣「今時そんな透ける水着を着せられるとは思ってもなかったわ」
美緒「でも、まさか全部見えたわけじゃないですよね?」
祢衣「・・・」
美影「え、まさか・・・」
涼子「祢衣さんはアンダーヘアまで透けてしまいました」
祢衣「あぁぁ、目茶苦茶恥ずかしい・・・穴があったら入りたい・・・」
「そ、そこでマジックを使ったらよかったんじゃないでしょうか」
祢衣「無茶言わないでよ! 反則になると思って何も仕込んでなかったんだから」
涼子「羞恥からシステマ特有の脱力を行えない祢衣さんは、辰己さんの打撃を食らってしまいます」
祢衣「あれはきつかったわ」
涼子「それでも闘志を失わなかった祢衣さんは反撃のチャンスを掴み、掌底を繰り出しました」
美影「遂に反撃開始ね!」
涼子「祢衣さんの必死の一撃は辰己さんのボタンを飛ばしただけで終わってしまいましたが、なんと辰己さんのシャツの隙間から胸の谷間が覗きました」
ステフ「胸板が厚い人だったんデスネ」
志乃「違うでしょ。もしかしてその辰己って人、女の人だった?」
涼子「正解です。辰己さんは女性であることを隠して<地下闘艶場>に上がっていました。その真意は不明ですが、自分が女性だということがばれてしまった辰己さんは動揺してしまいます」
祢衣「でもその動揺があったから、私の追撃が当たったんだけどね」
涼子「よろめいた辰己さんはレフェリーに寄りかかってしまい、レフェリーはこれ幸いと辰己さんのバストを触りました」
美緒「あんのエロレフェリー、女の人だってわかった途端にそれ?」
涼子「しかしその瞬間、辰己さんの背中での打撃がレフェリーを弾き飛ばし、失神させました。レフェリーが倒れたため、試合は無効試合となりました」
祢衣「私には非がなかった、ってことでファイトマネーを貰えたからよかった。暫くは息がつけそう」
「マジシャンってそんなに生活が苦しいんですか?」
祢衣「うぐっ! け、結構きついこと聞くのね」
「あ、ごめんなさい、つい・・・」
祢衣「まあ、売れてる一流マジシャンは別だろうけど・・・ほとんどのマジシャンは副業持ちよ。私も師匠のところでいまだにアルバイトしてるし」
美緒「そっか・・・どの世界でも大変なんですね」
祢衣「でも、自分のマジックで喜んでくれる人を見たら、その辛さも吹っ飛ぶから。あの一瞬のためにマジックやってる、って言っても過言じゃないかな?」
涼子「ところで、祢衣さんの一門に、ジョーカーという名前でマジックをしている人はいますか?」
祢衣「あら、よく知ってるわね。丈くん、そんなに有名になった?」
涼子「ジョーカーも<地下闘艶場>出場者です」
祢衣「・・・初耳。可愛い彼女ができたって嬉しそうだったけど、裏でそんなことしてたなんて。彼女が知ったら何て言うか・・・」
涼子「その彼女が対戦した相手です」
祢衣「・・・何その関係。あーもう、丈くんのことがわかんないわよ!」
「対戦相手がジョーカー、彼女も出場者・・・ああ、久遠の彼氏!」
美緒「ちょっと遥ちゃん、名前出していいの?」
「あっ・・・」
祢衣「そっか、丈くんの彼女、久遠ちゃんっていうのか。まあ、本人同士が幸せならそれでいいわ」
ステフ「いいデスネ。私も素敵なBoy−Friendが欲しいデス」
「そんなこと言ってぇ。ステフも学校でモテモテじゃない」
ステフ「ン〜、でも、皆優しいだけで惹かれるものがないんデス」
美影「選り好みしてないで、一度付き合ってみるのがいいと思うわよ。付き合ってみることでいいとこ悪いとこ見えてくるしね。だからって急ぐ必要もないけど」
美緒「美影の話は半分聞き流してね、エロ処女だし」
美影「美緒・・・喧嘩売ってんの?」
美緒「さっき逆ギレしたのは誰よ!」
涼子「はい、そこまで! 従姉妹喧嘩は別の場所でしてください」

涼子「今日はこれで最後ですね。第六十話は遥さんとステフさんがタッグを組んでの試合でした。対戦相手は小四郎と草橋恭三。遥さんとステフさんの衣装は、お二人が通う高校の制服に似たものでした」
「私が一番最初に参戦したときと同じ衣装でした。やだなぁ、もう。あのときのこと思い出しちゃったもん」
ステフ「でも、本当に制服によく似てましタネ。露出度が高かったデスけど」
涼子「二人は分断されてセクハラを受けますが、最後は遥さんの新技・<フォクシーギャラクティカ>が炸裂、見事にスリーカウントを奪いました」
美影「なにその技。聞いたことないんだけど」
「コーナーポストに上がってからムーンサルトプレスするんですけど、一度トップロープの反動を使って、後方屈伸二回宙返りしてからやるっていうオリジナル技です!」
美緒「遥ちゃん、無茶苦茶な技出すわね。それ外したら大怪我じゃ済まないわよ?」
志乃「そうよ。無茶ばっかりしてたらプロレスだってできなくなるんだから。私みたいにね」
「志乃さん・・・ありがとうございます、今度から気をつけます。美緒さんもありがとう」
志乃「いいのよ、わかってくれれば」
美緒「そうそう」
ステフ「私もド派手な技が出したかったデス・・・」
祢衣「ステフちゃん・・・話聞いてた?」
「それじゃあ、ステフも必殺技作ろうよ! ド派手なやつ!」
美緒「遥ちゃん! 言ったそばから!」
「あ! えっと、その・・・ごめんなさい」
志乃「派手なことじゃなく、まず実力をつけることから始めなさい。レスラーって、派手なだけじゃ駄目なんだから」
「はい・・・わかりました」
ステフ「了解しまシタ・・・」
涼子「志乃さんのお言葉、重みが違いますね。私自身も浮かれないよう気をつけたいと思います。それでは第十二回の座談会、これで締めとさせて頂きます。皆さん、今日はありがとうございました」
他の一同「ありがとうございました」
「(こそっと)ねえステフ、後でちょっとだけ必殺技練習しよっか?」
ステフ「(小声)OK、なるべくド派手なやつデスヨ?」
美緒「・・・聞こえたわよ」
ステフ「(びくっ!)」
志乃「人の忠告を無駄にする気?」
「い、いえ、そういうわけじゃなくて・・・」
涼子「仕方ありませんね。年長者として、怪我をしたときの恐さを教え込みましょうか」
美影「そうねぇ。私の打撃技から行っとく?」
ステフ「No thank youデス!」
祢衣「言ってもわからないんだから、我が身で体験しないとね!」
涼子「というわけで、この後は反省会ですね」
「ステフ! 脱出!」
ステフ「Yes Sir・・・っ!?」
美緒「(がしっ)残念、逃がさないわよ」
「ステフ!」
涼子「それでは、反省会に行きましょうか(がしっ)」
「ご、ごめんなさい! もうしません!」
志乃「皆最初はそう言うのさ。でも信じられないね。折角だから、『JJJ』の道場を使おうかねぇ(指鳴らし)」
「(『鬼九』が顔出してる!)」
涼子「それでは皆さん、また次回(ずるずる)」
ステフ「へ、へるぷみー・・・!」


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