【閑話休題 座談会 其の二】

涼子「前回好評だった座談会の二回目を、今回も第十話終了のタイミングで行うこととなりました。進行は前回同様、合気道を修めた於鶴涼子が務めさせていただきます。年齢は21歳です。普段受付嬢をしているからか、前回が好評だったからか、またも私にお鉢が回ってきたようです。では、メイさんから登場順に自己紹介をお願いします」
メイ「押忍、藤嶋メイです。18歳、高校で空手をやってます。よろしくお願いします!」
美緒「栗原美緒です。大学生で、レスリングをベースに最近は打撃の練習もしてます。19歳です」
「ピュアフォックスこと来狐遥です! 17歳、高校でプロレス同好会をやってます!・・・前回もう参加したくないって言ったのに〜。とほほ」
ニナ「ニナ・ガン・ブルトンといいます。18歳です。インド出身で、今は日本の高校に留学してます。時間が空いたときにムエタイを練習してます。今日はどうぞよろしくお願いしますね」
ゆかり「暮内ゆかりです。16歳、高校生の柔道家です。みなさんおねがいしまーす。ちなみに、よく『まくのうち』ゆかりって言われるんですけど、『くれうち』ゆかりですから!」
涼子「それでは自己紹介も済みましたので、座談会を始めましょうか」

「やっぱり皆胸がおっきいですね」
涼子「そうですね・・・(資料をめくり)今回が初めてのメイさんが84のD、ニナさん91のF、ゆかりさん83のE? 小柄なのに出るとこ出てますね。ちなみに私が85のD、遥さんが88のE、美緒さんが85のD・・・じゃない、87のE、になってますね。短期間に見事なサイズアップです」
「前回の後になにがあったんですかね」
美緒「べ、別になにもないわよ!」
ゆかり「彼氏に揉まれておっきくなったんですか?」
美緒「この子あっけらかんと聞くわね(汗) 彼氏なんていないわよ。トレーニングの成果で大きくなったみたい」
ニナ「トレーニングって胸から痩せていくって聞いていたのに、大きくなることもあるんですね。勉強になります〜」
美緒「それはダイエットの話じゃないの? この子はこの子で天然さんなのね・・・」
「あれ、でもマスク・ド・タランチュラが揉んだからおっきくなったんじゃ・・・」
美緒「遥ちゃん! 言っていいことと悪いことがあるんだからね!」
「いひゃい、いひゃいよ美緒ひゃん!(ジタバタ)」
涼子「はい、そこまで。遥さんのほっぺたが派手に伸びてますよ」

涼子「では第六話から振り返って行きましょうか。メイさん対マスク・ド・タランチュラですね」
メイ「・・・正直、思い出したくもないんですが」
美緒「うんうん、わかるわよその気持ち。あいつ変態のくせに強いもんね」
涼子「衣装は・・・帯と道衣の上だけ」
メイ「・・・そうです」
ニナ「道衣って、日本の武術家が着てるあれですか? あれの上だけだと・・・(想像中)・・・超ミニのスカートみたいで恥ずかしいですね」
メイ「当たり前でしょうが!」
美緒「天然娘に本気で怒ってもしょうがないわよ」
ゆかり「ゆかりもね、実は・・・」
涼子「ゆかりさん、話は後でゆっくり聞きますから、今はメイさんの話を聞きましょうか」
ゆかり「はーい」
涼子「メイさんもビクトリアさんと同じくセミヌードにさせられてますが、最後はマスク・ド・タランチュラをKOしてますね」
美緒「え、ホント!?」
涼子「レフェリーもKOしてます」
「ええっ、レフェリーに手をあげていいものなんですか?」
メイ「自分の神聖な部分を汚すような男に、当然の報いをくれたまでです」
ニナ「神聖な部分って・・・そ、そんなに酷いことされたんですか?」
メイ「いや、神聖な部分ってのはそうじゃなくて! 確かに変なこともされたけど、そういう意味じゃ・・・ああもう、この人の天然成分なんとかしてくださいよ!」
ゆかり「メイちゃん、落ち着いて?」
メイ「年下にちゃんづけされたくない!」
涼子「次行きましょうか(ため息)」

涼子「第七話は私と元橋様ですね・・・」
美緒「元橋『様』!? 道衣脱がされた相手に対して『様』って!」
「涼子さん今まで男性選手呼び捨てにしてたのに! しかも一枚ずつ脱がされて、パンツ一枚のセミヌード姿にされたんでしょ?」
涼子「元橋様は尊敬できる方ですから、呼び捨てにはできませんわ。セミヌードは・・・私の未熟さへの戒めですね」
メイ「で、でも、その、厭らしいこともされたんですよね?」
涼子「ええ、でもあれはリングの上のことですし」
「涼子さん、顔赤いですよ?」
美緒「あ、これみて、第七話の最後のとこ。『さっさとリングを降りる元橋。その背を、頬を赤らめたまま見送る涼子だった』ですって!」
「涼子さんファザコンっぽいし、年上好きなとこがあるのかも・・・」
涼子「(ぎろり)」
美緒「ご、ごめんなさい」
涼子「私の話題はここまで、次に行きましょう」

涼子「第八話は美緒さんとピュアフォックスこと遥さん、対戦相手はマスク・ド・タランチュラとマンハッタンブラザーズ1号。<地下闘艶場>では初めてのタッグマッチですね」
美緒「そうね、初めてコンビを組んだけど、初めてとは思えないほど息が合ってたわね」
「そうですよね、私もそれを感じました。ベストパートナーと言っていいんじゃないでしょうか!」
美緒「遥ちゃん、そこまで言わなくても(照)」
涼子「衣装は・・・首、股間、乳首くらいしか隠れてませんね」
美緒「・・・(思い出して赤面)」
ゆかり「どんなのだったんですか?」
涼子「こんなのです(資料を見せる)」
メイ「(真っ赤)」
ニナ「(真っ赤)」
ゆかり「(真っ赤)」
ニナ「ほ、ほんとにこんな衣装で試合したんですか?」
美緒「(こくり)」
涼子「試合は一進一退で進みましたが、最後はマスク・ド・タランチュラにダブルKOを喫してますね」
美緒「あ、あれは・・・」
「だって、マスク・ド・タランチュラにマンハッタンブラザーズの1号と2号、それにレフェリーの四人がかりだったんですから! ちゃんとした試合だったら勝ってましたよ!」
涼子「試合終了後は・・・」
美緒「うわーっ!」
「涼子さん、その先は勘弁してーっ!」
ニナ「な、なにがあったんですか?」
涼子「まあ、本人達が本気で嫌がっているので、この場では言わないでおきましょう。知りたい方は第八話をご覧ください。ちなみに、最後は二人ともセミヌードを披露してます」
美緒「涼子さん・・・酷いよ・・・」
「さっきのお返しですか?(泣)」

涼子「次は第九話ですね。ニナさん対グレッグ"ジャンク"カッパーの試合が行われました。ニナさんの衣装はベリーダンス用のものでした」
ニナ「私、ベリーダンスはやったことないんですけど、勘違いされたんでしょうか」
美緒「いや、そういう意味じゃなかったんだと思うわよ。ニナさんがインド出身だから、ベリーダンスとかけてたんじゃない?」
ニナ「・・・(ポン)ああ、なるほど〜。そうだったんですね」
ゆかり「ニナさんて見た目と違ってボケボケさんですね」
メイ「年上にそういう失礼な口を利くもんじゃないぞ」
ゆかり「ぶー、二つ上だからって偉そうです」
涼子「不毛な争いになりそうなのでそこまで! 相手のグレッグは脂肪の塊のような体格とのことですが・・・写真を見ると、本当に歩くコレステロールという感じですね」
ニナ「はい、しかも動くたびにリングに垂れるほどの汗をかいて、それで足が滑るんです。ぬるぬるして気持ち悪いし、二度と闘いたくないです」
「うわぁ・・・油ギッシュ極まりない男みたいですね」
メイ「ニナ、この体型だと打撃技が効きにくくなかった?」
ニナ「(腕をぎゅっとよせて)そうなんですよ! やっぱり同じストライカーだとわかってもらえますね」
ゆかり「ニナさん、今日の衣装って随分胸元開いてません?」
ニナ「ああ、これですか? 座談会が始まる直前にボタンが飛んじゃって、直す暇がなかったんです」
涼子「こういう天然っぷりをレフェリーにつけこまれて、ボディチェックから試合中までもセクハラのされ通しでした。狙いは主にこの紡錘形の巨乳です」
美緒「わかる気がする(汗)」
ゆかり「ぼうすいけい・・・ってなんですか?」
涼子「分かりやすく言うと、ロケット型のバストですね」
ゆかり「ロケット・・・なんか垂れそうですね」
ニナ「ま、まだ垂れてませんよ。ちゃんと前を向いてますぅ」
涼子「最後はスカートを取られてパンティを晒されながらも、ハイキックから飛び膝蹴りでグレッグをKOしてます。かなりの身体能力だと思われます」
「天然成分がそれを損なってるのかな」
ニナ「えへっ」
メイ「褒めてるわけじゃないから(ため息)」

ゆかり「(こそこそと涼子に耳打ち)」
涼子「え? ええ、わかりました。それでは座談会を続けます。第十話はゆかりさんと草橋恭三の対戦です」
ゆかり「なんか、ロボットとかサイボーグとかみたいな人でした。見た目は弱っちそうだったのに」
涼子「衣装はライトグリーンの極小ビキニ、のはずだったんですが、ゆかりさんはその上から柔道着を着て入場。レフェリーと一悶着起こしてますね」
メイ「やりかねないね、この子なら」
ゆかり「そんなこと言わないでよメイちゃん」
メイ「だから年上をちゃんづけで呼ぶな!」
ニナ「メイさん、今のはメイさんが先に口を出したんだからメイさんが悪いと思いますよ?」
メイ「くっ、天然娘にまで説教されるとは・・・」
「メイさんって、結構自爆するタイプですね(ひそひそ)」
美緒「そうね、自らダーツの的になりに行ってる気がする(ひそひそ)」
涼子「こほん、柔道着を着て試合を始めたゆかりさんでしたが、一枚づつ脱がされていき、最後はオールヌードを観客に見せてしまいました」
ゆかり「きゃー、涼子さんそれは言わない約束だったじゃないですかー!」
美緒「え・・・」
「お、おーるぬーど、って・・・全裸ぁ!?」
メイ「憐れな・・・」
ニナ「(真っ赤)」
ゆかり「ぜ、全部見られたわけじゃないもん、アンダーヘア見られただけだもん!」
メイ「・・・充分恥ずかしいだろ」
ゆかり「ううっ、穴があったら入りたい(泣)」
涼子「オールヌード披露はゆかりさんだけですね。<地下闘艶場>記録です」
ゆかり「そんな記録はいやーーーっ!!」

涼子「では今回の座談会はここまでと致しましょう。次回があればまたお会いできるかもしれません」
他の一同「もうなくていいです!」


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