【幕間劇 其の二】

 一回戦第八試合が終わり、これで一回戦の半分が消化されたことになる。グレッグの汗が掃除されているリングを見ながら、「御前」は独り呟いていた。
「カミラ・アーデルハイド・バートリー、か」
「御前」が今まで見てきた中でも、最も妖しい美しさを持つと断言できる少女だった。おそらく、その強さまでも。
 不意に湧き上がった欲望のまま、洋子とナスターシャを同時に抱き寄せていた。両者の胸を揉みながら、服を脱ぐように命じる。
「ご、『御前』、早く移動しなければ次のお仕事がもう・・・んぁぁっ!」
「気にするな、少しくらい遅れたところでどうということはない」
 洋子の進言を乳首への刺激で遮り、再度命じる。
「では『御前』、私からお願いします」
 素早く膝まで下着をずらしたナスターシャが、「御前」に流し目を送る。
「抜け目ないおなごだ」
 苦笑した「御前」は衣服を脱ぎ去り、既に準備のできていたナスターシャを貫いた。


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