【特別試合 其の十六 最上聖歌:空手】  紹介者:至福の金曜日様

 犠牲者の名は「最上聖歌」。17歳。身長156cm、B87(Eカップ)・W57・H87。長く艶やかな黒髪と、ぱっちりとした目が特徴的な清楚な容姿。生真面目で責任感が強いが、どこか無理をしている部分が感じられる。幼いころから空手を続けており、街中で絡んできた不良三人を撃退したこともある。
 お嬢様女子高校に通う良家の子女で、女子離れした強さと超然とした性格から、名字をもじって「女神さん」と呼ばれる。実は不良の巣窟と呼ばれる男子校の番長(幼馴染)と密かに付き合っているが、校則で異性不純交友が禁止されているため会うときはこっそり、ということが続いている。幼馴染と堂々とデートしたいと思っている聖歌だったが、この事実を<地下闘艶場>に嗅ぎつけられ、淫獄のリングへと参戦させられることとなった。


 花道を進むガウン姿の聖歌に、観客から野次が飛ぶ。その卑猥な内容に、「お嬢様」である聖歌の頬が赤らむ。それでも足取りは緩めず、リングへと向かった。

 リング上に待っていたのは、二人の男性だった。
「彼氏とのことをばらされたくなければ、リングで闘え」と言われて<地下闘艶場>に参戦した聖歌だったが、まさか男性と闘わせられるとは想像もしていなかった。
(・・・それでも)
 聖歌に選択肢はなかった。口を結び、リングに上がるための階段に足をかけた。

「赤コーナー、『ノーペイン』、尾代呑太!」
 格闘技を修めた者に比べると細い体格の尾代に、観客席からは不安と不満の声が上がる。罵声が飛ばされると、尾代は一々ぺこぺこと頭を下げた。
「青コーナー、『マイスクール・ゴッデス』、最上聖歌!」
 自分の名前がコールされると、聖歌は教えられたとおりにガウンを脱いだ。その下にあったのは、胸元が大きく開いた白いドレスだった。「お嬢様」である聖歌は見事に着こなしていたものの、胸元のカットが余りにも深く、Eカップの谷間だけでなく僅かではあるがブラが覗いてしまっている。男達の欲望の視線を感じた聖歌は、オープンフィンガーグローブを嵌めた両手で胸元を隠した。その姿にすら卑猥な野次が飛んだ。

 尾代のボディチェックを軽く終えたレフェリーが、聖歌の前に移動してきた。
「それじゃ最上お嬢さん、ボディチェックを受けて貰おうか」
「それは・・・」
 目の前のレフェリーの表情を見れば、何を狙っているのかは明らかだ。
「お、男の人に身体を触られるのは、セクハラ以外の何物でありません」
「なんだ、ボディチェックを受けないってのか? それなら試合ができないってことで、ご両親に報告しなきゃならないことがあるんだが。学校の先生なんかにもな」
 そう言われると、ボディチェックを拒むことが躊躇われた。レフェリーが言う「報告」とは、当然彼氏のことだろう。彼氏のことを父や母、先生に知られるわけにはいかない。もし知られれば、待っているのは無理やりの別れ、だ。
「・・・」
 無言で顔を背け、両手を下ろした聖歌にレフェリーがにやつく。
「わかってくれたようだな。それじゃ、動くなよ」
 いきなりバストを鷲掴みにされた。それでも声は出さず、不快な刺激を耐える。
「彼氏に揉まれたことはあるのか?」
「・・・そんなこと、言えません」
「最上お嬢さんは恥ずかしがり屋だな。ま、俺はどっちでもいいんだけどな」
 下品な笑みを浮かべたレフェリーは、聖歌のバストを揉み続けた。

「い、いつまで続ける気ですか?」
 レフェリーが聖歌のバストを揉み始めてから、既に五分は経過している。それでも、レフェリーは飽きることなく聖歌のバストから手を放そうとしない。
「ボディチェックは念入りにしなくちゃな」
 そう言って更に揉み続ける。聖歌の頬は羞恥と屈辱に赤くなっていた。

 それから更に五分が経過し、ようやくレフェリーがバストから手を放す。
(やっと終わった・・・)
 そう思ったのも束の間だった。レフェリーは聖歌の背後に回り、脇の後ろから手を入れてバストを弾ませてくる。
「な、なぜ・・・」
「いやなに、一度はボディチェックを拒もうとした最上お嬢様だからな、念には念をいれないと」
 レフェリーはバストを揉むだけでなく、背中に密着し、股間を聖歌のヒップに擦り付けてくる。それどころか、右手を聖歌の股間にまで下ろしてきた。
「いいかげんにしてくださいっ!」
 これには聖歌もレフェリーを振り払っていた。我慢に我慢を重ねても、このことは許せなかった。
「おやおや最上お嬢さん、まだボディチェックは終わってないぞ。試合が始まる前に失格になるか?」
 そうなれば「報告」をする。そうレフェリーの表情が物語っていた。
「でも・・・」
 羞恥と彼氏への想いに葛藤する。逡巡の結果は、彼氏への想いだった。
「・・・失格は困ります」
「そうか。なら」
 次のレフェリーの言葉に、聖歌は言葉を失った。
「スカートを捲れ」
 言葉どころか、動きまでも止まってしまう。何か言おうとは思うのだが、言葉が出てこない。
「どうした、失格でいいってことか?」
 レフェリーの催促に覚悟を決めた。羞恥を堪え、自らの手でドレスのスカートの裾を持ち上げていく。脛、膝、太ももが露わになっていき、遂に聖歌の清楚な下着まで見えてしまう。
(は、恥ずかしい・・・!)
 観客席からは冷やかしの野次が飛び、さらに羞恥を煽る。
「いいか、次にボディチェックを拒んだら失格にするからな」
 わざとらしく聖歌のバストをつついたレフェリーが、下着が見える位置にしゃがみ込む。
「さすが最上お嬢さんだ、高そうなのを穿いてるじゃないか」
「・・・」
 レフェリーの言葉に何も返さず、聖歌はスカートの裾を持ったまま立ち尽くしている。
「さて、それじゃボディチェックの続きといくか」
 レフェリーの指が、下着の上からとは言え股間をつつく。
「ううっ・・・」
 恥ずかしさと屈辱に、聖歌の頬が更に赤みを増す。それでも、聖歌には耐えることしかできなかった。
 レフェリーの指が、秘裂をなぞるように前後する。時折押さえるような刺激を受け、そのたびに聖歌の身体が震える。
(ここまでされるなんて・・・でも、我慢しなければ)
 彼氏のために。その想いだけで、聖歌はレフェリーから与えられる刺激を耐え続けた。

 黙って辱めを耐えていた聖歌も、とうとう耐えることができなくなった。
「も、もう勘弁してください」
「そうか。最上お嬢さんがそう言うなら、そろそろ試合を始めるか」
 聖歌の消え入りそうな懇願に、ようやくレフェリーが立ち上がった。
「おっと、忘れてた」
 そう言ったかと思うと、レフェリーはまたも聖歌のバストを揉み始めた。
「な、何を・・・」
「試合中、俺に攻撃をしたら即座に失格にするからな。気をつけるように」
「わかりました、わかりましたから、もう・・・」
 拳を握って耐える聖歌の顔を見たレフェリーは、最後に一揉みしてからゴングを要請した。

<カーン!>

 試合が始まっても、聖歌の頬は赤く染まったままだった。お嬢様育ちの聖歌にとって、ここまでのセクハラを受けたのは初めてだった。
(あ、あんなことまでされるなんて!)
 動揺が激しく、闘う精神状態にまで持って行けない。そのため、容易に尾代の接近を許していた。
「隙ありっス!」
 尾代の両手が聖歌のバストを掴む。
「どこを触っているんですか!」
 反射的に尾代の顔面に突きを入れるが、鼻を捉えたというのに尾代は平気な顔をしていた。
「これがお嬢様のおっぱいっスか。そう思うと一層堪んなくなるっス!」
 尾代は嬉しげに叫びながら、聖歌のバストを揉み続ける。
「くっ!」
 今度は肘をこめかみに叩き込む。聖歌の手加減抜きの一撃だというのに、尾代は軽く揺らいだだけだった。
 実は尾代は、痛みを感じにくいという体質の男だった。そのため、聖歌の強力な打撃にも怯むことなくセクハラを繰り返す。
「せいっ!」
 しかし聖歌は尾代が揺らいだ隙に膝蹴りを入れ、間合いが離れた瞬間前蹴りで距離を取らせる。
 それでも尾代は手を放そうとしなかった。蹴り飛ばされてもドレスを掴んだままで、その結果ドレスの左肩部分が破れ、ブラの左カップが露わになる。
「あっ!」
 尾代の手がバストから離れたものの、ドレスを破かれ、聖歌は胸元を隠していた。
「いやぁ、ブラが片っぽだけ見えてるのもいいっスね。でも、どうせなら全部見せてもらうっスよ!」
 手をにぎにぎと動かした尾代が再び聖歌に迫る。
「っ!」
 胸元を隠した聖歌の放った前蹴りが、尾代のどてっ腹を抉る。しかし、尾代の動きが止まったのも僅かだった。更に前進してくる尾代に、聖歌は胸元から手を放し、右足を振り上げた。
「はっ!」
 聖歌のハイキックは、見事に尾代のこめかみを捉えていた。足の甲から感じる感触にKOを確信した聖歌だったが、高く上げた右脚を抱え込まれた。
「スカート姿でハイキック出したから、パンツが丸見えっスよ。いい光景っスね!」
「っ!」
 慌ててスカートを押さえたが、その隙に軸足を刈られ、背中からリングに倒される。
「あぅっ・・・」
 背中を打った痛みに呻く聖歌に、尾代が圧し掛かる。
「さぁって、楽しませてもらうっスよ!」
 嬉しそうに手をこすり合わせ、早速聖歌のバストを揉む。
「いやっ、やめてください!」
 なんとかやめさせようとする聖歌だったが、空手の技術では尾代を跳ね除けることができなかった。それでも尾代の手を掴んで引き離そうとしたとき、いきなり両手を頭上で押さえつけられた。
「えっ!?」
 レフェリーだった。
「い、今は試合中です! なぜレフェリーがこんなことをするんですか?」
「なに、さっきは最上お嬢さんがあまりにやめてくれって言うから、途中でボディチェックを切り上げただろ? 今から再開しようかと思ってな」
「詭弁はやめてください! こんな酷いこと・・・あうっ」
「それじゃ、自分がレフェリーの代わりにボディチェックをするっス!」
 張り切った尾代が聖歌のバストを力強く揉み始める。
「痛いです! やめてください!」
「あ、申し訳ないっス。ちょっと興奮し過ぎたっスね」
 聖歌が痛みを訴えると、尾代は素直に聖歌のバストから手を放した。ほっとしたのも束の間だった。
「折角なんで、こっちも見せてもらうっス!」
 尾代が聖歌のドレスの右の胸元を掴み、上下に引き裂く。
「あぁっ!」
 そのため、聖歌のブラは両方のカップが丸出しにされてしまった。
「いやー、ブラが丸見えになるとまた興奮するっスね」
「おいおい、何もブラで満足する必要はないだろ」
 レフェリーの言葉に、尾代がぽんと手を叩く。
(まさか、まさかそんなこと・・・!)
 聖歌の脳裏に厭な想像が生じる。
「それじゃ、失礼して」
 尾代は聖歌に圧し掛かったまま、右手を聖歌の背中に入れた。左手は聖歌のバストを揉んでいる。
「いや! やめてください!」
 尾代の狙いに気づいた聖歌は暴れるが、両手を押さえられ、お腹に乗られては身動きすら難しかった。
「んっ、と・・・この状態でホックを外すのって難しいっスね」
「下手くそ、俺に任せろ」
 レフェリーは尾代に聖歌の腕を押さえさせ、聖歌の背中とリングの間に手を突っ込む。聖歌の耳に硬質の音が届き、バストへの圧力が軽くなる。
「おおっ! ブラに隙間ができたっス!」
「手を放すなよ」
 そう命じたレフェリーはブラと乳房の隙間に指を入れ、聖歌の乳房の感触を味わう。
「やめてください! こんなこと駄目です!」
 衣服の上から触られるのと直に触られるのとでは、刺激も汚辱感も段違いだ。なんとか逃れようと暴れてみても、儚い抵抗にしか過ぎない。
「やっぱり生の感触は違うなぁ。最上お嬢さんのおっぱい、大きくて柔らかいじゃないか」
「やめてください、こんなこと、嫌です・・・」
 か細い懇願などでレフェリーの手を止めることはできず、乳房が揉まれ続ける。
(なぜここまでされないといけないの? 普通の試合だったらまだよかったのに・・・)
 痛みならば耐えられた。しかし、このような辱めを耐えろというのは、お嬢様育ちの聖歌にとっては辛すぎた。
「さて・・・そろそろ、最上お嬢さんのおっぱいを見せてもらおうか」
(えっ? この人、今なんて・・・)
 聞こえた筈なのに、聖歌の脳は理解を拒んだ。
「そら、よっ!」
 レフェリーが聖歌のブラを思い切り上にずらし、乳房が揺れながら解放される。
「きゃぁぁぁっ!」
 初めて異性の目に乳房を晒された羞恥に、聖歌が暴れる。しかし男性二人を跳ね飛ばすまでには至らず、徒に乳房を揺らすだけになってしまう。
「おーおー、たっぷり揺れてるな。最上お嬢さん、男心をそそるのが上手いな」
 そう嘯いたレフェリーは揺れる乳房を観賞するだけでは終わらず、再び乳房を揉み始める。
「いや! 触らないでください!」
 聖歌の叫びに、レフェリーが一旦乳房から手を放す。
「そうだな。俺ばかり楽しむのは観客に悪いな」
 そう言ったレフェリーは、聖歌のブラを握り、一気に腕から抜いてしまう。
「いやぁぁぁっ!」
 レフェリーが掲げた聖歌のブラに、観客席から歓声が起こる。聖歌の腕を押さえていた尾代もついブラを見てしまい、僅かではあるが腰を浮かしていた。
(こんなこと、いやぁっ!)
 乙女の羞恥が原動力となった。腰が浮いていた尾代の尻に膝蹴りを入れ、体勢が崩れたところで身を捩り、尾代の下から脱出する。素早く立ち上がった聖歌はドレスの胸元を引き裂かれているため、乳房を両手で隠している。
「油断したな」
「面目ないっス」
 レフェリーから嫌味を言われた尾代が頭を掻く。
「でも、手ブラ状態が色っぽいっスね。お嬢さんは何していてもそそるっス!」
 尾代の視線が聖歌の胸元に突き刺さり、聖歌は更に胸元を隠した。
「それじゃ、もう一回生おっぱいを見せてもらうっス!」
 尾代は両手をにぎにぎと動かし、聖歌に迫る。
「っ!」
 羞恥と怒りが、普段なら絶対にしない攻撃を聖歌にさせていた。なんと、右足で尾代の金的を蹴り上げていたのだ。
「あぐっ!」
 痛みに強い尾代とはいえ、金的を蹴られてはさすがに動きが鈍った。股間を押さえ、座り込んでしまう。
「あからさまな反則をするなぁ。最上お嬢さんもエグイじゃないか」
 それを見たレフェリーが聖歌の背後に回り、抱きかかえるようにして聖歌の乳房をつつく。
「きゃっ!」
 可愛い悲鳴を上げた聖歌は、反射的にレフェリーから逃げようとしていた。
「おっと、反則するような選手を簡単には逃さんよ」
 そう言ったレフェリーの手が、聖歌のスカートを掴んでいた。
「あっ・・・!」
 まずい、と思ったときにはもう遅かった。ドレスの布地が腰の後ろから裂け、パンティに包まれたヒップが丸出しになってしまったのだ。しかも聖歌が勢いをつけていたため更に裂け、スカートの後ろ半分がレフェリーの手の中に残ってしまった。
「・・・お嬢さん、お尻も色っぽいっスね」
 金的の痛みに蹲っていた尾代が中腰となり、聖歌のヒップを鷲掴みにした。
「ひっ!」
 反射的に尾代の手を払った瞬間、無防備になった乳房をレフェリーに掴まれていた。
「ひぁっ! レフェリー、何をしてるんですか!」
「最上お嬢さんがおっぱい見えて恥ずかしいみたいだから、隠してやろうというんじゃないか」
 レフェリーの手を引き剥がそうとした聖歌だったが、レフェリーの冷たい言葉に動きが止まる。
「なんだ、俺に攻撃するのか? それは反則とみなして失格にするぞ」
「そ、そんな・・・んぅっ」
 乳房と乳首への刺激に、吐息が洩れる。しかも尾代からまたヒップを掴まれ、揉まれてしまう。
(もうこんな辱めは、いや!)
 あまりのことに、聖歌は反射的に叫ぼうとしていた。
「もう、ギブアッ・・・」
「おいおい、今ギブアップしていいのか?」
 レフェリーの言葉に、敗北を言いかけた聖歌の舌が止まる。
「まだ頑張れるだろ? それとも、ご両親への報告をご希望かな?」
 レフェリーは聖歌の乳房を揉みながら、聖歌の顔を覗き込む。
(そんな! ここまでされてまだ耐えろ、だなんて・・・)
 乳房とヒップを揉まれながら、聖歌が身を捩る。その艶っぽい光景に、観客席からは生唾を飲む音も聞こえてくる。
「・・・辛抱たまらんっス!」
 ヒップを揉み回していた尾代が、いきなり聖歌のお尻に顔を埋める。しかも勢いがつき過ぎ、背後からのタックルのように聖歌を押し倒してしまう。
「きゃぁっ!」「おっと」
 小さく悲鳴を上げながら倒れる聖歌から、レフェリーが素早く身をかわす。
「ほっぺに感じるこの柔らかさ、たまらんっス」
 尾代は聖歌の太ももを抱え込み、ヒップに自分の顔をぐりぐりと押し付ける。
「んっ、このっ!」
 上半身を思い切り捻り、胸元を隠したまま尾代の脳天に拳を落とす。それでも尾代の動きは止まらず、ヒップを責め続けられる。
(なんてしつこい人! こうなれば、少し恥ずかしいけれど隠すのはやめて・・・)
 聖歌が乳房を隠していた手をリングに付いたときだった。しゃがみ込んだレフェリーがいきなり乳房を鷲掴みにしてきた。
「レフェリー、また!」
「なんだ、またってのは。これはボディチェックだぞ。だから、俺の手を弾こうとしたら失格だからな」
「そ、そんな・・・ひぅっ!」
 そう言われては下手な動きができず、両手で身体を支えたまま乳房を揉まれるしかなかった。ヒップは尾代に揉まれ続けている。
(こんな酷いことをし続けられるなんて、私・・・あっ)
 自らの身体の変化に気づいた聖歌が頬を赤らめる。すぐにレフェリーも気づいた。
「乳首が硬くなってきたぞ。最上お嬢さんも感じるんだな」
「そんな、違います! 感じてなんか・・・ひぅっ!」
 反論しようとして乳首を弾かれ、遮られる。
「えっ、お嬢さん乳首立ったんですか!? なら、自分も触りたいっス!」
「ひぁっ?」
 言うが早いか、尾代は聖歌を仰向けに引っくり返し、聖歌に馬乗りになる。
「おいこら、俺が今・・・」
「それじゃ頂きまっス!」
 律儀に手を合わせた後、尾代は聖歌の左乳首にむしゃぶりついた。
「いやぁぁぁっ! 気持ち悪い、気持ち悪いです!」
 半分パニック状態になった聖歌が尾代を殴りつけるが、尾代は平気な顔で聖歌の乳首を舐めしゃぶる。
「しょうがない奴だな。それなら、俺はこっちを調べるか」
 レフェリーは聖歌の下半身側に移動し、聖歌の秘部を弄り始めた。
「そんな、嫌です! こんな恥ずかしいこと・・・ひぁぁっ!」
 乳首と乳房を唾液塗れにされ、大事な部分が下着の上からとはいえ触られる。初めて受ける辱めに、聖歌はただ叫ぶことしかできなかった。しかし男達にとって、聖歌の悲鳴は心地よいBGMでしかなかった。

 延々と嬲られ続ける聖歌の心に、ふっと疑問が浮かび上がってきた。
(なぜ私、ここまで耐えているんだろう・・・)
 疑問は、敗北の言葉となって口から零れた。
「・・・ギブアップ、します」

<カンカンカン!>

 聖歌がギブアップを呟いた途端、ゴングが鳴らされた。
(負けてしまった・・・)
 彼氏のために頑張ろうと決めた筈なのに、結果は敗北だった。打ちひしがれた聖歌に、男達は尚も追い討ちを掛けてきた。
「えっ!? もう試合は終わりました! こんな恥ずかしいことも・・・はぁうっ!」
 尾代は聖歌の秘部を弄り、レフェリーは乳房を揉んできたのだ。
「試合は終わったけどな、最上お嬢さん。もうちょっと付き合ってくれよ。・・・彼氏との関係、まだ続けたいんだろ?」
 最後の部分は耳元で囁かれた。つまり、聖歌が我慢しなければ待っているのは彼氏との別れ。
「・・・どれだけ我慢すれば、いいんですか?」
「決まってるだろ? 俺達が満足するまでだよ!」
 聖歌の乳房を揉み回しながら、レフェリーが宣言する。その途端、観客席が大きく沸いた。
「そんな! だってもう試合は終わったのに・・・いやぁぁぁっ!」
 乳房を揉まれ、乳首を抓られ、ヒップを撫でられ、秘部を弄られる。聖歌がどんなにもがこうとも、男達を跳ね除けることはできなかった。

 終わりの見えないセクハラ地獄に、聖歌は失神した。思い浮かべようとした彼氏の顔は、なぜか黒く塗り潰されていた。


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