【特別試合 其の二十七 未吹寿々:チアリーディング】  紹介者:サイエンサー様

 犠牲者の名は「未吹(みぶき)寿々(すず)」。17歳。身長152cm。B82(Dカップ)・W54・H78。
 黒髪のショートに薄く日焼けした肌、愛くるしい顔。明るい性格で常に元気はつらつ、小動物のような可愛さがある。
 チアリーディング部に所属し、その小柄な体躯、細い腕からは想像できないほどの力持ち。天性の才能とクラブで鍛えられているおかげで成人男性をも投げ飛ばす。
 チアリーディングの技術でどこまで闘えるのか? その疑問が寿々を淫獄のリングへと導かせた。


 既にリングには寿々と対戦相手が上がり、リング下の黒服がマイクコールを行う。
「赤コーナー、『執行人』、草橋恭三!」
 寿々の対戦相手は草橋(くさはし)恭三(きょうぞう)だった。黒のレスリングタイツを身に着け、感情を感じさせない目で寿々を見つめている。
「青コーナー、『パワードチアガール』、未吹寿々!」
 自分の名前がコールされ、寿々はガウンを脱いだ。その下にあったのは、部活で着るユニフォームだった。否、そのものではなく、改造されたユニフォームだった。上半身は半袖で、胸元に大きなVカットが入れられている。丈は臍どころか鳩尾まで見えそうだ。下はミニスカートで、ちょっと身動きしただけで下着が覗く。
 腕、胸の谷間、お腹、太ももなどが露わな露出度の高さに、観客席から指笛が飛んでくる。チアリーダーをしているので異性からの視線には慣れているが、今日の観客の視線には淫猥なものが多分に含まれている気がする。
(なんか嫌だな)
 このときには、まだこんな感想しか持てなかった。

 草橋のボディチェックを簡素に終えたレフェリーが、今度は寿々の前に立つ。
「さて、次は未吹選手の番だ」
「ちゃっちゃと済ませてね」
 男性から触られるのは嫌だが、ルールであるなら仕方がない。
「それじゃ、動くなよ」
 そう言ったレフェリーの手は、いきなり寿々のバストを掴んでいた。
「ちょっとぉ!」
 いきなり胸を触られ、寿々はレフェリーを突き飛ばしていた。思い切り吹き飛んだレフェリーだったが、草橋が危ないところで支える。
「お前・・・レフェリーに暴力を振るうとは何事だ!」
「いきなり胸触ってくるほうが悪いでしょ! 痴漢レフェリー!」
「誰が痴漢だ! あれはボディチェックだ!」
「私の胸触ったでしょ! 痴漢じゃない!」
 草橋に支えられたままのレフェリーと寿々は激しく言葉をぶつけ合う。
「暴力に加えて暴言とはな。わかった、後で後悔するなよ」
 寿々を睨みつけたレフェリーは、試合開始の合図を出した。

<カーン!>

 甲高いゴングの音が、寿々を我に返らせた。ロープに囲まれた空間が、急激に圧迫感を与えてくる。
(だ、大丈夫、捕まえて投げ飛ばせばいいんだから)
 チアリーディング一筋の寿々は、格闘技の経験がない。それでもチアの動きで成人男性をも投げることができるのは、天性の才能のお陰だ。
 じわっと距離を詰めてきた草橋が、いきなりローキックを放つ。
「いたっ!」
 痛みに怯んだ瞬間、草橋の左手がバストを掴んでいた。
「どこ触ってるのっ!」
 突き飛ばそうとしたときには、もう草橋が距離を取っていた。
(この人も胸触ってきた。レフェリーといい、厭らしい人ばっかり!)
 憤慨する寿々に、またも草橋がローキックを放つ。しかし、今度は寿々が反応した。
(捕まえた!)
 草橋の右太ももを抱え込み、リフトアップの要領で一気に持ち上げ、その勢いのまま上へと放り上げる。
(あ、このままじゃ倒せないかも)
 相手が受身を取れば、たいしたダメージはいかないかもしれない。
「よし!」
 寿々は落ちてきた草橋の両手首を掴み、勢いをつけてリングに叩きつける。あまりの衝撃に草橋は言葉もなく、背中を押さえて海老反りになる。
(後はフォールすれば、あたしの勝ち!)
 草橋を押さえ込もうとした瞬間だった。いきなり突き飛ばされ、リングに転がる。振り返った寿々が見たのは、プロレス用のマスクをした一人の男だった。
「な、なんで他の人が」
「レフェリーを突き飛ばして怪我をさせかけたんだ、当然のペナルティだ」
 寿々の呟きにレフェリーが答える。
(このレフェリー無茶苦茶! でも大丈夫、さっきの人だって投げられたんだもん!)
 怯みそうになる心を奮い立たせ、マスクマンに向き合う。
「よし、マンハッタンブラザーズ1号、行け。2号も来い!」
「ええっ!?」
 マンハッタンブラザーズ1号に続き、成り行きを見守っていた2号までもがリングに上がる。
「ちょ、ちょっと! 無茶苦茶にもほどがあるよ!」
「うるさい! レフェリーへの攻撃のペナルティには、これくらいやって丁度いいんだよ」
 寿々の当然の抗議もレフェリーは聞き入れず、そのまま試合を続行させる。
(そっちがその気なら、やってやろうじゃない!)
 生来の負けん気が込み上げる。じわりと距離を詰めてきたマンハッタンブラザーズの二人を睨み、逆に一気に距離を詰める。予想外の行動だったのか、動きが鈍ったマンハッタンブラザーズ1号の腕を捕らえる。
「えええいっ!」
 マンハッタンブラザーズ1号の腕を掴んだまま振り回し、マンハッタンブラザーズ2号へとぶつける。動きの止まった二人を丸ごと抱え込む。
「そぉぉ・・・れぃっ!」
 そのまま後方へとぶん投げる。レスラーとしては小柄だとはいえ、大の男二人が纏めて投げ捨てられた光景に観客席がどよめく。
(よし、このまま二人とも押さえ込んで!)
 マンハッタンブラザーズ二人をフォールしようと前に出た寿々だったが、いきなりリングに倒れ込む。
(え、なに? なんで?)
 反射的に受身を取れたものの、突然のことに思考が追いつかない。
「よし、よくやった草橋!」
 レフェリーに頷いたのは、一度は戦闘不能になったかと思われた草橋だった。寿々にカニばさみを掛け、そのままアキレス腱固めで極めている。
「なにするの・・・よっ!」
 しかし見かけとは裏腹にかなりのパワーを誇る寿々は、技ごと草橋を蹴り飛ばす。
「ちょっと油断し・・・あいっ!」
 立ち上がろうとした寿々だったが、足首の痛みに顔を歪める。アキレス腱固めを無理やり解いたことで、足首を痛めてしまったらしい。
 片膝立ちのまま痛みを耐えていた寿々に、マンハッタンブラザーズの二人が襲い掛かる。
「この・・・つっ!」
 踏ん張ろうとした左足首が悲鳴を上げる。そのため一瞬動きが遅れ、マンハッタンブラザーズの二人に押し倒される。
「重いよっ!」
 それでも寿々のパワーは健在だった。腕の力のみでマンハッタンブラザーズ1号2号を弾き飛ばす。
 しかし、抵抗もそこまでだった。長く助走を取った草橋が高く飛び、死角からのダイビングボディプレスを放ったのだ。
「えぐぅっ!」
 成人男性の体重も乗せられた強烈な一撃に、寿々の動きが完全に止まる。それを見逃さず、草橋だけでなくマンハッタンブラザーズの二人も寿々の手足を押さえ込む。
(しまった!)
 幾ら寿々が力自慢だとはいえ、大の男三人掛かりでは弾き飛ばすのは厳しかった。
「よし、しっかり押さえてろよ」
 舌舐めずりしたレフェリーが、ここぞとばかりに寿々に馬乗りになる。
「ボディチェックを素直に受けなかったんだ、覚悟しておくんだな」
 寿々の頬を軽く叩き、レフェリーはバストを鷲掴みにした。
「やめて、こんなのボディチェックじゃない!」
「なんだ、気に入らないのか? なら、直に見せて貰おうか!」
 V字カットの襟元を掴んだレフェリーは、思い切り左右に引っ張った。
「きゃーーーっ!」
 布が裂ける音に続き、寿々の悲鳴が響く。そのときには、可愛らしいデザインのブラが観客の目にも晒されていた。
「耳が痛いほど叫ぶもんじゃないぞ、未吹選手」
 レフェリーは改めて両手を寿々のバストの上に置き、ブラの感触を確かめるように撫で回す。それも長くは続けず、ブラの上からバストを鷲掴みにすると、力一杯捏ね回していく。
「やめてよ痛い!」
「きちんと触らないとわからないからな。ちょっとは我慢しろ」
 痛みを訴える寿々の声などあっさりと流し、レフェリーはバストを捏ね続ける。
「い、いつまで触って・・・」
「いつまで? お前が凶器を隠していないと確信できるまでだよ」
 鼻で笑ったレフェリーは、寿々のバストを揉み続ける。
「も、もうこんなことやめてよ!」
「なんだ、もうおっぱいはいいのか? なら・・・」
 レフェリーの右手が胸の谷間を楽しみ、鳩尾を通り、引き締まった腹部を撫で、更に下へと進んでいく。
「次はここだ」
 レフェリーは寿々の股間を撫で回すと、秘部を弄り始める。
「やめて! そこは駄目なところだから!」
「駄目? さては、ここに何か隠してるな!」
 遂に、レフェリーの手がパンティの中にまで侵入してきた。
「こんなの嫌ぁぁぁっ! ギブアップギブアップギブアップゥゥ!」

<カンカンカン!>

 試合終了のゴングが鳴ったというのに、レフェリーは寿々の上からどこうとはしない。それどころかパンティの中の手を蠢かせる。
「や、待って、ギブアップしたのに!」
「ああ、試合はお前の負けで終わりだ。そしてこれから、レフェリーに対する不遜な態度を取った罰を与える!」
 レフェリーの人差し指が淫核に振動を送り込む。
「あっ、やっ、やぁぁぁっ!」
 初めての羞恥責めに、寿々は悲鳴を上げていた。
「おっと、いきなりここは早過ぎたか。なら・・・」
 レフェリーはパンティから手を抜き、寿々の背中に手を回す。
(嘘、まさか・・・)
 寿々の危惧は当たった。レフェリーの手によって、ブラのホックが外されたのだ。
「これで隙間ができたな。どれ、生乳の感触は?」
 レフェリーはブラの隙間に両手を差し込み、寿々の乳房を直接揉む。
「やだ、気持ち悪い! 触んないでよ!」
「俺は気持ちいいからいいんだ。まあ、お前が気持ちよくなったら罰にならないけどな」
 乳首に振動を与えながら乳房を揉み、レフェリーがにやつく。
「気持ちよくなんかなるわけないでしょ! 一緒にしないでよ変態レフェリー!」
「・・・口が悪いな、未吹選手」
 一瞬固まったレフェリーは、マンハッタンブラザーズに指示を出す。
「それじゃ、こいつを万歳の格好にさせろ」
 レフェリーの指示に頷いたマンハッタンブラザーズの二人が、寿々の両手を頭上へと動かす。
「やめて、見えちゃう!」
 両手を上げたことでホックを外されたブラがずれ、乳首が見えそうになってしまう。
「安心しろ、これから観客の皆さんにたっぷり見てもらうからな」
 ブラを掴んだレフェリーは、ぐいと上にずらす。それだけでは終わらず、寿々の肘まで一気にずらす。そのため、寿々のDカップの乳房がぶるりと揺れる。
「いやだぁ! やめて、戻して!」
「さっきも言っただろ? 観客の皆さんにたっぷり見てもらう、ってな」
 レフェリーは寿々の腕からブラを抜き、上半身裸にしてしまう。一度立ち上がったレフェリーは、剥ぎ取ったブラをを高々と掲げる。観客の視線が寿々のブラと剥き出しの乳房の間を往復する。
 レフェリーは寿々のブラを黒服に渡すと、再び寿々に馬乗りになる。そのまま乳房を両手で揺らすと、乳首を摘んで勢いよく引っ張る。
「痛い痛い! 痛いってば!」
 乳首と共に乳房も引き伸ばされ、千切れるような痛みが寿々を襲う。
「俺を思い切り突き飛ばしておいて、自分は痛いだと? 勝手な女子高生だな」
 レフェリーは乳首から手を放し、パンティの中に右手を突っ込む。そのまま秘裂を弄り始めた。左手は厭らしい動きで乳房を揉んでいる。
「気持ち悪い! そこは触らないでよ!」
「あれも駄目、そこは嫌。我が侭な奴だな」
「ひぃぃっ!」
 敏感な淫核への責めで、寿々が悲鳴を上げる。
「もうやめてよ、こんなの酷いよ・・・」
 涙目で呟く寿々だったが、レフェリーの反応は冷たかった。
「これで酷い? 随分甘いことを言ってるな」
 寿々のパンティから手を抜いたレフェリーは、寿々の引き締まった腹部を撫でる。ゆっくりと動いた両手は、パンティの両端を掴んだ。その目的が何なのか、寿々は気づいてしまった。
「う、うそ・・・」
 しかし、信じることができない。信じたくない。
「嘘? 何を言ってるんだ、罰を与えると言っただろ!」
 そう叫んだレフェリーは、寿々のパンティをずり下ろしていく。
「駄目、そんなの・・・駄目・・・!」
 太ももに力を込めて阻もうとする寿々だったが、草橋やマンハッタンブラザーズ1号2号に乳房と乳首に悪戯されると力が抜けてしまう。
「そら、膝まで来たぞ」
「駄目だって・・・ひあぅっ!」
 暴れようとしても、淫核を触られることで封じられる。その間にもパンティは下げられ、とうとう足首にまで達する。
「すっぽんぽんにしてやる。その姿で反省するんだな!」
「やめてーーーっ!」
 寿々の哀願も空しく、遂に、パンティが足首から抜かれた。全裸とされた寿々の肢体を、男達の視線が犯す。
「酷い・・・酷いよ・・・」
 泣き出してしまった寿々を、レフェリーが冷たく見下ろす。
「今更泣き出すとはな。見た目どおり中身はお子様か。ま、身体のほうは充分育ってるけどな」
 形の良い乳房と股間の叢を見て、レフェリーが下品な笑いを洩らす。
「さて、それじゃこれからが本番だ。お前ら、全員で楽しんでいいぞ!」
 一糸纏わぬ姿とされた寿々に、男達が圧し掛かる。
「あっ、やっ、やああぁぁあっ!」
 一人を突き飛ばしても、すぐに他の男が寿々に手を伸ばす。乳房を揉まれ、乳首を引っ掻かれ、太ももを撫でられ、ヒップを触られ、股間を弄られる。男達の手が、指が、舌が、唇が、寿々の肢体を蹂躙していく。
(もう嫌、こんなの・・・いやぁ・・・)
 強烈な嫌悪感と望まぬ刺激に、寿々の意識は気絶へと逃避した。しかし男達はそんなことなど構わず、寿々の肢体を貪り続けた。その様を、観客たちが獣欲に満ちた目で食い入るように見つめていた。


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