【特別試合 其の五十三 猪坂菜緒:相撲】  紹介者:スミ様


 犠牲者の名は「猪坂(いさか)菜緒(なお)」。18歳。身長160cm、B96(Hカップ)・W61・H90。

 丸顔に大きな瞳が特徴。人懐っこさと幼さがまだ残る顔立ちだが、その瞳の奥には意思の強さが宿る。髪型は黒髪ストレートのセミロング。試合の時は髪を後ろでまとめている。

 ストイックな鍛錬によって仕上がった、メリハリの利いた体型が周囲の目を引くが、本人は自分が欲望の対象とされるとは考えたことすらない。

 格闘技を得意とする一家に生まれ、プロレス、柔道、相撲を経験する。その中でも相撲の道を選んだ。

 生来の負けず嫌いで、常日頃から「相手が男でも負けない」と豪語する。それは口だけはなく、稽古では男性選手とも戦い、勝ちを上げることもある。また、軽量級の体重でありながら、重量級の女性選手とも稽古を重ね、実力を高めている。

 普段は物静かで冷静に相手を見据えるが、内には並々ならぬ情熱を秘めており、粘り強く試合に取り組む。

<地下闘艶場>関係者に目をつけられ、「男性と対等にやりあえる場所がある」との提案に二つ返事で参加を承諾。

 説明の途中、あまりに高額のファイトマネーに菜緒は若干不安を感じた。しかし勝利した暁にはそのファイトマネーでアマチュア相撲の環境を改善できると踏み、不安をねじ伏せて参加を決意した。


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 身体の側面に伸ばされた右足がそこでも止まらず、天井へと向かって高々と掲げられる。見事なバランスを取って制止したその足は、一気に落とされ、踏みつけた床を震わせる。

 試合前の控室、入念な四股で備える菜緒の姿があった。Tシャツは既に汗で濡れ、菜緒の意気込みが伺える。

 ノックに遅れ、黒髪の女性黒服が顔を見せる。

「もうすぐ試合ですが、準備は宜しいですか?」

「もうそんな時間?」

 アップに熱中して時間の感覚がなかった。

「一度シャワーで汗を流してください。その間に衣装を準備致します」

 女性黒服の言葉に頷き、控室奥に設置されているシャワー室に向かう。その後に何が待っているか知る由もなく。

 菜緒がシャワー室から出たとき、下着を含む私服が無くなっていた。その代わり、まわしとサラシのみが置かれている。

「・・・どういうこと?」

 女相撲では、Tシャツやショートパンツを身に着けるのが常識だ。私服もなく、衣装も足りない。仕方なくバスタオルを身体に巻きつけ、腕組みして唸る。

「失礼します」

 またもノックが響き、先程の女性黒服が姿を見せる。

「ちょっと、私の服は?」

「洗濯させて頂いています」

「それと、衣装がこれしかないんだけど?」

 サラシとまわしを手に取り、菜緒は女性黒服に詰め寄る。

「あら、最初に説明した筈ですよ。『男性と対等の試合』だ、と。サラシが準備されていること自体が特別の配慮です。それとも、サラシも不要ですか?」

「そんなわけないでしょ!」

「では、早く着替えてください。お客様がお待ちです。試合を潰すわけにはまいりませんので。高額の違約金を支払いたくはないでしょう?」

「・・・わかったわよ」

 自分が責める立場の筈だったのに、気づけば責められている。怒りを溜めたまま、素肌の上にまわしを着けていく。

「んっ・・・」

 敏感な箇所に直接まわしが触れる。下着とはまた違う感触に声が洩れてしまったが、いつものようにしっかりと巻きつけていく。他の女性相撲選手には二人でまわしをつける者も居るが、菜緒は一人でまわしを締められるようになっている。

 途中で解けても困るので、いつもよりも念入りに結び目を硬くする。

「・・・これも、つけなきゃ」

 サラシを手に取り、乳房に巻きつけていく。

 しかしサラシが短いため、菜緒の96cmHカップの乳房が隠せていない。どんなに伸ばし、薄めに巻いても、谷間どころか下乳までもはみ出してしまう。せめて外れることがないよう、きつく絞めることくらいしかできない。

 衣装の頼りなさを不安に思いながらも、いつも闘いの前にするようにセミロングの髪を後ろで纏める。

「準備ができたようですね。では、入場をお願いします」

 女性黒服の慇懃無礼な促しに、菜緒は睨むことしかできなかった。

 花道に姿を現した菜緒の格好に、観客席からは盛大な野次や指笛が飛ばされる。何しろメリハリの効いた肢体がサラシとまわしでしか隠されておらず、全裸よりもエロティックなのだ。

 観客からの視線、野次、指笛は菜緒の神経を逆撫でし、奥歯を軋らせた。

 向う先、今日の闘いの場であるリングの上にはレフェリーらしき蝶ネクタイを締めた男と、丁髷の男が居る。

(大きい・・・!)

 その巨体に、思わず歩みが止まっていた。それに気づいた菜緒は奥歯を噛み締め、リングへと向かった。

「赤コーナー、『喧嘩相撲』、虎路ノ山!」

 虎路ノ山はスパッツの上からまわしを着け、そのまわしをバンバンと叩く。

(私の方には用意しなかったくせに!)

 女性である菜緒にはスパッツを用意せず、男性である虎路ノ山に用意するとは。更に怒りが沸く。

(でも・・・)

 虎路ノ山の体格は、完全に相撲取りのそれだった。自分よりも頭一つ身長が高く、体重は倍近く違うのではないか。絶対的な体格差に、菜緒は思わず圧倒されていた。

「青コーナー、『投げ技スペシャリト』、猪坂菜緒!」

 コールされても反応しない菜緒に、場内はブーイングで騒がしくなる。それでも菜緒は緊張が解けず、ただ手を握り締めていた。

 虎路ノ山に簡単なボディチェックをしたレフェリーが、菜緒に近づいてくる。

「それじゃ、ボディチェックだ」

 そう言ったレフェリーが、いきなり菜緒の巨乳を鷲掴みにする。

「きゃあああ!」

 悲鳴を上げた菜緒は、思わずレフェリーを張り飛ばしていた。

「おいおい、審判に暴行はいかんぞ」

 そう言った虎路ノ山だったが、特にレフェリーを手助けするでもなく、菜緒のHカップのバストや太ももを眺め回している。

「だ、だって・・・今、この人・・・!」

 今まで身体を鍛えることにしか興味がなく、自分が欲望の対象にされるなどと想像もしたことがなかった。それなのに、あからさまに胸を揉まれ、菜緒は思い切り動揺していた。

「ただのボディチェックではないか。大袈裟だのぉ」

「ただのじゃないでしょ!? セクハラじゃない!」

 菜緒の怒りにも、虎路ノ山はにやにや笑いで応える。

「い、いてて・・・」

 ようやくレフェリーが立ち上がり、菜緒を睨みつける。

「ボディチェックを受けないばかりか、レフェリーに暴行とはな・・・覚悟しろよ」

 足元はまだふらつくものの、ロープに寄りかかって荒い息を吐く。

「折角だ、立ち合いから始めるのはどうだ?」

 虎路ノ山の提案に、菜緒も頷く。

「よぉし、それでは胸を貸してやろう!」

 バンバンと胸板を叩いた虎路ノ山が蹲踞の姿勢となる。菜緒も反射的に蹲踞の姿勢となり、両手をつく。それに応じ、虎路ノ山も両手をつく。

<地下闘艶場>で初めての仕切り。ふらつくレフェリーの合図で、ゴングが鳴らされた。


<カーン!>


「ふっ!」

 ゴングと同時に頭から突っ込み、虎路ノ山のまわしを取った菜緒だったが、虎路ノ山はまるで動かない。

「くっ、んんんっ!」

 必死に押すものの、一歩も下げさせることができない。緊張の所為か、普段よりも腰高であることに菜緒本人は気づいていない。

「その程度とはのぉ。どぉれ!」

 上からまわしをとった虎路ノ山は、上手投げで軽々と持ち上げ、大きく弧を描くように投げ飛ばす。

「あぐっ!」

 まるで大人と子供の取り組みのようだった。背中から落ちた菜緒に、会場からは失笑も起きる。

(こんなに、あっさり・・・)

 相撲は、足裏以外が土俵についた時点で決着となる。背中から落とされた菜緒は、言い逃れできないほどの負けっぷりだった。

 四つん這いとなり、茫然としていた菜緒にレフェリーが声を掛ける。

「何をぼーっとしてる猪坂選手。レフェリーに手まであげておきながら、もうギブアップか?」

 そのまま剥き出しの尻を触ってくる。

「どこ触ってるのよ!」

 その手を振り払い、虎路ノ山を睨む。

(そうだった、ここは土俵じゃなかった)

 最初に説明を受けていたではないか。リングの上で、プロレスルールで闘う、と。

(それにこいつ・・・)

 投げられてわかったが、練習量がまるで足りていない。基本はできているものの、明らかに錆びついている。

(なら・・・)

 菜緒はまた蹲踞の体勢となり、両手をつく。しかし先程とは目の光が違う。

「どぉれ、もう一番」

 余裕の虎路ノ山も腰を落として両手をつき、菜緒を見やる。

「よし、はっけよい!」

 レフェリーの合図に、両者が同時に立ち合う。否、虎路ノ山が立ち上がったときには、既に菜緒が前褌を掴んでいた。

「ぬっ!」

 虎路ノ山が上手を取ろうとした瞬間、菜緒が左足を引きながら下手投げで虎路ノ山を転がす。鮮やかな投げに、会場が驚きの声に包まれる。

「ゆ、油断しただけだわい!」

 起き上がった虎路ノ山は、再び菜緒に突進する。否、突進しようとした瞬間、出足を払われていた。

「ぬおっ!」

 そのまま両手をついてしまう。

「ぬううっ!」

 立ち上がり様に右張り手を振り回す虎路ノ山だったが、菜緒は低い姿勢で躱し、虎路ノ山の左足を持ち上げて転がす。

「・・・ぬがあああっ!」

 こめかみに青筋を浮かせてぶちかまそうとする虎路ノ山だったが、菜緒に横に回られ、側面からの投げにあっさりと転がされる。

「ぬぐぅぅぅ!」

 それでも虎路ノ山は立ち上がる。

(・・・これだけ投げてるのに、しぶとい・・・!)

 投げだけではとどめとならず、投げる菜緒にも疲労が溜まってくる。

 そもそも、相撲は短期決戦の競技だ。ほとんどの取り組みが秒の単位で決着し、一分以上続くことはほとんどない。

 と、そこで菜緒は気づく。

(そうだ、この試合はプロレスルールだった!)

 そうであれば、決着は相撲とは別の手段であってもいい筈だ。

(となれば!)

 またも突っ込んでくる虎路ノ山を内掛けで投げ、伸ばさせた左腕の肘を極めてそのまま押さえ込む。

「押さえ込んだよ!」

 菜緒のアピールに渋々といった感じでレフェリーが近寄ってくる。しかしそこからゆっくりと膝をつき、ゆっくりと腹這いになり、ゆっくりと右手を上げる。

「速くしてよ!」

「なんだと、レフェリーに文句をつけるのか?」

 菜緒の当然の催促に、レフェリーが怒る。否、怒った振りをする。

 菜緒の意識がレフェリーに行ったことで、僅かながら極め技が緩んでいた。

「・・・ぬがぁ!」

 もがいた虎路ノ山の手が、菜緒のサラシに掛かった。

「あっ、ちょっ!」

 菜緒が気づいたときには遅かった。虎路ノ山から力任せに引っ張られ、元々頼りなく乳房を隠していたサラシがハラハラと解けていく。

 菜緒は慌てて押さえ込みを解き、胸元を押さえる。落ちそうになったサラシを胸の上から押さえるのが精一杯で、巻き直そうという考えも浮かばない。

「は、は、反則! サラシを取ろうとするなんて、反則!」

 驚きのあまり回らない舌でレフェリーに抗議する。虎路ノ山を指差しながら、レフェリーを見て反則だと言い立てる。

「まだ試合中じゃあ!」

「えっ、あっ!?」

 しかし、対戦相手から目を放してはいけなかった。サラシを一気に引っ張られ、完全に奪われてしまう。

「そ、そんな・・・」

 サラシが無くなり、菜緒に残されたのはまわしのみだ。奇しくも男性相撲取りと同じ格好にされた菜緒に、欲望の視線が突き刺さってきた。

「なんじゃぁ、胸が出たくらいで動揺しおって。本番はこれからじゃぞ!」

 虎路ノ山の出足に反応できず、組む間もなく押し倒される。

「あうっ!」

 虎路ノ山の巨体を浴びせられ、動きが止まってしまう。

「ようやくおとなしくなったか、じゃじゃ馬め」

 鼻を鳴らした虎路ノ山は、早速菜緒のHカップを誇る乳房を揉み始める。

「これだけでかければ、揉み応えがあっていいのお!」

 菜緒に圧し掛かったままの虎路ノ山は菜緒の両乳房を鷲掴みにし、勢い良く揉みしだく。

「・・・人の胸を、好き勝手に弄るな!」

 菜緒は痛みを堪え、虎路ノ山の両手を乳房から引き剥がそうとする。

「無駄な抵抗じゃあ!」

 虎路ノ山は菜緒の右腕を頭上で押さえつけ、片手で乳房を揉み続ける。

(こいつ・・・えっ?)

 左腕だけでも抗おうとした菜緒だったが、それもできなくなってしまった。

「大丈夫か猪坂選手?」

 レフェリーが菜緒の左腕を持ち、左乳房を揉み始めたのだ。

「レ、レフェリーのくせに、なんで胸を触ってんの!」

「いやなに、怪我をしてないか心配になってな。心臓マッサージだ」

「なにが心臓マッサージよ!」

 怒りを露わにするが、両手は押さえつけられ、胴に乗られ、身動きがとれない。

「放せ、このぉ!」

 上半身を捻じり、腰を持ち上げ、なんとか虎路ノ山を振り落とそうとする。

「なんだ、おっぱいを揺らして。そんなに気持ち良くなりたいか?」

「なんじゃあ、それならもっと揉んでやるわい!」

 レフェリーと虎路ノ山は菜緒の抵抗を嘲笑い、尚も乳房を玩んでくる。

(こんな奴らに、生の胸を揉まれるなんて!)

 屈辱に菜緒は唇を噛む。と、虎路ノ山が乳首を摘み、軽く引っ張ってくる。

「うん?」

 何故か口を閉じた虎路ノ山は菜緒の乳首を繁々と見つめる。

「じっくり見ると、乳首が大きいのぉ」

「っ!」

 菜緒は巨乳に相応しく、乳首も大きかった。乳房がHカップとかなりのボリュームなので気づかれにくいが、実はかなり大きいのだ。他人に比べて大きな乳首は、菜緒のコンプレックスだった。

「み、見るな変態!」

「これだけ大きいんだ、見たくなくても目に入るわい」

 にやりと笑いながら、虎路ノ山はじっくりと乳首を玩んでいく。

「確かにな。猪坂選手はでかおっぱいだけじゃなく、でか乳首でもあったんだな」

 レフェリーもここぞとばかりに菜緒の乳首を念入りに弄り始める。

(く、悔しい・・・あっ!)

 菜緒の大きめの乳首が硬くなり、更に大きさを増していく。

「ほほう、随分と育つものよなあ」

 虎路ノ山は菜緒の乳首を摘みあげ、その長さを確かめる。

「やめろ・・・ひあっ!」

 乳首を扱かれると、菜緒の口からは喘ぎ声が洩れてくる。面積の大きさから刺激をより受けてしまい、快感を掻き立てられてしまうのだ。

「随分敏感な乳首のようだな、ええ?」

 レフェリーも乳首を弄りだし、更に快感が高まっていく。

(な、なんで、こんなことに・・・あんっ!)

 初めての快感に、菜緒は狼狽えるしかできない。

「やっぱり猪坂選手は、乳首を弄られるのが大好きみたいだな」

 レフェリーは乳首を抓み、転がし、押し込み、潰し、扱き、あらゆる方法で弄り回してくる。

「うむうむ、これだけ大きい乳首は弄り甲斐があっていいのお」

 虎路ノ山は乳首をずっと扱き続け、どこまで大きくなるかを試しているようだ。

「やめ・・・やぁっ、や、め・・・てはぁん!」

 もう言葉も上手く出ず、菜緒は喘ぐしかできない。

「なんじゃあ、そろそろ体力切れか?」

 にやりと笑った虎路ノ山が乳首から手を放し、菜緒の両足首を掴む。そのまま、無造作に大きく広げた。

「あああっ!」

 まわしを着けているとは言え、大股開きを披露させられたのだ。羞恥が菜緒を襲う。

「な、なんてことすんのよ! やめなさいよ変態!」

「人を変態呼ばわりするようなおなごには、丁度いいお仕置きじゃあ」

「へ、変態に変態と言って・・・あふぅ!」

 更に言いつのろうとした菜緒だったが、レフェリーに乳首を扱かれ、甘い声を洩らしてしまう。

「やっぱり乳首が敏感だな。乳首を弄られただけで喘ぐなんて、変態はどっちだ? ええ?」

「だま、れぇ・・・ああん!」

 レフェリーに乳首を責められる間にも、大股開きの体勢のままだ。

(こ、こんなに恥ずかしい思いをさせられるなんて・・・!)

 自分の身体が、男たちに厭らしく玩具にされる。しかも巨漢である虎路ノ山から逃れようと暴れたことで、体力も消耗している。このままでは延々と嬲られ続けかねない。

(・・・ここまで、かな)

 あまりのセクハラに、菜緒の心は折れかけていた。ギブアップを告げようと口を開きかける。しかしそのときだった。

「力士だなんだと言っても、この程度でギブアップするようじゃ、所詮は女か。期待外れだったな」

 レフェリーの揶揄に、脳内が沸騰する。意識せぬまま右足を引き抜き、跳ね上げ、虎路ノ山の金的へと打ち込む。

「はおっ!」

 まわしの上からとは言え、男性最大の急所を蹴られたのだ。倒れ込んだ虎路ノ山は股間を押さえ、足をバタつかせる。

「・・・取り消せ」

「えっ?」

 菜緒の低い声に、レフェリーは思わず後退りする。

「今言ったこと、取り消せ!」

「わ、わ、わかった、取り消す、悪かった」

 菜緒の迫力に、レフェリーは慌てて頷く。

「ふんっ!」

 もう一度レフェリーを睨みつけた菜緒は、虎路ノ山に突き刺すような視線を向ける。

(今度こそ決めるから!)

 悶絶する虎路ノ山に覆い被さり、再び押さえ込む。

(胸は隠さないと)

 男たちの視線から乳房を隠すため、虎路ノ山の右腕を引っ張りながら乳首を押し当てる。レフェリーの視線からも顔を逸らし、できるだけ意識しないようにする。

「押さえ込んだわ!」

 そう声だけ掛け、カウントを要請する。

「えっ!?」

 いきなり秘部に奔った刺激に、菜緒の腰が浮きそうになる。菜緒の背後に回ったレフェリーがまわしを掴み、脱がそうとしてきていたのだ。

「な、な、何して・・・!」

「金的攻撃という反則だけじゃなく、レフェリーを脅すとはとんでもない行為だ。ペナルティとして、まわしを没収する!」

「ば、馬鹿なこと言ってないで、やめなさいよ!」

 動転した菜緒は押さえ込みを解かず、お尻を振って止めさせようとする。その様がエロティックで、忽ち野次が飛ぶ。それでも菜緒の動揺は止まず、押さえ込みの体勢のまま逃げようともしない。

「ちっ、中々外れないな」

 舌打ちしたレフェリーは、なんとまわしを左右に振り、持ち上げ、まわしで秘部を刺激してくる。

「やっていいことと悪いことがあるでしょ!」

 遂に菜緒は押さえ込みを解き、レフェリーを突き飛ばす。ぎりぎりで手加減したが、それでもレフェリーはロープ際まで吹っ飛ぶ。

(やっば・・・)

 頭に血が昇り、ついレフェリーを突き飛ばしてしまった。次に何をされるか、という心配が立つ。

「むぅぅっ!」

「あっ!」

 押さえ込みを解いたことで、虎路ノ山に逃げられる。

「・・・容赦なく男の急所を蹴り上げてくれたものよ。ただで済むと思うなよ」

「いくら脅してきたって、もうあんたの実力は見切ったから」

 申し合わせたように、虎路ノ山と菜緒は蹲踞の姿勢を取っていた。虎路ノ山は両手をリングにつき、菜緒は乳房を隠していない方の手をリングにつける。

 お互いの闘志が高まり、ほぼ同時に立ち上がる。

(今度はこれで投げて・・・っ!?)

 菜緒の目前で、突然空気が破裂する。虎路ノ山の猫だましだった。集中していた菜緒は、一瞬ではあるが闘志が空白となった。

 棒立ちとなった菜緒を、虎路ノ山のごつい腕が抱き止める。否、鯖折りの体勢で菜緒の胴を絞め上げる。

「そらそらぁ、こいつはどうだ!」

「あああっ!」

 虎路ノ山の鯖折りに、菜緒は悲鳴しか上げられない。幾ら鍛えているとは言え、巨漢の虎路ノ山に力一杯絞め上げられているのだ。

「おいおい、大丈夫か猪坂選手?」

 レフェリーはここぞとばかりに剥き出しのヒップを掴み、揉む。

「あぁっ、ぐっ、あううっ!」

 菜緒は鯖折りの苦しみにそれどころではなく、なんとか鯖折りから逃れようと手足をばたつかせる。その手が偶然虎路ノ山の耳を叩く。

「痛いのお。おとなしくしとれい!」

「あがぁっ!」

 しかしそれは、更なる苦痛に繋がった。虎路ノ山は腕に力を込め、より強力に絞り上げてきたのだ。

「あっ・・・はっ・・・あうっ・・・」

 もう呼吸すらままならず、菜緒の腕がだらりと垂れる。

「そろそろ限界か」

 虎路ノ山が菜緒の胴を捕まえていた腕を放す。しかし、虎路ノ山はただ鯖折りを解いたわけではなかった。

「ぬうん!」

 両手で菜緒のまわしを掴み、右足で菜緒の内腿を蹴上げる。菜緒の身体が浮き上がり、大きな弧を描いてリングへと叩きつけられる。

「あっ・・・がはっ・・・」

 鯖折りで攻められた内臓に更なる衝撃を食らい、菜緒は呻くしかできなかった。

「どぉれ!」

 一声叫んだ虎路ノ山が、菜緒のまわしの結び目に手をかける。

「ぬっ、随分と堅く結んでおるな」

 思ったよりも簡単には解けず、虎路ノ山が眉を寄せる。

「やっぱりそうか。俺も試してみたんだけどな」

 覗き込んでいたレフェリーも同意する。

「うむう、生意気な」

 苛立ちの声を上げた虎路ノ山は、結び目を乱暴に揺すり始める。

「んっ・・・うぅっ・・・」

 まわしが動くことで秘部にも刺激が与えられ、菜緒の口から小さく声が洩れる。

(こ、このままじゃ、とてもまずいことに・・・!)

 心は焦るが、かなりのダメージを受けた身体は動いてくれない。

(あっ!)

 否、ようやく両手が動くようになっている。

「むふぅ、もう少しだぞ!」

 しかし、そのときには既にまわしの結び目は解かれ、鼠蹊部が見えるほどに脱がされかけていた。

「ちょっ、まっ!」

 慌ててまわしを掴み、股でも挟み込む。

「ぬっ、もう少しというところで」

 舌打ちした虎路ノ山は、更に強烈にまわしを引っ張る。

「諦めてまわしを寄越せい!」

「絶対に、お断り!」

 虎路ノ山にまわしを奪われまいと、必死にまわしを掴む。虎路ノ山がまわしを引っ張り、それでも菜緒がまわしを放さないことで、リングを引き摺り回されてしまう。

(絶対に、これだけは・・・!)

 まわしは力士にとっての誇りでもある。女の身とは言え、菜緒はまわしを奪われるわけにはいかなかった。しかももしまわしを奪われれば、文字通りの全裸となってしまうではないか!

 そのときだった。

「いい加減に諦めるんだな」

「ひああっ!」

 レフェリーに乳首を弄られ、力が抜けてしまう。それを見逃す虎路ノ山ではなかった。

「そらぁっ!」

「あっ、やっ・・・!」

 力が抜けた瞬間、まわしは虎路ノ山の手に移っていた。

「ああっ・・・!」

 とうとう、菜緒はリングの上で全裸を披露させられた。横になったまま、必死に右手で乳房を、左手で秘部を隠す。

「もう抵抗できぬように、しっかりと体力を奪っておかねばのお」

 虎路ノ山が菜緒の腹部を踏みつけ、じわじわと体重を掛けていく。

「どいて、どいてぇ・・・!」

 菜緒は虎路ノ山の足を掴み、持ち上げようとするが、両手での抵抗は儚いものだった。

(息が吸えない! 死ぬ、このままじゃ死んじゃう!)

 あまりの苦しさに、意識が遠のいていく。

「おい待て虎路ノ山、さすがに限界だ」

 目が裏返った菜緒を見て、レフェリーが止める。

「ふん」

 鼻を鳴らした虎路ノ山は、それでも右足をどける。

「気つけ代わりじゃあ」

 菜緒の傍にしゃがみ込んだ虎路ノ山は、菜緒のHカップの乳房を揉みだす。

「やはり揉み応えがあるのお。わしの手にも余るわい」

 虎路ノ山は菜緒の両乳房を鷲掴みにしたまま、ゆっくりと揉み込む。

「まだまだ育つかもしれんのお、どおれ」

 虎路ノ山は菜緒の乳房を揉み、弾ませ、捏ね、好き勝手に扱う。しかも指で乳首も弄っていく。

「ふむ、意識がなくとも乳首は立つか」

 虎路ノ山の指摘通り、菜緒の乳首は再び硬く立ち上がっていた。

「おっぱいと乳首だけでこれだけ楽しませてくれるとは、厭らしい身体をしとるのお」

 虎路ノ山が飽きることなく乳房と乳首を玩具にしていると、薄っすらと菜緒の瞼が開く。

「うむ、目が覚めたか。ならば・・・」

 虎路ノ山は菜緒の上から退くと、背後に回る。

「それでは、お客さんにも楽しんでもらおうかのお」

 虎路ノ山は菜緒の上半身を起こすと、背後から手を回す。両膝の下を持った虎路ノ山は、菜緒を抱えたまま立ち上がる。

「そぉら、女力士の大開脚じゃぁ!」

「きゃあああああっ!」

 虎路ノ山が抱えた菜緒の両膝を一気に左右へと開く。盛大な悲鳴を上げた菜緒は、両手で秘部を隠す。

「随分と良い格好になったな、猪坂選手」

 にやにやと笑いながら、レフェリーが菜緒を言葉でもいたぶる。

(な、なんで、なんでこんなことに・・・!)

 最初の一番を除き、序盤は菜緒の圧勝だった。しかし男たちの卑怯な手段に翻弄され、一転して乙女の危機へと陥ってしまった。その美少女力士の心を虎路ノ山とレフェリーが抉る。

「がっはっは、これでわかったかお嬢ちゃん。相撲で女が男とやりあおうなぞ、無理な話じゃあ」

「そうだぞ猪坂選手。今すぐギブアップして、『生意気言ってすみませんでした』と詫びるなら、許してやってもいいぞ?」

「・・・実力なら、私の方が上だった!」

 それでも、菜緒は折れなかった。虎路ノ山を投げ技で圧倒したのは事実だし、それだけの修練も積んできた。一度は恥ずかしさに敗北を受け入れようとしてしまったが、こんな卑怯者たちに負けたくなかった。

「最初に押さえ込んだときも、ちゃんとカウントを取ってたら私が勝ってた! しかも人のサラシもまわしも外すなんて、恥ずかしいと思わないの!?」

 菜緒はレフェリーを睨みつけ、非難する。

「言いたいことはそれだけか?」

 しかし、レフェリーはまるで堪えていない。堪えていないどころか、菜緒に更なる辱めを与えようとする。

「さて観客の皆さん、折角全裸で捕まった生意気な女力士が居るんです。どうしてやりましょうか?」

「アソコを見せろ!」

「○○○だ! ○○○をはっきりと晒せ!」

 観客の要望にレフェリーは頷き、菜緒は蒼白となる。

「お客さんがご希望だ、アソコを見せてもらおうか」

「絶対に、嫌よ!」

 レフェリーに手を引っ張られるが、力を振り絞って抵抗する。

「・・・さすがに力が強いな」

 菜緒の筋力には抗せず、レフェリーが憮然とする。しかしそれも一瞬だった。

「こっちがお留守だぞ」

「ひあっ!」

 両手を秘部への防備に回したことで、がら空きとなった乳首を弄られてしまう。

「やめてっ!」

 片手で乳首への責めを防ぐと、今度は両手で秘部を隠している手を引っ張られてしまう。

「あっ!」

 さすがに片手では男性の力は防げず、慌てて両手で秘部を隠す。

「それならこっちだ」

「あうんっ!」

 両手で秘部を守れば乳首を責められてしまう。性質の悪い鬼ごっこ、もしくは旗揚げゲームのように、菜緒はレフェリーの手に翻弄されてしまう。

「いつまでやっとるんじゃあ」

 しびれを切らした虎路ノ山は、いきなり菜緒の首筋を舐める。

「ひぃっ!」

 その感触に力が抜け、秘部から両手を引き剥がされそうになる。

(だ、駄目、ここだけは・・・!)

 乙女にとって一番恥ずかしい箇所だ。全裸にされたとは言え、ここまで男たちに晒されるわけにはいかない!

「まだ頑張るか。虎路ノ山」

「どおれ」

 虎路ノ山は首筋だけではなく、項、頬、果ては耳まで舐め回してくる。

「ああっ、いやぁ!」

 大股開きで抱えられていては逃れることもできず、どんどんと力が抜けていく。抵抗力が低下していき、レフェリーに掴まれた両手首を開かれていく。

 そして。

「そーら、猪坂選手の御開帳だ!」

「いやぁーーーっ!」

 とうとう、秘部の守りが引き剥がされた。虎路ノ山の舐め責めに力が入らず、手を戻せない。

「くくくっ、綺麗なもんじゃないか、猪坂選手」

 菜緒の秘裂をまじまじと見つめ、レフェリーが下卑た笑みを浮かべる。

「どれ、お客さんにもお披露目といくか」

 菜緒の両手首を掴んだまま、レフェリーがしゃがみ込む。股を大きく開かれたせいで、菜緒の秘部は奥まで露わとなっていた。男たちの長時間の責めに薄っすらと濡れた秘所は、観客の視線を釘付けにする。

 あまりの羞恥に、菜緒は思わず叫んでいた。

「ギブアップ! もうギブアップするからぁ!」

 とうとう菜緒の口から敗北宣言が放たれる。しかし、いつもは鳴らされる筈のゴングが鳴らない。

「も、もう試合は終わりでしょ、早く下ろして!」

 恥ずかしさに菜緒が叫ぶ。しかし、レフェリーの反応は冷たかった。

「何を言ってるんだ?」

 菜緒の要求は当然のものだったが、レフェリーは受け入れない。

「あれだけ生意気なことを言っておきながら、あっさりギブアップが許されると思っているのか? 『女じゃ男にかないませんでした』と認めて謝らない限り、猪坂選手の敗北は認められないな」

「そんな・・・そんなことできない!」

 もしレフェリーの言う通りに認めてしまえば、この試合だけでなく、今まで菜緒がしてきたこと全てを否定することになる。普通の女性ならば受けいれたかもしれない。しかし、菜緒にはそれができなかった。

「絶対、認めない!」

 虎路ノ山に抱えられたまま、それでも懸命に暴れ、脱出しようと試みる。

「いいかげんに、諦めい!」

 虎路ノ山が菜緒の身体を持ち上げ、容赦なくリングに叩き落とす。

「あがはっ!」

 背中から落ちたとは言え、かなりの高さから投げられたのだ。菜緒は呻くしかできなかった。

「それじゃ、これから本格的に・・・男の恐さと女の気持ち良さを教えてやるからな?」

 レフェリーの宣言を合図に、淫虐が始まった。

「やっぱり、このでかおっぱいだな」

 レフェリーは菜緒の両手を自分の膝裏に挟み、Hカップの乳房を揉みくちゃにする。

「どおれ、女力士の秘所はどんな具合だ?」

 虎路ノ山は菜緒の膝を開き、秘部を凝視する。

「・・・見ない、で・・・よ・・・!」

 菜緒の声は弱々しく、男たちは止まらない。

「見るだけで終わるわけがなかろうが」

 虎路ノ山は菜緒の太ももを抱え、秘裂へと舌を這わせる。

「き、汚い・・・!」

「ああそうじゃ、お前の汚いアソコを舐めて清めてやっているんじゃあ、感謝せいよ」

 一度口を離した虎路ノ山はにやりと笑うと、再び秘裂を舐め始める。

(気持ち悪い・・・!)

 虎路ノ山の舌の感触は、まるで蛭のようだ。

「そら、またでか乳首が育ってきたぞ」

 レフェリーは両方の乳首を抓み、親指と人差し指の間で転がすように刺激する。

「ああっ、ううっ・・・!」

 自分の乳首が性感帯であることを思い知らされ、悔しさが募る。

「・・・それでは、ここはどうだ?」

 虎路ノ山の舌が狙いを変え、秘裂の上に息づく淫核へと伸ばされる。

「ひぃっ!」

 初めての刺激に、菜緒の頭が仰け反る。しかしそんなことで虎路ノ山の舌の動きは止まらず、舐めるだけではなく、淫核の包皮を剥く。

「ふっ」

「あひっ!」

 剥き出しになった淫核に息を吹きかけられ、またも仰け反らされる。

「吹いただけでこれとはのお。だが・・・」

 虎路ノ山が、剥き出しの淫核へと迫る。

「はぁっ、はぁっ・・・あああっ!」

 直接淫核を舐められ、おぞましさとそれを上回る快楽が菜緒を襲う。しかも乳首はレフェリーからいたぶられ続け、目一杯伸びてしまっている。

「ああっ、はぁん、うああ・・・ひあああっ!」

 虎路ノ山の舌が秘裂に移り、下から上に舐め上げると淫核まで一度に舐める。淫核を舐め回すと秘裂に戻り、またも下から舐め上げてくる。

(だめぇ、こんな気持ち悪いこと・・・ああっ、だめぇぇぇっ!)

 気持ち悪い。気持ち悪い筈だ。そうでなければおかしい。

「くくっ、腰が動き始めたぞ猪坂選手」

 そのとき、レフェリーが声を掛けてくる。

(な、なに言って・・・えっ?)

 レフェリーに指摘されるまで、菜緒は自分の腰が動いていることに気づいていなかった。自覚したことで、腰がより小刻みに動いていく。しかも、身体の異変はそれだけではなかった。

(な、なに・・・これ・・・!)

 子宮から桃色の電流が発せられ、全身を駆け巡る。脳すら侵したその電流は、全身をも桃色に染め上げていく。それは、掌で乳房を捏ねられ、指で乳房を弄られ、舌で秘裂を、淫核を舐められるごとに濃度を上げていく。

「あっ、あっ、あっ、あっ・・・」

 断続的に声が洩れる。自分のものとは思えないほどの甘い声が。

「気持ち良いだろう猪坂選手? もっと感じさせてやるからな」

 もうレフェリーの声も耳に入らない。乳首から、淫核から発生する官能は瞬く間に全身を満たし、身体の内側から膨らんでいく。

 身内を隙間なく埋めた官能に桃色の電流が襲いかかり、官能を燃料として全身を焼き尽くし、意識すら消し炭と化していく。

「あぁ・・・ふあああああああん!」

 あまりにも膨大な快感の量に、菜緒は絶頂へと達していた。意識は失わなかったものの、息は荒く、全身が脱力している。

「イッたか」

 菜緒の抵抗が止んだと見た虎路ノ山は、無理やり立たせ、コーナーへと引き摺る。そのまま菜緒をコーナーポストに寄り掛からせ、男たちは全裸の菜緒を尚も嬲っていく。

「や、やめて・・・」

「やめてと言いながら・・・」

「あうんっ!」

「しっかりと感じてるじゃないか、ええ?」

 首を弱々しく振りながら拒否する菜緒だったが、レフェリーが乳首を弄ると嬌声を洩らしてしまう。

「ふふん、ここも濡らしておるぞ」

 虎路ノ山は秘部を弄り、湿り気を指摘する。

「そ、それは、さっきあんたが舐めたから・・・ひぃやぁっ!」

 淫核を弄られた菜緒は、顔を仰け反らせる。

「それだけの濡れ方ではないであろうが。素直じゃないのお」

 虎路ノ山は秘裂と淫核を同時に弄り、菜緒を喘がせる。先程舌で責められたときとはまた違う刺激に、菜緒はまた官能を昂らせてしまう。

「それじゃ、今度はこっちを舐めてやるよ」

 乳首を転がしていたレフェリーが、右乳首を咥える。

「ひぃん!」

 敏感な乳首を唇で挟まれ、先端を舌でつつかれる。暫くそうやって玩ばれた後、乳輪ごと咥え込まれる。

「あひっ、あひぃっ!」

 レフェリーの口の中で思い切り舐め回され、乳首が上下左右に倒され、また元に戻る。

「随分と気持ち良さそうじゃのお。ほれほれぇ、もっともっと乱れてみせい!」

「あああっ! いやっ、はああん!」

 身体は動かないのに、声だけは放ってしまう。まるで、声帯だけが別人のものになったようだ。

「猪坂選手、れろっ、こんなのは、れろろっ、どうだ?」

 右乳房を揉みながら乳首を舐めていたレフェリーが、菜緒の乳首に歯を立てる。

「あいいっ!」

 乳首を噛まれた痛みに一瞬快感が遠のく。その代わりに、闘志が再び燃え盛る。

(い、今なら・・・反撃、できる・・・)

 男たちは菜緒の身体に夢中になっている。

「・・・うわぁっ!」

 レフェリーを撥ね退け、虎路ノ山後頭部に張り手を見舞う。突然のことに怯んだ虎路ノ山のまわしを掴み、大技、呼び戻しで投げ飛ばす。

 しかし、そこまでだった。試合の疲労、嬲られたことで奪われた体力により、膝をついて荒い息を零してしまう。

「・・・油断したわい」

 受け身を取っていた虎路ノ山が、ゆっくりと起き上がる。

「今度は抵抗もできないように、しっかりと捕まえておかなきゃな」

 レフェリーの提案に虎路ノ山が頷く。

 虎路ノ山は菜緒の足を掴むと、ロープ際まで引き摺る。横たわる菜緒の手首を持ち、両手をロープで拘束していく。

「折角じゃあ、こっちも・・・」

 虎路ノ山は菜緒の右足首を掴み、大きく開かせる。股割りなどで柔軟性を鍛えた菜緒の脚は、面白いほどに開いていく。

「・・・やめな、さいよ・・・」

 菜緒の制止も、虎路ノ山は鼻で笑うだけだった。

「止めさせたければ、抵抗してみせい」

 虎路ノ山は、菜緒の右足を右手の横でロープに絡める。

「やだ・・・こんなの・・・!」

 首を振る菜緒だったが、できるのはそれくらいだった。虎路ノ山は菜緒の左足も掴むと、右足同様大きく広げる。


(ぉぉぉ・・・っ!)


 再び露わとされた菜緒の秘部に、観客席からどよめきが起こる。しかも虎路ノ山は左足もロープに絡めてしまう。

「いやぁ・・・っ!」

 菜緒は両手首と両足首をロープに絡められ、万歳の状態に加えて大股開きで拘束されてしまった。

「今度は隠そうにも隠せないなぁ猪坂選手」

 レフェリーはにやけたまま、菜緒の全身を眺め回していく。

「どれ、先程の続きといくか」

「それじゃあ、こっちは・・・」

 虎路ノ山は菜緒の股間側に立ち、レフェリーはリングを降りる。

 リング下に降りたレフェリーは両手を伸ばし、菜緒の乳房を揉む。虎路ノ山は菜緒の秘部を視姦し、徐に責め始める。

「ひ、卑怯者! 二人掛かりで、あん! こんなことして・・・ひやぁん!」

「何か言いたいのなら、はっきりと最後まで言ってもらえるか? 猪坂選手」

 糾弾しようとしても、男たちの責めに嬌声を上げさせられ、言い切ることができない。拘束された手足は動かず、全裸のまま嬲られていく。

「まったく、エロでかおっぱいにエロでか乳首しやがって。これだけでお仕置きものだな」

 訳の分からないことを言いながら、レフェリーは菜緒の乳房と乳首を弄り続ける。

「次は、こういうのはどうだ?」

 虎路ノ山は菜緒の秘裂を弄りながら、淫核を剥いて直接舐め回す。

「あああっ! やめ、やめぇっ、ああぁああああぁぁっ!」

 唯一動かせる首を振ったところで快感を紛らわすことはできず、快感は蓄積される一方だ。

(ああっ、またぁ・・・またアレが、くるぅぅ・・・っ!)

 先程初めて味わわされた感覚が、またも菜緒の身体を支配していく。

 そして。

「ぁっ・・・ああああああん!」

 菜緒は頭を仰け反らせ、これ以上ないくらいに口を開き、堪らず絶叫し、絶頂する。

「あっ・・・はぁん・・・」

「これで、達したのは二度目だな」

 吐息を零す菜緒を、虎路ノ山が笑う。

「猪坂選手、自分が淫乱だと認めるか? そして、『男には敵いませんでした』と謝罪するなら止めてやるぞ?」

 レフェリーは菜緒の乳首を弱めに潰しながら、菜緒に屈服を強いる。

「あぁん! だ、誰が・・・くぅん!」

「強情だな」

 それならそれで良いとばかりに、レフェリーは乳首を引っ張って玩具にする。

「さて、まだまだ舐めまくってやるからのお」

 虎路ノ山は菜緒の尻を揉みながら、また秘裂から淫核まで舐め上げていく。

「ひいぃ、あっ、あふうっ!」

 達したばかりの敏感な身体の、元から敏感な箇所を舐め回され、一度絶頂して紛らわすことができた快感がまたも生じてくる。

「さあて」

 一度秘裂から口を放した虎路ノ山が、菜緒の秘裂の左右を指で押さえ、ゆっくりと開く。

「ああっ! そ、そんなとこまで・・・あふんっ!」

「いきなり大きな声を出すんじゃない、驚くだろう?」

 レフェリーは菜緒の乳首を高速で上下に弾き、菜緒の文句を封じる。

「うむうむ、綺麗なものではないか。どおれ」

 菜緒の膣をじっくりと眺めていた虎路ノ山だったが、またも舌を伸ばし、秘裂の奥まで舌で触れる。

「はぁん!」

 浅くとは言え秘裂を舌で割られ、菜緒は反射的に膝を曲げていた。

(あっ!)

 それまでの行為で緩んでいたのか、両足がロープから抜けていた。

「・・・このっ!」

 自分の股間に顔を埋めている虎路ノ山の両肩を蹴飛ばし、身体を捻じってレフェリーを振り落しながら無理やり両手を引き抜く。

「はふうぅ、はふうぅ、はふぅぅ・・・っ」

 立ち上がろうとした菜緒だったが、右膝が折れ、片膝立ちで大きく呼吸する。呼吸のたびにHカップの乳房はぶるぶると震え、右膝の奥には秘裂が覗いている。

「ちぃっ、どこまでも足掻く」

 肩を払った虎路ノ山が立ち上がる。

「これだけされて、まだ負けを認めようとはせんか」

 菜緒の頑固さに、虎路ノ山が舌打ちする。

「もういい加減飽きてきたわい。これで終わりじゃあ!」

 菜緒を胸に抱え込んだ虎路ノ山が、大技、居反り投げでリング中央に投げ飛ばす。長時間の嬲り責めに体力も集中力も奪われていた菜緒は受け身も取れず、そのまま意識を失っていた。

「・・・さすがにまずいか?」

 レフェリーは菜緒の様子を伺い、乳房を揉み、秘裂を弄り、それでも反応がなくリング下に合図を出す。


<カンカンカン!>


 試合終了のゴングが鳴り、ようやく試合が終わる。

「もうちょっと可愛げのあるおなごなら良かったがのお」

「まあそう言うな、負けを認めない分、たっぷり楽しめたじゃないか」

 菜緒をリングに残したまま、虎路ノ山とレフェリーが退場していく。一糸纏わぬ全裸とされた菜緒の肢体に向け、観客からの粘つく視線が飛ばされ続けていた。


 菜緒の裸体の鑑賞会が何分続いただろうか。いつの間にか、リング下に緩んだ巨体があった。全身がふやけたようなその男が、のっそりとリングに上がる。

「なんだぁ、もう終わってるぞぉ」

 リングに上がったのは、グレッグ"ジャンク"カッパーだった。

「せっかくここまで待ったんだぁ、途中でも呼んでくれよなぁ」

 もっさりと愚痴たグレッグだったが、全裸の菜緒を見下ろし、ふやけた笑みを浮かべる。

「折角ここまで来たんだぁ、お姉ちゃんと遊ばせてもらうぞぉ」

 グレッグはゆっくりとした動きで膝をつくと、菜緒の乳房に手を伸ばす。

「こんだけデカいと、揉み甲斐があるぞぉ」

 短い指で乳房を揉み、乳首を転がす。

「うぇへへ、乳首もデカいなぁ」

 菜緒の人よりも大きな乳首が気になるのか、グレッグは菜緒の乳首を転がし、摘み、弄り回す。

「うぇへへ、おっきかった乳首が、まだおっきくなるぞぉ」

 グレッグから与えられる刺激に反応したのか、菜緒の乳首は再び硬さを増していく。本人は気絶したままであるが、乳首は立ち上がっていく。

 リングを照らすライトだけでも暑いのか、グレッグの体からは大量の汗が垂れ、菜緒の身体へと落ちていく。グレッグの汗に塗れた肢体は、照明に一層照り輝く。

「うっ・・・」

 小さい呻きが菜緒の唇から洩れる。それに遅れ、菜緒の瞼が薄っすらと開いていく。

「えっ? な、なに?」

 自分の置かれている状況がまったく理解できず、菜緒はただ狼狽えるのみだ。

「うぇへへ、目が覚めたかぁ」

 いきなり現れたグレッグのふやけた顔に、驚きと同時に参戦の現実が戻ってくる。

(私、気を失っていた? それじゃ、試合は負け? でも、この男が居るし・・・待って、さっきの男とレフェリーは?)

 しかし、新たに疑問が沸きあがり、菜緒を混乱させる。

「うぇへへ、でけぇおっぱいとでけぇ乳首、弄ってて楽しいぞぉ」

 このグレッグの一言に、ようやく自分が辱めを受けていることに気づく。

「退いて!」

 押し退けようと突き出した両手は、グレッグの脂肪と汗で滑ってしまう。

「まだ動けるのかぁ」

 グレッグは菜緒の乳房から手を離し、菜緒の上に倒れ込む。

「えぐっ!」

 柔らかい脂肪に覆われたグレッグの体ではあるが、質量自体はかなりのものだ。その衝撃に加え、顔面を覆われて呼吸ができない。

「んぶっ、んっ、んむぅ!」

 押し退けようとしても手が滑り、もがくことしかできない。

 菜緒の手の動きが徐々に鈍くなり、完全に止まる。

「うぇへへ、ちっとはおとなしくなったかぁ」

 グレッグが菜緒の上から退くと、菜緒は白目を剥いて失神していた。

「動かねぇうちに、しっかりと見てやるぞぉ」

 グレッグは一糸纏わぬ菜緒の裸体を、じっくりと眺め回す。

「デカおっぱいに、デカ乳首。うぇへへ、せっかくだから、ここもじっくり見てやるぞぉ」

 ふやけた顔を更に緩ませ、グレッグは菜緒の脚を思い切り開かせる。

「うぇへへ、いい眺めだぁ」

 まだ男を知らない秘所を見つめ、グレッグは涎まで垂らしていた。

 やがて見るのにも満足したのか、グレッグがのっそりと立ち上がる。

「よぉし、次は・・・」

 一度涎を拭ったグレッグは、菜緒の頭側へと回り込む。

「うぇへへ、立ってもらうぞぉ」

 グレッグは菜緒の脇の下に手を入れ、菜緒を引っ張り起こす。

「うぇへへ、やっぱりおっぱいが柔らけぇぞぉ」

 そのときに当たった乳房の感触に、グレッグは菜緒の乳房を揉み始める。

「んっ・・・」

 その刺激に反応したのか、菜緒が目を覚ます。

(こいつっ!)

 自分が厭らしいことをされていることに気づいた瞬間、反射的に体が動いた。

 死力を振り絞り、投げを打つ。否、投げを打とうとした瞬間、両腕がすっぽ抜けた。倒れ伏した菜緒に、もう立ち上がる力も残されてはいなかった。

「びっくりしたぞぉ。立たせるのはやめだぁ」

 ふやけた笑みを浮かべたグレッグは、菜緒を仰向けの状態で自分の上に寝かせる。

(身体が・・・沈んで・・・!)

 グレッグの身体の上で仰向けに寝かされると、自重で脂肪に埋没してしまう。体力を失った状態では、身動きすらままならない。

「うぇへへ、でけぇおっぱいが気持ちいいぞぉ」

 グレッグは菜緒のHカップの乳房を両方掴み、短い指で揉み回す。

「や、め・・・んっ・・・」

「うぇへへ、生意気なおっぱいだぞぉ。揉んでも揉んでも揉みきれないもんなぁ」

 グレッグは短い指をもっさりと動かしながら、菜緒の爆乳を味わい続ける。

(さっきまで・・・ずっと厭らしいことされてた、のに・・・)

 レフェリーと虎路ノ山から散々嬲られていたというのに、またも見知らぬ男から嬲られてしまっている。

「もう・・・こんな、こと・・・やめ、て・・・」

「まだだぞぉ。お預けを食った分、楽しませてもらうからなぁ」

 菜緒の哀願にもグレッグは応じず、菜緒の身体を堪能する。

「うぇへへ、デカおっぱいは最高だぁ」

 グレッグは表情をだらしなく歪め、菜緒の乳房を、乳首を揉み、弄る。グレッグの汗に濡れた乳房は照明の光を照り返し、淫らに輝く。乳首は立ち上がった状態で汗に塗れ、滑りやすくなったことで更に快感を生じさせる。

「うぇへへ、デカ乳首はどぉだぁ? 気持ちいいかぁ?」

「き、気持ち良く、なんか・・・あひぃっ!」

「うぇへへ、気持ちいいんだなぁ」

 グレッグの汗がついた乳首は、試合のときとはまた違う快感を菜緒に与える。グレッグの指が乳首を挟もうとすると、そのたびに逃げるように滑り、もどかしさと官能を掻き立てるのだ。

 菜緒は、胸責めだけで何度も快楽の淵まで連れていかれた。

「うぇへへ、おっぱいの次は、こっちだぞぉ」

 グレッグは散々菜緒の胸を玩具にした後で菜緒の乳房から手を放すと、今度は秘部を弄りだす。

「あっ、やっ!」

「うぇへへ、あったけぇぞぉ。もうびちょびちょだしなぁ」

 男を知らない菜緒の秘部ではあったが、試合開始から延々とセクハラを受け続け、今またグレッグから責められることで、多量の愛液を生むほどになっていた。

「ひぃん!」

 グレッグの短い指で秘部を弄られ、望まない喘ぎ声を洩らしてしまう。

「うぇへへ、いい声で鳴くなぁ」

 その反応が気に入ったのか、グレッグの短い指が菜緒の秘所を蹂躙する。

「うぇへへ、お豆さんはどぉだぁ?」

 グレッグは秘裂を弄るだけでなく、淫核までもつつきだす。

「あっ、はっ、あんっ!」

 もう、菜緒は何をされても感じてしまう。胸責めで散々昂らされ、更に敏感な秘所を弄られ、喘ぎ声を洩らすのが精々だ。

「そぉらぁ、またイッちまえ」

「いやぁ、あっ、あはぁぁぁぁん!」

 胸責めだけで何度も達した身体は、秘裂と淫核の同時責めにあっさりと達してしまう。

「うぇへへ、またイッちまったなぁ」

 ふやけた笑みを浮かべたグレッグは、菜緒の秘部から手を離す。しかし、これで満足したわけではなかった。

「お次は、こうだぞぉ」

 グレッグは自分の身体の上で、汗に塗れた菜緒の身体を器用に上下反転させる。グレッグに抱きつくような姿勢とさせられた菜緒の胸の下に手を入れ、乳房を押し上げながら上半身を無理やり起こさせる。

「ぁ・・・ぁぁ・・・」

 最早菜緒は抗う力も残っておらず、弱々しく喘ぐだけだ。

「うぇへへ、下から見るおっぱいもいいもんだなぁ」

 グレッグは騎乗位の体勢にさせた菜緒の乳房を揉み回しながら、時折自分の腹を叩く。

「はひぃん!」

 グレッグの脂肪が起こす波は菜緒の秘部へと振動を加え、官能へと変換する。

(な、なんで・・・気持ち良くぅ、なっちゃう、の・・・はぁん!)

 今まで相撲一筋で突っ走ってきた菜緒は、このように厭らしく触られるどころか、男性と付き合ったことすらない。それなのに、今日一日で絶頂するまでの身体へと変わってしまった。変えられてしまった。

 最早快楽地獄に力も入らず、グレッグの両手と腹の脂肪に全体重を預ける。しかしグレッグの両手に支えられた乳房は揉み回され、乳首は掌で刺激される。脂肪の上に乗った秘部は、グレッグが腹を叩くたびに起こる脂肪の波に甘く蕩けさせられる。

「うぇへへ、デカ乳首が、俺の手を突いてくすぐったいぞぉ」

 グレッグは菜緒の乳房を鷲掴みにし、細かく揺することで、掌に当たる乳首にも刺激を加える。

「ふあぁっ、や・・・め、てへぇ」

「うぇへへ、なに言ってるかわかんねぇぞぉ」

 グレッグは乳首に狙いを定め、指で摘まむと汗に滑る乳首を一気に扱き上げる。

「ああぁっ、あああああん!」

 存在感のある、これ以上ないくらいに硬くなった乳首を責められ、菜緒はまたも絶頂する。

「・・・はぁん」

 達した菜緒の身体から力が抜ける。

「うぇへへ、力が入らねぇかぁ?」

 グレッグは菜緒の乳房から手を放し、自分の胸へと抱き留める。菜緒が窒息しないようにしながら抱きしめ、自分の胸(の脂肪)で菜緒の爆乳の柔らかさを味わう。

「うぇへへ、デカ乳首が、俺の胸を押してるのがわかるぞぉ」

 グレッグは菜緒を抱きしめ、小刻みに体を揺する。

「あうんっ!」

 身体の前面をグレッグの脂肪に愛撫されるだけでなく、大きく開いた両脚もグレッグの腹に埋没していることで、脂肪に埋まった秘部にも振動が加えられる。

 敏感な乳首と秘部、同時に受ける刺激は菜緒の快感度を跳ね上げ、あっさりと絶頂へと導かれる。

「あっ・・・ああああああんっ!」

「うぇへへ、またイッちまったなぁ。でも、何度でもイッちまえぇ」

「ちょっ、待って・・・あっ、やぁん、はあぁっ!」

 達したばかりの敏感な身体にまたも淫らな刺激を加えられ、菜緒は望まぬ官能に身を捩る。

 何度達しても、グレッグは責めを止めず、菜緒は快楽に翻弄され続けた。


「あ・・・うぁ・・・」

 もう数え切れぬほどに絶頂を味わわされ、菜緒は切れ切れに喘ぎ声を零す。

「よーしぃ、それじゃぁ終わりだぁ」

 グレッグがようやく菜緒の身体をリングへと横たえる。

(お・・・終わっ、た・・・)

 望みもしない快楽地獄がようやく終わった。荒い息を吐く菜緒に、またもグレッグが手を伸ばしてくる。

(な、なんで・・・!)

「うぇへへ、俺の上に乗るのは終わりだぁ。今度は、アソコをべろべろ舐め回してやるからなぁ」

 グレッグは菜緒に開脚を強いると、菜緒の秘部へと顔を埋める。自らの汗に光る秘裂へと舌を伸ばし、愛液を舐め取っていく。

「そん、な・・・ああぁっ!」

 先程までグレッグの脂肪に責められた秘部が、今度はグレッグの舌で責められる。

「うぇへへ、お豆も舐めてやるぞぉ」

「えっ・・・あっ、あはぁぁぁ!」

 淫核に集中攻撃を受け、菜緒はあっさり陥落する。

「うぇへへ、まだまだ濡れてくるぞぉ」

 淫核への刺激に、秘裂からは愛液が後から後から零れる。

「うぇへへ、どんどん溢れてくるぞぉ。舐めても間に合わねぇ」

 面倒だとばかりに、グレッグは直接秘裂に口をつけ、愛液を啜り上げる。

「あはぁぁん!」

 その刺激に、菜緒はまたも絶頂する。

「うぇへへ、うまいなぁ、お前の汁」

 口元を拭ったグレッグは、またも菜緒に圧し掛かる。

「でもなぁ、やっぱり、このデカおっぱいが最高だぁ」

 そのまま菜緒の爆乳を揉み回す。

「はぁん・・・も、もう・・・おねが・・・あんっ!」

「うぇへへ、お願いされなくても、しっかりと揉んでやるからなぁ」

「ち、ちが・・・うぅぁっ!」

 グレッグに乳房を揉み回され、乳輪を擽られ、乳首を潰され、菜緒は喘ぐしかできない。グレッグの汗は既に乳房全てを覆い、照明を跳ね返して輝く。

「うぇへへ、デカおっぱい、デカ乳首、揉んでも弄っても、最高だぞぉ」

 グレッグは菜緒の爆乳を掴み上げ、乳首へと狙いを定める。右乳首を舐めしゃぶったかと思うと、左乳首を吸い上げる。

(あぁっ・・・もう・・・ああんっ!)

 乳首だけで絶頂させられ、菜緒の腰が跳ねる。今日まで男に触れられたこともなかった身体は、敏感な箇所への責めに容易く屈し、達するたびに喘ぎ声と愛液を迸らせる。

「うぇへへ、こっちも舐めてやるからなぁ」

 乳房から手を放したグレッグは、またも菜緒の股間に顔を埋める。

「ぁっ・・・はぁん!」

 淫核を何度も舐め上げられ、菜緒はまたも絶頂する。グレッグの舌は淫核だけでは終わらずに秘裂までも舐め回し、更に官能を昂らせる。

「あひっ、ひぁあっ!」

 秘部への責めに加えて尻肉も揉みしだかれ、菜緒は快楽の螺旋を昇らされ続ける。

「うぇへへ、反応がいいから、たっぷり楽しめるぞぉ。そぉら、また舐めてやるからなぁ」

「ひっ、ひぃぅ、あひぃぃん!」

 グレッグの舌が秘裂から淫核までを往復し、淫らな波動が菜緒の子宮に直撃する。

(いつ、まで・・・)

 グレッグの汗に塗れ、何度も絶頂し、愛液を零し、尚も嬲られながら、菜緒はぼんやりと思う。

(いつまで、続く・・・の・・・)

 その意識は快楽に溶け、消えた。



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