【特別試合 其の五十六 氷室百姫:プロレス】  紹介者:妄想の使徒様


 犠牲者の名は「氷室(ひむろ)百姫(ももひめ)」。16歳。身長163cm、B92(Fカップ)・W63・H88。

 白く脱色した髪を背中まで伸ばし、意思の強さを感じさせる大きな瞳で凛々しい印象を与える。性格は真面目でクール。格闘技に対してはストイックな姿勢を持っている。

 高校生ながら格闘技が好きでレスリング部に所属している。ある日プロレス事務所にスカウトされ、アイドルレスラー「ホワイトプリンセス」としても活動する。

 格闘技への情熱は凄まじく、学業とレスラーとしての活動で恋愛には目も向けず、彼氏ができたことはない。

 不況の煽りを受け、所属事務所は金銭面から潰れかけていた。百姫も学業との兼用が難しくなってきており、レスラーとしての活動が減っていく一方だった。

 そんな中、<地下闘艶場>から推薦状が届く。ファイトマネーを得れば事務所を存続させられ、学業で溜まったストレスも解消できると考えた百姫は、事務所にも知らせず出場を決めた。


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 暗闇が支配する独特のざわめきの中、俺は最前列に座っていた。アイドルのイベントや握手会とはまるで雰囲気が違う。俺は会場の空気に戸惑っていた。

<地下闘艶場>という、裏の闘技場の空気に。


 俺は鈎原(かぎはら)零夜(れいや)、16歳。ごくごく普通の高校生だ。氷室百姫というアイドルレスラーの大ファンで、ファンクラブにも入っている。しかし、最近百姫はリングに上がることがなく、毎日に張り合いがない。

 そんなとき、所謂セレブの友人から入場券を貰った。友人曰く、<地下闘艶場>という裏の催し物らしい。急な予定が入って行けなくなったが、捨てるには勿体ないほどのプラチナチケットなのだそうだ。

「ただし、そこで見聞きしたことは一切洩らさないこと。冗談じゃなく・・・消されるよ?」

 普段はにこにこと愛想のいい友人が、そのときだけは強張った表情だった。裏の催しというのもマジ、「消される」というのもマジだろう。

 何故か俺は断ることなくチケットを受け取り、戸惑いながらも今ここに居る。


 突然、花道がスポットライトで照らされた。そこに浮かび上がった人影に、俺は思わず驚いていた。

 背中まで伸びた、白く脱色された髪。凛々しい美貌。氷室百姫だった。

 間違いない。大ファンの俺が見間違う筈もない。黒いセーラー服という高校の制服を身に纏い、ゆっくりと花道を進むその姿は、見たい見たいと念じていた百姫その人だった。

「百姫ぇーっ!」

 驚きに混乱しながらも、いつもの試合のように声援を送る。百姫の視線が俺を捉えた、ような気がした。


 既にリングに居た対戦相手は、なんと男性選手だった。

「赤コーナー、『ザ・ニンジャ』、小四郎!」

 白い忍者装束を身に着けたコスプレ野郎だ。俺はブーイングを送ろうとしたが、周りの身なりの良いおっさん連中に睨まれ、声を飲み込んでしまう。

「青コーナー、『ホワイトプリンセス』、氷室百姫!」

 いつものように右手を高々と掲げた百姫に、いつもと同じような・・・いや、いつもとはまるで違う卑猥な野次が飛ばされる。あまりにも無遠慮な野次に、俺も、リングの上の百姫も圧倒されていた。

 その間にコスプレ忍者のボディチェックをさっさと終えたレフェリーが、今度は百姫の前に立った。

「ボディチェックだ、氷室選手」

「ええ」

 百姫が頷いた瞬間、いきなりレフェリーは百姫の両胸を掴んだ。

「っ!」

 息を呑んだ百姫だったが、レフェリーを突き飛ばすでもなく、そのままじっと耐えている。しかし頬は紅潮し、羞恥を覚えているのは確かだ。

 暫く百姫の胸を揉んでいたレフェリーだったが、その手が他の箇所へと動いていく。

「ボディチェックの最中は動かないようにな」

 レフェリーはボディチェックと言いながら、百姫の身体をまさぐり出す。百姫は恥ずかしがっているものの、逃げようとはしない。

 レフェリーの手が、ミニスカートの中にまで潜り込む。百姫はびくりと身体を震わせたものの、それでも逃げようとはしなかった。

 そうか、裏の催し物だから、厭らしいボディチェックも受けなきゃいけないのか。そんなことをぼんやりと思いながらも、俺は生唾を飲み、厭らしく触られる百姫から目を離せなかった。


「・・・よし、何も隠してないようだな」

 百姫の身体を弄り回していたレフェリーが、ようやく百姫から離れる。百姫は身体を庇い、下を向いている。

「それでは・・・試合開始!」


<カーン!>


 レフェリーの合図にゴングが鳴らされた。はっとした様子で構えた百姫だったけど、いつもと違い、どこかぎこちない。

 忍者野郎がすすっと近づき、手刀を振る。百姫は大きく躱し、一旦距離を取る。忍者野郎が攻撃し、百姫が躱す。この攻防の中、百姫のピンクの下着がスカートからちらりちらりと見えるのがそそる。

 中々攻撃が当たらないのに苛立ったのか、忍者野郎はとんでもない攻撃を出した。

「そらっ」

「きゃっ!」

 なんと、百姫のミニスカートを捲ったのだ。子供の悪戯のようなスカート捲りに、百姫は思わずスカートを押さえていた。でも、その隙を衝かれた。

「ぬんっ!」

「あぐっ!」

 百姫の身体が風車投げで宙を舞い、忍者野郎の膝に背中を叩きつけられる。

「うっ、ううっ・・・」

「まずは体力を奪っておくか」

 背中を押さえて呻く百姫の両足を踏み、両手首を握った忍者野郎が後転する。百姫は天井釣り固めに極められていた。

「あああっ!」

 百姫の苦鳴がここまで届く。投げで背中を痛められ、固め技で更に追い討ちを受けてるんだ。きついのは当たり前だ。それでも耐える百姫に、レフェリーが近づく。

「ギブアップか、氷室選手?」

 ギアアップの確認をしながら、何故か百姫の胸を揉む。

「ノー!」

 当然百姫はギブアップしない。

「そうか、なら・・・」

 なにが「そうか」なのかわからないけど、レフェリーは百姫の制服の上着を捲り上げた。

「っ!」

 ずらされた制服から、ピンクのブラが丸見えにされる。

「フロントホックか。厭らしいのを着けてるじゃないか」

 百姫の胸を揉みながら、レフェリーが百姫に嫌味を言う。そうか、フロントホックなんか着けてるんだ・・・ここからだと直接は見えないブラを想像し、思わずにやけてしまう。

 いやいや、駄目だ、ここは百姫を応援しないと! 両手を口の周りに持っていき、大きく息を吸い込む。

「も・も・ひめ! も・も・ひめ! も・も・ひめ!」

「っ!」

 試合のときと同じチャント。このチャントで、百姫の瞳に力が戻った。

 膝を深く折り曲げて足のフックを外し、忍者野郎の腹を踏みつけた。レフェリーの手を払って呻く忍者野郎を立ち上がらせ、ブレーンバスターで投げ捨てる。

 今度は頭を抱えて足をバタつかせる忍者野郎を立たせ、ロープに振る。自らもロープに走り、反動を使った百姫のジャンピングニーパッドが、エグイ角度で忍者野郎の顎をかち上げる。

 後頭部からリングに落ちた忍者野郎を確認したレフェリーが、大きく両手を交差させる。


<カンカンカン!>


「やった、百姫!」

 百姫の勝利に思わず立ち上がって拍手した俺に、周りからは冷たい視線が突き刺さってくる。

「・・・すんません」

 誰にともなく頭を下げ、座り心地抜群の椅子に座る。

 その間に、レフェリーが百姫に声を掛けていた。

「見事な勝利だったな、氷室選手。もう一戦するならファイトマネーを上乗せするが・・・どうだ?」

「・・・やるわ」

 百姫の承諾に俺は驚いた。会場の雰囲気、ボディチェック、さっきの試合で、もしもう一戦すればまた恥ずかしい思いをするのは目に見えている。レフェリーが「ファイトマネーの上乗せ」と言ってたが、なにか事情があるんだろうか?

 考えたところで答えは出ず、俺はリングの百姫をただ眺めていた。


 何分が経ったんだろう。いきなり花道付近が沸く。そこに、二戦目の相手が居た。

 花道に姿を現した男の体格に、俺は驚いてしまう。思わず見やった視線の先の百姫も同様だった。男の筋肉量は半端じゃなく、百姫との体格差は歴然だ。

 リングに上がった筋肉ダルマの周りを、老け顔の小男が走り回っている。ライトに照らされた百姫の顔は、明らかに蒼ざめていた。


「赤コーナー、『マッスル・バレル』、チャベス・マッコイ!」

 両手を挙げてコールに応えるチャベスに、観客からは声援が送られる。いや、セクハラのリクエスト、と言った方が正確だ。

 リングの上のチャベスを見ると、余計に百姫との体格差が際立つ。その周囲をちょろちょろと走り回る小男がウザい。

「青コーナー、『ホワイトプリンセス』、氷室百姫!」

 百姫の表情は硬いままだ。それでも目を閉じて深呼吸を繰り返し、平静になろうとしている。

 そこに、チャベスのボディチェックをさっさと終えたレフェリーが近づいていく。

「それじゃ、ボディチェックだ」

「え? で、でも、さっきもう・・・」

「おいおい、ボディチェックは試合ごとに行うのは当たり前だろう? それとも、ボディチェックを拒むのか?」

「・・・ううん、拒みません」

 レフェリーの発言は無茶苦茶だったが、百姫はおとなしく受け入れた。

「よし、それじゃ動くなよ」

 レフェリーがまたも百姫の胸を掴み、揉み回していく。

 なんて卑怯な男だ。百姫が抵抗しないのをいいことに、百姫の身体を自由にするなんて。そう思いながらも男の悲しい性で、セクハラを受ける百姫から目を離せない。

「結構大きいからな、しっかり触って調べないとな」

「・・・」

 レフェリーの勝手な言い分にも、百姫は何も返さない。

「なんだ、触られるのが嫌なのか? これはボディチェックだぞ、変なことを考えるじゃない」

「・・・はい」

 レフェリーが何を言っても、百姫は反論しない。反撃もしない。黙ったまま恥ずかしさを耐える百姫の姿が悔しくて、でも男の本能が刺激されて、俺は強く唇を噛む。

 すると、レフェリーが信じられないことを言いだした。

「よし、スカートを捲れ」

「えっ・・・!」

「ちゃんと下着が見えるまでだぞ」

 レフェリーの命令に、百姫が唇を噛む。しかし、それでも小さく頷いた。

 百姫が羞恥の表情のまま、スカートの裾を持つ。そのままゆっくりとではあったけど、自分でスカートを捲り上げていく。徐々に露わになっていくピンクのパンツを、俺は思わず凝視していた。

 とうとう、百姫のピンクのパンツがライトに照らされた。俺の周りで歓声が起こる。

「よし、そのまま動くなよ」

 レフェリーはしゃがみ込んで、百姫の下着をじっくりと眺める。いや、眺めるだけじゃない、しっかりと触り始めた。頬を染め、顔を背ける百姫の顔じゃなく、俺は百姫のパンツを見つめていた。


 たっぷりと時間を掛けていたレフェリーが、ようやく立ち上がる。

「よし、何も隠してないな。それでは、ゴング!」


<カーン!>


 ゴングが鳴り、百姫の表情が引き締まる。いつも見る百姫の表情・・・いや違う、どこか緊張が混じってる。

 それも当然か。相手は自分よりでかい筋肉ダルマだ。

「どうした氷室選手、闘わないとファイトマネーは払えないぞ?」

 レフェリーの催促に、百姫も覚悟を決めたみたいだ。一度ロープに走り、その反動を使って一気にチャベスへと肉薄する。その身体が、スカートを翻しながら宙を飛んだ。

 次の瞬間、

 百姫得意のジャンピングニーパッドがチャベスの胸板に炸裂する。

「よしっ・・・ええっ!?」

 しかし、チャベスにはまるで効いていなかった。緊張からだろう、百姫の得意技はいつもの鋭さが足りてなかった。

 百姫は抱え込んでこようとするチャベスの両腕から逃れ、距離を取る。チャベスが距離を詰めると、回り込んでまた距離を離す。百姫の逃げ腰に、会場中からブーイングが巻き起こる。

「さっき言っただろう、氷室選手、ファイト!」

「えっ!?」

 背後に居たレフェリーからお尻を撫でられ、百姫に隙ができた。

「百姫!」

 思わず叫んだ俺の声が届いたのか、百姫は危うくチャベスの攻撃を躱す。

「あっ!」

 しかしまた百姫が叫び、スカートを押さえる。百姫が動いた先に小男が居て、百姫のミニスカートを捲ったんだ。

「この・・・!」

「セコンドへの攻撃は禁止だ!」

 小男を蹴飛ばそうとした百姫を、レフェリーが制止する。危うく足を止めた百姫だったけど、とうとうチャベスに捕まった。

 チャベスは百姫の両腕を左腕一本で背後に極め、右手で胸を揉み出す。

「あっ、いやっ!」

 百姫が暴れても、チャベスの拘束は外れない。百姫が暴れるたび、スカートの裾からちらりと下着が覗く。俺は百姫への応援も忘れ、魅惑的な光景に目を奪われていた。

 そこに、布が裂ける音。制服の上着が、チャベスの膂力で引き裂かれていた。ピンクのブラがはっきりと見え、フロントホックも確認できた。

 チャベスが更に制服を引き裂いていく。上着はあっさりと形を失い、百姫の上半身から姿を消した。チャベスは早速ブラの上から百姫の右胸を揉む。

 チャベスの手の中で、張りのある百姫の胸が形を変える。何度も妄想した展開が、俺の視線の先で行われている。

(もし、あれが俺の手だったら・・・)

 自分の想像に、思わず喉が鳴る。

 と、チャベスが百姫の胸から手を放す。その手は、百姫の下腹部へと向かっていた。

「あっ、そんな!」

 チャベスの手が下に伸びたことで、百姫が焦った声を出す。チャベスは厭らしい笑いを浮かべながら、スカートを掴んだ。次の瞬間には、スカートがチャベスの手に移っていた。

「いやぁあっ!」

 スカートもまでも破り取られ、百姫は下着姿とされてしまった。そして、チャベスは改めて百姫の胸を揉み始める。

 さっきまでと違い、百姫の胸が変形させられていく様が良く見える。しかも小男が百姫の左脚に抱きつき、腰を振っている!

 お気に入りの選手が恥ずかしいことをされている。悔しい筈なのに、なぜか声が出ない。俺は生唾を飲み込みながら、百姫の姿をじっと見つめていた。

「良い格好だな、氷室選手。だが、まだまだこんなものじゃないぞ?」

 レフェリーが顎をしゃくると、チャベスが胸揉みをやめた。

「氷室選手、ギブアップしたくなったら言ってくれよ」

 百姫に近づいたレフェリーが、さっきみたいに百姫のアソコを触り始めた。チャベスはまた胸を揉み、小男は相変わらず百姫の脚に自分のモノを擦りつけている。

「百、姫・・・」

 応援しなきゃ。頭の奥で誰かが叫ぶ。うるさいな、俺は見てたいんだ。

 でも、百姫は諦めてなかった。

「放して!」

 右の踵で、チャベスの足の甲を踏みつけたんだ。その痛みにチャベスが喚き、百姫を放り出す。

 受け身を取った百姫はさすがだった。でも下着姿にされたことが気になるのか、立ち上がって身体の前を庇っている。

 その間に痛みが治まったのか、それとも怒りで痛みを忘れたのか、チャベスが咆哮する。それに気圧されたのか、百姫の身体が一層縮こまる。

 チャベスが突進した。百姫の反応が鈍い。

 百姫を捕まえたチャベスは、下着姿に剥いた百姫を高々と持ち上げた。そのままリングへと投げ落とす。レスラーである百姫も、この一発で完全に動きが止まった。

 呻くばかりの百姫を、チャベスは無理やり引き起こす。自分の胸板に百姫の背中をつけさせると、百姫の両膝の裏を持ち、抱え上げながら開脚する。


(おおお・・・っ!)


 俺の周囲でも、百姫のあられもない姿に歓声が起こった。俺自身も百姫の股間に目が吸いつけられていた。

 と、チャベスが百姫を大股開きで抱えたままリングを歩き始めた。ファンサービスだとばかりに、わざわざ観客席に百姫が見えるようにし、リングの中を回っていく。

 リングの中を一周し終えると、チャベスは再び百姫を抱え上げ、リングに叩きつける。

「あぐっ!」

 海老反りになって痛みを堪える百姫を、チャベスがまた抱き起こす。そのまま百姫の胸を揉みながら、こっちに向かってくる。

 すると、チャベスは百姫の身体がこちらに向くようにして、ロープで拘束し始めた。

 もう声援も忘れていた。下着姿の百姫に目を奪われてしまった。汗に飾られ上気した顔、ブラに包まれた谷間も露わな胸、引き締まった腹部、下着一枚にしか守られていない秘部。百姫はどこも魅力的だった。

「い、いやだ、こんな格好!」

 恥ずかしがる百姫の声も、もう耳に届かない。

「氷室選手、この格好は気に入ってくれたか?」

 百姫の背後に回ったレフェリーが、ブラの上から百姫の胸を揉みだす。

「ろ、ロープブレイクを取って・・・」

「取ってもいいが、まずは自分で脱出しないと駄目だぞ」

 レフェリーは取り合わず、百姫の胸を揉み続ける。俺以外の手によって、百姫の巨乳が揉まれ、捏ねられ、弾ませられる。俺の下腹部が熱を持ち、固くなっていく。

 そのとき、何故かレフェリーが胸揉みを止める。

「それじゃ、ブラを外すとするか」

 レフェリーの宣言に、観客席が一斉に沸く。

 俺も内心、思わずレフェリーを応援してしまっていた。しかしレフェリーが手を伸ばした瞬間、百姫は緩みかけていたロープから両手を抜き、リング下、俺の目の前に降りてきた。フロントホックブラに包まれた胸元に視線が釘付けになる。

 鉄柵に手を置き、息を弾ませる百姫。俺の目の前で、ブラに包まれた胸が呼吸に合わせて震える。俺は思わず生唾を飲み込んでいた。

「っ!」

 いきなり百姫が振り返る。チャベスがリングを降り、百姫へと向かって来てたんだ。

「こ、来ないで!」

 焦った百姫はチャベスから距離を取ろうとし、鉄柵の存在を忘れて更に下がろうとする。

「あ・・・っ!」

 その身体が鉄柵を乗り越え、俺の太ももの上に落ちてきた。

(百姫だ・・・良い匂いで、柔らかくて・・・)

 俺の手の届くところに、あの氷室百姫が居る。

「おお、来た来た! これがあるから<地下闘艶場>通いはやめられん!」

 俺の隣のおっさんが、百姫の太ももを撫でる。

(・・・いいよな、こういうことしても!)

 もう我慢も遠慮もなかった。俺は百姫を背後から抱き寄せ、Fカップと噂されていた胸を揉みまくる。

(やべぇ、たまんねぇ!)

 下着の上からでも、百姫の胸の感触は絶品だった。硬過ぎず、柔らか過ぎず、揉んでも揉んでも飽きない。

「おい、折角だ、生のおっぱいを見せろ」

 少し離れたところから、おっさんの声が飛んでくる。生のおっぱい、って・・・そういう意味、だよな。

 でも、迷いは一瞬だった。

(ここって裏の催しだろ? 構うもんか!)

 裏の世界であることを口実に、反対の手でブラの肩紐をずらし、腕から抜いていく。

「駄目よ、やめて!」

 百姫の制止は無視して、肩紐を両方ずらす。

(よし、次はこいつを・・・!)

 本命であるブラのフロントホックを外そうとする。でも初めてのことで、中々上手くいかない。焦りながらも力を込め、一気に外す。

「えっ、待って、さすがにそれは・・・あはぁん!」

 ホックが外れたことで、おっぱいが飛び出してきた。すかさず両手で生のおっぱいを堪能する。周りからも手が伸び、百姫の乳房を知らないおっさんたちと揉み回す。

(柔らかい・・・でも、弾力もすごくて、たまんねぇ!)

 その感触に夢中になり、ひたすら揉み続ける。

(おっと)

 外したブラが手に当たり、思わず掴む。周りのおっさんたちの視線から自分の体で隠しながら、脱がしたブラをこっそりと鞄にしまう。

(百姫の生ブラ、ゲットだぜ!)

 にやつきを抑えられないまま、また百姫の生おっぱいを揉む。

(おっぱいもいいけど・・・)

 最初は気恥ずかしさから触れなかった、おっぱいの中心に指を持っていく。

(あ・・・硬く、なってる・・・)

 百姫の乳首はつんと立ち上がり、存在感を示していた。

 女の子の乳首って、本当に硬くなるんだ。そんなことが興奮を煽り、もっと硬くしてみたくなる。

 乳首を触るだけじゃなく、つついてみたり、押し込んでみたり、扱いてみたり、押し潰してみたり。他のおっさんたちの手も伸びてきて、何本もの指と一緒に百姫の乳首を弄り回す。

(すごい、百姫のおっぱいも、乳首もすごい!)

 興奮が言葉にならず、息を荒くしたまま弄り回す。

 そのとき、百姫の顔が俺を向いた。本当にはっきりと、百姫の視線と俺の視線が合った。

「お願い、助けて・・・!」

 百姫の哀願に、俺は誘い込まれたような気持ちになってキスで応えた。

「っ!」

 百姫の瞳が驚きに開かれる。構うもんか。俺は百姫のおっぱいを揉み、乳首を転がしながら、キスを続ける。

「おうおう、初々しいキスだな」

「もっと感じさせるキスをしなきゃ、女は満足しないぞ?」

 周りのおっさんたちから冷やかしの声が上がったけど、そんなの知ったこっちゃない。

「・・・ぷはっ」

 百姫の唇は柔らかくて、いつまでもキスしていたかった。でも・・・

「あんっ!」

 大事なとこを触られた百姫が喘ぐ。女の子が一番隠したい場所を、俺やおっさんたちの手が這いずり回る。

(パンツの上からでもあったかくて、柔らかい。でも・・・)

 どうせなら、直接触りたい。触るだけじゃなく、この目で見てみたい。そう思うのは俺だけじゃなかった。

「まだ一枚残ってるぞ!」

「素っ裸にしちまえ!」

 周りから後押しするような野次が飛んでくる。

「駄目よ、それは駄目! おねが・・・ああん!」

 百姫の哀願も、乳首を弄られることで封じられる。隣のおっさんと目が合い、お互いに頷く。

「あっ、やっ、駄目ぇ!」

 周りの観客も協力して百姫の手足を押さえつける。俺とおっさんは百姫のピンクのパンツを掴み、ゆっくりと下ろしていく。

「ああっ! 駄目、やめて、それだけは・・・っ!」

 いくら百姫がレスラーでも、これだけの数の人間に捕まったら逃げることはできない。

 そして、とうとう百姫のパンツを足首から抜いた。

「いやぁぁぁっ!」

 百姫の悲鳴に、少しだけ罪悪感が沸く。でも、それも一瞬だった。

「よし、一番乗りだ!」

 一緒にパンツを脱がしたおっさんが百姫のアソコに手を伸ばし、他のおっさんと小競り合いになる。その隙に、おっさんや他の観客にばれないように、パンツもこっそりと鞄にしまう。

(それじゃ、改めて!)

 百姫のおっぱいやアソコを揉み、触る。

(あったかい・・・それに、濡れてる)

 初めて触る女の子のアソコは、あったかくて濡れていて、もっと弄りたくなる。

(これが、百姫のアソコなんだ)

 それが百姫だと尚更だ。

「あっ、やっ、んぅっ、だ、めぇっ!」

 身体中を触られ、撫でられ、弄られている百姫は、意味のある言葉を言えないみたいだ。

(ああ、百姫、百姫・・・!)

 生まれたままの百姫。それを他の男共と一緒にとは言え、自分の欲望のままに弄り回す。

 俺の指が百姫の秘裂を割り、中に潜ろうとしたときだった。

(ん? これってもしかして・・・)

 指が奥まで行く前に抵抗があった。それは・・・百姫の処女膜だった。

「へえ、百姫って処女なんだ」

「っ!」

 俺の耳元への囁きに、百姫の身体がびくりと跳ねる。もしかしたら、秘部への愛撫のせいなのかもしれないけど。

(やっぱり百姫は処女で、あちこち気持ち良くて、くーっ、たまんねーっ!)

 嬉しさと興奮がごちゃ混ぜになったまま、俺は百姫の身体を堪能する。

 でも、楽しい時間もそこまでだった。

観客席の仕切りである鉄柵を掴み、チャベスが吠えたんだ。あまりに俺たちが楽しみ過ぎるから、腹が立ったんだろう。

 チャベスの怒りの咆哮に、思わず身を竦める。周りのおっさんたちも同様だった。

 チャベスは百姫の身体を軽々と抱え上げ、肩に乗せた。そのままヒップを撫で回しながら、全裸の百姫をリングに連れ戻す。

 百姫をリングに転がし入れ、チャベスが自分もリングに戻ろうした瞬間だった。

「・・・このぉっ!」

 膝立ちになった百姫が、リングに戻ろうとしたチャベスにチョップをかましたのだ。危うくリング下に落ちそうになったチャベスが踏ん張り、ロープ越しに肩をぶつけて反撃する。

「おぐっ!」

 ロープ越しだったけど、チャベスの一撃を食らったんだ。吹っ飛んだ百姫はリング中央で横になり、呻いていた。

 ロープを潜ったチャベスが百姫に近寄り、呻く百姫を立たせようとする。

「触ら、ないで!」

 その手を振り払い、百姫がチャベスのボディへパンチを入れる。百姫の反撃に、チャベスが怒りの声を上げる。チャベスは軽々と百姫を抱え上げると、ボディスラムでリングに叩きつける。

「あうっ!・・・ぐぅぅ・・・」

 百姫は腰を押さえ、身体を反らして痛みを堪える。心配より先に、剥き出しの揺れるおっぱいに目が行ってしまう。

「よしチャベス、氷室選手にお仕置きしてやれ」

 レフェリーの指示に、チャベスが百姫をうつ伏せにする。そのまま百姫の両足をロックして、両手を引っ張る。

「いやっ、待って、今の状態でされたら・・・!」

 百姫が焦る。でも、チャベスは容赦しない。そのまま後転し、ロメロスペシャルを極めていた。

 さっきと同じロメロスペシャル。でも、さっきはまだ制服と下着があった。今はオールヌード。

 眩いライトに照らされた百姫、その秘部すら露わにされた姿は美しかった。衣服どころか下着すら剥ぎ取られ、身を飾るのは汗だけだ。

「いい眺めだな、氷室選手」

 百姫のアソコを触りながら、レフェリーがにやつく。

 しかも小男が百姫に纏わりつき、レフェリーと一緒になって百姫のおっぱい、尻、アソコを好き勝手に弄り回す。俺がさっきまで自由にできていた身体を、他の男たちが触っている。それが嫉妬と興奮を誘う。

「いやっ、触らないで!」

 ロメロスペシャルから逃れようともがく百姫だったけど、チャベスのパワーには敵わないのか、おっぱいを揺らすだけだ。

「ん? 膜があるな。氷室選手は処女か」

 レフェリーも、百姫が処女だってことに気づいた。俺だけが知っている秘密を暴かれたようで、なんだか悔しい。

「折角だ、今日はたっぷりと大人の勉強をして帰るんだな」

 レフェリーが、小男が、百姫の裸体に取りつき、おっぱいやアソコを触ったり揉んだりする。俺ができないのが悔しい。

「ううっ、触らないでよぉ」

 百姫の声も、もう弱々しい。

「なんだ、弱音なんか吐いて。まさか、ギブアップなどしないよな?」

 百姫の大事なところを弄りながら、レフェリーが百姫を追い込む。

「まあ、ギブアップしたらファイトマネーは支払えないがな」

「そんな・・・あんっ!」

 また百姫が喘ぐ。もうもがくこともできなくなったのか、レフェリーや小男のなすがままだ。

「もう・・・いやぁ・・・」

 百姫の弱々しい呟きが聞こえる。俺の視線の先で、裸の百姫が、恥ずかしい格好で恥ずかしいことをされている。それを見ているだけで、股間の猛りが凄いことになっている。

 それでも百姫はまだギブアップしていない。多分、必死に恥ずかしさを耐えてるんだろう。

 でも、それにも限界があった。

「それじゃ、氷室選手の処女膜、直接目で確認させてもらおうか」

 そう宣言したレフェリーが、百姫の秘部の前に移動する。秘裂に指を当て、そのまま左右に開いた。その瞬間、百姫の闘志も決壊した。

「もう、もう・・・ギブアップ! ギブアップするから、もうやめてぇ!」


<カンカンカン!>


 百姫のギブアップに、試合終了のゴングが鳴らされる。チャベスはロメロスペシャルを解き、百姫を放り出す。全裸のままの百姫は、疲労から良く動かない両手で恥ずかしい箇所を隠した。

「残念だったな、氷室選手」

 傷心の百姫に、レフェリーが言葉で追い打ちを掛ける。そんなレフェリーに不意に怒りが沸くが、まだ何か起こるのかと期待も生じていた。

「ギブアップしたんだ、ファイトマネーは無しだな」

「そんな・・・待って! それだけはやめて!」

 百姫は散々嬲られた相手であるレフェリーの足に縋りつき、必死に言い募る。百姫の生のおっぱいがレフェリーの足に押しつけられていて、多分その感触ににやけたレフェリーが咳払いする。

「そうだなぁ・・・今からペナルティを受けてくれると言うなら、特別ボーナスを払おうじゃないか」

「受ける、受けるから、ボーナスを・・・」

 更に言い募ろうとした百姫を無視して、レフェリーはチャベスを見た。

「チャベス、氷室選手をロープに磔にしてくれ」

「そんな!」

「簡単なことだとペナルティにならないだろう? それとも、ボーナスは要らないのか?」

 レフェリーの確認に、百姫は唇を噛み締める。

「・・・せめて、服を」

「駄目だな。諦めてそのままロープに磔にされるんだ」

 レフェリーが手を伸ばし、百姫の左乳房を揉む。

「っ!」

 レフェリーの手を払って逃れようとした百姫だったけど、その後ろにチャベスが居た。

「ひっ!」

 多分無意識だったのだろう、百姫はチャベスにビンタしていた。これがチャベスの怒りを買った。

 チャベスは百姫を抱え込み、ベアハッグで絞め上げる。

「あうううっ! く、苦し・・・っ!」

 しかもチャベスは腰を揺すり、自分の股間を百姫のアソコに擦りつけている。くそぉ、羨ましい・・・!

「おいチャベス、あまり氷室選手を苛めるなよ。お客さんのサービスタイムを受けられなくなるぞ」

 レフェリーの制止に、チャベスはベアハッグを解く。

「あ・・・あうっ・・・」

 百姫は腰を押さえ、呻くしかできていない。チャベスは百姫を抱え、ロープ際へと連れて行く。俺から見て右側のロープだ。そこに百姫を座らせ、ロープへと絡めていく。

 全裸の百姫が、ロープに両手を絡ませられ、おっぱいを隠せなくさせられる。

「チャベス、足はM字開脚にしろ。アソコまでよーく見えるようにな」

「いやぁっ! 見えちゃう! やめてぇ!」

 百姫の叫びなど気にも留めず、チャベスは百姫の足を掴み、ロープに絡めていく。百姫は両手を大きく広げられ、足はM字になるように広げられてしまった。

「・・・ひどい・・・ひどいよ・・・」

 想像を遥かに超えた厭らしいペナルティに、百姫は顔を歪ませ、今にも泣き出しそうだ。でも、ペナルティはここからが本番だった。

「皆様、入場券を準備ください」

 黒服のマイクに、百姫のオールヌードに釘付けとなっていた俺は慌てて入場券を取り出す。周りもざわめいているのは、入場券が何に使われるか、ということへの疑問と期待からだろう。

「これから番号を呼びます。番号を呼ばれたお客様はリングにお上がりください。抽選に当たった方は、一人当たり五分の時間が与えられます。その間、氷室選手の身体を自由に触ることができます」

 この発表に、会場の温度が跳ね上がった。俺の目も血走ってきたのが自分でもわかる。

 俺を含めた観客が入場券の番号を睨むように見つめる中、抽選箱から紙を掴み出した黒服が発表する。

「では、幸運な一番最初の当選者は・・・十六番です!」

 遠くで雄叫びが起こり、いい年をした中年オヤジが立ち上がる。くそぉ、ファンクラブにも入ってる俺が一番だと思ったのに!

 俺や他の観客から妬みの視線を受けながら、中年オヤジがリングに向かう。

 リングに上がった中年オヤジが、いきなり百姫の両乳房を鷲掴みにし、乱暴に揉み回す。

「い、痛い・・・!」

 百姫が苦鳴を洩らしても、中年オヤジは構うことなく百姫のおっぱいを揉み続ける。

「うんうん、張りがあっていい感触だ。飽きがこないね」

 おっぱいソムリエみたいなことを言いながら、(なんだおっぱいソムリエって)中年オヤジは百姫のおっぱいを揉み続ける。

「可愛い乳首だ」

 中年オヤジは乳房を揉みながら、器用に乳首も転がす。

 百姫のおっぱいが、俺じゃない男に弄られている。歯痒い筈なのに、興奮は半端ない。

 息子を慰めたくなるのをぐっと堪え、百姫のおっぱい責めをじっと見つめる。

 と、中年オヤジの後ろに黒服が立った。

「時間です」

 黒服の制止に、中年オヤジは未練気に百姫から離れる。

「では、次の当選者を発表致します。・・・五十五番です!」

「おおっ! わしだわしだ、五十五番だぞ!」

 短い腕で入場券を振り回し、遠くでハゲオヤジが立ち上がる。くそぉ、なんで俺じゃないんだよ!

「ほいほい、それじゃさっそく!」

 膝をついて座ったハゲオヤジは、百姫の腰を抱えながらアソコにむしゃぶりつく。聞きたくもないハゲオヤジの荒い息と唾液の音、そして百姫の喘ぎ声。俺が一番百姫を応援してきたんだという自負と、一番好きな選手が嬲られている興奮がごちゃ混ぜになり、俺の息子は今までで一番硬くなっていた。


 何人かがリングに上がり、また降りたときだった。

「では次。百番です」

 俺は慌てて入場券を確認し、もう一度自分の番号を確かめる。「百番」。間違いない。

「はい! 百番です!」

 入場券を掴んだまま手を挙げた俺に、やっかみの視線が突き刺さる。しかし知ったこっちゃない。あの百姫を五分とは言え、好き勝手にできるんだ。

 ドキドキが止まらないままリングに上がり、百姫の前まで歩いていく。

「では、これより五分間のお楽しみタイムです」

 黒服の声も聞き流し、百姫へと跪く。そのとき、百姫の視線がはっきりと俺を捉える。

「貴方、私のファンクラブのメンバーでしょ? お願い、せめて貴方は・・・っ!」

 百姫の哀願をキスで封じる。舌を潜り込ませ、口の中の隅々まで俺の唾液塗れにしてやる。

 しかしキスだけじゃ勿体ない。俺はディープキスをしたまま、百姫の右乳房、右乳首、秘裂、淫核を同時に可愛がってやる。もう乳首はビンビンに尖り、秘裂からは愛液が零れ落ち、淫核はこれ以上ないくらいに顔を出している。俺は乱暴になる一歩手前まで激しい責めを加え、俺の欲望と百姫の快感を満たしていく。

「ふぐぅん、んんんっ、ふぅぅんっ!」

 百姫の腰が何度も跳ね、イッたことがわかる。一度だけで終わらせてやるもんか。俺は更に舌を、手を激しく動かし、百姫の快感を引き出す。俺の唾液を飲ませ、おっぱいを揉み、硬くなっている乳首を扱き、秘裂を掻き回し、淫核を弄る。

 俺の下腹部はとうの昔に張り詰め、痛みを感じるほどだ。それでも百姫の身体を弄れば弄るほど、更に硬度を増していく。

「ふぐぅぅぅーーーっ!」

 俺に口を塞がれた百姫は叫ぶこともできず、呻きながらまたイッた。俺の右手には、何度も潮を吹いた感触が当たる。

 ああ、百姫・・・俺も、触ってるだけでイキそうだ・・・!

「時間です」

 しかし、無情にも黒服の冷たい声が掛けられる。俺は唇を離し際、百姫の唇を舐めてやる。股間は痛いくらいに張り詰め、先走りだけでとんでもないことになっているのがわかる。未練がましくおっぱいを撫でるが、黒服から肩を引かれ、渋々立ち上がる。

 半屈みでリングを降りる寸前、百姫へと振り返る。百姫の表情が名残惜しそうに見えたのは、俺の妄想だろう。

 俺と入れ替わりに新たな観客が上がり、百姫への責めを開始する。俺は自分の席に戻り、嬲られる百姫を観賞し続けた。


「それでは皆様、本日はここまでとなります。お忘れ物無きよう、お気をつけてお帰りください」

 放送でイベントの終了が告げられ、観客たちは思い思いに立ち上がり、出口へと向かう。俺はと言えば、ロープに囚われたまま長時間嬲られ続け、大股開きのまま失神した百姫の肢体を食い入るように見つめていた。


「お客様、お帰りはあちらです」

 不意に掛けられた声に我に返る。気づけば、もう周りには観客など一人も残っていない。百姫もロープから手足を外され、担架に乗せられて運ばれていく。

「さあ、お急ぎを」

 黒服に急かされながら、ゆっくりと腰を浮かす。

 俺は遠ざかっていく百姫の裸体を目に焼きつけ、ようやく立ち上がった。強張ったままの下腹部の痛みに、真っ直ぐ立つことができなかった。


▼△▼△▼△▼△▼△▼


「ああ、百姫、百姫・・・!」

 今日も俺は勉強など手につかず、百姫の下着の匂いを嗅ぎながらオナっていた。

 あの<地下闘艶場>での観戦から毎日、百姫の嬲られる姿や感触が忘れられず、オナることで紛らわすしかできない。あの日くすねた上下の下着が、百姫の残り香が興奮に拍車を掛ける。

(百姫・・・そろそろ・・・っ!?)

 もうすぐイクかと思ったとき、いきなり自宅のチャイムが鳴らされる。驚きに息子が力を失い、射精感が遠ざかる。

(お袋が出るだろ)

 そう思ったが、ふと思い出す。そう言えば、今日は親父が出張、お袋はママ友会とかで誰も居ないんだった。それでこんな時間からオナろうと思ったことも思い出す。

 先走りをティッシュで拭いていると、またもチャイムが鳴る。

(めんどくせー)

 仕方なく玄関に向かおうとするが、最後までイカなかったものの、今までオナっていたことに気づく。慌てて洗面所に行き、石鹸で手を洗う。

 俺が手を洗っている間もチャイムはまるで鳴り止まない。勘弁してくれ、近所迷惑もいいとこだ。

 足音高く玄関に向かい、ドアノブを掴む。

「なんだよ一体!」

 怒りに任せて乱暴にドアを押し開け、近所迷惑を振りまく相手を睨もうとした瞬間、俺はいきなり突き飛ばされていた。

「うわぁ!?」

 我ながら情けない声を上げ、玄関の中に転がり戻る。俺を突き飛ばした奴まで玄関に入り込み、後ろ手でドアを閉めるだけでなく、鍵まで掛けてしまう。

 ハンチング帽に顔半分を隠すような大きなサングラス、鼻まで隠れたマスク、トレンチコート。どう見ても犯罪者だ。


『ただし、そこで見聞きしたことは一切洩らさないこと。冗談じゃなく・・・消されるよ?』


<地下闘艶場>のチケットをくれた友人の言葉がフラッシュバックする。

 いや待て、俺は情報を洩らしたりしてないぞ? まさか、いつまでも百姫のオールヌードを見て、中々帰ろうとしなかったことが主催者の怒りに触れたのか?

・・・いや待て、もっとヤベェことしてた。俺、百姫の下着を上下セットで持って帰ってる! 下着が奪われたことを、百姫が主催者に訴えたに違いない。そして、主催者が見せしめのために・・・

(嘘だろ・・・こ、殺される・・・!?)

 瞬時にそこまで考えながらも、俺は尻もちをついたまま、まるで動けなかった。

「・・・部屋に行って」

「は、はい」

 マスク越しのくぐもった声に、俺は尻もちをついたままの格好で後退り、自室へと向かう。取り敢えず言う通りにすれば、すぐに殺されるようなことはないだろう。

 開けたままだったドアからバックして俺の部屋に戻る。どうにかして脱出しないと、まだ高校生なのに殺されちまう!

 そのとき、暗殺者がいきなり大声を出す。

「あっ!」

「あっ!?」

 しまった、ベッドに百姫の下着を出しっ放しだった! しかもティッシュの箱も!

「私のブラとパンツ! 貴方が持って帰ってたの!?」

<地下闘艶場>からの暗殺者がサングラスとマスクを毟り取り、喚く。え、私の・・・?

「・・・百姫!」

 そう、俺が犯罪者だと思っていたのは、なんと氷室百姫その人だった。今日も脱色している髪がハンチング帽から零れ落ちる。

「サイテー!」

「だって・・・大ファンだったし、生百姫だったし、すっげぇ可愛かったし」

「か、可愛かった、って・・・そんな・・・」

 照れる百姫。チョロい。百姫ならぬチョロ姫だな。

 百姫の反応に、俺は少し冷静になれた。冷静になったことで、百姫が俺の自室に居ることに思い到る。

(ま・・・マジで!?)

 途端に焦る。だって、俺の部屋に生百姫だぞ!? ファンクラブに入るまでのファンだった、あの百姫がだぞ!?

 照れる百姫に固まる俺。妙な時間が過ぎていく。

「・・・え、でも、なんで俺んちに・・・」

 少し冷静さが戻ってきたことで、なぜ百姫がここに居るのか、という疑問が沸く。

「だって、私のファンクラブに入ってるんでしょ? 自宅の住所なんてすぐわかるわよ」

 思い切り個人情報を利用したことを言い放ちながら、百姫はあっけらかんとしている。あ、でも、百姫のファンクラブだから、百姫がファンの情報を利用することはOKなのか?

「・・・あ、いや、そうじゃなくて。なんの用事で、俺のとこに?」

 百姫が俺の住所を知った理由はわかったけど、なぜ俺の自宅にまで押しかけてきたのかはわからない。

「・・・それは、その・・・」

 なぜか百姫が言いよどむ。まさか、百姫本人ではなく百姫の事務所のほうが怒り狂って、百姫は俺に逃げろと言いに来たのか?

「だから、その・・・」

 中々言い出さない百姫に、不安が膨れ上がっていく。

 ようやく覚悟が決まったのか、百姫が俺の目を見つめてくる。潤んだ瞳はそれだけで魅力的だった。

「触って・・・」

「・・・えっ?」

 予想外の言葉に、俺は間抜けな返答しかできなかった。

「この前の試合が終わってから、身体が疼いて治まらないの・・・」

 身体が疼いて治まらない。俺と一緒だ。気づけば俺は、百姫の顎を持ち、唇を重ねていた。


「あっ・・・あむっ・・・」

 唾液が絡む音が部屋に響く。俺は百姫と濃厚なキスを交わしていた。キスをしながら百姫の胸に触り、服の上からでもわかる柔らかさと弾力を楽しむ。

 キスを続けながらトレンチコートを脱がす。

「んっ・・・」

 百姫が身じろぎしたけど、気にせずにトレンチコートを床に落とす。

 また胸への愛撫を再開して、百姫と俺自身の興奮を煽っていく。ただ、服の上からじゃ物足りなくなってくる。

「・・・百姫、脱がしてあげる」

 キスを中断して、ピンクのシャツのボタンを外して脱がせ、Gパンもベルトとボタンとファスナーを外して脱がせる。女の服を脱がすのが、こんなに興奮するなんて。

 下着姿の百姫をベッドにそっと横たえて、上気した顔、ブラに包まれた巨乳、何度も触れたことのある股間を眺め回す。

「んもう、視線がエロい!」

 怒った声の百姫がベッドを下りる。

「あ、ご、ごめん・・・」

 狼狽えてロクなことも返せず、俺は黙り込んでしまう。

「・・・自分で脱ぐから、そっちも自分で脱いでね」

 背中を向けた百姫が、ブラのホックを自分で外す。

「わかった!」

 俺の元気の良い返事に、百姫が背中越しに笑った、気がした。


「・・・そんな、まじまじと見ないでよ」

 服を脱ぎかけていた百姫が、恥ずかしそうに呟く。そんなこと言われても、視線が勝手に向くんだからしょうがない。

 俺は既に、ベッドの上で全裸待機だ。しかも正座で。太ももの間からは、百姫を急かすように息子が顔を覗かせている。

「脱いだ、よ」

 文字通りの全裸となった百姫が振り向く。

「・・・うわぁ」

 俺は何も言えなかった。<地下闘艶場>で見てたけど、俺の部屋で見る百姫の裸体はとても綺麗だった。おっぱいは大きくて、鍛えられたウエストは引き締まっていて、お尻も丸く張り出している。

「・・・」

 百姫も俺の身体を見つめている。というか、ある一点を見つめている。

「・・・いやん」

 その視線が恥ずかしく、俺は息子を隠してしまう。

「ご、こめんなさい、男の人のソレ、見るの初めてだから・・・」

 顔を真っ赤にした百姫が俯く。

 それもそうか、百姫処女だもんな。俺は百姫に手を伸ばし、ベッドに誘う。

「・・・うん」

 俺の手を取った百姫が、おっぱいを隠しながらベッドに上がった。


「んっ、んっ・・・んっ・・・」

 俺と百姫は何度も小鳥のようなキスをして、お互いを高めあう。ベッドの上で膝立ちで、唇だけをくっつけ合う。なんだか抱き合うのが恥ずかしくて、軽いキスを繰り返す。

「あっ・・・」「おっと・・・」

 何度目かのキスのとき、ちょっとだけバランスを崩して胸同士がくっつく。思わず視線が絡む。

「・・・んっ」

 俺は百姫を抱きしめて、本格的なキスをする。深く唇をつけて、舌を差し込むディープキス。

「あむっ・・・ふぅん・・・」

 それに百姫も応えてくれる。

「・・・ぷはっ」

 口を離したとき、二人の唾液が零れ落ちた。


「あっ、あぁん・・・ふああっ」

 俺はベッドの上に百姫を寝かせて、キスしながらおっぱいを揉んでいく。もう百姫の乳首は硬くなってて、俺が弄るたびに百姫の腰が動く。

(それじゃ、こっちはどうかな?)

 百姫をキスで攻めながら、アソコに指を這わせる。

「はうんっ!」

「うわっ、もう濡れ濡れだ」

 百姫のアソコはもう洪水状態で、シーツに染みを作っちゃってる。

「百姫、気持ち良い?」

「・・・知らない。あっ、はぁん!」

「ちゃんと答えない子には罰を与えなきゃね」

 俺はスジに沿って指を上下させて、百姫を躾ける。

「どう? 気持ち良い?」

「あぁん! き、気持ち良い! 気持ち良いよぉ!」

「良く言えました」

 正直に答えた百姫に、ご褒美のお豆責め。

「やあん! いきなりは・・・あふぅん!」

 百姫の腰が跳ね、俺の手が外れる。

「ごめん、強すぎたね」

 百姫を抱えて、キスで謝罪。今度は優しくゆっくりとお豆を撫でてあげる。

「あうっ、ひぃん!」

 それでも百姫は感じてしまっている。

「ああん、だめぇ! こんなのぉ、ひぃん!」

「も、百姫、もうちょっと声抑えて!」

 そんな大声で喘がれちゃ、ご近所さんから何を言われるかわからないよ!

「そんなこと言われたって・・・いっ、イッちゃいそう・・・!」

 百姫がイキそう・・・思わずにやけかけたけど、それどころじゃないことを思い出す。大声で叫ばれちゃまずい!

(それなら!)

 俺は百姫の口を俺の口で塞ぎ、絶叫を封じる。

「んっ・・・! んんん・・・っ!」

 俺の身体の下で、百姫が何度も身体を震わせる。

 その震えが収まったとき、俺は百姫の股を開かせ、自分の息子を握る。いよいよ、脱童貞の瞬間だ・・・!

「それじゃいくよ、百姫・・・」

 俺が息子を持ったまま、百姫のアソコに当てようとしたそのときだった。

「駄目、セックスはナシ!」

「あごっ!?」

 手加減抜きの一撃を食らい、俺はベッドの上で引っ繰り返る。

(・・・いっ・・・てぇ・・・)

 あまりの痛みに声が出ない。息子も痛みに硬さをなくしていく。

「あ、ご、ごめん・・・」

 俺の胸板を蹴った張本人が、心配そうな声を出す。その声だけで息子が力を取り戻したのが、我ながら節操がない。

「誤解しないでね、君が嫌い、ってわけじゃないの」

 当たり前だ、嫌いな男にここまでされて悦ぶような百姫だったら幻滅だ。

「もうちょっと君のこと知って、良いなって思えたら・・・そのときは、ね?」

 ね?と可愛く言われても、俺の息子は収まらない。

「それじゃ・・・手でしてくれよ」

 俺のお願いに、百姫の顔が引き攣る。

「お願い、このままじゃ、大好きな百姫を襲っちゃいそうなんだ!」

「だ、大好きって・・・」

 百姫の頬が赤く染まる。もう一押し! 俺は百姫の顎を掴み、ゆっくりとキスをする。

「・・・頼むよ。ね?」

 百姫の右手を優しく持ち、俺の息子に触れさせる。その瞬間、百姫の肩に力が入るのがわかる。やっぱり、まだ早かったか・・・諦めかけたそのとき、

「こ、こんなこと初めてだから・・・上手くないわよ」

 顔を背けながらも、百姫はゆっくりと俺の息子を掴んだ。チョロ姫再び。

「うっ・・・」

 初めて女の子に握られた感触に、それだけで昂ってしまう。

「へぇ、可愛い反応するんだね」

 それが逆に百姫の緊張を解いたみたいだ。俺の息子の竿を、ゆっくりだけど上下に擦ってくれる。その気持ち良さに、拳をつくって耐える。

「えっと・・・こんな感じ?」

 上目遣いの百姫、無茶苦茶可愛い! 俺はがくがくと頷く。

「良かった」

 笑顔の百姫、むっちゃ可愛い! 自然に息子にも力が入る。そのとき、百姫が驚き声を上げた。

「えっ、おしっこ漏らしてる!」

「それ、おしっこじゃなくて、先走り。気持ち良いと出るの」

「ふーん。変なの」

 そう言いながらも興味津々なようで、百姫は俺の息子の反応を見ながら手コキを続ける。

「うわ〜、小さな穴がヒクヒクしてる。なんか、透明だったのが白っぽくなってきてる?」

 段々と百姫の声が耳に入らなくなってきた。初めて受ける手コキに、俺も、俺の息子も既に限界だ。

「も、百姫・・・っ!」

 俺は百姫の初めての手コキを受けながら、盛大に発射した。

「えっ・・・えええええっ!」

 位置的に、百姫の顔へと向けて。百姫の鼻から頬から、俺の精液塗れになっている。

「ばっ、えっ、んなっ、ちょっ」

 混乱のあまり意味のないことを言いながら、百姫は乱暴に抜き取ったティッシュで顔を拭う。

「・・・あーもー、サイアク! なんできったないものを顔にかけられなきゃなんないのよ! クサイし! 粘ついてるし!」

 怒りが込み上げたのか、百姫の口調が荒い。

「シャワーはどこ!?」

「あ、あっち・・・」

 しかも殺気のこもった視線で睨まれ、浴室の方向をやっと指差す。

「ふん!」

 俺の精液を拭いたティッシュを俺へと投げつけ、百姫は荒い足音を立てながら部屋を出て行った。やめてくれ、明日、下の階のおばちゃんに文句言われる・・・

「・・・シャワー、か」

 俺の脳裏に、全裸の百姫がシャワーを浴びている映像が浮かぶ。しかも、それは妄想じゃない。すぐ先で行われている事実だ。

 じきに、浴室のほうから小さな水音が聞こえてくる。折角の百姫のシャワータイム、何もせずに待つなんてできるもんか!

 俺は慎重にベッドを降り、音をさせないようにしながら浴室へと向かう。

 そっと浴室へのドアを開けると、磨りガラスの向こうに百姫の裸体がぼんやりと浮かんでいる。さっきまで俺が触れていた裸に、再び息子が硬くなっていく。

 忍び足で磨りガラスの入った仕切り扉へと向かうと、水音に混じって百姫の独り言が聞こえてくる。

「んもう、出すなら出すって言ってくれればいいのに。私、もうちょっと気持ち良くしてもらいたかったのに」

「もうちょっと気持ち良くしてもらいたかった」。俺が覗きにくるなど想像もしていないようで、百姫が本心を零した。ここは、期待に応えなくちゃ駄目でしょ!

 俺は仕切り扉を開けると同時に、百姫に抱きついた。

「えっ、えっ? ちょっ、待って」

 顔を洗っていた百姫は反応が遅れ、俺に抱き締められてあたふたしている。

「百姫、まだ足りなかったんでしょ? さっきの続き、ここでしてあげるよ」

 百姫を抱き締めた手で、百姫のおっぱいを優しく撫でてあげる。すぐに硬い乳首に指が掛かり、こっちも優しく転がしてあげる。

「な、なに言って・・・はぁん」

 百姫は身体のほうが正直だ。俺は左手で乳首を弄りながら、右手を百姫のアソコに下ろす。

「あんっ!」

 百姫のアソコは、もうヌルヌルだった。さっきまで感じてくれてて、まだ足りないって言ってたんだ。それも当然かもしれない。

「嫌なら、やめようか?」

「・・・いじわる」

 百姫の身体から力が抜ける。

「あぁん、あふぅん!」

 途端に、百姫の反応が良くなる。俺は百姫を後ろから抱き締めるようにして、左のおっぱいと乳首、アソコを同時に責める。

「あっ、あっ、あっ・・・また・・・イッ、ちゃう・・・!」

 百姫が身体を震わせる。

(百姫、もうイキそうだな)

 百姫にこちらを向かせ、壁に押しつけながらキスをする。胸を密着させ、百姫の心臓の音を感じながらアソコとお豆を弄り回す。

「んっ、んっ、んんんっ・・・!」

 キスしたままでも、百姫がイッたのがわかる。

(今度は、百姫と一緒に・・・!)

 百姫の手に俺の息子を握らせる。それだけで百姫の手が動き出す。

「ううっ、百姫・・・っ!」

「き、気持ち、いい? 私も・・・気持ち・・・いい・・・!」

 百姫の手に扱かれて、キスもできなくなる。それでも一緒にイクべく、百姫のアソコからは手を離さない。百姫に扱かれながら、百姫のアソコに愛撫を加える。

 お互いがお互いに愛撫を加えながら、どんどんと気持ち良さが加速していく。

「も、百姫・・・っ!」

「ああん、イク、また、イッちゃうぅぅっ!」

 俺と百姫は、シャワーを浴びながら同時にイッた。

「・・・また、かけた・・・」

 腹部にかかった精液の熱さに、百姫は俺を軽く睨んできた。その上目遣いも可愛かった。

「ごめん」

 謝りながらハグする。百姫は驚いたようだったけど、逃げようとはせず、おとなしく俺の腕に抱かれている。

(百姫のおっぱい、気持ち良い・・・)

 弾力のある柔らかさに、息子が素直に反応する。自然と、百姫のアソコに「こんにちは」していた。

「・・・なにまた硬くしてるのよっ!」

 百姫の脳天チョップが、その夜の締め括りだった。


 この日から、いや、<地下闘艶場>で出会ったあの日から、俺と百姫の奇妙な関係が始まった。俺の部屋で、ラブホテルで、公園の茂みで、セックス抜きのとことん愛撫。

 愛撫で終わらず、ガードの固過ぎる百姫といつか一つになる。それが俺の最近の目標だ。



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