【特別試合 其の五十八 内匠小夜:格闘術】 紹介者:小師様
犠牲者の名は「内匠(たくみ)小夜(さよ)」。24歳。身長173cm、B88(Dカップ)・W57・H84。卵形の顔のライン、整えられた眉、少しつり上がった目尻、鋭い視線という、冷たさを感じさせる美貌。セミロングのきれいな黒髪をポニーテールで束ねている。長身でスタイルも良く、護衛対象からモデルみたいだという感想を抱かれることが多い。
民間の警備会社に所属し、貴重な女性ボディガードとして活躍している。その美貌とは裏腹に女性の敵には容赦がなく、仕事上での恨みをあちこちで買った小夜は淫獄のリングへと招待されることとなった。
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小夜が花道に姿を現すと、その美貌に忽ち観客席が沸く。
ローブ姿の小夜が花道を進むたび、卑猥な野次や指笛が飛ばされる。しかし小夜は微かに眉を顰めるだけで、大きな反応は見せない。それが逆に観客を煽り、野次は一層激しくなった。
花道を進む小夜が、リングに待つのが男性選手であることに気づく。小夜の眉がまた少し顰められたが、それでも前進は止めず、長身の小夜はリングへと上がった。
「赤コーナー、『ギャランドゥ』、火筒剛!」
コールされた火筒がガウンを脱ぎ去る。その下から現れた褌一丁の格好に、場内からは悲鳴も上がる。火筒の頭部には一本の毛もない。しかし頭部以外の頬、鼻下、顎は言うに及ばず、胸元、腕、脚、果ては背中までも密集した剛毛に覆われている。
小夜は眉の辺りに不快感を滲ませるものの、視線を逸らそうとはしなかった。
「青コーナー、『女BG』、内匠小夜!」
自分がコールされた小夜がガウンを脱ぐ。
小夜の衣装は、黒を基調とした忍び衣装だった。ただし、厭らしい小説やゲームに出てくるような、実用性は皆無の物だ。
前が大きく開いた和装で、胸の谷間が良く見える。半袖に白の帯、腰から下は前後とも膝丈の垂れのみだ。当然横は骨盤まで露わとなっており、黒い水着の横紐がはっきりと見えている。
籠手を模したオープンフィンガーグローブ、及びレガースが付いたように見えるリングシューズも着用しているが、防御力に反比例して色っぽさはかなり増している。
自分に注がれる粘ついた視線と卑猥な野次や指笛に、小夜の美貌が冷たさを増した。
火筒の褌の横側を少しだけ触ったレフェリーが、今度は小夜に向かってくる。
「それじゃ内匠選手、ボディチェックを受けてもらおうか」
長身の小夜の胸の谷間を凝視しながら、レフェリーがボディチェックを課してくる。
「嫌です」
「・・・なんだと?」
余りにも端的な拒否に、レフェリーの反応が一拍遅れる。
「ボディチェックは選手の義務だ。受けないと・・・」
「なんと言われようとも、お断りです」
レフェリーの言葉にも、小夜はきっぱりと拒否する。
「小夜ちゃん、ボディチェックは受けなきゃ・・・あれっ?」
「うわっ!」
背後から忍び寄っていた火筒だったが、何故か抱きついた相手はレフェリーだった。小夜が瞬時にレフェリーと位置を入れ替わったためだ。
「ば、ばかやめろ! 気持ち悪い!」
「こっちもそんな趣味はないので!」
火筒は慌ててレフェリーを突き飛ばす。
「くそっ、どうなってやがる。もういい、ゴ、ゴング!」
<カーン!>
震えながらのレフェリーの合図にゴングが鳴らされる。
「貴方の攻撃、掠りもしませんよ」
静かな小夜の宣言に、火筒がにやける。
「勝気だねぇ、小夜ちゃんは。おじさん、勝気な女の子は大好きだよ」
両手をにぎにぎと開閉させながら、火筒は小夜との間合いを詰めていく。
「行くよ小夜ちゃん!」
火筒は今度こそ小夜に抱きつこうとするが、小夜に触れることもできずに躱される。
「上手く逃げるね、今度こそ!」
しかし今度も捕まえられない。
「それなら、まずはお寝んねしてもらうよ!」
火筒はぶんぶんと両手を振り回すが、小夜は最低限の動きで躱していく。
小夜が動くたびに胸元が派手に揺れる。それはブラの着用を許されていない証拠だった。
「小夜ちゃんのおっぱい、待て待てー」
男としての本能か、火筒は何時しか小夜の胸へと両手を伸ばしていた。
「シッ!」
鋭く吐かれた呼気と共に、火筒の背後へと小夜が身を移していた。僅かに遅れ、火筒の体がリングへと倒れ込む。剛毛の少ない喉元へ、小夜の手刀が叩き込まれていたのだ。
倒れたまま動かない火筒の姿に、レフェリーが慌ててゴングを要請する。
<カンカンカン!>
<カンカンカン!>
小夜の勝利に、観客席からブーイングが飛ばされる。表情に出さなかったものの、小夜はあまりにも下衆な野次混じりのブーイングに内心うんざりしていた。それに、火筒の実力もたいしたものではなく、ぶつけようのない欲求不満が胸に燻る。
「・・・準備運動にもならなかったわ」
小夜のため息交じりの独り言に、レフェリーが反応する。
「それはすまなかったな。なに、今日は三連戦だ、次も頑張ってくれよ」
「えっ・・・」
三連戦、というのは初耳だった。思わず絶句してしまった小夜だったが、既に次の対戦者がリングへと上がっていた。
「赤コーナー、『フライングモンキー』、猿冠者!」
気配も感じさせずにリングに居たのは猿冠者だった。平安貴族のような烏帽子を被り、侍を思わせる薄水色の裃と白足袋を身に着け、顔は猿を思わせる白と赤のメイク。目だけがぎょろぎょろと動くのが不気味だ。
「青コーナー、『女BG』、内匠小夜!」
コールに応えない小夜に、またも激しいブーイングが投げつけられる。その間に猿冠者へとボディチェックをしたレフェリーが、離れ際に何かを呟いてから小夜に寄ってくる。
「それじゃ、今度はボディチェックを受けてもらおうか」
「嫌です」
先程同様、小夜はボディチェックを拒否する。
「さっきも言ったが、ボディチェックを受けるのは義務だぞ」
「義務だとしても、セクハラはお断りです」
小夜のきっぱりとした反論に、レフェリーは大袈裟に両手を広げる。
「おいおい、そんなことを言っていいのか? そんなことを言うと・・・」
レフェリーの言葉の途中だった。
「っ!」
なんと、中背とはいえ成人男性のレフェリーを飛び越え、猿冠者が飛び蹴りを放ってきたのだ。危うく躱した小夜だったが、猿冠者は飛び蹴りの勢いのままロープの反動を使い、小夜の両膝の裏を蹴っていた。
「ぐっ!」
膝が曲がり、強制的に膝立ちとさせられた小夜だったが、更に背後から両腕をフルネルソンに極められてしまう。
「ようやくボディチェックができるな」
にやけた笑みを浮かべたレフェリーがしゃがみ込み、早速とばかりに小夜の胸を揉み始める。
「ボディチェックは選手の義務だぞ? それを拒むとは、とんでもない選手だ」
「こんな厭らしい真似がボディチェックの筈ないでしょう!? やめなさい!」
小夜の抗議は当然のものだったが、レフェリーはそれを逆手にとる。
「結構な言い草じゃないか。そうか、さては何か隠しているな?」
そう言ったレフェリーは衣装の胸元を掴み、大きく左右に広げる。形の良いお椀型の乳房が剥き出しになり、男たちの目に晒される。
「どれ、本物かどうか確認してやろう」
レフェリーが躊躇することなく手を伸ばし、小夜の生の乳房に触れる。当然触れるだけで終わるはずもなく、弾ませ、揉み、捏ね、小夜の乳房を思うがままに楽しむ。
「くっ・・・」
卑怯な男に自分の身体を好き勝手にされる。屈辱と羞恥に歯噛みする。
「おいおい、ボディチェックにそんな顔するもんじゃないぞ?」
乳首までも弄りながら、レフェリーがにやつく。
「しかし、綺麗な形をしているな。やっぱり作り物じゃないのか?」
勝手なことを言いながら、レフェリーは小夜の両乳房を揉み続ける。
「本物に決まっているでしょう! もうやめなさい!」
小夜は拘束から逃れようとするが、猿冠者に隙がない。レフェリーのセクハラを止めることができない。乳房を玩ばれる屈辱を、耐えるしかできなかった。
十分は過ぎただろうか。その間、レフェリーはひたすら小夜の乳房、乳首を玩具にし続けていた。
「うん、どうやら本物のおっぱいのようだ」
ふざけたことを言いながら、ようやくレフェリーが離れる。
「よし、それじゃ試合を始めるか」
小夜がまだ猿冠者に捕らえられたままだというのに、レフェリーは試合開始のゴングを要請した。
<カーン!>
ゴングを契機に猿冠者は、小夜の左腕を極めたままの左手で小夜の右手首を掴み、自由になった自分の右手で小夜の身体を弄り始める。
「くぅっ・・・」
膝立ちの状態で脹脛を押さえられ、上半身は拘束され、身動きもままならない状況で乳房を弄られる。屈辱と羞恥が更に煽られ、小夜の頬を染める。
右乳房を揉んでいた猿冠者の右手が、乳房から離れてゆっくりと下りていく。臍を擽ったその手が、更に下へと下りていく。
「ちょっと待っ・・・んっ!」
猿冠者の右手が股間に到達し、レフェリーの触れなかった秘部まで撫でられてしまう。
(ここまで触ってくるなんて!)
乳房だけでなく、秘部にまで触れてくるとは思わなかった。屈辱に歯噛みする小夜を、観客たちは野次や指笛を飛ばしながら鑑賞していた。
(えっ?)
何故か猿冠者が責めを止め、右腕を小夜の胸の下に置く。
(っ!)
小夜を投げて更に抵抗力を奪おうというつもりか、猿冠者は小夜を裏投げでリングに叩きつけようとしていた。身体を弄られることで集中が乱れていたとはいえ、普段の鍛錬が一瞬早く小夜に察知させた。
「ふっ!」
猿冠者の右袖を左手で掴みながら頭上に釣り込み、襟を掴んだ右手で猿冠者の身体を引き込む。自分の背中を猿冠者に打ちつけるようにしたときには、猿冠者の体は小夜の袖釣り込み腰に大きく宙を舞っていた。
「はあっ!」
小夜の気合いと同時に、猿冠者の脳天がリングへと突き刺さっていた。そう見えるほど危険な垂直落下の投げ技だった。その衝撃に猿冠者の体は一度跳ね、小夜の剥き出しの乳房が揺れる。
<カンカンカン!>
小夜の投げ技にレフェリーは即座に試合を止めた。すぐに担架が運び込まれ、猿冠者を退場させる。
「ふう・・・」
その間に衣装を整えた小夜は、知らず息を吐いていた。第二戦も勝利したものの、衣装を肌蹴られ、直接乳房を弄られ、秘部まで触られる屈辱を味わってしまった。
(あと一つ。さっさと終わらせて、帰ってビールでも飲まなきゃやってられないわ)
今回の潜入捜査で厭らしいことをされるのはわかっていたが、実際に受けるとなると屈辱感が半端ではない。
それでも、あと一試合。小夜は静かな深呼吸で高ぶった心を落ち着けた。
「ふむ、思ったよりも出番が早かったな」
リング下から上がってきたのは、白い忍者装束の男だった。小夜は男をちらりと見ただけで、手首を解した。
「赤コーナー、『ザ・ニンジャ』、小四郎!」
小夜の最後の相手は小四郎だった。
「青コーナー、『女BG』、内匠小夜!」
やはりコールに応えない小夜に、凄まじいブーイングと野次が飛ばされる。しかし小夜はまったくそれに反応せず、ボディチェックを受ける小四郎を油断なく見つめる。
小四郎のボディチェックをさっさと終えたレフェリーが、またも小夜に近づいてくる。
「内匠選手、今度こそボディチェックを・・・」
もう返答を返すのも鬱陶しく、手刀を突きつけることでレフェリーの言葉を封じる。
「くそっ、最後まで・・・!」
忌々しげに呟いたレフェリーは、三度目の合図を出した。
<カーン!>
「先程までの試合、見させてもらった。同じ忍び姿とて手加減はせぬぞ」
小四郎の口上など聞き流し、小夜は手刀を伸ばした構えを取る。
「少しは盛り上げようという気はないのか?」
小四郎も手刀を作り、小夜に襲いかかる。
「ふっ!」
と見せかけ、体勢を低くして旋回式の足払いを放つ。しかし小夜は軽く前足を上げるだけで躱す。
「ぬんっ!」
小四郎の攻撃はそれで終わらず、立ち上がりながら上段足刀蹴りに繋げる。これも小夜は体捌きだけで躱すと、更に踵落としを放ってくる。しかし、それも小夜には当たらない。
小夜の動きは、まるで舞のようだった。小四郎の攻撃を掠らせもせず、最小限の躱しだけで捌いていく。
「ここまでとは!」
小四郎にも焦りが見える。と、小四郎の突きを躱した小夜が手刀を横振りする。
「ぬおっ」
小四郎は首を竦めることで危うく避ける。小夜の追撃も大きく飛び退くことで空を切らせる。
小夜の試合を見ていた成果か、小四郎も良く躱す。しかし、小夜は焦らない。摺り足でじりり、と距離を詰め、小四郎を威圧する。
「ちぃっ!」
舌打ちした小四郎がフェイントから手刀を振ってくるが、小夜の前髪を掠るだけで空を切らせる。
「シッ!」
「ぬぉっ!?」
逆に貫手で小四郎の喉元を突くが、致命傷となる手前で後退される。
「くそっ、手強い!」
小四郎の焦りなど気にも留めず、上から振り落とされた手刀に潜り込むようにして肘を突き刺す。このカウンターに小四郎が吹き飛び、ロープの反動で戻ってきたところへ前蹴りを叩き込む。
倒れ込み、痛みに呻く小四郎にとどめの一撃を入れようとした瞬間だった。
「倒れた選手への打撃は反則だ!」
レフェリーがいきなり小夜を背後から抱きしめ、胸を揉み始めたのだ。
「なっ、なにを・・・っ!」
試合中にまでレフェリーがセクハラを仕掛けてくるとは思わなかった。突然のことに動揺した小夜は、レフェリーから思うままに胸を揉まれてしまう。
「は、放しなさい!」
「いいや、レフェリーとして反則は見逃せんな」
冷静になればレフェリーなど簡単に振り払えるだろうに、小夜はもがくだけで逃れることができない。
「・・・今のは効いた」
レフェリーにセクハラを受けている間に、小四郎がふらふらと立ち上がる。
「ぬんっ!」
小四郎の横殴りの手刀が小夜の顎を打ち抜く。
「ぁっ・・・」
一声漏らした小夜は脳震盪を起こし、前のめりに倒れ込んだ。
「うわっ!」
レフェリーは長身の小夜を支えることができず、一緒に倒れて側頭部をぶつけてしまう。
「やれやれ、ようやく楽しめるか」
腹部を擦った小四郎の目の前で、ロープを掴んで小夜が立ち上がる。
「あれを立つか。だが、それでまともに闘えるかな?」
(・・・視界が、揺れる・・・)
小四郎の言う通り、脳震盪で身体の自由が利いていない。しかし、それで勝負を投げる小夜ではない。手刀にした両手を前に出し、構える。だが、それは弱々しいものだった。
「お主の実力故、手加減はできぬぞ!」
小四郎が突進してくる。
(落ち着いて、カウンターを・・・!)
貫手を小四郎の喉元へと繰り出す。しかし普段のキレがない突きは掠りもせず、小四郎に背後を取られてしまう。
「しまっ・・・!」
「ぬんっ!」
背後に回った小四郎は、小夜の身体を捻じりながらの一撃を受け止めながら、肝臓の裏側に掌底を叩き込んだ。
「あがはぁっ!」
人体の急所を打ち抜かれた小夜は、四つん這いになりながら右脇腹を押さえ、懸命に痛みを堪える。
「いってぇ・・・お、小四郎、内匠選手を止めたか」
「ああ」
頭を擦りながら立ち上がったレフェリーに小四郎が頷く。そして、何故か小夜の背中を指差す。
「実はな、この衣装・・・」
小四郎が背面の縫い目に手を伸ばす。僅かに覗いていた糸を掴むと、勢い良く引き抜いていく。それと同時に裁縫部分が解れ、小夜の白い背中が露わとなる。
「ほお、そんなギミックがあったのか」
「うむ。と言うわけで・・・」
小四郎は背中に空いた隙間から両手を差し入れ、背後から直接両乳房を揉みだした。
「衣装を通して後ろから胸を揉めるとは、中々興奮できるものだな」
小四郎は小夜の乳房の感触に舌なめずりをする。
「胸を揉みながら、乳首も可愛がることができるぞ」
小四郎は乳房を揉みながら、両手の親指と人差し指で乳首を摘まむ。
(また、乳首まで触ってきて!)
怒りが沸くが、痛みのほうが上回る。痛みに動けない小夜の背後に覆い被さっている小四郎は、乳房を揉み、捏ね、弾ませ、乳首を弄り、転がし、圧し潰す。
母性の象徴でもある乳房と乳首を好き勝手にされる屈辱に、唇を噛み締める。
「む?」
乳首を刺激し続けていた小四郎が呟く。弄られ続けていた小夜の乳首が硬くなっていくのだ。
「ほお、乳首が硬くなったぞ?」
小四郎はここぞとばかりに乳首を弄り回す。存在感を増した乳首は男の手によって好き勝手に玩ばれ、小夜の屈辱を増す。
「そら、己でもわかるだろう?」
小四郎が素早く乳首を扱き、小夜を追い込む。
「んくっ!」
硬度を増した乳首は敏感さも増し、思わず喘いでしまう。
「お、声が出始めたな」
レフェリーの指摘に、小夜は唇を噛む。しかしそれも僅かな間で、また喘ぎ声を零してしまう。
(人の胸を、好き勝手してくれて・・・!)
怒りとは裏腹に、力が入らない。
(まだ・・・動け、ない・・・)
ダメージがまだ回復しておらず、小四郎の手を払いたいが、内心歯噛みしながらもセクハラを耐えるしかない。
「これだけ乳首が硬くなっている事実があるんだぞ? 感じているのだろう?」
小四郎の言葉に、首を横に振ることで答える。
「ここまで乳首が硬くなって、喘ぎ声も零れているではないか。きちんと認めれば、止めてやっても良いぞ?」
まるでその気はないだろうに、小四郎は両乳房と両乳首を揉み、扱きながら、小夜に言葉での屈服を強いる。
「だ、誰が・・・はぁん!」
否定しようと口を開けば、喘ぎ声を洩らしてしまう。それでも小夜は首を振り、決して望む言葉を返そうとはしない。
「強情なおなごだ。それならば・・・」
小四郎が乳首から手を放す。しかし、それは責めを止めるためではなかった。
「こいつを頂こう!」
なんと、小四郎は水着の紐を掴むと一気に外してしまったのだ。
「っ!」
反射的に押さえようとした手は遅く、水着はリングへと落ちていた。
「おっ、こいつはいい」
水着のボトムを拾い上げたレフェリーが、鼻に持っていき、匂いを嗅ぎ出す。
「変態・・・!」
「レフェリーを変態呼ばわりとはな」
小夜の罵りに、レフェリーはボトムを観客席に投げ込んだ。途端に争奪戦が起こり、小夜が身に着けていた黒の水着がぼろ布と化してしまう。
「そんな・・・んっ!」
呆然とする小夜だったが、いきなりびくりと身体を震わせる。
「さて、ここはどうだ?」
レフェリーが、水着を失った小夜の秘裂に直接触れたのだ。
(ここまでするの!?)
怒りが小夜に僅かな力を取り戻させた。
「フッ!」
身体を回転させながら、後方への肘打ちを繰り出す。
「甘い」
小四郎は小夜の乳房から手を放し、楽に躱す。小夜は快感責めに体力が削られており、先程までのような速度が出せなかったのだ。
小四郎が、回転で仰向けになった小夜の腹の上に改めて座る。
「まだ闘う力が残っているか」
マントポジションを取った小四郎が小さく呟く。
「ここで逃げられては困るのでな!」
小四郎の掌底が小夜の鳩尾を抉る。
「ぐぼほっ!」
容赦のない一撃に、小夜の動きが止まる。
「さて・・・」
小四郎は小夜の衣装の胸元を掴むと、大きく広げる。小夜の形の良いお椀形の乳房が露わとなるが、横になっているというのに形は崩れず、つんと上を向いている。
「中々の美乳、見るだけでも楽しめるな」
繁々と見つめていた小四郎だったが、それも僅かな間だった。
「だが、見るだけでは勿体ない」
小四郎は小夜に覆い被さると、左乳房を揉み、右乳房に吸いつく。
「うぅっ、やめなさ・・・んんっ!」
小四郎を押し退けようとしても、失った体力がそれをさせてくれない。
(ま、また、こんなこと・・・あっ!)
「くぅんっ!」
小夜は思わず声を洩らす。ここぞとばかりに、レフェリーが小夜の下半身を触りだしたのだ。
「滑々の良い肌触りだ。かなり手入れをしているようだな」
太ももを撫でていたレフェリーの手が進み、横尻を揉みだす。
「だが、やっぱりここだな」
先程の続きだとでも言うのか、レフェリーの手が直接秘部へと触れる。勿論触れるだけでは終わらず、厭らしく撫で回していく。
「なんだ、やっぱり濡れているじゃないか。おっぱいを弄られるのが気持ち良いんだろう?」
「ちが・・・あっ、うんっ、はぁあん!」
乳房に加え、乳首、秘裂といった敏感な箇所を責められ、またも喘がされてしまう。
「くくっ、ここはどうだ?」
レフェリーが秘裂を弄りながら、淫核をつつく。
「あんっ!」
小夜の顎が跳ね上がり、そこが弱点だと教えてしまう。
「うんうん、随分と気持ち良さそうだ。内匠選手、もっと弄ってやるからな」
レフェリーは秘裂を上下になぞりながら、淫核を押さえた指を回転させる。
「あううぅっ!」
小四郎の胸責めとレフェリーの秘部責めに、小夜は抵抗どころではなく喘ぐ一方だ。
(ああぁ・・・どうにか、しないと・・・このままじゃ・・・!)
自らの身体が、限界を超えかけていることに気づいてしまう。精神力で押さえ込もうとしても、快感の強さは圧倒的だ。
(ま、ずい・・・っ!)
腰が跳ねそうになる。軽く達してしまったものの、なんとか抑え込んだ。
「くぅん・・・んふぅ・・・」
それでも喘ぎ声までは消し切れず、腰がもぞもぞと動き始めてしまう。
「ん? くくっ・・・」
含み笑いしたレフェリーだったが、特に何も言わず、秘裂と淫核の同時責めを続ける。
「・・・ふむ」
レフェリーの反応に何か気づいたのか、小四郎も乳首に狙いを定めて扱き責めを加える。
「んっ、んんっ、んんぅ・・・っ!」
小夜は必死に喘ぎ声を堪え、跳ねそうになる腰を抑えつける。その様子を、小四郎が乳首を弄りながら見下ろす。
「もう感じて感じて仕方ないのであろうが。素直に認めてはどうだ?」
「・・・感じてなんか、ないわ・・・んぅっ!」
腰をびくつかせながらも、小夜は官能を否定する。
「何を言っている? 達したのであろうが」
「ち、違う・・・はあああっ!」
否定の言葉は、自分の嬌声で遮られる。
「声が気持ち良い、と言っているんだがなぁ」
レフェリーは秘裂を撫でながら、にやにやと笑う。
「強情なおなごは、徹底的に嬲らねばわからぬか」
「そうだな、内匠選手にはきちんと認めてもらおうか」
小四郎とレフェリーの目が獣欲に光る。
小四郎は小夜の両乳房を揉みながら、左右の乳首を交互に舐めしゃぶる。
レフェリーは左手で秘裂を弄りながら、右手で淫核の包皮を剥き、直接淫核を弄る。
(ああぁっ、ど、同時に、なんて・・・っ!)
敏感な箇所を男たちに責められ、快感の値が急上昇していく。快感に毒された身体は、更に小夜の手綱を振り飛ばして暴走していく。
乳房、乳首、秘裂、淫核、敏感な箇所への同時責めは、それほど強力だった。
(か、身体が・・・勝手、に・・・!)
もう腰の動きを止めることはできず、快感を逃そうと跳ねまわる腰に自分が翻弄されてしまう。
そして遂に、その瞬間が訪れた。
「あっ・・・」
一瞬の凪の後だった。
「あああーーーっ!」
今まで耐えていた分の反動で、凄まじい絶頂だった。身体が跳ね、震え、弛緩する。
「おーおー、派手にイッたな」
小夜の愛液を指に感じながら、レフェリーが下品に笑う。その言い草に、持ち前の負けん気で睨みつける。
「な、なんだその目は」
内心怯みながらも、レフェリーは取り繕った咳払いをする。
「内匠選手、ギブアップするか?」
「しない!」
レフェリーの確認に、小夜は即座に否定する。今負けを認めれば、こいつらに屈服したことになってしまう。それだけはできなかった。
「さっさと負けを認めれば良いものを」
そう言った小四郎が、小夜の帯までも外した。
「さあ、最後の機会だ。今負けを認めれば、全裸を晒すことだけはないぞ?」
「・・・負けを認めるわけ、ないでしょう!」
それでも、小夜は敗北を拒んだ。
「ならば、すっぽんぽんとなってもらおう!」
小四郎が力任せに衣装を左右に引っ張ったことで、背中の裂け目からくノ一衣装が分かたれた。
「ああ・・・っ」
衣装を奪われた小夜の身体を隠すものはもうない。手足にオープンフィンガーグローブとリングシューズを残すのみだ。それはまるで、囚われたくの一がこれから淫靡な拷問を受ける場面を思わせた。
「内匠選手、ギブアップはどうする?」
「・・・しないわ!」
全裸とされても、小夜は敗北を拒んだ。これから厭らしい責めがくるとわかっていても、卑怯な男たちに負けを認めることはしたくなかった。
「ならば、こちらの好きに遊ばせてもらうのみよ」
小四郎が小夜の股を開くと、股間を密着させてくる。
「折角だ、真似事とはいえ、正常位で遊ばせてもらおう」
(そんな・・・!)
小四郎が腰を振りながら、両乳房を揉み込んでくる。実際に挿入されているわけではないが、小四郎の固くなったモノが(衣装越しとは言え)秘裂に擦りつけられるのは紛れもない屈辱だ。
「や、やめ・・・んんっ!」
言葉で制止しようとしても、乳房を捏ねられ、乳首を潰され、秘裂を刺激され、快感に邪魔をされてしまう。
「うむ、悦んでいるようでなによりだ」
小夜の反応に、小四郎はにやつきながらも腰を動かす。
「黙れぇ・・・あっ、はぅん!」
達したばかりの身体は敏感で、刺激に対して一々反応してしまう。それが悔しく、情けない。
「くくく、このまま、真似事で、先程以上に達してもらう、からな」
小四郎の息も荒く、その行為に昂っているとわかる。
「ううっ、ど・・・けぇ・・・あうんっ!」
小四郎の肩に掛けた手は、乳首への責めで力を失う。
小夜が嬲られる様を嬉しそうに鑑賞していたレフェリーが、言葉でも嬲ろうと声を掛ける。
「こんな恥ずかしいことを感じるなんてな。内匠選手、本当は淫乱なんじゃないか?」
レフェリーの不用意な一言が、小夜の心の深い部分を抉った。
「・・・あ?」
「ぐぎゃぁぁぁっ!」
突然小四郎が喚き声を上げる。頭部を覆う頭巾の上からとは言え、小夜の親指が耳の穴に突き込まれていたのだ。
小夜の上から転がり落ち、左耳を押さえて転げ回る小四郎を、ゆらりと立ち上がった小夜が見下ろす。
「あんたぁ、随分とやってくれよるねぇ」
まだふらつく小夜の口から、先程までとは違う方言混じりの啖呵が放たれる。
「アタシの身体を玩具にして、ただで済むと思わんじゃろねぇ!」
小夜の変貌ぶりと激しい口調に、小四郎は気圧されていた。
「ケジメ・・・つけてもらうけぇね!」
小夜の掌底が、小四郎の鼻を正確に潰す。
「ががぶっ!」
頭巾がたちまち赤く染まり、その下の惨状を知らせる。
「立ちんさいや、のぉ」
小夜が小四郎の喉を掴み、無理やり立ち上がらせる。
「まっ、待っで・・・」
「今更吐いた唾飲みんさんな!」
小夜の肘打ちに、小四郎がコーナーまで吹っ飛ぶ。
「けぇぇっ!」
怪鳥のような声を迸らせ、小夜の手刀が躍る。そのたびに小四郎の衣装が切り裂かれ、血が飛び散る。
「まずい!」
慌ててレフェリーがリング下に合図を出す。
<カンカンカン!>
ゴングが打ち鳴らされるものの、小夜の乱打は止まらない。小四郎は倒れることも許されず、コーナーポストで小夜の連打を受け続ける。頭部が右に左に揺れ、既に意識がないのは明らかだった。
「た、内匠選手、それ以上は・・・」
小夜の迫力に腰が引けた声を掛けるレフェリーだったが、小夜の耳には届かない。
「アタシの裸を見たその目、潰しとったほうがええじゃろぉねぇ」
小夜が右手の人差し指と中指を伸ばし、小四郎の両目へと狙いをつける。
「待て、待ってくれ内匠選手、さすがにまずい!」
いよいよ窮したレフェリーがリング下に視線を投げたときだった。
「ひあんっ!」
いきなり小夜が高い声を上げる。突然後ろから抱きつかれたためだ。
「おっとっと、やり過ぎだよ小夜ちゃん」
裸体の小夜を背後から抱きしめたのは、初戦で倒した筈の火筒だった。
「あ、あんたぁもう負かして・・・ひぅっ!」
「おやおや? どうしたのかな小夜ちゃん、変な声出しちゃって」
火筒の剛毛に素肌を擦られた不快感で、小夜は固まってしまった。
火筒の密生した剛毛は、本能的な不快感をもたらす。そのため、抱きしめられるとこれ以上の刺激を受けないようにと動きを止めてしまうのだ。しかも衣装を奪われた小夜は、全身に剛毛の感触を与えられてしまう。
「だ、誰が変な声・・・あぁっ! 動かすなぁ!」
火筒は小夜を背後から抱きしめたまま、小刻みに体を揺らす。その隙に小四郎はリングから下ろされ、担架に乗せられて花道を退場させられていった。
「うーん、小夜ちゃんの身体は抱き心地満点だねぇ。おじさん嬉しくなっちゃうよ」
火筒は微妙に体勢を変え、左手で小夜の胴を巻いたまま、右手で乳房を揉みだす。
「ほらほら、小夜ちゃんも嬉しいでしょ?」
「嬉しいわけ・・・あっ、あぁん!」
先程まで何度も絶頂させられていたのだ、身体に残った官能の熾火が再び掻き立てられていく。
「ああなるほど、こっちを責めて欲しいんだね?」
火筒は乳房ではなく、秘裂を弄り始める。
「んああっ! や、やめぇ・・・ひぃうっ!」
乳房よりも敏感な秘裂を弄られると、より快感が高められてしまう。
「んー、いい反応だねぇ小夜ちゃん。それじゃ、こういうのはどうかな?」
小夜の抵抗が弱まったと見て、火筒は胴に巻いていた左腕を放し、左手で小夜の左乳首を、右手で小夜の秘裂を同時に弄る。
「あっ、ひあっ、はあぅっ!」
抵抗どころではなく、小夜は喘ぐしかできない。
「小夜ちゃん、いい感じ方だねぇ。ほらほら、もっと気持ち良くなっていいんだよ?」
「あああっ、ひああああっ!」
敏感な箇所を同時に責められ、官能は高まっていく。火筒の剛毛の所為で動いて発散することはできず、快感が身体に溜まっていく一方だ。
「あああああん!」
あまりの快感に、小夜の腰から力が抜け、尻もちをついてしまう。
「おやおや小夜ちゃん、もう立てないかい? なら、これからはおじさんと遊ぶ時間だよ」
火筒は小夜をリングに寝かせると、太ももの間に自分の体を滑り込ませる。
「ひっ!」
剛毛の感触に、小夜は思わず脚を開いてしまう。大股開きとなった小夜の上に、火筒が圧し掛かる。
「あぁ、退いて・・・退きんさい!」
「いやー、小夜ちゃんの頼みでもそれは無理だよ」
小夜の頬を舐めた火筒がにやりと笑う。
「それに、これからが本番だからね!」
そう宣言した火筒は、小夜の身体の上で前後に動き始めた。
「あああっ! いやぁぁぁっ!」
剥き出しの小夜の身体の上を、火筒の剛毛が蹂躙する。両手両足を押さえられた小夜に逃れる術はなく、絶え間なく襲い来る火筒の剛毛の感触に怖気を振るうしかできない。
それなのに、身体は忌避感と同時に快感をも生じさせている。
(か、身体、が・・・おかしく、なるぅ・・・っ!)
まるで正常位のような体勢で責められることで、乳房、乳首、淫核、秘裂など、敏感な箇所が同時にいたぶられる。まるで一本一本の剛毛が意志を持っているかのように、小夜の全身を撫で、責め、追い込んでくる。
「気に入ってくれたようだねぇ小夜ちゃん。おじさん、もっと頑張ってあげるからね!」
そう言った火筒は、小夜の口を自分の口で塞いだ。
「んんんっ!」
突然の口づけに、小夜は身体だけでなく、心まで汚されてしまったように感じる。しかも火筒は腰を激しく動かしていく。
「んんぅ!」
唇を奪われたまま抱き締められ、前後運動を受ける。
「んんっ、んむうぅっ!」
声を出すこともできず、快感だけが溜まっていく。そして。
「んんんんんーーーっ!」
口を塞がれたまま、声で紛らわすこともできずに絶頂する。
「・・・ぷはっ。盛大にイッちゃったねぇ小夜ちゃん。おじさん嬉しいよ」
キスは止めたものの前後運動を続ける火筒は、小夜の頬を舐めて笑う。
「このままでもいいんだけど、折角小夜ちゃんと遊べるんだから、別の体位になろうか」
「あ、あぁ・・・」
あまりの快感に力が入らない小夜は、火筒に無理やり立たされる。
「それじゃ小夜ちゃん、今度はここで気持ち良くなろうか」
火筒は小夜を引き摺り、コーナーポストを背に寄りかからせる。
「よし、俺も手伝ってやろう」
ここぞとばかりにレフェリーも近寄ってくる。
「・・・ぁ・・・ぅ・・・ああん!」
小夜は右腕を火筒に、左腕をレフェリーに抱えられ、それぞれに乳房を揉まれる。
「さて、おじさんの悪戯は強烈だよ?」
そう薄く笑った火筒はしゃがみ込んで右拳を握り、前腕部を小夜の秘裂に当てる。
「んんんっ!」
それだけで小夜の腰が跳ねる。逃れようとする反射と、紛れもない快感によるものだ。
「小夜ちゃん、気持ち良いかい? 大丈夫、おじさんがもっと気持ち良くしてあげるからね」
「あいいいっ!」
火筒が腕を前後させたことで、小夜の腰が更に跳ねる。
「これはまた、いい乱れっぷりじゃないか内匠選手。乳首も硬いままだぞ」
レフェリーは小夜の左乳首を抓み上げ、二本の指で捻るように刺激する。
「あっ、やっ、めっ・・・んああっ!」
言葉を発しようとしても、自らの喘ぎ声に遮られてしまう。
「試合が終わっても選手を攻撃したんだ、罰を受けてもらわないとな」
自分たちは試合後にセクハラをしていると言うのに、レフェリーは正当な罰だと言い張り小夜の身体を嬲る。
「そうそう、乱暴は駄目だよ小夜ちゃん」
火筒は自らの剛毛で小夜を責め、不快感と快感という相反する感触を引き出していく。
(こ、こんなぁ、感じてもぉて・・・ひぃん!)
小夜は快感に縛られ、反攻にまで辿り着けない。
「さてさて、お次はね・・・」
火筒は小夜の秘部を撫でながら、股間の前にしゃがみ込む。
「おじさんの舌で、小夜ちゃんのここを舐めしゃぶってあげるからね」
火筒は小夜の秘部に吸いつき、剛毛の髭で刺激しながら愛液を啜る。
「あっ、ひっ、あひぃぃぁぁぁあああ!」
乳房を揉まれ、乳首を捏ねられ、秘裂を舐め回される。何度も達し、敏感になってしまった身体は、快感を全て受け止めてしまう。
「良い反応をするじゃないか内匠選手。気持ち良くて堪らないんだろう?」
レフェリーの嫌味にも、喘ぎ声しか返せない。しかも快感は高まる一方で、腰が跳ね、動く。
(駄目ぇ、止まらん! 快感がぁ、止まらんけぇ!)
「あああーーーっ!」
大量の快感に襲われた小夜は、人生初めての潮吹きを経験していた。
「・・・ぷはっ。小夜ちゃんのラブジュース、美味しいねぇ」
小夜の愛液を飲み込んだ火筒は、一度顔を離し、剛毛のついた腕で口を拭う。
「・・・はふぅ」
吐息を洩らした小夜の身体が、ぐらりと前のめりになる。火筒は慌てて受け止める。
「あぁっ・・・」
火筒の剛毛の感触に小夜の身体がびくりと跳ねるが、それも一瞬だった。
「おやおや、小夜ちゃんはそろそろグロッキーかな?」
火筒は腰が抜けた小夜の身体を前倒しにし、うつ伏せの体勢にさせる。
「でも、寝るにはまだ早いよねぇ」
「ぁぅっ」
火筒が小夜の腰を抱え込むことで、本能的に剛毛の感触から逃れようとした小夜は腰を浮かしてしまう。
無理やり四つん這いにさせられた小夜に、背後から火筒が覆い被さる。小夜の背中に胸の剛毛を密着させ、両手で乳房を掴み、褌だけに包まれた股間を秘部に当てる。
「やっぱりおじさん、バックが好きでね。本番はできないけど、それに似たことはできるからね」
火筒は小夜の両乳房を揉みながら、腰を揺する。
「ぅぁ・・・やぁ・・・やめん、さい・・・」
「んー? 小夜ちゃん、鳴き声も魅力的だね」
小夜のか細い声など聞き流し、火筒は両手と腰を動かす。
「小夜ちゃん初のバック、楽しんで欲しいなぁ」
右手を小夜の乳房から放した火筒は、小夜の顎を掴んで口が閉じられないようにし、小夜の舌を自分の舌で舐る。
「んっ、んむうぅっ!」
逃れることはできず、舌までいいように嬲られる。
「この体勢だと、キスしにくいねぇ」
火筒は小夜の秘部に腰を密着させたまま、両乳房を引っ張り上げるようにして小夜を膝立ちにさせる。
「ああんっ!」
小夜は剛毛の感触から逃れようとし、膝立ちにさせられる。
「今度は小夜ちゃんがおじさんの上だからね」
火筒は小夜の身体の向きを変えさせて正面から抱きしめると、そのまま寝転がる。
「あぁあっ!」
乳房を剛毛で擦られ、小夜が苦鳴を洩らす。
「さあ小夜ちゃん、またおじさんとキスしようね」
火筒は小夜を下から抱き締めると、濃厚な口づけをする。
「あむむっ!」
火筒から無理やりの口づけを受けている間に、レフェリーが小夜の下半身の近くへと膝をつく。
「鍛えているからかな、引き締まったいい尻だ」
レフェリーは小夜のヒップを鷲掴みにし、盛大に揉み回す。
「尻もいいが、やっぱりこっちだな」
レフェリーは左手で小夜のヒップを揉み立てながら、右手で秘裂を撫で回す。
「んああっ! や、やめんさい・・・はあんっ!」
身体の前面は火筒の剛毛に包まれ、唇と口内は火筒の玩具にされ、敏感な秘部はレフェリーに嬲られる。屈辱は皮肉にも官能のスパイスとなり、身体は快楽に支配されてしまう。
「あっ、ふぁあ・・・あっ、あはぁぁぁん!」
今日何度目かもわからない絶頂へと達し、小夜は脱力する。しかしすぐに昂らされ、また絶頂へと導かれていく。
「またイッたな、内匠選手。やっぱり淫乱なんじゃないか?」
レフェリーの戯言にも、もう何も返すことができない。
「はぁあ、ああああああぁぁっ!」
男たちに身体を玩具にされながら、小夜はまた絶頂してしまった。
「はふぅ・・・はふぅ・・・あっ、あはぁあん!」
荒い息を吐く小夜は、また達した。今は仰向けにされた状態で火筒に上へ乗られ、両乳房を揉まれている。
「どうだい小夜ちゃん、おじさんのことが大好きになった、厭らしいことも大好きになった、また<地下闘艶場>に参戦したい、って言うなら、今日は止めてあげてもいいよ?」
火筒は小夜を抱き締め、その頬に口づけを繰り返しながら、屈服の言葉を強いる。
「・・・誰が、そがぁなわやくちゃ言う・・・あぁっ、んあああっ!」
小夜が拒めば、火筒は間髪入れずに小夜を責める。
「言わないなら言わないで良いんだよ? その分、おじさんが楽しめるからね」
小夜の脚を開かせて秘裂を弄り、淫核の包皮を剥いてノックし、ディーブキスで口内を蹂躙する。
「そうだな、自分の立場を弁えた発言をすると言うなら、試合を終わってやってもいいぞ?」
レフェリーは火筒の剛毛に触れないように気をつけながら、小夜の左乳首と左乳房を刺激する。
「だ、誰が・・・あっ、ふあああっ!」
敗北を拒むたび、小夜は嬲られ、絶頂する。何度達しようとも、小夜のプライドが負けを認めない。しかしそれは艶長戦が終わらないということであり、快楽地獄が延々と続くことでもあるのだ。
「よーし、今度は小夜ちゃん、おじさんの上に乗ってみようか」
火筒は小夜を抱き締めたまま反転し、小夜の乳房を持ち上げるようにして騎乗位の体勢にさせる。
「あはぁあう!」
火筒の剛毛が密集した腹部に腰掛けさせられた小夜は、秘裂を剛毛に据えつけられ、乳房と乳首を剛毛のある手で揉み回される。
「まだ頑張るのか? 好き者だな、内匠選手は」
「はひぃっ!」
レフェリーが小夜の背中を下からなぞり上げると、小夜はそれだけで喘ぎ声を零してしまった。
「うーん、小夜ちゃんは良い反応をしてくれるねぇ。おじさん感激だよ」
火筒は腰を上下運動させて小夜の秘部へ振動を加えながら、ご満悦の笑みを浮かべる。
「内匠選手、まだギブアップはしないのか?」
レフェリーはにやにやと笑いながら小夜に確認するが、小夜はぐっと唇を噛んで首を横に振る。
(こがぁな辱め・・・絶対、復讐しちゃるけぇね・・・ふああっ! 絶対に、許さんけぇね・・・っ!)
最後まで屈服を拒み続け、責められ続けた小夜の意識は快感の渦に翻弄され、暗黒の縁へと沈んだ。それでも火筒とレフェリーは小夜の身体を貪り、観客はその光景を食い入るように見つめ続けた。