【特別試合 其の五十九 黒字谷深加:空手+合気道】 紹介者:クレハ様
犠牲者の名は「黒字谷(くろじたに)深加(みか)」。23歳。身長163cm、B87(Eカップ)・W58・H85。
鎖骨に僅かにかからない程の長さの黒髪。整った目鼻立ちをしており、ぱっちりとした目が魅力的だ。
高校を卒業してすぐに警察学校に入り、警察学校の卒業後は交番勤務に就いた。実直な勤務態度が認められ、今年から刑事として働く事になった。
礼儀正しく、愛想の良さやその美貌、プロポーションから交番勤務時代には近所から評判だった。子供と男たちに人気であり、助けられた男や他の警官からも何度か告白されたが深加自身、キスの経験すら無く、まだ警官として頑張っていきたいため断ってきた。
交際を断った男の一人が警察署長及び<地下闘艶場>と繋がりがあり、自分に恥を掻かせた深加に復讐するため、深加を恥辱のリングへと送り込んだ。
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(確かに、異様な雰囲気ね)
卑猥な野次や指笛を浴びながら花道を進む深加は、さり気なく周囲に目を配る。客の身形は一様に高級なもので、裏の催し物でもかなりの高ランクだと判断できる。
先日、深加は署長に呼ばれ、直々に潜入捜査を命じられた。
そこでは美しい女性をリングに上げ、辱めると言う非合法の催しが行われているらしい。現在この署内の女性刑事は深加一人であり、美しさも申し分ない。
主催者は裏の世界ではかなりの有名人で、簡単なことでは手が出せない。証拠を上げるため、実際に参戦し、詳細を掴んでくるのが任務の内容だ。但し、署内の同僚にも潜入捜査のことは漏らさず、得た情報は署長にのみ伝えること。署内に内通者の存在が疑われるためだ。
深加はこれ以上の被害者を出さないため、敬礼で応えた。
花道の先のリングに待っているのは、聞いていた通り男の選手だった。深加は動揺も見せずに花道を進み、リングへと上がった。
「赤コーナー、"オーターズ"、ツェネッガー&ジャンクロ!」
深加の対戦相手は、ツェネッガーとジャンクロという二人組だった。
「青コーナー、『ディープブラック』、黒字谷深加!」
深加がガウンを脱ぎ、その衣装が観客にも露わになる。白いブラウスに紺のネクタイと婦警の制服だが、首から胸元までのボタンがなく、胸の谷間が覗いている。スカートは膝丈の紺のタイトスカートで、かなり深いスリットが入っている。
(動きやすくはあるけれど・・・)
タイトスカートでは格闘すること自体が難しい。その点スリットがあるのはいいのだが、男たちの視線が不快だ。無意識のうちに身体を庇う深加に、観客席からは粘つく視線が飛ばされ続けていた。
オーターズの二人のボディチェックをあっさりと終えたレフェリーが、今度は深加へとやってくる。
「それじゃ黒字谷選手、ボディチェックだ」
そう言いながら、胸元目掛けて手を伸ばしてくる。
「どこを触ろうとしているの?」
胸に伸びたレフェリーの手首を掴み、深加は鋭い視線を向ける。
「ど、どこって、ボディチェックを・・・いででで!」
「セクハラはお断りよ」
レフェリーの手を背後に捻じり上げ、背中を突き飛ばしながら手を放す。
「・・・ボディチェックを受けないとはな・・・後で後悔するなよ」
忌々し気に舌打ちしたレフェリーが、リング下に合図を出す。
<カーン!>
(このスカートじゃ、下着が見えてしまうわ)
蹴りを出さずに闘うことを決め、握った拳を構える。
「まずは突貫あるのみ! ですぞ!」
ジャンクロが両手を広げ、そのまま突っ込んでくる。
「シッ!」
ジャンクロの腰高タックルなど軽く躱し、すれ違い様に拳を入れる。
「あばぁっ!」
その威力にジャンクロが大袈裟に痛がる。
(この程度なら、たいして苦労はしなさそうね)
ジャンクロの実力は見切った。それでも油断はせず、ジャンクロを見据える。
「ぐぬぬ・・・しかしまだまだ! まだ終われはせぬぞ!」
立ち上がったジャンクロは今度は突進せず、じりじりと距離を詰めていく。
「・・・捕えた!」
ジャンクロが深加の手首を掴む。否、掴まされていた。
「フッ!」
「あいえっ!?」
深加が膝を折りながら腕を振ると、ジャンクロが掴んだ手首を支点にしてジャンクロ自身が投げられる。
(さっさと決める!)
ジャンクロの右手首を極めながら押さえ込もうとした瞬間、いきなり背中に衝撃が奔る。動きを止めてしまった深加は、背後から羽交い絞めにされてしまった。
「( `ー´)」
コーナーで待機していた筈のツェネッガーが、深加の背中に蹴りを入れ、捕まえてきたのだ。
「ひ、卑怯な・・・」
背中の痛みに呻く深加の前に、ジャンクロが立つ。
「さっきのお返しであります!」
ジャンクロの拳が腹部にめり込む。
「ぐふっ!」
動けない状態でのボディブローはかなり効いた。
「これは、顔を殴られた分だーっ!」
更にジャンクロの拳が腹部を打つ。
「そして、ええっと・・・とにかく、おまけだー!」
ジャンクロが何度もボディブローを打ち、逃れようのない深加はまともに食らう。
「う、ううっ・・・」
呻く深加のヒップに硬いものが当たる。
(こ、これって・・・!)
ツェネッガーの膨らんだ股間だった。ツェネッガーは息を荒くし、股間を深加のヒップに擦りつけてくる。逃れたいが、腹部と背中の痛みがまだ取れない。
「ふう、ふう・・・今回はこれくらいにしといてやる、であります」
両手を振ったジャンクロは、その手をにぎにぎと開閉させる。
「それでは、おっぱおのサイズ確認であります!」
そのまま深加の胸を掴み、揉み立ててくる。
「見た目通りの大きさ、ナイスおっぱおであります!」
(くっ、毎回こんなセクハラをしているのね・・・)
潜入捜査として参戦した深加は、自分に加えられるセクハラが証拠だと唇を噛む。捜査とは言え、屈辱感が生じないわけではない。
ジャンクロからは胸を揉まれ、ツェネッガーからは硬くなったイチモツを尻に擦りつけられているのだ。
(まずは脱出しないと・・・)
そうは思っても、背中と腹部の痛みにまだ動けそうにない。歯痒さに苛立つ深加を、男たちは尚も嬲っていく。
「それでは次は、おパンツチェーック!」
そう言うと、ジャンクロはいきなり深加のスカートを捲り上げる。
「っ!」
ジャンクロからスカートを捲られたことで、ピンクのショーツが男たちの目に晒される。しかも赤のフロントリボンがあり、サイドにはフリルが付いている少女趣味のものを、だ。
「なんだ、黒字谷選手は意外と可愛いものを穿いてるじゃないか」
レフェリーの揶揄に思わず視線を逸らす。
「もうちょっと大人っぽいものかと思ったがな。これはこれでギャップが良い」
「その通りであります! それでは、感触も確かめねば!」
(そんな!)
ジャンクロが見るだけでは終わらず、下着の上から股間を撫でてくる。
「うーん、あまり高級なおパンツではないご様子。だがそれがいい!」
訳のわからないことを言いながら、ジャンクロは深加の秘部を突き回す。
「そう言えば、まだボディチェックができていなかったな」
レフェリーが深加の胸を掴み、ゆっくりと揉み込んでくる。
「ボディチェックは選手の義務だぞ? ええ?」
レフェリーはボディチェックだと嘯き、深加の胸を揉み回す。
(こんなボディチェックがあるわけないわ)
女性の象徴を揉み回され、深加は唇を噛む。
「おパンツ、おパンツ、おパンツ・・・」
ジャンクロはぶつぶつと呟きながら、深加の股間を撫で回す。
「(*´Д`)」
深加を羽交い絞めにしたままのツェネッガーは、固くなったイチモツを衣装越しに擦りつける。
胸を揉まれ、股間を撫でられ、尻には硬くなったモノを当てられながら、それでも深加は冷静さを保つ。
(・・・もう少し)
男たちから卑猥な受けながらも、深加は唇を噛んで耐える。
「黒字谷選手、我慢せず喘いでいいからな。そのほうがお客さんも喜ぶ」
「その通りであります! お客様は神様です!」
「!(^^)!」
男たちは勝手なこと言いながら、深加の身体を玩具にする。それでも深加は屈辱を堪え、喘ぎを噛み殺し、ダメージの回復を待つ。
(よし!)
背中の痛みが治まった。レフェリーの視線がこちらに向いているのを確認し、ジャンクロの股間を蹴り上げる。
「おぽほっ!」
ジャンクロが奇妙な声を上げ、股間を押さえて前のめりになる。
ジャンクロの股間に膝を入れた深加は、そのままツェネッガーの足の甲に自分の踵の一撃を入れる。
「( ゚Д゚)」
その痛みに、ツェネッガーは思わずフルネルソンを解いてしまった。
「フッ!」
両手が自由となった深加は、ジャンクロを気合いと同時に回し投げでリングへと落とす。
「(`皿´)」
足の甲を踏まれ、ジャンクロも倒されたことで怒ったツェネッガーが、深加の背後から襲いかかる。
「っ!」
素早く低い体勢となった深加は、足払いでツェネッガーの足を刈る。
「(@_@)」
一瞬宙に浮いたツェネッガーは、背中からリングへと落ちる。その左腕を掴んだ深加は、鳩尾への踏みつけでとどめを刺した。
(?)
しかし、対戦相手の二人を倒したと言うのに、試合終了のゴングが鳴らない。
「試合は終わった筈でしょう?」
「何を言ってるんだ? ボディチェックを受けないばかりか、レフェリーに暴行を加えたんだ。もう一試合してもらうぞ」
レフェリーの言い草に唖然とする。しかもそのときには既に、リングに新しい男性選手が上がっていた。
「うぇへへ、今度は俺が相手だぞぉ」
その声に振り向くと、呆れるほどの巨漢が立っていた。見たこともないほど脂肪がついた体で、既に汗を掻いている。
<地下闘艶場>でも人気が高いグレッグ"ジャンク"カッパーだった。
「良し、ファイト!」
レフェリーの合図に、グレッグがどたどたと接近してくる。
(遅い!)
深加の右正拳突きがグレッグの鳩尾を捉える。
「うぇへへ、効かねぇぞぉ」
しかしグレッグは平気な顔で、深加へと手を伸ばしてくる。
(っ、それなら!)
突きが効かないならばと、深加は合気道の技術で投げを打つべくグレッグの右手首を掴む。
「あっ!?」
否、掴んだ筈なのに、何故かすっぽ抜けてしまう。
深加は知らなかったが、グレッグの汗には特殊な性質がある。汗で濡れた箇所の摩擦係数を減らし、滑りやすくしてしまうのだ。
「くっ」
深加は倒れかけた身体を立て直し、もう一度構え直す。
(・・・下着がどうのなんて、考えてる場合じゃない!)
覚悟を決め、上段回し蹴りを放つ。タイトスカートがスリットから翻り、サイドフリルのショーツが観客の目に焼きつく。
「うぇへへ、効かねぇって言ったぞぉ」
顔面を捉えた一撃も、グレッグを止めることができない。
(それなら!)
顔面へのフェイントからグレッグの膝前面へと前蹴りを放つ。
「あででぇ!」
さすがにこれは効いた。
(もう一発!)
より強い一撃を、と思った瞬間だった。
「えっ!?」
いきなりバランスが崩れ、よろめいていた。グレッグの汗がリングにも広がり、そこを踏んでしまったことが原因だった。
「今だぞぉ!」
グレッグに手首を持たれて引っ張り込まれ、腕ごと胴を絞め上げられる。
「あぐぐっ!」
グレッグの腕が腹部を圧迫する。脂肪だらけの腕と腹だと言うのに、強烈な絞め上げだ。
「黒字谷選手、ギブアップするか?」
レフェリーがミニスカートに包まれたヒップを撫でながら、ギブアップの確認をしてくる。
「・・・しないわ!」
ここでギブアップすれば、この後で何をされるかわからない。それに、この卑怯な男たちに負けたくなかった。自分と同じように嬲られた女性たちのためにも、絶対に勝利を挙げたかった。
腹部を潰される痛みを堪え、はっきりと拒む。
「負けを認めないのかぁ。なら、もっと楽しませてもらうぞぉ」
グレッグが深加を抱えたまま、前へと倒れる。
「えっ・・・がはっ!」
グレッグの体重をまともに浴びせられ、深加はほとんど意識を飛ばしていた。
「うぇへへ、これからお姉ちゃんの身体で、たっぷりと遊ばせてもらうぞぉ」
グレッグが涎を拭き、深加の両胸を揉み始める。
「グレッグ、ちょっと脇に避けてくれ。俺が楽しめない」
「しょうがねぇなぁ」
一瞬顔を顰めたグレッグだったが、深加の右腕の上に座り、深加の右胸を揉みだす。
「ありがとうよ」
レフェリーは深加の膝の上に座り、太ももを撫で回す。
「う・・・うぅ・・・」
グレッグの技の衝撃に、身動きすら厳しい。胸を揉まれ、太ももに触られても、それを防ぐことができない。
「どれ、おっぱいも調べるとするか」
レフェリーは手を伸ばし、深加の左胸を揉んでくる。
「・・・触ら、ないで」
苦しい息の下で言葉を絞り出すものの、レフェリーはにやつくだけだ。
「何を言っているんだ、これはボディチェックだぞ」
そこまで言うと、レフェリーはグレッグに合図を送る。グレッグが深加の両胸を揉みながら押さえつけると、レフェリーは深加の制服の上着を脱がしていく。
「うぇへへ、おっぱい、おっぱい」
グレッグは両手で深加の胸を揉み続け、だらしない笑みを浮かべている。
「それじゃグレッグ、少し手を退けてくれ」
「もぉかぁ?」
ぶつぶつ言いながらも、グレッグは深加の両胸から手を放す。
「そう言うな」
グレッグを宥めたレフェリーは、自分が代わりに深加の両胸を揉む。
「ボディチェックの邪魔だからな、制服は脱いでもらおうか」
そう言いながらレフェリーはグレッグに合図する。
「うぇへへ、まずは一枚だぁ」
にやけたグレッグは、脱がせた深加の上着を場外に放り投げる。その間にレフェリーは位置を深加の頭のほうに変え、胸揉みを再開する。
「グレッグ、黒字谷選手の足を押さえてくれ」
「なんだとぉ、今度は俺の番だろぉ?」
「まあ待て待て、後で楽しんでもらうから」
不満を漏らすグレッグに対し、レフェリーが宥める。
「・・・絶対だぞぉ」
鼻を鳴らしたグレッグだったが、それでも深加の足を押さえる。
(・・・人の身体を、なんだと思っているの)
男たちの勝手な言い分に怒りが沸く。それでもダメージはまだ大きく、抵抗できない。
「服の上からだけ、って言うのもな」
にやりと笑ったレフェリーは、深加の首に巻かれたネクタイを外して放り投げ、ブラウスのボタンに手を掛ける。
「や・・・やめ、て・・・」
深加の消え入りそうな制止など気にも留めず、一つずつゆっくりと外していく。
「なんだ、ブラも可愛いものを着けてるじゃないか」
レフェリーの指摘通り、ブラもショーツ同様ピンク色で、中央には赤く小さな可愛いリボンがついている。
深加のブラに目を奪われたレフェリーだったが、ボタン外しを再開する。そして、とうとうブラウスのボタンがすべて外される。
「それじゃ、改めてボディチェックといこうか」
レフェリーが両手を伸ばし、ブラに包まれただけの胸を鷲掴みにする。
「この・・・変態・・・!」
「これはボディチェックだぞ」
にやにやと笑いながら、レフェリーはセクハラをボディチェックだと言い張る。
「レフェリー、そろそろいいだろぉ?」
グレッグの苛立ちに、レフェリーが頷く。
「グレッグ、待たせたな。お楽しみの時間だ」
「うぇへへ、やっとかぁ」
既に涎を垂らしていたグレッグは、深加の太ももを抱える。
「うぇへへ、それじゃ、がんばって悦ばせてやるぞぉ」
グレッグはスカートの中に顔を突っ込むと、下着の上から秘部を舐めだす。
「ああぁっ、いやぁぁぁっ!」
下着の上からとは言え、秘部を舐められてしまった。その屈辱と汚辱感に、涙が零れてしまう。
「おいおい、ちょっと舐められただけで嬉し泣きか? 黒字谷選手は敏感だな」
深加の顔を見て、胸揉みを続けるレフェリーが嘲笑う。
(胸を触られただけじゃなく、大事なところを舐められた・・・)
胸元を晒され、胸を揉まれ、下着の上からとは言え秘部を舐められる。考えてもみなかった色責めに、深加は精神的に追い詰められていた。
(ここまでされるなんて・・・もう・・・!)
思わず敗北の言葉を吐こうとしたそのとき、信じられない言葉が耳に届く。
「所詮は女だな。こんなに乳首を硬くしやがって」
ブラの上から乳首の辺りを弄り、レフェリーが嘲ってくる。
「本当は気持ち良いんだろう? はっきりとお願いすれば、もっと感じさせてやるぞ」
レフェリーの揶揄に、頭の中で何かが弾ける。
(こんな・・・こんな下衆な連中に、負けを認めるなんてできない!)
刑事としての本能が、敗北を拒む。同じように嬲られ、屈服させられた女性たちの無念を晴らすために、闘わなければ!
「・・・はっ!」
「あいでっ!」
グレッグの耳を叩き、怯ませる。そのまま身体を回転させてレフェリーの手を弾き、立ち上がる。
(これで、決めるっ!)
足元が滑るならば、それを利用する。深加は摩擦係数の少なさを逆手に取り、前方へと回転する。
「せぇいっ!」
綺麗な軌道を描いた深加の踵が、立ち上がりかけていたグレッグの後頭部を捉えた。
動かないグレッグに、レフェリーは慌てて両手を交差させる。
<カンカンカン!>
(・・・終わった)
何度も責められ、諦めそうになったが、勝利を挙げることができた。
(・・・まだ暫く動けそうにないわ)
男たちに責められ、無理やり感じさせられ、激しい動きで体力を消耗してしまった。正直立つのも辛いほどだ。
四つん這いのまま荒い息を吐く深加の耳に、拍手が届く。
「おめでとう、黒字谷選手」
わざとらしい拍手はレフェリーだった。
「さすがは女刑事さんだ、良く鍛えてるじゃないか」
(潜入捜査がばれてる!?)
深加の身分が主催者側に把握されている。それは、今回の参戦が捜査の一環であることも把握されている証拠だ。
「ただ、このまま帰すわけにはいかないんでね」
「えっ・・・?」
気づけば、ジャンクロとツェネッガーが再びリングに戻ってきていた。
「・・・あでで、効いたぞぉ」
しかもグレッグまでもが頭を撫でながら立ち上がる。
男三人、否、レフェリーまで入れれば四人の男に囲まれ、試合中とは比較にならない身の危険を感じる。
深加は知らなかった。潜入捜査が最初から深加を標的としていたことを。そして、最初から<地下闘艶場>からの脱出の道が残されていなかったことを。
警察関係者を生還させたとき、<地下闘艶場>に何らかの妨害が入る可能性がある。勿論警察上層部は抑えているものの、跳ね返りの刑事らが動き出すと面倒臭いことになる。
「警察」とは雀蜂の群れ。一匹でも犠牲が出れば、全軍が牙を、毒針を剥く戦闘集団だ。国家の治安維持を任じる暴力装置だ。
ならば、知られなければ良い。仲間の雀蜂が捕えられたことが伝わらなければ良い。それが、深加の運命だ。
それでも、深加は諦めない。
(どうにかして、脱出しないと・・・)
ここで捕まれば、生命さえ危ぶまれる。
(一番確率が高いのは・・・)
ツェネッガーに視線を向けた深加は、一気にレフェリーへと飛んだ。
(くっ!)
グレッグの汗に僅かに足を取られたが、それでも充分なスピードでレフェリーに迫る。
「う、うわぁ!?」
レフェリーの情けない悲鳴が上がった瞬間だった。
「あうっ!」
顔を押さえて呻くのは、レフェリーではなく深加だった。
「うぇへへ、危なかったなぁ、レフェリー」
グレッグが濡れた掌同士を叩きつけ、水鉄砲のように中指の先端から汗を迸らせたのだ。グレッグの汗は深加の顔へと掛かり、視界を奪っていた。
「ああ、ナイスタイミングだ。助かったよ」
殊勝にも礼を言ったレフェリーは、ジャンクロとツェネッガーに合図を送る。
「了解ですぞ」
「(^^)/」
ジャンクロとツェネッガーは深加を押さえつけ、抵抗を封じる。
「逃げられるわけがないだろう? ここは<地下闘艶場>だぞ?」
深加を見下ろすレフェリーの顔に、余裕の笑みが浮かんでいた。
レフェリーの発言は事実だ。深加の勝利が決まったときには既に、リングを囲むように黒服の群れが出現していたのだ。
「今から、身体に教えてやるよ。<地下闘艶場>のやり方、っていうものをな」
レフェリーの笑みが、深加に運命を悟らせた。
「さて、まずは・・・」
レフェリーは深加に馬乗りとなり、下着の上から胸を揉みだす。
「放しなさい!」
男たちに押さえつけられ、グレッグの汗で視界を塞がれながらも、深加は気丈に言い放つ。
「いつまで刑事の身分でいるつもりだ? もうお前が警察に戻れる日は来ないんだよ」
しかしレフェリーの優位は崩れない。にやにやと笑いながら、胸を揉み続ける。
「くっ・・・」
折角勝利を挙げたと言うのに、再び捕まってしまうとは。しかもまた胸を揉まれてしまう。
しかし、それだけで済む筈もなかった。
しばらくレフェリーの胸揉みが続く。深加の屈辱感は消えることはなく、怒りだけが増していく。と、何故かレフェリーが手を止める。
「おっぱい揉むのはここまでにしておくか」
深加の胸から手を放して立ち上がったレフェリーが、男たちに指示を出す。
「よし、脱がせ」
「っ!」
思わず身を硬くした深加の衣服に男たちの手が掛かる。ワイシャツを破り取られ、ホックの外されたミニスカートを足から抜かれる。男たちは交互に深加の手足を押さえることで、深加の抵抗を封じる。
「さあ、可愛い下着姿の女刑事さんができあがったな」
制服がすべて脱がされ、下着姿とされてしまう。
「さて、それじゃ下着姿を楽しませてもらうか」
再び深加の上に馬乗りになったレフェリーが、ブラの上からまたも両胸を揉みだす。揉むだけではなく乳首の辺りを指で撫で、振動を送り込んでくる。
それが暫く続いたときだった。
「ん? おいおい、乳首が硬くなってるぞ」
ブラの上から乳首を押さえたレフェリーが嘲る。
「・・・そんなわけ、ないわ」
深加は顔を背けながらも否定する。
「ほら、やっぱり乳首が硬くなってるだろう?」
ブラの上から乳首を刺激しながら、レフェリーが薄く笑う。
「そんなこと、あるわけないわ」
それでも深加は認めない。
「そうか、それじゃ・・・実際にこの目で確かめてみるか」
レフェリーは一度深加の背中に手を回し、ブラのホックを外す。
「あっ!」
ホックが外れたことで、胸への圧力が減る。
「さて、それじゃ乳首がどうなっているか、確認するぞ」
ブラを掴んだレフェリーが、乱暴に引っ張り上げる。グレッグの汗に濡れたブラは勢い良く滑り、肘の上までずらされてしまう。
「っ・・・!」
男たちの目に乳房を晒されてしまった羞恥に、深加は顔を背け、目を瞑る。
「ほら見ろ、こんなに乳首が硬くなっているじゃないか、ええ?」
レフェリーは乳首を摘み、ゆっくりと扱く。
「んん・・・っ!」
自分が想像もしなかった甘い声が零れた。
「うん? 随分と気持ち良さそうな声が出たじゃないか」
ここぞとばかりに言葉でも責めながら、レフェリーは乳首への刺激を強くする。
「んっ、んふぅっ、んんぅ・・・っ!」
堪えようとしても、甘い声は途切れない。乳首を弄られるだけで声を洩らしてしまうことに屈辱と悔しさが募る。
「乳首がここまでになったんだ、こっちはどうだ?」
レフェリーは左手で深加の右乳房と乳首を弄りながら、右手を下着に包まれた秘部へと下ろしていく。
「や、やめて・・・んっ!」
深加の言葉を乳首を潰すことで封じ、レフェリーは秘部を撫でる。
「黒字谷選手、ここなんだが・・・」
一度手を止めたレフェリーがにやりと笑う。
「なんだか湿ってるように感じるんだがな」
「・・・」
返す言葉も見つからず、深加は唇を噛む。
「沈黙は認める、ってことだな」
レフェリーの問い詰めに、深加は必死に首を振る。
「そうか、認めないのか。それなら・・・」
レフェリーが秘部から手を放す。と、上へと動いた手がパンティの淵にかかった。
「まさか・・・」
「そのまさかだよ」
レフェリーは深加の羞恥を煽るように、パンティと腹部の境目を撫でる。暫くそうしていたが、一気に動き出す。
「ああっ!」
レフェリーの指が下着の中にまで潜り込み、直接秘裂を弄ってくる。
「やっぱり濡れているぞ黒字谷選手。厭らしい女刑事さんだ」
深加の愛液を指に感じ、レフェリーが言葉責めを行う。
「刑事が嘘を吐いた罰だ、パンティをもらうとしよう」
「やめて、それだけは!」
最後の一枚までも奪われてしまう。その恐怖に、深加は首を振る。
「そうだなぁ・・・それじゃ、自分は厭らしい女刑事です、アソコが濡れているので見られたくないんです、と言ってもらおうか」
レフェリーの口にした羞恥の科白に、深加の顔が赤みを増す。
「そ、そんなこと言えるわけないわ!」
「そうか、言えないか」
レフェリーに顔に、下卑た笑みが浮かんでいた。
「それじゃ、こいつは没収だ!」
レフェリーの手が、最後の一枚をも破り、奪い去る。
とうとう、深加は衣服をすべて奪われ、全裸とされた。観客の野次と指笛が一層激しく深加を打つ。羞恥に唇を噛む深加に、更なる追い討ちが掛かる。
「それじゃ女刑事さん、アソコを見せてもらおうか」
(・・・あそこ?)
レフェリーの言葉が理解できず、脳裏にクエスチョンマークが浮かぶ。しかし、ジャンクロとツェネッガーが深加の両足を持つことで男たちの狙いがわかる。
「い、いや・・・!」
深加は必死に首を振るが、男二人の力で足を開かれていく。
「おおっ、徐々に見えてきましたぞ!」
「(*´Д`)」
深加の秘部が露わになっていくにつれ、男たちの興奮が高まっていく。
「やめて、見えちゃう・・・!」
「皆、女刑事のアソコが見たくて足を開いているんだ。当たり前のことを言うんじゃない」
ちゃっかりと深加の股間側に位置したレフェリーが深加を嘲弄する。
「いやっ、駄目っ、やめてぇ!」
深加が首を振るたび、Eカップの乳房が揺れる。しかし男たちの力には敵わず、ゆっくりと両足を開かれていく。
そして。
「あああっ!」
遂に深加の足が完全に開かれ、隠すべき秘部が露わとされた。
「ほお、綺麗なもんじゃないか女刑事さん」
深加の秘部をじっくりと眺めながら、レフェリーがにやつく。
「見るだけじゃもったいないな」
レフェリーは指を伸ばし、直接秘裂を弄りだす。
「やめて・・・やめてぇ・・・!」
全裸にされた上、女性にとって一番大事な箇所を好き勝手にされる。しかも衆人環視の中でだ。羞恥と屈辱が深加に叫ばせていた。
「おいおい、やめるわけがないだろう?」
レフェリーの人差し指が秘裂を割り、中へと潜り込む。
「なんだ、美人刑事さんはまだ処女か」
深加の処女膜を確認したレフェリーが馬鹿にしたように笑う。
「や、やめて、犯さないで・・・!」
処女喪失の恐怖に、深加は思わず哀願していた。
「安心するんだな、犯したりはしない。『御前』は優しい方だ」
レフェリーの言葉に安心できるわけがない。
「ただし・・・処女のまま、どこまでも感じる身体にしてやるからな」
「あ・・・ああ・・・」
レフェリーの言葉では、どのようなことをされるのかはわからない。しかし、それが逆に恐ろしい想像を掻き立てる。
「よし、お前たち待たせたな。黒字谷選手を好きにしていいぞ!」
その合図に、全裸に剥かれた深加の身体に男たちが襲いかかり、本格的な淫虐が始まった。
「さっきは途中で逃げられたからなぁ、今度はしっかりと舐めてやるぞぉ」
グレッグは深加の股の間に顔を入れ、秘裂へと舌を伸ばす。
「い、いやぁ・・・!」
深加は必死に首を振るが、乳房が揺れるだけだった。
「おっと、おっぱおがブルンブルンしているであります。これは止めてあげねば!」
「(・∀・)b」
ジャンクロとツェネッガーは片手を伸ばし、深加の乳房を掴む。
「あっ・・・んっ!」
「生のおっぱおは最高であります!」
「(*´Д`)」
ジャンクロとツェネッガーは二人で深加の乳房を揉み、捏ね、乳首までも弄る。
そして・・・
「うぇへへ・・・」
遂に、グレッグの舌が秘裂へと触れた。
「うぅっ・・・!」
屈辱と汚辱感に、深加の口から声が洩れる。
「折角だ、おい"オーターズ"、お前らも黒字谷選手の乳首を舐めてやれ」
「了解であります!」
「( '▽')/」
レフェリーの指示に従い、ジャンクロとツェネッガーが深加の両乳首にむしゃぶりつく。男たちの舌により、右乳首、左乳首、秘裂、淫核という、女性の敏感な箇所へと同時に舐め責めを受ける。
「あああっ!」
未知の感触に、おぞましさと甘さが駆け巡る。
(う、嘘よ・・・気持ち良くなんて・・・ない・・・っ)
男たちの舌の感触に、深加は首を振るしかできなかった。
何分にもわたって続いた舐め責めが、不意に終わりを告げる。男たちは深加から離れ、裸体を見下ろしてくる。その視線から両手で庇い、身体を丸める。
「う、うう・・・」
「おいおい、まさかこれで終わりだと思ってないよな?」
屈辱と羞恥に歯噛みする深加に、レフェリーの冷たい声がぶつけられる。
「さあ、立つであります!」
「( ̄ー ̄)」
ジャンクロとツェネッガーに両脇を抱えられ、上半身を起こされる。
「・・・はな、して・・・」
もう大きな声も出ない。引き摺られるようにした先に、何故か仰向けに寝転んだグレッグが居る。
「うぇへへ、腹に乗せてくれぇ」
グレッグが自分の太鼓腹を叩くと、それだけで腹の脂肪が揺れる。
「い、いやだ・・・」
本能的に、言葉で拒否していた。しかし先程までの責めに力が入らず、グレッグの腹の上まで連れて来られる。そのままグレッグの腹部に座らされた。グレッグの腹部を跨がされた深加を、ジャンクロとツェネッガーが支える。
「そぉらぁ、いくぞぉ」
グレッグが自らの腹部を叩くと、分厚くも柔らかな脂肪がうねり、波立つ。
「はあああっ!」
脂肪の波は深加の秘裂へと繊細な振動を送り込む。脂肪の波での責めは、これまで以上の快感だった。勝手に腰が動き、喘いでしまう。
「グレッグ、どうやら女刑事さんは大変気に入ったようだ。もっとやってやれ」
「ち、違う・・・そんなこと・・・」
「わかったぞぉ。そぉらぁ!」
「あひっ、あひぃぃぃっ!」
深加の否定など男たちは聞いてもおらず、グレッグが再び腹を叩く。脂肪の波に晒された秘部からは桃色の波動が起こり、全身を官能に染め上げていく。
動いて紛らわそうとしても、グレッグの脂肪に埋没した足は底なし沼に嵌ったかのように、圧倒的な量の脂肪に拘束されてしまっている。
「随分と気持ち良さそうであります。ならば、手伝わねばなりますまい!」
「(*'▽')」
ジャンクロとツェネッガーは片手を伸ばし、深加の乳房を掴む。
「んあぁっ! やめて・・・ひいぅぅぅっ!」
下半身への責めだけで辛いのに、更に乳房、乳首まで弄られると堪らなかった。喘ぎ、髪を振り乱し、絶頂する。
「あっ、ああんっ、あああああああっ!」
まだ男を知らない清らかな身体が、粘つくような責めで快感に染められていく。深加の全身は淡い桃色へと染まり、更に濃度を増していく。
「あはぁ、あふぅん、あああぁぁあああぁぁっ・・・!」
深加の身体がグレッグの上で何度も反り返る。
「・・・はふぅ・・・」
一度吐息を洩らした深加の身体から力が抜ける。
「うん? そろそろ限界か」
深加の様子を確認したレフェリーがオーターズの二人に指示を出す。ジャンクロとツェネッガーは深加を落とさないよう、脱力した身体を慎重に引き摺る。
グレッグの身体から下ろされても、深加は身体をひくつかせるだけだ。そこにレフェリーが圧し掛かり、秘部に手を這わす。
「女刑事さんは随分と感じるじゃないか、ええ? 処女のくせに淫乱だな。こんな淫乱女刑事が居るなんて、警察組織も世も末だ」
深加を言葉でもいたぶりながら、レフェリーは深加の秘裂を弄り続ける。
「あっ、ああう・・・」
グレッグの汗で全身を光らせながら、深加は喘ぎ続ける。
「まだ処女だぞ? ええ? なのに気持ち良くて堪らないだろう? 処女の刑事さん?」
レフェリーは、まだ男性経験のない深加が感じてしまっていることを何度も指摘し、精神的にも追い込んでくる。
「ううう・・・っ」
言い返したい言葉はあるが、発することができない。悔しさだけが胸を塞ぐ。
「淫乱の処女刑事さん、そら、またイッちまえ!」
レフェリーの指が激しさを増し、愛液に濡れた秘裂と淫核を同時に責める。
「あううううっ!」
深加の身体が痙攣し、弛緩する。
「イッたか。だが、まだ足りないだろう?」
下卑た笑みを浮かべたレフェリーが、他の男性選手に視線を向ける。
「さあ、処女の刑事さんにたっぷりと快感を教えてやるとしよう」
その言葉に、ジャンクロ、ツェネッガー、グレッグがまたも深加の身体に手を伸ばしてくる。
「やはりおっぱおでしょう! しかも女刑事もの、興奮するであります!」
「(*'v`d) 」
ジャンクロは深加の右乳房を、ツェネッガーは深加の左乳房を揉みながら、硬く尖ったままの乳首に吸いつく。
「うぇへへ、またここをべろべろ舐めてやるぞぉ」
グレッグは深加の脚を開かせ、秘部へと舌を這わす。
「あうっ、あああうぅぅっ!」
オーターズを押し退けようとする手に力は入らず、深加は喘ぎ声を上げるしかできない。
深加とて警察官であり、新人とは言え刑事の一員だ。普通の女性よりも鍛えているし、体力もある。しかし、男性経験どころかキスすらしたことがないのだ。快楽という未知の感覚で攻められることで、身心が疲弊している。疲弊した身体は淫らな刺激を受け入れてしまい、底なし沼へと沈んでいくようだ。
(もう駄目、こんなの耐えられない! 私、壊れちゃう・・・!)
男たちの責めに快感を与えられ続け、初めて味わう強烈な刺激に心が変質していくような恐れが生じる。しかし、その恐れを官能が塗り潰していく。
そして。
「はぁああああああぁぁん!」
今日一番の絶叫と共に深加は達した。絶頂の余韻に身体をひくつかせる深加だったが、男たちは容赦などせず、更に責めを継続する。
(あああっ! 駄目、辛い、あううっ! こんな・・・こんなのぉ・・・!)
襲い掛かる膨大な快感に、深加はいつしか意識を失っていた。
「ひぐっ!?」
しかし、男たちの嬲り責めに目を覚ます。
「あっ、あっ、あっ・・・あはぁぁぁっ!」
そしてまた達す。
無理やりの絶頂に気絶し、更なる嬲り責めで覚醒させられる。延々と続く快楽責めに再び絶頂し、気絶し、覚醒させられる。無限に続く堕淫地獄に、深加の心身は既に限界を超えていた。
「あ・・・うぁ・・・」
最早深加の口から意味のある言葉は零れない。涎まで垂らした深加の頭を掴んだレフェリーは、無理やり上を向かせる。
「これからもリングで楽しませてもらうからな。嫌だと言ってもたっぷりと・・・な」
男たちの嘲りの笑みに囲まれたまま、深加は深い失神に陥った。
親から出された失踪願いも虚しく、この日から深加の姿は表の世界から消えた。裏の世界では、今日も深加の悲鳴が、嬌声が響き渡っていた。