【特別試合 其の七十七 篝美央:ボクシング】 紹介者:梅華様
犠牲者の名は「篝(かがり)美央(みお)」。16歳。身長140cm、B89(Iカップ)・W50・H76。
ボクシングに青春を掛ける女子高生。ボクシングの邪魔だと黒髪をざんぎり頭にしているが、太い眉、大きな瞳、ぴしりと通った鼻筋、勝気な笑みを浮かべる唇など、見る者を惹きつける容姿をしている。
小柄ながら凄まじいバストを誇り、試合時は男子学生が多く駆けつけるほど。(本人はボクシングの邪魔になるので、胸が大きいことが煩わしい)
ボクシングで活躍する美央に、<地下闘艶場>から魔の手が伸びた。
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<地下闘艶場>の花道を、小柄な人影がシャドーボクシングをしながら進む。フード付きのガウンを纏った姿は子供に見えるほどの身長だが、その動きは鋭い。卑猥な野次や指笛に一瞬動きが止まるが、それでも軽いシャドーで体を解しながら前へと進む。
リングに着いた人影は、階段を昇り、ロープの間からリングへと入る。対角線上にいる対戦相手に一度拳の動きが止まったものの、シャドーを再開し、闘いの始まりを待っていた。
「赤コーナー、『ギャランドゥ』、火筒剛!」
対戦相手は、火筒(ひづつ)剛(ごう)だった。なんと褌一丁という格好で、頭部以外の顔、胸、腕、足まで剛毛が覆っている。顔を顰める観客も居たが、声援を送る観客の方が圧倒的だった。
「青コーナー、『わがままボディのわがままチャンピオン』、篝美央!」
自分の名前がコールされ、ガウンを脱ぎさったのは美央だった。ガウンの下にあったのは、白色のスクール水着だった。両肩と胴体は隠されているが、鍛えられた手足や太ももは丸出しだ。
そして、Iカップが押し上げる胸元が一際男たちの視線を惹きつける。美央が小柄な分、存在感は一層際立っている。スクール水着の布地は引き伸ばされ、Iカップの形作る胸の谷間が凶悪だ。両拳にはボクシンググローブではなくオープンフィンガーグローブが嵌められているが、ほとんどの人間がそんなことを気にしていない。
再びシャドーボクシングを始めた美央のバストは、スクール水着に押し込められていながら大きく弾み、欲望の視線が突き刺さっていた。
嫌そうに火筒のボディチェックを終えたレフェリーが、美央へと近づいてくる。
「それじゃ篝選手、ボディチェックを・・・」
レフェリーが無遠慮に伸ばした手から、美央は身を躱していた。
「おい待て・・・」
更に伸ばされた左手も空を切る。
「あー、もう条件反射になってるから」
ボクシングの技術に加え、胸への視線や触れてこようとする不届き者に対処してきた美央は、いつしか反射的に触られそうになると避ける癖がついていた。
「美央ちゃん、ボディチェックは受けないと!」
「アタシも受けたいけどねー、仕方ないんだー」
火筒もレフェリーに加勢するが、二人掛かりでも美央を捕えきれない。リング上での鬼ごっこが続く内、暫くは美央の揺れる胸元に野次を飛ばす観客が多かったが、変化のない状態から次第にブーイングへと変化していく。
「ぬぐぐ・・・」
美央のIカップバストに触れず歯噛みするレフェリーだったが、これ以上観客を待たせるわけにもいかず、ゴングを要請した。
<カーン!>
「さぁって、男相手でも、さっさと決めるから!」
オーソドックススタイルで構えた美央は軽くステップを踏み、それに合わせてIカップバストも上下する。
「うわぁ、やっぱり美央ちゃんのおっぱいはすごいね・・・」
火筒は男の性(さが)で、美央の両胸の揺れを目で追っていた。
「まずここぉ!」
瞬時に距離を詰めた美央は、左のフックを放つ。
「うわっ!?」
火筒の腹部を抉った筈の一撃を、美央は自ら止めてしまった。オープンフィンガーグローブの上からとは言え、火筒の剛毛の不快な感触に反応してしまったのだ。
「隙ありだよ美央ちゃん!」
鳥肌ものの不快感に、美央は大きな隙を作ってしまっていた。そこに付け込んだ火筒が、思い切り抱きついてくる。しかも、美央のIカップに顔を埋めてきた。
「ひやあぁぁっ!」
スクール水着の上からとは言え、気持ち悪さが減るわけではない。火筒を引き離そうとしたが、肩にまで広がっている剛毛に手を引いてしまう。
「うーん、身体は小さいのにおっぱいは大きいなんて、おじさん感激だよ・・・」
それを良いことに、火筒は美央の胸の感触を顔全体で味わう。
(なんてセクハラしてんの!)
異種格闘技戦だと聞いていたのに、男性が相手、しかもセクハラまでされるとは! 怒りが美央を突き動かす。
「こんのぉっ!」
唯一剛毛のない頭部へと、ボクシングでは反則の両手の鉄槌を落とす。美央の胸部がかなり出っ張っているため、丁度良い位置に火筒の頭が有る。
「ほぐぅっ」
突然の頭頂部への衝撃に、火筒の力が緩む。
(今っ!)
バックステップで火筒の拘束から逃れ、美央は大きく深呼吸する。
(試合中だってのにセクハラするなんて、最低だ!)
美央の表情が引き締まる。しかし美央の変化にも気づかず、頭を撫でていた火筒が、今度は両手をわざとらしく開閉させる。
「美央ちゃんのおっぱい、弾力が凄いねぇ。今度は、しっかりと揉んであげるからね」
火筒は、美央の揺れる胸を見てにやける。と、美央が鋭くステップインしてくる。
「ほらまた捕まえ・・・?」
火筒の両手が空を切る。美央が突進すると見せかけ、寸前で思い切りしゃがみ込んでいたからだ。
「ふしぃぃぃっ!」
鋭い呼気と共に、膝の発条を解放する。同時に右拳を突き上げ、蛙飛びアッパーの一撃で火筒の顎をかち上げる。
「っ!」
剛毛の感触の不快感を抑え込んだ一撃は、火筒をリングへと横臥させていた。
<カンカンカン!>
火筒の危険な倒れ方に、レフェリーは慌てて試合を止めた。
(ほーら、まともにやれば、アタシの敵じゃないじゃん!)
自分のボクシング技術に絶対の自信を持つ美央は、男性選手相手を一撃で倒したことで更に自信を深める。
「セクハラしなきゃまともに闘えない相手なんて、敵じゃないね」
美央はわざとらしく両手をはたき、余裕をアピールする。
「・・・ほう」
それを聞き逃さず、レフェリーが美央へと歩み寄る。
「なら、もう一試合しないか? もちろん、その分のファイトマネーは支払う」
「えっ? うーん・・・」
勝つ自信は勿論有るが、セクハラをされるのは嫌だ。そのため、返事を躊躇う。
「ファイトマネーにプラスして、特注のトランクスも作ろうじゃないか」
美央の表情を見て、レフェリーが更に言い募る。
「トランクス、ねぇ・・・」
確かにあれば助かるが、特別欲しいと言う訳でもない。
「・・・わかった、なら、特注のガウンもどうだ? 希望通りの刺繍も入れよう」
(特注ガウン!)
自分が格好良いガウンを羽織り、リングに立つ姿を思い浮かべる。知らず口元が緩んでいた。
(あ、でも)
表情を引き締め、レフェリーに指を突きつける。
「ボディチェックもなし! それならしてもいいかな〜」
更に条件を重ねた美央に、レフェリーの表情が強張る。
「・・・いいだろう。次の選手が入場するまで、少し待ってくれ」
レフェリーはリング下に待機していた黒服に何事か告げ、小さく頷いた。
「でっぶぅ!」
花道に姿を現した選手を見て、美央は思わず叫んでいた。
「失礼なことを言うんじゃない」
そう突っ込んだレフェリーも、否定はしない。
ゆっくりと、と言うよりものんびりと花道を進んでくる相手を見ながら、美央は軽いストレッチで身体を解した。美央が身体を動かすたびにIカップバストが揺れ、観客の視線を奪っていた。
「赤コーナー、『ミスターメタボ』、グレッグ"ジャンク"カッパー!」
第二戦の相手は、グレッグ"ジャンク"カッパーだった。体中に脂肪がつき、全体が緩んでいる。こんな体型で闘えるのか、不思議なほどだ。
この人選に、グレッグを知っている観客からは大きな拍手が送られる。
「青コーナー、『わがままボディのわがままチャンピオン』、篝美央!」
美央は右拳を突き上げ、コールに応える。そのため、またも両胸が大きく弾み、観客の視線が注がれる。
「では、ゴング!」
<カーン!>
ゴングと同時に、美央はグレッグ目掛けてダッシュする。
(セクハラ攻撃しかないなっさけない男なんて、何人でもぶっ倒してやるから!)
素早いステップインから、腰の回転を乗せたレバーブロー。
「うぇへへ、なにかしたかぁ?」
(うそっ!)
手首まで埋まった一撃だと言うのに、グレッグは平気な顔をしている。それどころか、美央を捕まえようとしてくる。
「っ」
美央は素早く回り込み、今度はグレッグの左横腹へとダブルの右フックを叩き込む。
「うぇへへ、くすぐったいぞぉ」
しかしグレッグは気にする素振りすら見せず、美央へと手を伸ばしてくる。
(確かにいいとこに入った! なんでこいつ、倒れないの!)
美央は知らない。グレッグの脂肪の分厚さ故に打撃の衝撃が内臓まで届かず、ダウンするようなことがほとんどないことを。そして、まだその本領を発揮していないことを。
「うぅん、すばしっこいぞぉ」
「ダイエットしろっての!」
グレッグの両手を躱しながら、胴体のあちこちへと拳を入れる。それでもグレッグの動きは止まらず、美央は唇を噛む。
グレッグにスピードはなく、逃れるのは容易い。しかし、美央の打撃は通じず、決め手がない。
「ううぇへぇ・・・」
続く追いかけっこにグレッグがバテ始める。その体から大量の汗が落ち、リングへと広がっていく。
(スタミナ切れ? けど、こっからどうしよ・・・)
美央はスタミナが切れたわけではないが、試合の緊張感に加えて激しい動きの連続に、かなり汗が吹き出ている。
そのとき、レフェリーの声が耳に届く。
「篝選手、良い格好になってきたな」
(は? なに言ってんだか)
レフェリーの言うことなど無視する美央だったが、次の言葉は聞き流せなかった。
「なんだ、気づいていないのか? 乳首やおっぱいが透けてきているぞ」
「えっ・・・う、嘘っ!」
何を馬鹿な、と思った美央だったが、ちらりと落とした視線の先、薄っすらとではあるが、確かに乳首や乳肌が透けていた。
美央に用意された白いスクール水着は、昔の生地だったのだ。現在販売されている白い水着は生地が透けない加工をされているが、<地下闘艶場>の物はそんな加工などされていない。勿論、女性選手を辱めるためだ。
(こ、こんな衣装用意する!? セクハラセクハラセクハラ!)
思わず胸元と股間を隠し、頬を赤らめる。
「うぇへへ、隠すなぁ、見せろぉ」
グレッグがぼてぼてと近づいてくる。隠しながらもサイドステップで躱そうとしたその瞬間、足元が滑った。
(やばっ・・・!)
両手を隠すことに使っていたため、バランスを崩してしまう。
「おっと、大丈夫か篝選手?」
転びそうな美央を支えたのはレフェリーだった。否、支える振りをして、美央の左胸を掴んでいた。
「んなっ!」
反射的にレフェリーを突き飛ばし、距離を取ろうとする。
「うぇへへ、やっと捕まえたぞぉ」
しかし、そこに居たのはグレッグだった。さすがに反射的に逃れることもできず、背後のグレッグから両脇に腕を差し込まれ、首の後ろでフックされる。
(しまった・・・!)
フルネルソンで捕らえられ、透けた両乳房が数多の視線に晒される。乳房の先端で息づく乳首も同様だ。低身長の美央は、グレッグの脂肪に埋まりながら宙吊りになっている。
「ようやくボディチェックができるなぁ、篝選手」
美央の透けた肢体をじっくりと眺めながら、レフェリーが唇を歪める。
「見るな!」
「ああ、見るだけじゃないぞ。今からボディチェックを行うからな」
レフェリーが徐(おもむろ)に美央の両胸を鷲掴みにする。
「こ、こんなのボディチェックじゃない!」
「何を言っているんだ? 立派なボディチェックじゃないか」
美央の両胸の感触と透ける素肌を目で楽しみながら、レフェリーがにやける。
「しかし、この身長でこのおっぱいの大きさとはな。実は偽物で、中に何か隠しているんじゃないのか?」
大きく揉み回しながら、レフェリーがいちゃもんをつける。
「こんな無駄肉、偽物だったら良かったよっ!」
「何を言っているんだ、これだけ大きいんだぞ? 胸を張っていいんだぞ?」
レフェリーは美央の両胸を下から支え、ぐいぐいと持ち上げる。
「痛いから! やめて!」
「ああ、悪い悪い」
口先だけで謝ると、レフェリーはまたも胸揉みを再開してくる。
「どれ、ここには何も隠していないか?」
レフェリーが、胸の谷間へと指を突っ込んでくる。
「すごい圧力だな」
指で掻きわけながら、奥へと進めていく。
「そ、そんなとこになにも入れてない!」
「隠している選手ほどそう言うんだよ」
レフェリーは美央の剣幕をいなして、Iカップの谷間の感触を楽しむ。
「かなり深いな。これはしっかりと調べないとなぁ」
レフェリーは右手で谷間を責め、左手で右胸を揉む。
(なんで、こんなことされなきゃいけないんだ!)
美央の中で、怒りが膨らんでいく。まともな試合ならまだしも、透けてしまうような卑猥な衣装、二人掛かりでのセクハラ、厭らしい観客など、信じられないことが山ほどある。
怒りが、美央に叫ばせていた。
「こんな卑怯な真似しかできないくせに! この変態!」
この一言に、レフェリーの表情が変わった。
「グレッグ、篝選手に高い高いをしてやってくれ」
「・・・あぁ、わかったぞぉ」
レフェリーの指令に一度小首を傾げたグレッグだったが、大きく頷く。
「そぉらぁ」
「ひやぁっ!」
グレッグはフルネルソンの体勢から、反動をつけて美央を放り上げ、一気に頭上へと差し上げる。
(た、た、高いってぇ・・・!)
美央の普段の視点とはまるで違う高さに、美央は身体を強張らせていた。
「うぇへへ、おっぱいはでけぇし、アソコがあったけぇぞぉ」
美央の両胸と股間を持ったグレッグが、だらしなくにやける。
「お、おろして・・・」
「ああ、もういいのか? グレッグ、篝選手を下ろしてやってくれ。手早く、な」
「あぁ、わかったぞぉ」
頷いたグレッグが、ボディスラムの要領で美央を背中から投げ落とす。
「あがぁっっ!」
本格的な受け身の練習などしていない美央を、凄まじい衝撃が襲う。美央は背中を押さえ、呻くことしかできない。
「グレッグ、次はロメロスペシャルだ」
それでもレフェリーは更なる責めを命令する。
「あれ、疲れるんだぞぉ」
文句を言いながらも、グレッグは美央の両手を背中側に回し、足をフックする。美央の手足を極めたまま、仰向けとなる。
「そぉらぁ」
「あああっ、痛い、痛いぃぃぃっ!」
ボクシング一筋で努力してきた美央にとって、投げ技や関節技の痛みは未知のものだった。両肩は軋み、足首や膝からも痛みが上ってくる。
「どうだ? 反省したか?」
レフェリーが美央を見下ろしながら、両胸を揉んでくる。
「も、もう許して、なんでもするからぁ!」
あまりの痛みに、美央は思わず叫んでいた。
「ほう。なんでも、だな?」
美央の弱音に、レフェリーが厭らしい笑みを浮かべる。
「なら・・・ボディチェックを拒んだ罰として、脱いでもらおうか」
「・・・え?」
レフェリーの言葉の意味が上手く頭に入って来ず、美央は間抜けな声を洩らす。
「わからないか? 自分でオールヌードになれ、と言っているんだ」
「無理! それは無理!」
美央は目を見開き、大きく首を振る。
「それなら、このまま続けるだけだ。グレッグ、もう少し強くかけてやってくれ」
「うぇへへ、わかったぞぉ」
「ああああっ!」
更に痛みが増し、苦鳴を洩らす。そのため、自分の肌が透けていることも、股を開いた恥ずかしい格好であることも忘れている。
「痛いぃぃ! わかった! する! するからぁ!」
「何をするのかな、篝選手?」
「じ・・・自分で、脱ぐ、からぁ」
痛みに負け、美央はストリップを承諾してしまう。
「わかった。グレッグ」
「うぇへぇ、疲れたぞぉ」
ロメロスペシャルが外され、美央はリングの上に横たわる。荒い息を吐く美央のヒップを、レフェリーが叩く。
「ほら、早く立つんだ」
「うぅっ・・・」
これからしなければならないことに、美央は唇を噛む。
「どうした? まだ痛みが足らないか?」
「っ・・・」
一度震えた美央は、左の肩紐に手を掛け、滑り落す。右の肩紐同様に落とすが、つい胸元を庇ってしまう。
「どうした? まだおっぱいも見えていないぞ?」
「・・・」
覚悟を決め、水着の布地を胸の下まで下げる。その途端、Iカップを誇る乳房が弾みながら現れた。低身長である美央のIカップは、かなりのド迫力だった。忽ち粘つく視線が両乳房を舐め回し、凝視する。
(うううぅっ、見られてる・・・!)
試合中に見られるのとはまた違う。あまりの羞恥に、美央はレフェリーに懇願していた。
「む、胸を出したから・・・もう、これで・・・」
「おいおい、何を言っているんだ?」
美央の隠しきれていない乳房をつつきながら、レフェリーが小さく首を振る。
「オールヌードになれ、と言った筈だ。まだ半分しか脱いでいないぞ?」
「でも・・・!」
「なんだ、また投げられたいのか?」
「ひっ・・・」
リングへと投げつけられた痛みを思い出し、美央は身を竦める。
乳房の下にまでずらした水着を掴み、腰まで落とす。乳房とは裏腹に引き締まったヒップまで下ろしたところで、手が止まってしまう。
(これ以上下げたら、大事なとこが・・・見えちゃう・・・)
乙女の羞恥心が、手を止めてしまう。
「どうした? やっぱり痛みが必要か?」
「ひっ・・・!」
もうあんな痛みは味わいたくない。しかし、恥ずかしさが美央を固まらせる。
「こっちが無理やり剥ぎ取ってもいいんだぞ?」
(こんな奴に脱がされるくらいなら、いっそ・・・)
レフェリーに脱がされるよりはと、白いスクール水着を脱ぎ落とす。
遂に、美央は自らの手で全裸となった。オープンフィンガーグローブとリングシューズだけ残されているのが、逆にエロティックさを増している。
(は、は、恥ずかしい・・・っ!)
レフェリーとグレッグだけでなく、四方の観客席からも視線が飛んでくる。
「もう、もういいよね?」
美央は両手で胸と股間を隠し、レフェリーに顔を向ける。
「いや、まだ足りない。レフェリーを変態呼ばわりした罰がある」
「そ、そんなことで・・・」
「そんなこと? 試合中、レフェリーの権威は絶対だ。それを馬鹿にするような選手には、ペナルティは当然だ」
グレッグを背後に従えたレフェリーは、どこまでも強気だ。
「そこに寝そべって、大事なところをお客様に見てもらうんだ。大きく足を広げて、な」
「ふええっ!?」
この男は何を言っているのだろうか。頭がおかしいとしか思えない。普通ならば、美央の感想は正しいだろう。しかし、ここは<地下闘艶場>。そして、今の美央は弱者。どんな理不尽な要求でも、受け入れなければならない。
「ほら、さっさと座れ」
「ううう〜っ・・・」
乳房と股間を隠したままお尻をつけ、中途半端に足を広げる。
「もっと足を広げないと駄目だ。お客様が見えないだろう?」
「こ、これでいい!?」
半ば自棄になり、開けるだけ足を開く。
「まだ駄目だ。なぜ手で隠しているんだ? お客様に見てもらうためなんだから、手を退けろ」
「で、でも・・・」
「でも? なんだ、痛いほうがいいのか?」
「ち、違う、そうじゃない!」
「なら、どうすればいいのか、わかるな?」
レフェリーの脅迫に、美央はゆっくりとではあるが、秘部から手を退け、お尻の後ろに手をつく。
羞恥の表情で、生意気な爆乳女子高生が自ら足を開いている。この光景に、観客席が大きく沸く。
「おいおい、それじゃまだ駄目だ」
しかし、尚もレフェリーが美央を追い込む。
「アソコの奥までお客様に見てもらうんだ、自分の手でしっかりと広げろ」
「そ、そんな・・・!」
ただ足を広げるだけでも恥ずかしさで倒れそうなのに、更なる屈辱に塗れろと言うのか。
「どうやら、また痛い目に遭いたいようだな」
「ひっ・・・!」
その言葉だけで、投げ技の衝撃、ロメロスペシャルの痛みを思い出す。
「うっ、ううっ、ううぅっ・・・」
美央は震える指を無理やり動かし、秘部へと移動させる。一度小さく呼吸をした後、自ら秘裂を左右に広げる。
(ぉぉぉぉぉ・・・っ!)
全裸の爆乳美少女の「観音開き」に、観客席から感嘆の声が上がる。しかし、見えない観客からはブーイング投げられる。
「こ、これで・・・」
もういいだろう、とレフェリーを見上げる美央だったが、レフェリーは首を振る。
「何を甘えているんだ、まだ見ることができていないお客様が居るんだぞ? ほら、向こうのお客様に向かって、アソコを広げるんだ」
「あっ・・・」
Iカップバストを揉まれ、美央はその手を払う。
「なんだ、やる気がないのか?」
「・・・」
美央は顔を背けたものの、身体の向きを変え、足を、秘裂を自らの意思で開く。
「そうだ、そうやってお客様にサービスするんだ。そら、次のお客様にお見せするんだ」
レフェリーに指示に従い、美央は顔を赤らめたまま「観音開き」を行う。都合八度。
(やっと・・・終わった・・・)
股を閉じた美央に、レフェリーが信じられないことを言う。
「さあ、最後は、俺に向けて見せるんだ」
「な、なんで、アンタにまで・・・」
「嫌ならいいんだぞ、嫌なら。ただし・・・」
「・・・」
あの痛みを与えられるくらいなら、まだ恥ずかしさのほうがまし。そう自分に言い聞かせ、レフェリーの前で足を開き、秘裂を開く。
「綺麗な色をしているじゃないか」
しゃがみ込んだレフェリーが、美央の秘裂を凝視してくる。
「くくっ、やっぱり処女か」
処女膜を見つめ、レフェリーがにやける。
(こんなの、こんなのないよ・・・アタシ、大事なとこ、こんなに近くで見られちゃった・・・)
痛みへの恐怖に負け、秘裂を自ら開き、その奥まで見せている。それが悔しく、情けない。
「よし、いいだろう」
「ひぃやっ!」
レフェリーが秘部へと息を吹きかけたことで、身を竦める。
(でも、やっと、終わった・・・)
四方への「羞恥の観音開き」を終え、美央は両脚を閉じ、乳房を隠す。しかし、次の瞬間だった。
「美央ちゃん、おじさんを馬鹿にした分を払ってもらうよ。もちろん、美央ちゃんの身体でね!」
いきなり、何者かが圧し掛かってきたのだ。
「ひいいいっ!」
素肌に触れた剛毛の感触に、美央の肌が粟立つ。
「うんうん、やっぱり美央ちゃんのおっぱいは大きいねぇ。おじさん、感激だよ」
それは、初戦で倒した火筒だった。美央に馬乗りとなり、生のIカップバストを揉み回している。
「ア、アンタはさっき倒したんだから、来ちゃダメ!」
どうにか火筒を押し退けようとしても、剛毛に触れてしまえば動きが止まってしまう。
「駄目と言われても、レフェリーがオッケーしてるからねぇ」
火筒は美央の両胸を揉みながら、左右の乳首を舐め比べる。
「ああ、プロレスだと乱入は盛り上がるからな。お客様へのサービスになるから問題ない」
火筒に責められる美央を見下ろし、レフェリーがにやつく。
「こ、こんな卑怯なこと、やめろよ! 気持ち悪い・・・いひぃっ!」
抗議する美央だったが、火筒の責めに嬌声を上げてしまう。
「よーし、火筒、グレッグ。篝選手は触られるのが大嫌いなようだ。この試合で、しっかりと慣れてもらおう」
「そんなことなら、喜んで!」
「うぇへへ、もういいのかぁ? わかったぞぉ」
レフェリーの声に、火筒とグレッグが頷く。
「それじゃ、おじさんは美央ちゃんのアソコを気持ち良くしてあげるから、グレッグくんはおっぱいを頼むね」
「うぇへへ、おっぱいだなぁ、任せろぉ」
火筒が秘部を、グレッグが乳房を触り始める。
「うあっ、やめっ、ろふぅっ、ふわわぁ!」
火筒の剛毛が秘部を刺激し、グレッグの汗まみれの手が、まるでローション責めのように快感を呼び起こす。性的な経験が全くない美央にとって、特殊な責めは強烈な刺激だった。
「美央ちゃん、もう濡れ濡れだねぇ。おじさん嬉しいよ」
「うぇへへ、乳首がカチコチだぞぉ」
男たちが好き勝手に美央の肢体を弄るたび、快感が生じる。
(なんでなんで、こんなことで、アタシ、気持ち良くなってんの・・・)
美央は、自分が信じられなかった。今までボクシング一筋に打ち込んできた美央は、異性と付き合ったことすらない。それなのに、リングで注目されている中、セクハラを受けているのに感じてしまっているのだ。
「よし、次はグレッグ、いつものあれだ」
「うぅん? いつものって、どれだぁ?」
レフェリーの指示に、グレッグが美央の乳房を揉みながら小首を傾げる。
「だから、お前の腹の上に篝選手を乗せろ」
「なんだぁ、最初からそぉ言えばいいんだぞぉ」
グレッグが美央の腰を掴み、自分は寝そべりながら美央を腹の上に跨らせる。
「あぁっ?」
突然のことに、美央は後方へと倒れそうになる。
「おっとっと、危ないよ美央ちゃん」
「ひいっ!?」
火筒が美央へと背後から抱きつき、しっかりと抱え込む。
「さ、これで美央ちゃんは倒れないよ」
「うぇへへ、なら・・・そぉらぁ!」
グレッグが自分の腹肉を叩いたことで、脂肪の波が起こる。
「はひゅいいぅっ!?」
その波は美央の秘部へと柔らかい振動を送り込み、快感を掻き立てる。
「それじゃ、おじさんも!」
それに加え、火筒の両腕が交互に美央の乳房を上下に往復する。
「いひぃ、ひうっ、あひゅぅぅぅっ!」
トップサイズ89cmIカップの乳房は、表面積も大きい。そこをほぼ余すことなく火筒の剛毛が蹂躙し、不快感と捩じれた快感を叩きつけてくる。
乳房と秘裂という敏感な箇所への強烈な同時責めに、美央の腰が勝手に跳ねる。
「あっ、ひっ、はひぃっ!」
いきなりの強烈な快楽に、美央は昇り詰めていく。
そして。
「なっ、あっ、だっ、ひあっ、ひゅいいいぃぃぃぃぃっ・・・!」
初めての絶頂を味わっていた。味わわされていた。
「あれれ? 美央ちゃん、ぐったりしちゃったよ」
「そうか、いきなりこれはきつかったか」
初めての絶頂に力なく身体を震わせる美央を、レフェリーはグレッグの上から降ろさせる。
「もう少し、じっくりと気持ち良くさせるか」
「そう言うことなら、おじさん、頑張っちゃうよ」
「うぇへへ、おっぱいは任せろぉ」
レフェリーが、火筒が、グレッグが、好き勝手に美央の肢体を楽しみだす。
「やっ、やだ、いやぁぁぁぁあああぁぁぁぁ・・・っ!」
美央の絶叫にも、男たちが手を止める筈もなかった。
「あっ、はっ、はひぃ・・・ひやああああぁぁぁぁ・・・っ!」
もう何度目だろうか。美央はまたも絶頂へと叩き込まれ、秘部から愛液を零れさせた。
「篝選手、試合前のボディチェックは受けない、レフェリーを脅す、自分から言い出したのに脱ごうとしない・・・そんな生意気なことをするから、こうやって教育を受けているんだぞ?」
愛液塗れの美央の秘部を弄りながら、レフェリーがにやつく。その間にも、左右の乳房は火筒とグレッグに揉まれている。
「わかっているのか、篝選手?」
「あひいぃっ! わかってる、わかってるぅ・・・ひひゅうぅ!」
「生意気なだけじゃないぞ、お客様を楽しませることができていないんだぞ? それは、篝選手が弱いからじゃないか? ええ?」
卑怯な手段で追い詰めておきながら、レフェリーが勝手な言い分で美央を追い込む。勿論、その間も美央の秘部を弄り、淫核をつつき回す。
「ああっ! ア、アタシが、生意気でごめんなさい、弱くてごめんなさいぃ・・・!」
「ようやく言えたな、篝選手」
美央の屈服の言葉に、レフェリーが責めを止めさせる。ようやく解放された美央だったが、仰向けのまま身体をひくつかせるだけだ。
「なんだなんだ、まだ限界には早いだろう?」
しかし、またもレフェリーが美央に圧し掛かる。
「ふやぁっ、もう無理、無理だからぁ・・・!」
「まだ喋れるじゃないか、会話ができる内は大丈夫なんだよ」
レフェリーは美央とグレッグの汗に光る両乳房を揉み回し、乳首を転がす。
「ひはぁ、だめ、だめぇ、むり、だからぁ・・・!」
快感に言葉を詰まらせながら、美央は首を左右に振る。
「止めて欲しかったら、両手でピースをするんだ」
「あっ、ひっ、ひいぃっ!」
快楽地獄から逃れたい一心で、美央はレフェリーの言う通りにダブルピースをする。
「手は絶対にそのままだぞ。それじゃ、そのまま足を広げろ」
「は、はひぃ・・・」
美央が股を広げると、レフェリーがその間に自分の腰を入れ、美央の秘部に密着させる。
「本番ができないのが毎度もどかしいが・・・」
小さく不満を漏らしたレフェリーが、そのまま腰を前後に揺する。
「ひいぅ、あひぃ、ふひいぃん!」
秘裂を硬くなったモノで刺激され、初めての経験だと言うのに美央は喘ぐ。
「だが、このもどかしさも良いものだ」
更にレフェリーは両手で美央のIカップの巨乳を鷲掴みにし、人差し指で乳首を転がしながら揉み回す。
「ああっ、だめぇ、ちくび、だめぇ!」
数々の責めにもう舌も回らない。美央はどうにかダブルピースを崩さず、首だけを左右に振る。
「なるほど、もっと乳首を苛めて欲しいんだな」
レフェリーは乳房を揉みながら、親指と人差し指で乳首を挟み、扱き責めを加える。
「ああっ、ちがっ、ひっ、あひゅいぃっ!」
否定の言葉も紡げぬまま、何度も軽く達してしまう。
「それなら、これで・・・どうだ!」
とどめとばかりに、レフェリーが乳首を思い切り引っ張り上げる。
(あっ・・・あああ・・・!)
その瞬間、美央の体内で何かが弾けた。快楽の塊が弾け飛んだ。
「あひゅううううぅぅぅぅぅんんんん・・・っ!」
その勢いの凄まじさに、ダブルピースをしたまま、美央の意識は刈り取られた。
「さすがにこれ以上は無理だな」
レフェリーの合図に、火筒とグレッグも立ち上がる。
「最初はどうなるかと思ったが、こっちの提案に乗ってくれて助かった」
「いやぁ、美央ちゃん、まともにやったら強かったからねぇ。おじさん、顎が折れたかと思ったよ」
「うぇへへ、いいおっぱいしてたぞぉ」
男たちは口々に勝手なことを言いながら、リングを後にする。
リングには、美央だけが残された。オープンフィンガーグローブとリングシューズのみで飾られた裸体を、観客たちの視線が犯す。
乳首は硬く立ち上がったままで、両脚はだらしなく開かれ、秘部からは大量の愛液が零れ落ちている。
恥ずかしい格好のまま気を失った美央に、観客からは野次、指笛、粘つく視線がいつまでも送られていた。