【特別試合 其の七十九 クト・コネハ:プロレス & 沙耶木小夜麗:サンボ】 紹介者:336様 無津様
犠牲者の名は「クト・コネハ」。本名は藍生(あおい)未稀(みき)。21歳。身長162cm、B91(Gカップ)・W56・H84。
ショートカットの黒髪、卵型の輪郭、つぶらな瞳、通った鼻筋、薄めの唇を持つが、その美貌を覆面で隠して地下女子プロレスで活躍する覆面レスラー。体操経験を活かしたルチャスタイルでの闘いは、観客を魅了する。
新しい舞台が淫虐を目的としたものとは知らず、クト・コネハは参戦を決めた。
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リングの上で、二人の選手が向かい合う。フード付きのガウンを着た二人は、その顔も、身体つきもわからない。
「赤コーナー、『神秘の美兎』、クト・コネハ!」
コールされたクト・コネハがガウンを脱ぐ。その下から現れたのは、クト・コネハが地下女子プロレスで闘うときの格好そのままだった。
目、鼻、唇に穴が開けられ、リングネームを元にした兎耳が着いたマスク。衣装は補強された競泳水着で、白ベースに赤のラインが入っている。首元にはチョーカーが、手首にはリストバンドが巻かれており、足元はプロレスブーツが覆っている。
両手を大きく振ってアピールする姿は、プロレスラーのそれだった。返ってくるのは卑猥な野次や指笛ばかりであったが。
「青コーナー、『なんちゃって女王様』、セレナーデ!」
セレナーデ、と呼ばれた選手がガウンを脱ぐ。その下にあったのは、青革のボンデージスーツだった。両肩と太ももが露わにされた衣装は、まさしくSMの女王様だ。
その顔は目元と鼻がパピヨン形のマスクに覆われており、顔の下半分も唇しか出ていない。
奇しくもマスクウーマン対決となった試合に、観客席も大きく沸いた。
「さて、まずはクト・コネハ選手にボディチェックを受けてもらおうか」
水着の上からでもわかるスタイルの良さに、レフェリーが相好を崩す。
「はい、どうぞ」
ボディチェックをしやすいように、と両手を前に出したクト・コネハだったが、レフェリーはその手を無視し、いきなりクト・コネハのGカップバストを鷲掴みにした。
「えっ!」
「うん? どうかしたか?」
驚きに固まり、声を洩らしたクト・コネハに、レフェリーがにやけながら声を掛ける。その間も両手はクト・コネハの両胸を揉み続けている。
「ボ、ボディチェックって・・・」
「ああ、<地下闘艶場>では、直接触って確かめる決まりだ」
どう対応して良いかわからないクト・コネハは、手をあたふたとさせるだけだ。プロレスラーとしてレフェリーを殴るわけにもいかず、かと言ってセクハラボディチェックは不快なだけだ。
対応に迷っている間も、レフェリーの手はクト・コネハの胸を揉み、弾ませ、寄せ、玩具にしている。しかもレフェリーは左手でクト・コネハの右胸を揉みながら、右手を下腹部へと下ろしていく。
「そこは駄目です!」
股間に伸ばされたレフェリーの手を、さすがに払う。
「ボディチェックを拒むなら、違約金を払ってもらう。それに、今の所属団体にも出られなくなるかもなぁ」
「・・・」
レフェリーの脅しが、本当かどうかわからない。しかし、<地下闘艶場>が裏の催し物であることには違いない。レフェリーの脅しが本当だった場合、所属団体に出られなくなるのは困る。
「・・・」
クト・コネハは、無言のまま後ろへと両手を回す。
「わかってくれたようだな」
にやりと笑ったレフェリーが、クト・コネハの秘部を弄り始める。しかも、反対の手でヒップを揉み回してくる。
「お尻はおっぱいほどにはボリュームがないな」
勝手なことを言いながらも、その手は止まらない。欲望のままに、レフェリーはクト・コネハの肢体を弄り続ける。
それでも、クト・コネハはじっと耐え続けた。
「うん、何も隠していないようだな」
最後にクト・コネハの両胸を弾ませ、ようやくレフェリーが離れる。
「・・・」
クト・コネハは両手で胸と股間を庇い、小さく震えていた。
クト・コネハのセクハラボディチェックを終えたレフェリーが、今度はセレナーデへと向かう。
「さあ、次はセレナーデ選手の番だ」
レフェリーが躊躇なくセレナーデの左胸へと手を伸ばす。その右手首を、セレナーデが掴んでいた。
「ぐあぁぁっ!」
「普通のボディチェックなら受けてあげてもいいよ? でも・・・変なとこ触るんなら、この手をへし折るから」
「わ、わかった! だから手を放せ! 放してくれ!」
あまりの痛みに悲鳴を上げたレフェリーが、哀願に近い声でセレナーデに頼む。
「ふん」
鼻を鳴らしたセレナーデが、レフェリーの右手を放り出す。
「ぐぅぅ・・・っ」
右手首を擦ったレフェリーは、セレナーデを睨む。しかしセレナーデが覆面の奥から睨み返すと、慌てて目を逸らす。
「ふ、普通のボディチェックなら、受けると言ったな?」
「ええ」
「い、いや、普段も普通のボディチェックだがな」
そう取り繕いながら、レフェリーは変なところを触らないように、セレナーデの衣装の上を押さえていく。
レフェリーはビクつきながらボディチェックを終えると、一目散にセレナーデから離れる。そして、舌打ち交じりにゴングを要請した。
<カーン!>
ゴングが鳴り、覆面女性選手が向かい合う。クト・コネハはルチャスタイルのステップを踏み、セレナーデは軽い前傾姿勢で腰を落としている。
ステップを踏むことでセクハラボディチェックのショックを和らげていたクト・コネハだったが、一気にギアを上げる。
素早いステップインから、その場飛びのドロップキック。セレナーデの胸板を蹴りつけながらも後方回転で着地し、フライングクロスチョップで追い打ちをかける。
素早い二連撃に、セレナーデがダウンする。クト・コネハは素早く立ち上がると、両拳を突き上げて観客にアピールする。
その足に、何かが絡みついた。次の瞬間、クト・コネハはリングへと倒されていた。
「やってくれるねぇ、クソが!」
セレナーデがカニばさみの要領で引き倒したのだ。
「うああっ!」
うつ伏せで倒され、更に両膝を折り曲げられて関節技に極められたクト・コネハが痛みの声を上げる。
「うるせぇな、ギャアギャア喚くな!」
セレナーデが、クト・コネハをうつ伏せにしてから背中に座る。そのまま顎を掴んで引く。
「うぐぁあっ!」
<キャメルクラッチ>で引き絞られ、クト・コネハは苦鳴を漏らす。
「さっきから散々喚きやがって。豚かよお前は!」
セレナーデが右手を顎から離し、クト・コネハの鼻の穴を掴んで容赦なく引き上げる。
「おら、叫べよ! 豚は豚らしくなぁ!」
「ひっ、ぶ、ぶひぃっ!」
痛みのあまり、クト・コネハはセレナーデの言う通りに叫んでいた。
「よし、ちゃんと言えたな」
セレナーデは<キャメルクラッチ>を解くと、背中を蹴りつける。
「あうっ!」
クト・コネハが背中を押さえて仰向けになると、セレナーデが馬乗りになる。
「豚のくせに、無駄にデカい胸しやがって」
セレナーデが、クト・コネハのGカップバストを横から張り飛ばす。
「はひぃっ!」
手加減のない一撃だと言うのに、クト・コネハの声は甘い。
「どんだけデカいか、見せてみな!」
セレナーデがクト・コネハの胸元を掴み、一気に衣装を引き裂いた。その途端、クト・コネハのGカップバストがまろび出る。
「生意気な! この無駄乳が!」
「ひぎい!」
握り潰すかの勢いでセレナーデがクト・コネハの乳房を握り締め、クト・コネハが苦鳴を上げる。
「こんな乳首もいらないだろ! どうせ使うこともないだろうしな!」
「千切れ、千切れるうぅっ!」
乳首を思い切り引っ張られ、クト・コネハが喚く。
「お、おい、セレナーデ選手・・・」
恐る恐る掛けられたレフェリーの声は、キレてしまったセレナーデには届かない。
「ここも!」
「がひゅいぃい!」
秘部を容赦なく掴まれ、クト・コネハがバタつく。しかも、セレナーデはそのまま衣装の股間部分を破り捨てた。
「あん? もう濡れてるじゃないか」
「あっ・・・」
痛みを与えられながらも、クト・コネハは快感を得ていた。その証拠を見られ、覆面の下で頬を赤らめる。
「こんな厭らしいま〇こ、何か埋めなきゃ治まらないだろ」
「ひゅひぃっ!」
いきなり指を二本突きこまれたと言うのに、クト・コネハは腰を揺らめかせていた。
「たいした淫乱ま〇こだ、私の指に吸いついてくるよ」
激しくも甘くクト・コネハの膣を掻き混ぜながら、セレナーデが嘲る。
「これなら、三本もいけるだろ? そら、オマケもつけてやるよ」
「ひゅひひぃいいぃっ!」
セレナーデは人差し指、中指、薬指を秘裂の奥に突っ込み、親指で淫核を転がす。粘り気のある水音と、紛れもないクト・コネハの嬌声がリングに響く。
「そら、イケ、イッちまえ、この×××なメスブタが!」
「はわっ、あはわっ、あはああああぁぁぁぁぁ・・・・っ!」
強烈な言葉責めと秘裂責めに、クト・コネハは高い絶頂へと叩き込まれた。そのまま意識を失い、白目を剥いて横臥する。
「なんだ、もうおねんねかい? だらしないね」
クト・コネハの秘部から指を抜いたセレナーデは、指についた愛液をぼろぼろになったクト・コネハの衣装で拭く。そして、何故かその手を握り込んだ。
「さて、淫乱ま〇こに私の拳は入るかね? いや、入れてやるよ」
「ま、待て、さすがにそれは駄目だ!」
セレナーデが振り上げた右拳を、レフェリーが掴む。
「やかましい!」
「うわあっ!」
セレナーデがレフェリーを振り払い、勢いのついたレフェリーの体はリング下まで転げ落ちた。
<カンカンカン!>
セレナーデの凶行にゴングが鳴らされる。しかし、セレナーデはクト・コネハへの責めをやめようとはしない。握った拳で、クト・コネハの秘部をぐりぐりと刺激する。否、秘裂の奥へと捻じ込もうとする。
これにはリング下に待機していた黒服たちがリングへと上がり、セレナーデを押さえつける。
無様に失神したクト・コネハは担架に乗せられ、花道を退場させられていく。
「・・・くそっ、なんて奴だ」
黒服によって立たされたレフェリーが、痛みに舌打ちすると、そのままマイクを掴む。
「これより、制裁試合を行います!」
レフェリーの宣言に、観客からは大きな拍手が送られる。制裁試合だろうとなんだろうと、美しい女性選手が辱められるのならそれで良いのだ。
「クソが! 放せ! テメェら、ぶち殺すぞ!」
黒服数人に押さえつけられていると言うのに、セレナーデの暴れぶりと暴言は収まらない。そのセレナーデが制裁試合でどのように堕とされるのか、観客たちは淫らな未来へと思いを馳せた。
やがて、花道に時代錯誤の輿が現れる。それだけで、観客席が沸いた。
輿の上には豪奢な椅子が設置されており、その椅子には赤髪の女性が座っている。輿を担いでいるのは、黒の革パンツ一枚と言う、露出度の高い屈強な男たちだ。
リングに到着すると輿が下ろされ、赤髪の女性が椅子から降りる。漆黒のボンデージを着込んだ女性はリングへと上がり、輿を担いでいた男たちも続いた。
「赤コーナー、『女王様』、茨木美鈴!」
「茨木(いばらぎ)美鈴(みすず)」。22歳。身長174cm、B92(Fカップ)・W66・H94。
SMクラブの「女王様」であり、髪を真っ赤に染めたきつめの顔立ちの美人。長身にFカップの巨乳、大きなヒップという迫力ボディの持ち主。
美鈴の周囲には、スレイブズと呼ばれる屈強な男たちが跪いている。
「青コーナー、『狂乱女王様』、セレナーデ!」
先程の暴れぶりは「なんちゃって女王様」どころではなかった。そのためか、コールのときのキャッチコピーも変更されている。
セレナーデのコールと同時に、押さえつけていた黒服たちが離れた。
「それでは、ファイト!」
<カーン!>
スレイブズの面々がリングに残ったまま、試合開始のゴングが鳴らされた。
「茨木、美鈴ぅ・・・」
立ち上がったセレナーデの口から、美鈴の名が洩らされる。
「本当は、私をご指名だったんでしょう? 残念ながら、そんなに安い女じゃ、な・い・の・よ」
美鈴は何かを知っているのか、右手の人差し指を左右に振ってセレナーデを挑発する。
「クソがぁっ!」
そのふざけた態度に、セレナーデが激昂する。技術も何もなく、腰高で突進する。しかしその前に、肉の壁が立ちはだかる。
「邪魔だっ!」
美鈴を守ろうとしたスレイブズの一人を、セレナーデはロシアンフック一発で吹き飛ばす。しかし残りのスレイブズたちがセレナーデに群がり、押し倒す。
「ちぃっ、退けテメェら!」
それでもスレイブズたちを蹴り飛ばして立ち上がろうとするセレナーデだったが、そのままロープ際まで押されてしまう。
「それじゃ、正体を拝ませてもらおうかしら」
美鈴の指示に、スレイブズの一人がセレナーデの覆面へと手を掛ける。
「やめろ、脱がすな!」
叫ぶセレナーデだったが、数の差はどうにもならず、素顔を晒されてしまう。
「やっぱり、小夜麗先輩じゃない」
覆面の下から現れた見知った顔に、美鈴が唇の端を上げる。
もう一人の犠牲者の名は「沙耶木(さやき)小夜麗(さより)」。24歳。身長172cm、B94(Iカップ)・W60・H87。
髪の右側を肩辺りに、髪の左側を胸下辺りまで伸ばしたアシンメトリーにし、ブリーチを入れている。鋭い目元、高い鼻筋、引き結ばれた唇と言う、男性的な美貌。
SMバーで働く女王様。仕事場や女王様相手だとドSになるが、素人や女子相手だとスケベ親父みたいなチョイSになり、セクハラをすることが多々であるがあまり行き過ぎた事はしないタイプ。
だが、ガチギレすると、男なら再起不能まで追い込み、女ならとことんイキ狂うまで犯し続ける危うさを持つ。
実は美鈴と一緒に練習をこなしていたサンボ仲間であり、偶然ではあるが仕事内容も一緒だった。最初は共通の話題で仲を深めていったものの、性格の違いか、はたまた同族嫌悪か、関係が悪化。最後は大喧嘩をして交流を断っている。
しかし、どこか美鈴を気にしていた小夜麗は、美鈴が責め役として活動している<地下闘艶場>の存在を知り、その美貌を覆面に隠して参戦を決めたのだ。
「私をご指名で<地下闘艶場>に来るなんて、とんでもないストーカーね。怖い怖い」
美鈴はわざとらしく両手で自分の身体を庇い、両腕を擦る。その行為が、セレナーデ、否、小夜麗の闘争心を燃え上がらせた。
「人を舐めるのも、いいかげんにしなっ!」
小夜麗の咆哮と同時に、スレイブズたちが弾き飛ばされる。
「相変わらずの馬鹿力ね」
美鈴が舌打ちする。
「タイマンじゃ勝てねぇからって、クズ男どもを連れてきてんじゃねぇよ」
小夜麗は怒りに目を吊り上がらせたまま、美鈴へと突進する。
「美鈴、私に負け続けたこと、思い出させてやるよ!」
小夜麗のロシアンフックが、美鈴を捉える。
「うぐっ!」
咄嗟に左腕でガードした美鈴だったが、その威力に吹き飛ばされる。
「そんなもんか!」
更に追撃を狙う小夜麗だったが、突然体勢を崩す。倒れていたスレイブズの一人が、小夜麗の左足首を掴んだのだ。
「なにしやが・・・っ!」
次の瞬間、別のスレイブズの一人が、小夜麗の背中に両手での鉄槌を思い切り叩き込んだ。
「んああああっ!」
手加減抜きの男性の一撃だったと言うのに、小夜麗の唇から零れたのは、紛れもなく嬌声だった。
「やってくれるじゃない!」
更に、美鈴のピンヒールが小夜麗のどてっ腹へと食い込む。
「おほおぉん!」
これにも派手な嬌声を上げた小夜麗は、腹部を押さえて蹲る。
「やっぱり、M気質だったわね」
真っ赤な髪を掻き上げた美鈴は、スレイブズたちを一喝する。
「いつまで寝てるのよ! さっさと押さえ込みなさい!」
女王様の命令に、スレイブズたちが跳ね起きる。
「くっ・・・うぜぇんだよ!」
突っ込んできたスレイブズたちを跳ね除ける小夜麗だったが、数の暴力には敵わず、遂に押さえ込まれてしまう。
「さて、っと・・・」
スレイブズたちに押さえ込まれた小夜麗を、美鈴が見下ろす。
「ふんっ!」
「あごほぉっ!」
美鈴の爪先が、小夜麗の股間を踏みつける。
「ここが<地下闘艶場>じゃなかったら、ディルドーパンツで抉ってたところだけど」
小夜麗の股間を踏みにじりながら、美鈴が小さく笑みを浮かべる。
「良かったわね、<地下闘艶場>で。イキ続けるだけで許してもらえるんですもの。ね? せ・ん・ぱ・い?」
自分の言葉に合わせて、美鈴は小夜麗の股間をヒールでノックする。
「手駒がなけりゃ、勝負もできねぇくせに!」
その小夜麗の叫びに、美鈴が表情をなくす。
「いつまで女王様気分でいるのかしらね。ああ、この衣装のせいかしら?」
美鈴は小夜麗に馬乗りとなり、小夜麗のボンデージスーツを撫でる。
「なら、ちゃんと立場をわからせないと、ね?」
美鈴はわざとゆっくりと、小夜麗の青革のボンデージスーツの留め具を外し、じっくりと脱がしていく。自分もボンデージスーツを着用するため、違うタイプのボンデージスーツでも迷うことなく脱がせられる。
「クソが! ざけんじゃねぇぞ美鈴!」
小夜麗は必死に身を捩り、手足の自由を取り戻そうとする。しかしスレイブズたちの拘束は解けず、荒い言葉のみの攻撃となってしまう。
「嫌ねぇ、ふざけてなんかいないわ。真面目に脱がしてあげてるのよ?」
小夜麗の右頬を軽く叩いてから、美鈴が完全にボンデージスーツを脱がしてしまう。
「ふふ、良い身体じゃない。遊び甲斐がありそうだわ」
アンダーショーツすらない小夜麗の肢体を、美鈴がじっくりと眺める。
「ああ、特におっぱいが良いな。Iカップだったか?」
ここまで成り行きを見守っていたレフェリーが、ここぞとばかりにしゃしゃり出てくる。
「引っ込んでなさい」
美鈴の合図に、スレイブズの一人がレフェリーを引き離す。
「お、おい、美鈴!」
レフェリーの不満の声など気にも留めず、美鈴は小夜麗の裸体を値踏みする。
「そうねぇ・・・まずは」
しゃがみ込んだ美鈴は、小夜麗の左乳房をつつく。
「私よりも大きいこのおっぱい、どうしてくれようかしら」
美鈴の右手の人差し指が、小夜麗の左乳房の周辺をなぞりながら、ゆっくりと頂上へと向かっていく。
「けっ、大きさで負けてるから羨ましいのか?」
何度も打撃を受け、全裸にもされた小夜麗だが、美鈴への敵愾心は消えていない。
「乳首をこんなにおっ立てておいて、皮肉もないでしょう?」
美鈴が小夜麗の左乳首を弾くと、人差し指と中指で硬く立ち上がっている乳首を扱いてくる。
「くぅっ・・・いい年して、まだおっぱい好きか・・・んはぁ、好きなだけ弄れ・・・はひいっ!」
いきなり両方の乳首を引っ張り上げられ、痛みに喘ぐ。否、痛みがもたらす快感に喘ぐ。
「まったく、こんな状況でも口が減らないんだから。わからせてあげないと、ねっ!」
美鈴の右人差し指と右薬指が秘裂を割り広げ、右中指が突き立てられる。
「もう中はぐちょぐちょね」
「・・・んっ、んぅっ、くひふ・・・」
美鈴の指が蠢くたび、小夜麗の快楽係数が一段抜かしで上がっていく。それでも唇を噛み、必死に快感を堪える。
だが。
「はひゃあぁっ!」
美鈴の中指が、小夜麗のGスポットを捉えた。
「ふふっ、見つけたわよ?」
美鈴の右中指が、小夜麗の膣を掻き回す。その乱暴な動きにも、小夜麗はよがり声を上げてしまう。
「やめっ、ひやぁん、そこっ、うひいあぁっ!」
「やめて、なんて言わないわよね? 気持ち良いくせに、ね!」
「あひひひぃっ!」
更に親指で淫核まで振動責めを加えられ、小夜麗の腰が跳ねる。
「あっ、おっ、おおおぉぉぉぉ・・・っ!」
そのまま、快感が弾けた。口からは嬌声が放たれ、秘裂からは愛液が零れ落ちる。
「・・・ぐうぅ・・・」
憎むべき相手に絶頂させられてしまった。その屈辱に唇を噛む。
「あら、まさか一度で終わったと思ってないわよね?」
艶やかな笑みを浮かべた美鈴は、小夜麗の秘裂から愛液を掬い、小夜麗の唇を彩る。
「・・・ぺっ」
腹立たしさから、美鈴に唾を吐きかける。見事に美鈴の右頬に命中し、小夜麗は口の端を持ち上げる。
「何度イカされたって、負けは認めねぇから」
「ああ、そう」
手の甲で唾液を拭い取った美鈴は、そのまま思い切り振り抜いた。鈍い打撃音と共に、小夜麗の左頬に小夜麗が吐いた唾液が付着する。
「あひっ! はひぃん・・・!」
頬が赤くなり、唇が切れて血が垂れていると言うのに、小夜麗は腰を震わせ、秘裂から愛液を零していた。
「なら、何度目で堕ちるのか・・・試してあ・げ・る・わ!」
指をこきりと鳴らしながら、美鈴が凄艶な笑みを浮かべた。
「あがっ! ふひぃっ! ひゃはぁあん!」
鈍い音。
水音。
喘ぎ声。
滑り音。
破裂音。
喘ぎ声。
小夜麗は、美鈴から痛みと快楽責めを受け続けている。その頬は快感と打撃によって赤くなり、唇は何か所も切れている。
「私の奴隷になる、と言えば、止めてあげてもいいわよ?」
美鈴がIカップもある小夜麗の両乳房を揉みながら、小夜麗を見下ろす。
「・・・お前なんかに・・・誰が・・・!」
美鈴の提示した条件など、呑めるわけがない。
「ああそう。それなら・・・自分から言いたくなるまで、楽しませてあ・げ・る・わ!」
立ち上がった美鈴が真っ赤な髪を掻き上げると同時に、今まで待機していたスレイブズたちが襲いかかった。
リングの上で、小夜麗は延々と責められ続けている。
スレイブズたちが交代で、硬くなったイチモツを黒革のパンツ越しに、小夜麗の秘部に擦りつけているのだ。放ちそうになる前に交代し、小夜麗の秘部を攻め続ける。
腰振り役以外のスレイブズたちは、小夜麗を押さえながら乳房を揉み、乳首を転がす。
「あっ、おっ、おほぉっ・・・んあああぁぁっ!」
もう何度目かもわからない絶頂をさせられた小夜麗は、半開きの口から涎を垂らしていた。
「随分といい表情をするようになったじゃないの」
涎塗れになった小夜麗の顔を、美鈴が皮肉気に見下ろす。
「もう・・・許して、美鈴・・・」
「美鈴・・・?」
次の瞬間、小夜麗の頬が大きく張られる。
「美鈴女王様、よ」
「あはぁ・・・」
「呆けてないで、ちゃんと口にするのよ!」
今度は反対の頬が張られ、小夜麗の頬が別の赤みを足す。
「じょ、女王様・・・美鈴女王様・・・も、もう、許して・・・」
「言葉遣いがなってないわよ!」
また頬が張られ、小夜麗の頬が赤みを増す。
「もう、許してください、美鈴女王様」
「良く言えたわね」
美鈴が小夜麗の頭を撫でる。これでようやく終わる、と小夜麗が安堵した次の瞬間だった。
「でも、駄目よ。まだ喋れるだけの余裕があるじゃないの。今日は、たっぷりとM奴隷としての振る舞いを教えて、あ・げ・る・わ!」
更に頬を張り、美鈴が宣言する。
「あ、あぁ、あはぁ・・・」
絶望に震える小夜麗だったが、その腰も揺らめいていた。
「ひっ、ひっぃ、ひひいぃぃいん!」
もうどれほどの時間が過ぎただろうか。屈服を宣誓した小夜麗だったが、未だに責められ続けている。
身体のあちこちを踏みつけられ、乳房を揉み回され、乳首を吸われ、扱かれ、秘部を弄られ、淫核を転がされ、ヒップを叩かれ、太ももを撫でられ、膣を掻き回される。
あらゆる箇所を苛められ、責められ、そのたびに小夜麗は喘ぎ、叫び、絶頂する。リングの上は小夜麗の汗や涎や愛液、スレイブズたちの汗や唾液が混じり、照明を受けて輝く。
「なあ美鈴女王様、そろそろこっちにも・・・」
「うるさいわねぇ、制裁試合と言ったのは貴方でしょう? もうレフェリーなんて用無しだから。帰ってなさい」
「そ、それはないだろ、沙耶木選手にはまだ指一本だって」
「ああもう、そこのお前、あの男を退場させてきなさい」
食い下がるレフェリーに嫌気が差したのか、腕組みした美鈴はスレイブズの一人に指示を出し、レフェリーを捕らえさせる。
「おい、やめろ、俺はレフェリーだぞ! それを・・・!」
それでも喚くレフェリーの声が、段々と小さくなっていく。その間も、小夜麗はスレイブズたちから卑猥な責めで快感を与えられ続けている。
「うふふ、とっても気持ち良さそうじゃない?」
責められる小夜麗の姿に誘われたか、美鈴が馬乗りになる。
「あふっ、ぶふっ、あふぃいぃ・・・」
「あらあら、さっきから豚みたいに鳴き出したわね」
小夜麗の乳首を交互に苛めながら、美鈴が嘲る。
「・・・そ、そう、ですぅ・・・」
何度も息を吸い込みながら、小夜麗は宣言する。
「わ、わたひはぁ、みすずじょおうさまのぉ、ぶ、ぶたでふぅぅぅ・・・!」
「ふふっ・・・あはははははは・・・!
小夜麗の泣きながらの屈服に、美鈴は背を仰け反らせて高笑いする。
「良く言えたわね、豚。ご褒美よ!」
美鈴が小夜麗の左乳首に吸いつき、甘噛みし、左乳房を捏ね回す。更には美鈴の指が膣を抉り、掻き混ぜ、淫核を撫でる。
「ああっ、イグッ、イグッ、イッじゃうぅぅぅぅぅ・・・っ!」
美鈴の甘やかで激しい責めに、小夜麗は今日一番の絶頂を味わっていた。
「イッ・・・ぐふぃ・・・」
小夜麗の目が裏返り、白目を剥く。
<カンカンカン!>
危険な状態だと判断されたのか、ゴングが鳴らされる。
「さぁて、っと。制裁試合は終わったけど・・・」
赤髪を掻き上げた美鈴は、上気した顔に冷たい笑みを浮かべる。
「私の気持ちが、おさまらないから」
美鈴がスレイブズたちに視線を投げ、顎で観客席を示す。それだけで美鈴の意図を汲んだスレイブズたちは、全裸の小夜麗を抱え上げる。
そのままリング下へと向かったスレイブズたちは、ヒップへのスパンキングで小夜麗に活を入れる。
「ひぎゃうっ!」
容赦のない一撃に、小夜麗の身体がびくりと跳ね、意識を取り戻す。
「ぁ・・・ぇ・・・?」
自分の状況が良く飲み込めない小夜麗を、スレイブズたちが、期待に目をギラつかせた観客たちへと向けて投げ入れる。
獲物が降ってきたことで、観客席に居た獣たちが欲望を露わにする。
「あうっ、て、てめぇらぁ、誰の身体触って・・・あおおっ!」
小夜麗が今更凄んでみても、忽ち周囲から手が伸ばされ、隠す物のない小夜麗の乳房を、乳首を、脇腹を、臍を、太ももを、ヒップを、あらゆる箇所を味わっていく。特に形の良いヒップには容赦ないスパンキングが叩き込まれるが、小夜麗は嬌声を上げてしまう。
Iカップを誇る乳房は揉みしだかれ、揉み回され、乳首は引っ張られ、抓られ、ヒップは捏ねられ、叩かれ、秘裂は弄られ、叩かれている。
痛みにすら快感を覚えながら、小夜麗は数多の手によって嬲られる。その内に口内に指を突っ込まれ、舌を撫でられる。
「舐めろ」
「だ、だれひゃほんな・・・おほぉおっ!」
一瞬鋭さを取り戻した視線も、ヒップへの一撃に蕩けてしまう。
「いつまで待たせるつもりだ?」
「んっ、じゅぶっ、んぶぅ」
小夜麗は男の指に吸いつき、舐め回す。痛みへの忌避感なのか、快感に流されてなのか、最早わからなかった。
「今度はこっちだ、噛みついたりするなよ?」
「んっ、んんんっ・・・?」
首を強引に捻じ曲げられ、別の男から唇を塞がれる。しかも男の舌が唇を割り、口内へと攻め込んでくる。
「ふふっ、小夜麗、たっぷりと可愛がってもらいなさいね?」
観客席で嬲られる小夜麗に、美鈴は皮肉たっぷりに投げキッスを送る。そのまま輿に乗り、スレイブズたちに担がせて退場していく。
美鈴の行為など見えも、聞こえもしないまま、小夜麗は観客たちから玩具にされ続けた。
観客たちも姿を消した観客席に、白い何かがあった。否、嬲り尽くされ、横たわったままの小夜麗の裸身だった。被虐を受け続けたその身体は、あちこちが腫れ上がっている。
「いつまで寝ている。起きろ」
「ひぐぅっ!」
いきなり腹を蹴られ、覚醒させられる。
「客もすべて帰った。これからは、俺たちと遊ぶ時間だ」
小夜麗の周りを、サングラスを掛けた黒服たちが囲んでいた。
「さあ、もう一度リングに戻ってもらおう」
「ぁぁ・・・も、もぉ、むりぃ・・・しんじゃ・・・うぅ・・・っ」
「心配するな。死なせないよう、ぎりぎりまで追い込んでやる」
黒服たちが無理やり小夜麗を立たせ、引きずっていく。
「ぁ・・・ぁぁ・・・ぁぁぁ・・・っ」
もう声すら満足に出せず、小夜麗は暗い瞳でリングを見上げる。その瞳の奥で淫欲の炎が揺らめいたことを、本人ですら気づかなかった。