【閑話休題 座談会 其の八】

涼子「恒例の座談会、今回は八回目となります。司会進行の於鶴涼子です。初めての方が半数ですね。それでは各自自己紹介をお願いします。年齢、職業、格闘スタイルを教えていただけますか? まずは私から。年齢は21歳で、職業は受付嬢です。格闘スタイルは合気道になります。では恋さんからお願いします」
「森下恋です。23歳、格闘スタイルは柔道。職業は写真家です!」
涼子「言い切りましたね。写真の仕事はしてるんですか?」
「・・・少ないけどね。でも、写真を撮る仕事を少しでもしてるんだから、写真家でも嘘じゃないわ!」
涼子「(半分自称のようなものですね)では水華先生もお願いします」
水華「笹塚水華です。森下さんと同じく23歳で、職業は教師です。格闘スタイルはボクシングです。やっぱり二回目がありましたね・・・こんな予想が当たっても嬉しくないですけど」
灰祢「櫛浦灰祢だ。あたしも23歳。土木で稼いでるよ。格闘技ってのはやったことないね」
「堂倶燕、18歳! 短大の一年で、格闘スタイルは八極拳!」
クリス「クリスティーナ・ローゼンメイヤーです。クリス、と呼んで。涼子と同じで21歳。大学院に通ってて、格闘スタイルはパンクラチオンです」
「21歳で大学院? 凄い、頭いいのね!」
クリス「あら、ありがとう(くいっ)」
涼子「クリスさん、普段は眼鏡なんですね」
クリス「ええ、実は遠視なの。遠視矯正用のメガネです」
水華「クリスさん、日本語も喋れるんですね」
クリス「え? 私日本語なんて喋れないですよ? みんなが英語喋ってるんでしょう?」
灰祢「あたしは英語なんて喋れないよ」
「じゃあさ、皆どうやって相手の話すこと理解してるの?」
涼子「座談会特有のご都合主義、というやつです。お気になさらないよう」
灰祢「それじゃしょうがないね」
水華「少しは気にしましょうよ・・・」
涼子「今回は燕さん以外二十代ですね。大人な話ができそうです」
「それって、私が子供だってこと?」
涼子「そんなこと言ってませんよ。誤解なきよう」
灰祢「法律上は立派な子供だろ?」
「もう短大生だから子供じゃない!」
涼子「はい、そこまで。口喧嘩していると二人とも子供みたいですよ」
灰祢「一緒にするな!」
「ハモるくらいタイミング一緒って、仲いいじゃないの」
涼子「お静かに。ここで恒例のバストサイズとカップ数の発表をします。私が85のD、恋さんが90のE、水華先生が85のD、灰祢さんが121のL!? 燕さんが80のC、クリスさんが98のJ。今回は規格外の方が二人もいらっしゃいますね」
クリス「規格外が二人って、私と灰祢のこと? 灰祢はともかく、私はそこまでじゃないわよ(たゆん)」
「うわー・・・今すっごい揺れたよ」
「クリスもあと2cmで1mの大台じゃない。充分規格外よ」
水華「やっぱり発表されちゃうんですね・・・もうやめませんか? これ」
涼子「恒例行事ですから、やめることはできませんよ」
灰祢「へぇ、あたしのカップってLだったのか。初めて知ったよ」
クリス「自分のサイズくらい知ってなさい。下着が合わなくなって、バストの形が崩れるわよ」
「燕ちゃんも80cmでCカップって、結構ボリュームあるのね」
「まあね! 実はちょっと自慢なんだ。それに、もうちょっとでDカップになるし」
涼子「水華先生以外はそれほど嫌悪感がないみたいですね」
水華「・・・」
涼子「それでは、座談会を始めますよ」

涼子「第三十六話は恋さんと水華先生のタッグマッチでした。対戦相手は恋さんの因縁の二人、コンテ・大倉と早矢仕杜丸でした。恋さんと水華先生の衣装はミニワンピース。色は恋さんが黒、水華先生がピンクでした」
「ただのミニワンピースじゃなくて、網目がものすごく粗くてスケスケだったの! まったく、なんで毎回エロ衣装を着せられるのよ」
クリス「そっか、やっぱり皆衣装はセクシーなやつなのね。私だけかと思ったわ」
水華「スパッツを用意したんですが、リング上で没収されちゃいましたし」
涼子「この試合は、かなりボディチェックに時間が費やされました」
「だから、あんなのはボディチェックじゃないわよ!」
水華「本当ですよ。レフェリーだけじゃなく、相手選手も触ってくるし・・・」
涼子「ボディチェック中だけではなく、試合中もセクハラされ放題でしたけどね。試合は恋さんと水華先生が奮闘するものの、セクハラと卑怯な手段で追い込まれます。しかし、恋さんが早矢仕から腕ひしぎ十字固めでギブアップを奪って見事勝利しました」
「・・・それだけじゃ終わらなかったけどね」
涼子「はい。リングを降りかけた恋さんは大倉からブリザードで投げられて失神し、早矢仕からセクハラされてしまいました。水華先生は大倉とレフェリーからセクハラされました。しかし最後は意識を取り戻した恋さんが早矢仕と大倉の右肘を腕ひしぎ十字固めで脱臼させ、最後はレフェリーにも右ストレートと裏投げでお仕置きしてますね」
「そうなの! 試合中は厭らしいことされちゃったけど、最後はエロレフェリーをぶん投げてすっとしたわ! ね、笹塚さん」
水華「えっと、あの、その・・・」
「先生してたら、男殴って気持ちよかったなんて言えないよね」
水華「燕ちゃん、そういう言い方はよくないですよ」
「はーい。でも、水華先生も大変だね。本心隠してたら疲れない?」
水華「本心を隠すとか、そんなことは・・・」
「燕ちゃん、社会人になったら本心を隠して笑顔でいなきゃいけないときだってあるんだから、そんなこと言っちゃ駄目よ」
「そっか・・・うん、ごめん水華先生、私が考えなしだった!」
水華「いいんですよ燕ちゃん、わかってくれればそれで」
灰祢「あたしは本心隠して笑ったことなんてないけどね」
「ちょっと! 折角綺麗にまとまったんだから余計なこと言わないでよ!」
灰祢「ああ、悪かったよ」
水華「灰祢さん、社会人である以上、本心を隠さなきゃいけないときもありますよ。それが原因で仕事を失ったら元も子もないですから」
灰祢「まったく、お節介な先生だ。(ため息)わかったよ、今度から気をつける」
水華「約束ですよ?」
涼子「なんとかまとまったところで、次に行きましょうか」

涼子「第三十七話は灰祢さんのお話ですね。灰祢さんの衣装は黒の全身タイツで、最初の対戦相手はチャベス・マッコイでした」
「全身タイツ・・・ぷぷっ、もじ○じくんみたいなの?」
灰祢「あんた喧嘩売ってんのかい? ちゃんと顔も髪も、それに手と足も出てたよ」
涼子「全身タイツというよりボディスーツですね。失礼しました。ところで灰祢さん、この衣装は背中も丸見えだったそうですが」
灰祢「あー、そうだったね。でもそっから手足を突っ込んで着たからね、首からだともっと苦労したと思うから、それくらいいいさ」
涼子「ブラの紐が見えてても、ですか?」
灰祢「・・・あー、まあそのくらいは、ね」
「サービスいいのね」
灰祢「そんな意味じゃねぇよ!」
涼子「はい、そこまで。本気で喧嘩しないでくださいね。試合ですが、灰祢さんはパワーが自慢のチャベスをそれ以上の力で圧倒します。チャベスのセコンドである小男の乱入も、首根っこを掴んで場外に放り投げることで封じ、最後は堂々のフォール勝ちです」
水華「強いんですね、灰祢さん」
「これだけいい体してたらね〜」
灰祢「力があれば仕事も早く終わるからね。そうすれば蒼志と一緒に過ごせる時間も取れるし」
「蒼志って誰? 彼氏?(わくわく)」
灰祢「違うって、弟だよ。今度高校受験でさ、金がいるんだ。だからあんな胡散臭いとこで闘ったんだけどね。だって蒼志がさ、また可愛いんだ。あいつのためなら何でもできるね」
「弟なら可愛いのは当たり前じゃない?」
灰祢「それだけじゃないんだよ、蒼志は! そうだ、携帯で写メ撮ってるから、見せてやるよ(ごそごそ)」
クリス「(この場合、ちゃんと誉めたほうがいいかしら?)」
「(当然よ)」
水華「(燕ちゃん、例え可愛くも格好よくもなくても、きちんと誉めないと駄目ですよ?)」
「(大丈夫だって水華先生、私にもそれくらいはわかるから!)」
灰祢「なにブツブツ言ってるんだい。ほら、これが蒼志だよ」
「!」
クリス「ええっ!?」
「な、なにこのジャニーズ系・・・」
灰祢「可愛いだろ?」
涼子「灰祢さんが自慢したくなるのもわかりますね。弟さん、異性にもてるんじゃないですか?」
灰祢「それがさ、彼女がいないみたいなんだよ。なんでだろうね」
「まさかとは思うけど・・・櫛浦さん、女の子が家に遊びに来たとき睨んだりしてない?」
灰祢「そんなこと・・・してない、と思うよ?」
クリス「歯切れが悪い答えね。してるでしょ?」
灰祢「そんなつもりはなかったんだけどね。今考えると、蒼志の言葉に思い当たる節があるんだよな」
「蒼志くん、なんて言ったの?」
灰祢「『姉ちゃん、あんなに恐い顔しなくても』って」
「そのものずばり言ってるじゃん!・・・でも蒼志くん、今度高校生かぁ。年上のお姉さんって好きかなぁ」
灰祢「・・・まさか、お前蒼志狙ってるのか! 駄目だぞ、蒼志は誰にもやらないからな!」
「櫛浦さんが弟デレなキャラだったとはね〜。人は見た目じゃわからないわ」
灰祢「み、見た目は関係ないだろ! 誰だって弟は可愛いもんさ」
水華「そうですか? 生意気なばっかりですよ」
「あ、水華先生にも弟いるんだ」
水華「ええ、二人います。でもどっちも会えば憎まれ口しか叩かなくて、困ってます(ため息)」
灰祢「それは愛情の裏返し、ってやつじゃないのかい?」
水華「それは・・・違うような気がします」
涼子「話を戻しますよ。チャベスに快勝した灰祢さんに、レフェリーがもう一試合闘わないかと持ち掛けました」
灰祢「ああ、ファイトマネーを上乗せするって言ってたんでね」
涼子「灰祢さんは連戦を受け入れ、瓜生霧人と闘いました。しかし、パワーが武器の灰祢さんを上回るパワーで霧人は灰祢さんを追い込んでいきます」
灰祢「あいつ、あたしより細身だったんだぜ? なのに幾ら押し込んでも崩れなくてさ、気づいたら投げられてたよ」
水華「男女の筋力の差だったんじゃないですか?」
クリス「格闘技の経験があるかないかじゃない? 同じ筋力でも、技を知ってるのと知ってないのとじゃ力の活かし具合が違うし」
灰祢「そんなもんなのかね? でも、今までは力自慢の男にも負けたことはなかったのにな」
涼子「霧人の突きや蹴りは灰祢さんのタイツを切り裂き、露出したブラの繋ぎ目すら破壊してしまいます」
「ひぇっ、ブラジャーの繋ぎ目って壊れるようなもんだっけ?」
「そんな話聞いたことないけど・・・」
灰祢「でも実際壊れたんだからしょうがないだろ。一番驚いたのはあたしだよ」
涼子「最後はパワーボムのような叩きつけを狙った灰祢さんでしたが、霧人の三角締めに切り返され、そのまま失神KOとなりました」
灰祢「負けるとは思わなかったから悔しかったね。でも、ま、真剣勝負で負けたから納得はしてるよ、うん」
「でも櫛浦さん、それだけ胸が大きかったらブラなんてあるの?」
灰祢「ああ、普通の店にはないね。前は苦労したけど、今は通販で買ってるよ。インターネットってやつか? 蒼志に頼んだら注文してくれるからね」
水華「・・・櫛浦さん、男の子に下着買わせてるんですか?」
灰祢「男の子って、蒼志は弟だよ?」
クリス「血は繋がってても、男の子に毎回下着の注文させたら駄目じゃない。今度から自分で注文すること! いい?」
灰祢「でもさ、パソコンってのはごちゃごちゃしてるだろ? 苦手なんだよ、ああいうの」
水華「覚えましょう! なんなら、私がマンツーマンで教えてあげます」
灰祢「え? い、いいよ、そこまでしてくれなくても・・・」
「じゃあ、これからもずっと蒼志くんに頼るつもり? それも姉としてどうなのよ」
涼子「そうですね、これからはパソコンの一つや二つ、使いこなせなくてはいけませんよ。というわけで水華先生、灰祢さんに特訓お願いします」
「そういう涼子さんは、パソコン大丈夫なの?」
涼子「・・・つ、次に行きましょう」
水華「涼子さんも特訓決定、ですね」
涼子「・・・はい」

涼子「三十八話は私の話でした。対戦相手は灰祢さんも闘った瓜生霧人です。私の衣装は合気道用の道衣と袴、後は胸にサラシを巻いていました」
灰祢「へぇ、あいつと闘ったのか。どうなったんだい? どうやって勝った? それとも負けたとか?」
涼子「えー・・・私が勝ちました。以上」
灰祢「ちょっと待ちなよ、なんだそりゃ!」
クリス「涼子、自分だけそれはないんじゃない? 資料貸しなさい(バッ)」
涼子「あっ!」
クリス「何々・・・」
他の一同「・・・」
クリス「・・・そういえば私、日本語読めなかったわ」

(ガクガク)

「もう! 貸しなさい! えっと・・・涼子ちゃんは力任せに道衣を破かれた」
水華「え? 道衣って力任せに破れるようなものですか?」
涼子「違うと思いますけど、霧人は軽々と破きました」
「霧人は道衣の次はサラシ、サラシの次は袴を破き・・・(赤面)」
「ぱ、パンイチ?」
涼子「・・・ええ」
「え、えっと、最後は涼子ちゃんが袴で首を絞めて勝利・・・? って危ないことしてるわね!」
涼子「殺しはしてませんから、大丈夫ですよ(微笑)」
灰祢「・・・おっかないことさらっと言うね」
「涼子ちゃん・・・恐いわよ」
涼子「恐いとはご挨拶ですね」
クリス「そうね、使えるものは使って勝利を掴む。それが闘いのあるべき姿よ」
水華「クリスさん・・・もしかして闘い自体が好きだったりします?」
クリス「ええ! 大好き! 闘ってるとね、なんて言うんだろう、私が私でいる、っていう実感が持てるの。わかるでしょ? この感覚」
「わからないわよ、そんなの。外国人特有の感覚じゃないの?」
涼子「私はわかりますが。さ、恋さん資料を返してください。次の燕さんのお話に行きましょう」

涼子「第三十九話、燕さん対蒲生漣次の闘い。燕さんの衣装は浴衣でした」
「浴衣なんかで闘えっていうの、おかしいよね! まったく、ゲームのキャラじゃないっての!」
涼子「試合は、燕さんの奇襲から始まりました」
「だって、あいつ人のことチビ呼ばわりしたから・・・」
涼子「燕さんはゲームのキャラを真似することで会得した、我流の八極拳で闘います。その闘い振りはキャッチコピーの『クラッカー』に相応しいものでした」
灰祢「鋼の○金術師、エア○スター、女神○鬼、か(ぼそっ)」
水華「? 灰祢さん何か言いましたが?」
灰祢「別に、気にしなくていいよ」
水華「そうですか?」
灰祢「ああ、ちなみにお前、好きな食い物は?」
「どら焼きだけど?」
灰祢「プラスドラ○もん、か」
クリス「??? 灰祢ったら、さっきから何ぶつぶつ言ってるの?」
灰祢「独り言だよ、気にしないでくれ」
涼子「蒲生に肘打ちを入れた燕さんは、レフェリーから羽交い絞めされました」
「それだけじゃなかったよ! 胸触ってきたんだから!」
涼子「燕さんはレフェリーと蒲生のセクハラ攻撃に晒されますが、終盤一気呵成の連続技で蒲生を撃沈させました」
「まあね〜。最難度コンボ入れて大逆転!って感じで気持ちよかったよ!」
水華「なんですかそれ? 災難度棍棒・・・?」
「なに言ってんの水華先生、格闘ゲームの基本じゃん。教師なら知っとかなきゃ!」
水華「ご、ごめんなさい」
「燕ちゃん、言ってること目茶苦茶よ。笹塚さんも簡単に謝らないで」
涼子「見事蒲生を倒した燕さんでしたが、最後は帯が解けていることに気づかず、下着が剥き出しの状態で観客の声援に応えるという恥ずかしい真似をしてしまいました」
「うわーーーっ! それ言っちゃ駄目ぇーーーっ!」
灰祢「それは男共は大喜びだっただろうねぇ(にやにや)」
「むかーっ、余計なお世話だよ! あ、でも蒼志くんになら見られてもよかったかも(ぽっ)」
灰祢「んなっ! お前の貧弱な身体蒼志に見せてどうするつもりだ! そんなことはあたしが許さん!」
「ひ、貧弱ってなんだ! このトランジスタグラマー捕まえて!」
灰祢「虎の住んだゲイバーだかなんだか知らないけどな、蒼志にちょっかい掛けるなよ!」
「櫛浦さんって、ホント弟思いって言うか、弟バカよね」
水華「本当に・・・でも、ちょっと羨ましいです。私の弟たちときたら(ため息)」
クリス「喧嘩になりそうね。なったら力ずくで止めていい? いいわよね?(わくわく)」
涼子「はい、そこまで。皆さん落ち着いて。大乱闘になる前に次に行きますよ」

涼子「第四十話はクリスさんのお話でした。クリスさんの対戦相手はミステリオ・レオパルドで、衣装は露出度の高い水着でした」
クリス「露出度が高いにもほどがあるわ。乳首と股間とヒップくらいしか隠れてなかったもの」
「・・・まだ私のほうがましだったかも」
涼子「クリスさんはミステリオ・レオパルドを実力で圧倒します。しかし隙を衝かれてレフェリーとミステリオ・レオパルドに押さえ込まれ、乳房を剥き出しにされます」
クリス「ギリギリでローリングソバットをかわしたのが仇になったの。それで首の後ろの水着の紐が切れちゃって、そこに気を取られた瞬間マウントポジション取られちゃったから」
涼子「それだけでは済まず、あそこまでも晒されそうになってしまいました」
水華「そ、それってもしかして・・・」
クリス「・・・多分その想像で合ってると思う。あ、でも見られる前に防いだから!」
灰祢「そこまでするのかよ。<地下闘艶場>ってのはとんでもないとこだね」
「今更なに言ってるの・・・って櫛浦さんは脱がされてないものね。私たちもっと酷いことされてるんだから」
涼子「クリスさんはレフェリーの隙を衝いて拘束から逃れ、最後はフロントチョークスリーパーでミステリオ・レオパルドをKOです」
クリス「散々人の身体触ってくれたからね。普通の闘いだけだったら楽しめたのに」
水華「闘いを楽しめるんですか? 私は恐いだけですけど」
涼子「闘いが好き、ですか・・・クリスさん、後程私と手合わせしてみますか?」
クリス「涼子と? んー・・・そうね、貴女となら心に響くような闘いができそうね(微笑)」
涼子「つまらない闘いにはならないと保証しますよ(微笑)」
灰祢「おいおいあんたら、ここで遣り合わないでくれよ。面倒はごめんだよ」
「でも、見物だけなら面白そう。二人とも強いんでしょ?」
水華「ちょっと燕ちゃん、焚きつけるようなこと言っちゃ駄目ですよ!」
「はいはい、そこまでそこまで。涼子ちゃん、進行役が熱くなっちゃ駄目でしょ。ほら、ちゃんと進めて」
涼子「・・・恋さんの言うとおりですね。失礼しました」
クリス「残念、久々にいい闘いができると思ったのに」
涼子「では、後程こっそりと・・・」
「涼子ちゃん!」
水華「駄目ですよ涼子さん、闘って怪我でもしたらどうするんですか? 保証問題にもなりますし、怪我をすると傷が残ったりもするんですよ? あとは・・・」
涼子「わ、わかりました、水華先生わかりましたから、それくらいで勘弁してください」
水華「いいえ、わかっていません! だいたいですね、闘いというのがそもそも・・・」
涼子「・・・(地雷を踏みましたね)」

涼子「それでは、今回の座談会はこの辺で終了とさせて頂きます。皆様、お疲れ様でした」
「それじゃ、蒼志くんの番号とメルアド教えてよ。可愛いよね〜蒼志くん!」
灰祢「誰が教えるか! お前みたいなちんちくりんと蒼志が釣り合うわけないだろ!」
「誰がちんちくりんだこらぁっ! 蒼志くんの姉ちゃんだからって、言っていいことと悪いことがあるぞ!」
「だからやめなさいって! 燕ちゃん落ち着きなさい!」
水華「灰祢さんも、そんな頭ごなしに言わなくても・・・」
クリス「今度こそ乱闘になりそうね。力づくで止めていいでしょ? いいわよね!(わくわく)」
涼子「・・・収拾がつきそうにありませんので、今回の座談会はここまでにしたいと思います。ほら皆さん、外に出てください。暴れるにしてもここでは被害が大きいので、さっさと退出してください」
灰祢「だから教えないっつってんだろドチビ!」
「ドチビ言うなデカ女! ここでやるか!?」
涼子「・・・(すくっ)」

(どがしゃっ!×2)

灰祢「(きゅう)」
涼子「まったく、人が早く出ろと言っているのにいつまでもじゃれあって・・・」
「・・・ちょっと、これまずいんじゃないの?」
水華「・・・襖、思い切り破れてますね」
クリス「・・・弁償? 嫌よ、私!」
涼子「困ったものですね」
他の一同「いや、あんたが一番困るわ!」


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