【幕間劇 其の五】

「アメリカ軍人までも一蹴するか」
 元橋へのリベンジに燃え、徹底的に鍛え上げてきたビクトリアですらカミラに歯が立たなかった。その事実は「御前」を昂ぶらせる。実際に手合わせすることで、カミラの実力を直接測りたい。そう修羅の血が騒ぐ。
「・・・洋子」
「はい」
 短い呼び掛けだけで、長年「御前」に仕えてきた洋子は服を脱ぎ始めた。下着も外し、全裸になる。
「少しだけ、時間をください・・・」
 洋子は自ら秘部を慰め、官能を高めていく。
「んっ・・・お、お待たせしました」
 自分の秘所が充分に潤いを湛えたのを確認した洋子は、既に褌を外し、そそり立っている「御前」の逸物の上に跨った。
「それでは・・・」
 自ら秘裂を開き、「御前」の逸物を招き入れる。
「あふぅ・・・」
 熱い吐息を洩らした洋子だったが、一度止まった腰を深く下ろしていく。既にその頬は快楽に染まり、唇からは喘ぎが零れる。
 対して、「御前」の顔には冷たさがあった。
(まだだ、まだ早い)
 カミラと闘うにせよ、まだその時期ではない。しかし、欲求は昂ぶりとなり、別の衝動へと変えねばならなかった。闘いへと向かう血のざわめきを抑えるには、女を抱くしかなかった。
(カミラ・アーデルハイド・バートリー・・・)
 まるで恋人を想うようにカミラの名を思い浮かべながら、下から洋子を突き上げた。


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