決勝戦レポート

 遂に迎えた決勝戦。
 かたや優勝候補・ピュアドールズを破って勝ち上がった十七歳処女同盟。
 かたや影の優勝候補と見られたW・I・Bを危なげなく降して見せた撫子。
 この試合に勝ったほうが優勝チームとなる。十七歳処女同盟の二人は気合の入った表情で、撫子の二人は気合を内に秘めた表情で睨み合う。レフェリーの斉原楓がボディチェックの後両者を分け、試合開始の合図を出す。
 先発は稲角瑞希と九条雪那。
 雪那は瑞希のミドルキックを道衣に掠るほどギリギリで避け、蹴り足を上方に逸らして瑞希の体勢を崩す。そのまま一歩踏み出し、軸足を払ってテイクダウンから足関節を狙うが、これは瑞希が雪那を蹴り飛ばして阻止。そのままリングを転がり、久遠とタッチ。
 久遠は左ジャブで牽制しながら、突然の右ボディブロー。自分の巨乳で下への視界が狭い雪那はこれをまともに喰らってしまう。追い討ちのハイキックはガードし、涼子に交代。
 前に出ようとした久遠だったが、涼子の圧力に前に出られない。それでも気合を入れて突進したが、涼子は久遠を綺麗に投げ、そのまま逆技に入ろうとする。
 涼子の関節技の切れ味を考え、瑞希は久遠の救出にコーナーを飛び出す。しかし涼子は片手で瑞希を投げ、瑞希にも逆技を掛ける。
 涼子は久遠の右腕を、瑞希の左腕を同時に極め、冷たい笑みを浮かべる。
 このまま勝負が決まりそうな流れだったが、久遠が咆哮と共に涼子の足を払い、無理やり脱出。しかしこれで肩を痛めてしまう。瑞希も関節技から逃れ、自軍コーナーへ戻る。
 涼子の圧力に負けじとロシアンフックを狙った久遠だったが、肩の痛みに途中から軌道が狂う。これが逆に涼子の目算も狂わせ、左脇腹を抉る。予想外の痛打を貰った涼子は雪那と交代。久遠も瑞希と交代した。
 得意の連打を繰り出す瑞希だったが、雪那はこれを尽くガード。瑞希は更に連打を出すと見せて密着しそうなほど接近、雪那の鳩尾にワンインチパンチを突き刺す。これで雪那が崩れ落ち、瑞希がフォールに入る。
 雪那救出に出た涼子を久遠が必死に抑え、瑞希がスリーカウントを奪った。

 第一回UGCタッグマッチ選手権の優勝チームは、十七歳処女同盟と決まった。

十七歳処女同盟 ○(20分00秒 ワンインチからのフォール勝ち)● 撫子

 投票数     14 対 7
 メッセージ数   2 対 0

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