第四試合レポート

 UGCタッグマッチ選手権第四試合、ハイローズ 対 W・I・B(ウーメン・イン・ブラック)。
 オープンフィンガーグローブを着けたのは暮内ゆかりを除く三人。ゆかりは柔道着、鈴代咲夜はTシャツにボクサートランクス。W・I・Bの二人はいつもどおりの黒服姿。タイトなミニスカートから伸びた素足から、大人の色香が発散されていた。
 先発は暮内ゆかりとナスターシャ・ウォレンスキー。ゆかりの襟を掴もうとする手は、ナスターシャに全て弾かれる。ナスターシャはそのまま膝でゆかりの腹部を抉る。しかしゆかりは痛みを堪え、ナスターシャを一本背負いで投げて見せる。そのまま襟締めに入り、ナスターシャを締め上げるゆかり。
 完璧に入った襟締めに、これで勝負あったかと思われた。しかしこれで終わるナスターシャではなく、ゆかりの顔面に掌底を入れて襟締めから逃れる。
 ゆかりは打たれた顔面を押さえて痛みに叫び、ナスターシャは喉を押さえて咳き込む。両者とも暫く動けなかったが、先に回復したのはナスターシャだった。女子高生に過ぎないゆかりに綺麗に投げられ、締め上げられた屈辱に顔色が変わり、ゆかりに寝技を仕掛ける。
 ゆかりも柔道スタイルである以上寝技は得意のはずだったが、ナスターシャは柔道にはない足への関節技を繰り出す。
 ゆかりを膝十字固めに捕らえたナスターシャはそれだけでは終わらせず、ゆかりの秘部へ右足を伸ばし、電気アンマも加える。痛みと刺激に身を捩るゆかりだったが、鈴代咲夜のカットでなんとか逃れることができた。
 ここで両チームともパートナーに交代。鈴代咲夜 対 鬼島洋子の対決に。
 咲夜はただゆっくりと歩いてくる洋子の圧力に下がり続け、コーナーへと追い詰められる。そこで洋子が右正拳を放つが、咲夜はこれをギリギリでガード。巧く体を入れ替え、なんとかコーナーから脱出する。
 洋子は冷静に咲夜を攻め立てる。顔面への直撃だけはなかったものの、咲夜の太もも、腹部、ガードした腕は腫れ上がっていく。しかしまたも一瞬の隙を衝き、咲夜はショルダータックルで洋子を弾き飛ばす。ここでまた両チームともパートナーと交代。
 ゆかりは嬲られたことで、ナスターシャは自分が恥を掻かされたことで、表情が強張っている。
 小柄な体を生かしてナスターシャの懐に潜り込み、得意の一本背負いの体勢に入ったゆかりだったが、ナスターシャの左腕が首へと巻きつき、スリーパーの体勢に。もがいていたゆかりが殆ど抵抗しなくなったところで、ナスターシャはゆかりの柔道着を脱がしていく。レフェリーの楓はそれを止めようともせず、静かに見守っていた。
 Tシャツも脱がしてゆかりを下着姿にすると、ナスターシャはゆかりの足をほぼ180度に開く開脚固めに極める。
 その間、咲夜は場外で洋子に腕ひしぎ逆十字に捕らえられ、カットに行くどころか痛みに悲鳴を上げることしかできない。
 痛みに気がついたゆかりは自分が恥ずかしい姿にされていることに気づき、悲鳴混じりのギブアップを叫んだ。

W・I・B ○(15分40秒 開脚固めでのギブアップ勝ち)● ハイローズ

 投票数     8 対 3
 メッセージ数  2 対 0

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